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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2013
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  にっぽん昆虫記 《ネタバレ》 
どえらく濃厚な映画である。ぎょっとしたり呆気にとられたりしてるうちに観終わった。筆致はむしろ淡々としていて感情を煽るような演出は一切無いし、箇条書きのようでもある。だけど、演じる左幸子の演技熱量がもの凄いんである。 女の社会的地位が相対的に低い時代に、娼婦以外に稼ぐ術のない主人公の境遇は大変キツイ。ところが主人公とめのしたたかさときたら。元締めママに取り入るためには見舞いに来てくれた同僚を速攻で売る。売春組織のママに成り代わった後は、人が変わったように毒々しくヤル気に満ち溢れる。置かれた境遇によって、とめって女はくるくるとペルソナをいくつも変えていく。あこぎでキツイ性格ゆえ、男とは長続きしないし、女友達もいそうにない。娘だけが父親亡きあとは真に心を預ける存在だったのに、情婦に堕ちたと知った途端泣き崩れた。この場面は とめの、数少ない真人間ぽい描写の一つ。 日本が貧しかった時代の、東北の寒村のいかにも前時代的な考え方(娘を借金の方に売るとか、赤ん坊が女の子なら口減らしするとか)には心が寒々とするしで、まあラストまでキツイ描写が続くのだが、監督は驚きの展開で話を締める。性の谷底に落っこちず、踏みとどまった信子は、唯一の健康な希望として観客に与えられた。「この子も父無し子を産まなきゃいいが」の婆さんの予言が不吉に響くのではあるが。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-15 18:14:15)
2.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 
私は「宮城」とあったら「ミヤギ」と読む世代である。「キュウジョウ」とは。驚愕した。知らない日本語だった。この時代、入り口からして違うのだと思い知った。 学校の授業では戦後日本史は空白だった。だから「帝国日本」が終焉を迎えるその一日は何もかもが初耳で、陸・海軍トップが草案の文言を巡って譲らない議会の様相にも、青酸をしのばせて書記官らが職を全うしていたことにも、宮内庁の政治色が強いことにも、驚いてばかりだった。 東宝のスターがずらりと並んでの、圧倒的な重厚感は他のどの作品で観られるだろう。三船の眼力、それに対峙する笠の穏やかな矜持、天本、黒澤らの怪演。 映画作品としての到達度はどうなのかわからない。 けれど、日本人の一人として深く深く心に刺さった映画だ。減点などしようがない。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2015-05-13 00:44:09)
3.  人間の証明 《ネタバレ》 
“母さん、僕のあの帽子、どこへ行ったのでしょうね”と西條八十の詩を多用して文学的な奥行き(?)を醸し出し、渓谷にひらりひらりと麦わら帽子が舞うようなシーンはいかにも映画らしく広々と幻想的であり、さらにアメリカにまで行って派手なカーチェイスも盛り込みましたよ、とうわあ角川映画ぽい。「すごい映画をつくりたい!」という意気込みは大変感じる。でも残念ながらずっこけ映画の分類に入りますねこりゃ。若き松田優作と岩城滉一の一本調子な下手くそさはもー無茶苦茶じゃないですか。デザイナーの母はなにゆえはるばる訪ねてきた息子を拒否するんだろう。この、話の肝のとこが全然理解できない。原作読めばわかるのかな、ってそれじゃ映画としてだめでしょ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-08-18 00:30:38)
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