1. TOKYO TRIBE
《ネタバレ》 園監督の作風は大きく分けて二種類あると思います。落ち着いたリアリティのある作品と、エキセントリックな作品です。 さて、エクセントリックな方の作品では、とにかくやりたいことを詰め込んでいる様な、謂わばタランティーノ監督の『キル・ビル』の様な作品が多いのですが、私はその作風には非常に好感を持っています。観客の目線・ウケを気にして凡庸な作品を作る、簡単に言うと最大公約数的な作品を固持する監督よりも、1%の観客でもいいから途轍もない感動を与える園監督の方が遥かに好きなのです。 今回は単に1%の人間に入らなかったとも言えますが、納得できない点を述べてみたいと思います。 まず役者さんたちのオーバーアクト。園監督の映画において役者の演技がエキサイトしているのは何時ものことですが、殆どの作品において最低限のリアリティラインは、少なくとも作品世界内で守られていたと思う。しかし本作の場合、竹内力を初めとして、怪演と言うには余りにもやりすぎな演技をする。かと思えば佐藤隆太などはそれなりに普通に演技していてどうも、そのラインが一致していない。そもそもラップ少女を筆頭に顔芸を映画で見るのは好きではありません。面白くないよ。 次は話が単に詰まらないという問題。「いろんなチームが団結して悪い奴を倒しました。終わり」と物凄く単純。しかもチームが団結する理由が、佐藤隆太演じるテラさんが死んだからですが、テラさんがどういう風に好い奴だったかも大して描写されないので、とても展開が性急に感じる。もっと分かり易く言えば、個々のチームがノリで行動しているとしか思えず、中学生的なバカ騒ぎを観ているようで恥ずかしかった。 園監督の映画は、いくらエキセントリックとは言え、登場人物の行動に確固たる意志があり、だからこそそのパワーに圧倒されつつも感情移入してしまう部分が魅力と思っているのですが、本作の登場人物には一切のめり込めませんでした。主人公的ポジションの海にも大した意志は無いんですもの。「LOVE&PEACE」とか言われてもね。悪役と言えるメラの行動原理も結局は「海のチンポは俺よりデカイ」という心底アホらしい理由でしかない。アホらし過ぎてちょっと笑いましたがね。そんなアホらしさは観て1日で忘れる。 本作には一切乗れなかったのが本心です。日本語ラップでミュージカルというのは初めて観たし、退屈はしませんでした。 [映画館(邦画)] 4点(2014-09-02 03:44:33)(良:1票) |
2. 共喰い
《ネタバレ》 私は未読ですが、恐らく第一に原作が素晴らしいのでしょうね。ドブ河、驟雨、風呂場で流れる遠馬の精液、それらがテーマを雄弁に物語っている。話は最低のロクデナシの種子から産まれた主人公がその血筋、呪縛から抜け出せるのかというもの。それらは目では見えないものだから、前述した無形物で表現されている。この表現が美しかった。 原作も素晴らしいのでしょうが、その文芸作品を映画に上手く落とし込めているのは青山監督の力量なのでしょう。下手な監督が撮ると主人公の痛みはあれ程鮮やかに表現できなかったであろうし、田舎(北九州の人には悪いが)の閉じた世界観も出せなかっただろうと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2013-11-23 15:19:19) |
3. DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る
《ネタバレ》 ああ、嫌いだ。本当に、全くもって、嫌な作品だった。心の底から、この映画は嫌いだ。しかしそれも仕方の無いことだと思います。AKBに、正しく言うとアイドルに特に思い入れも無い私が興味本位に手に取ったことが間違いだったのでしょう。 私はスタジオジブリのドキュメンタリー作品『もののけ姫はこうして生まれた』が大好きなのですが、無茶苦茶な作画枚数に忙殺され私生活を犠牲にしてもアニメの完成に命をかけるアニメーターの姿は非常に格好いいものです。本作でも少女たちが過密なライブスケジュールに翻弄され過呼吸を起こしながらも舞台に立つ姿が魅力的であるのは分かります。しかし「フライングゲット」なる曲の曲調やダンスに一切の魅力を感じなかった私には何の感動もありませんでした。大変なんだろうけどその結果生まれる曲がこれなのねっていう。別にアイドルソングをどーだこーだいう気はないですが。それよりも「良くこんな劣悪な状況で頑張れるなあ。反抗したりしないんだろうか」という疑問を強く感じました。まあ反抗なんかしたら辞めさせられるんですかね? もっと意地を悪く言うと、プロはどんな状況でも完璧であるものです。それがプロです。パフォーマンスが下手なら解雇されるし、失敗は基本的に許されないもの。過呼吸でバタバタ倒れていきそれでも立ち上がる彼女たちを感動的に撮っていますが、個人的には只のNG集&少女虐待のような気がします。まだプロになるには精神的にも肉体的にも未熟であるからだと思うんですが。但し彼女たちはそれでも満足なんでしょう。傷つきながら夢をみるのですから。 この言葉は映画自体を全否定しているようで絶対に使いたく無かったのですが、この映画にだけは言わせてもらいます。”私が見るべき作品では無かった。” [DVD(邦画)] 0点(2013-02-14 22:55:47) |
4. ドラえもん のび太の恐竜
《ネタバレ》 もともと1つのエピソードだったものを長編化したためでしょうか、後半の恐竜ハンター絡みの冒険パートはかなり設定が雑に感じる作品です。のび太はドラえもんの力を借りず、独力だけで恐竜の卵を発見し、ピー助を育て、別れる決心をする。この段階までで充分感動的であるし、映画が終わっても問題が無いように感じてしまいました。ただこの映画は劇場版ですので、後半の恐竜ハンターに追われ白亜紀を冒険する羽目になるパートを継ぎ足したといった所でしょうか。短編映画として綺麗に終わってても良かったかなと思える作品です。というか幼少のころ、なぜか好きだったカマキリを家で飼おうとしたら母親から大反対されて泣く泣く逃がした身からするとやっぱり前半が最もグッとくるのである。 [ビデオ(邦画)] 8点(2012-03-22 23:18:04) |
5. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 これは傑作!アクション映画の場合、アクションシーンが凄くても、肝心のストーリーがお座なりだったりすることが多々あるのですが、本作はアクションもストーリーも完璧でした。まず突然の暴徒の襲撃から逃げるカーチェイスと終盤の市街戦での長回しが凄すぎます。ドキュメンタリーを超えるような臨場感で本当に戦場に放り込まれたような錯覚に陥って頭がクラクラ。とにかく強烈なアクションシーンの連続にテンションはほぼ常にメーターを振り切ってました。ストーリーも素晴らしく、単純に「子どもが生まれる」ということが如何に奇跡的なことなのかということを再認識させられた気がします。戦場で赤ん坊を見て、つい殺し合っていることを忘れてしまう兵士たち。しかし現実では紛争地域の5歳未満の子どもの死亡率は25%超、1年間で20万人の子どもが戦場で命を落としている。この前(12年11月)のイスラエルによるガザ地区への爆撃ではパレスチナ側30人以上の子どもが犠牲になった。イスラエル側も1人の子どもが命を落としている。この映画のジャンルはSFですが、描かれていることは紛れもなく今現在の事実です。誰もが子どもを守ることが大切なことなんて本当は分かってる。できればその感情を忘れないようにしたいもんです。しっかしクライヴ・オーウェンは「シューテム・アップ」でも赤ん坊を守る男を演じてましたけど、なんでこんなに方向性というかノリが違う仕上がりになるんだか、謎です。 [DVD(字幕)] 10点(2011-11-05 18:40:30) |
6. どろろ
どろどろ映画 [地上波(邦画)] 1点(2010-12-17 23:42:29) |
7. 時をかける少女(1983)
ストーリーは原作に忠実であり、しかも展開も流麗で飽きさせないのですが、個人的にどうも「時をかける少女」のSF混じりのお話が苦手で乗り切れませんのでこの点数です(じゃあ観るなって話ですが……)。大林宣彦監督らしく、映画を支配する画は本当に美しい。どのカットも完成されつくしているのが良く分かります。その完璧さゆえに、逆に作り物らしく見え過ぎてしまったことも事実ですが。それでも良い作品だと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2010-12-11 00:09:54)(良:1票) |
8. ドラゴンボール 最強への道
《ネタバレ》 殆ど無印の焼き直しに等しいので、見る時には注意が必要。個人的にはリメイクする必要性を感じる事が出来なかった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-09-10 00:56:30) |
9. ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない
普段に余り活躍しない三人がメインなのは面白かった。村の生贄云々のシーンなんて結構好きです。 [ビデオ(邦画)] 4点(2010-09-10 00:54:47) |
10. ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人
《ネタバレ》 序盤のギャグパートが一番面白い映画って、なんだかルパンみたいですね。正直三大超サイヤ人の部分はそんなに面白くなかったです。 [ビデオ(邦画)] 4点(2010-09-10 00:52:32) |
11. ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ
ブロリーも初登場時には、映画ストーリーのネタが尽きてきた末に、こんなヘドロみたいな悪役にされるとは夢にも思わなかったのでは?ストーリーの質についてはもう論外。 [ビデオ(邦画)] 2点(2010-09-10 00:50:46) |
12. ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦
《ネタバレ》 ブロリーが圧倒的に強過ぎて逆に詰まらない。「こんな強い敵どーやって倒すの?」と期待していたら、答えは「どーにかして倒しました」って!そんなオチなら最初から強くし過ぎないでくれよ。いやブロリー自体は良いキャラと思うんですけどね。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-09-10 00:47:50) |
13. ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士孫悟空の父~<TVM>
作者も言っている通り、本作の原作では考えられない様なドラマチックな演出が個人的には結構好きです。要所要所で挟まれる悟空の半生には、サイヤ人云々が後付け設定と分かっていながら、ドラゴンボールファンとしてはジーンと来ましたね。あと何か「義」とか「友情」とか「漢(オトコ)」とか好きな人が作ってそうですね。実際、フリーザ相手に単騎で特攻するバーダックの行動は熱い。 [地上波(吹替)] 7点(2010-09-10 00:45:05) |
14. ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
トランクスの剣の出所を元にした映画オリジナルストーリー。それにしてはまあまあ良い出来のお話だったかなと。他の人も仰ってますが、ベジータの心境の変化が面白い。 [ビデオ(邦画)] 6点(2010-09-10 00:40:03) |
15. ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち
一匹倒しただけで満身創痍だった悟空とベジータの前に、ゾロゾロ出てくるメタルクウラ達の恐ろしさ。この映画はこのシーンに尽きる気がします。終盤の無理展開には何も言うまい。 [ビデオ(邦画)] 5点(2010-09-10 00:36:55) |
16. ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強
最後どうしようもなくなって太陽で殺すって展開は、明らかにジョジョの第二部のカーズを意識していた気が。つまりクウラはカーズ位強かったって事か。クウラ凄い! [ビデオ(邦画)] 5点(2010-09-10 00:33:23) |
17. ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空
《ネタバレ》 ナメック星人は口笛の音色が嫌いってそんな設定あった?まぁ、映画オリジナルでも良いんですが。後だしジャンケンで負けた様なスラッグでしたね。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-09-10 00:30:17) |
18. ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦
下級戦士なのに強くあり続けようとするターレスの設定が良いですね。でも最後のお話しのまとめ方の下手さはシリーズでもかなり上位な気がします。何が起こっているのか、よー分らん。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-09-10 00:27:31) |
19. ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ
《ネタバレ》 パワーがインフレを起こしまくっているドラゴンボールの世界では、過去の敵は今の雑魚キャラ。それ故にフリーザ復活→瞬殺の流れは、過去のラスボスである彼が哀れに思える程。こんな弱いフリーザを誰が見たいのか……、全く分かりません。ヒュージョンをするのがイヤで駄々をこねつつも、ヒュージョンの超ダサいポーズをするベジータや、圧倒的に強くてカッコいいゴジータ等見所は多いでしょう。アニメではカッコ良かったパイクーハンがギャグキャラとして登場するのもファンからすれば面白い。しかし結局はドラゴンボールファン向けな内容です。 [ビデオ(邦画)] 4点(2010-09-10 00:24:30) |
20. ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴
ギャグが多くて楽しめる(特にミスターサタン絡みの所)し、4人の銀河系の極悪人が作りだす悪魔的世界は今までのドラゴンボールに見られない気持ちの悪さが面白い。しかし最後の逆転劇が、唐突かつ無理矢理な気がします。 [ビデオ(邦画)] 5点(2010-09-10 00:15:02) |