1. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
田舎で行き詰まりを抱えた4人の一家の、内紛と挫折と再起の物語。 登場人物はみな極端な人間ばかりで、理想的な人間がひとりもいない。 家族内でいさかいが絶えない、醜いストーリー。 暴力シーンが幾度となく登場し、不快感を禁じ得ない。 オブラートに包むってことを知らんのかこの監督は。 映画というのはいつから観客から金取って不快にさせる商売になったんだ? 内容とあまり関係のない奇をてらったタイトルと、暴力満載の醜いストーリーで 人目を引こうなどと、なんとも卑しい見世物だことで。 まぁ、完全に滅菌されたような、無害でも空虚なメジャー作品が世にあふれるなかで、 制約されない表現を目指したゲリラ的な映画と言えないこともないかもしれないが。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-09-08 23:42:26) |
2. Presents うに煎餅
主役の女の子が、仕事や恋愛で理想と現実のギャップにとまどいながらも、 自分の道を見つけていく、という感じのストーリーだと思う。 映像もカラフルでかわいい感じにまとめてあり、戸田恵梨香もルックスはいいんだけど、 仕事でコピー取ったりお茶を入れるのが気に入らないとか、あまりにも考えが甘すぎて、 かわいいというよりムカツクという印象のほうが先に来てしまった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-25 09:09:13) |
3. Presents 合い鍵
正直、広末が主演で出てるなー、というくらいの感想しかない。 いかにも表面的で、リアルな生々しさがあまり感じられない。 結婚するかどうかも決めずに、8年もだらだらと付き合ってるって、 そういうもん?合い鍵までもらっているのに? その間の避妊はパーフェクトだったの?とか突っ込みだすときりがない内容という感じ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-20 23:02:03) |
4. 富士山頂(1970)
台風の観測のため、富士山頂に1964年、気象レーダーが設置された。 その難工事の様子を描いた映画。 富士山レーダー設置には、平地より20度低いという寒さや悪天候、高山病、 大量の資材を運び上げることの難しさなど、多くの困難があった。 ということを説明しているのだけど、それだけにしては長くて、内容が薄く感じた。 富士山には登るし工事もするけど、思いのほか絵的に地味で、 本当は淡々としていたかもしれないものを無理にドラマ仕立てにしているようにも見えて、 どこまで本当なんだろうと思ってしまった。 富士山の頂上に観測所があって、困難の末にレーダーが作られたという事実を 知るきっかけにはなるけど、それ以上のものではないという気がした。 ちなみに気象衛星の発達により、富士山レーダーは現在ではすでに廃止されているそうな。 [地上波(邦画)] 6点(2009-07-05 01:19:50) |
5. ファイナルファンタジー
これはファイナルファンタジーというタイトルをつけてはいけなかった。 まったく別のタイトルをつけていれば、それなりに評価されただろうに。 しかしすがすがしいほどに原作のシリーズと無関係だな…。この原作レイプ振り。 剣もない、魔法もない、美形キャラもいない、なじみのモンスターもいない。 なにもかも別物の、原作ファンの心情を逆撫でする内容に仕上がっている。 日本のゲームの名を使い、日本の資金を投じ、日本のスタッフが関わりながら、 どうしてこんな内容になるのか?国辱的とさえ言える。 ではFFとは無関係の、まったくの別物として見るとどうなのかというと…。 まずキャラに魅力がない。容姿も性格もひどい。 こいつらの面は2度と見たくない、というくらい醜悪。 ヒロインですら男みたいな顔で髪型ももさくて見苦しいので救いがない。 アメリカ人ならこれで大喜びするのか? B級アクションのテンプレのようなチープな人物描写にもうんざり。 バトルシーンも少なく、押されるばかりなので爽快感がない。 ラスボスがいない展開も期待外れだ。 しかしCGのできのよさは認めないわけにはいかない。 人物にはCGらしいぎこちなさを見出せないし、背景やメカなどもよくできている。 CGで実写ライクな映画を作ろうとするとどうなるかという、 ひとつの貴重な実験になっていると思う。 FFとしてふさわしいかはともかく、ファントムという半透明のモンスター像も なかなかユニークなのではないか。 独自の作品として光る部分も大いにあるだけに、「ファイナルファンタジー」という 詐欺のようなタイトルが冠されていることが、返す返すも悔やまれる。 [DVD(吹替)] 7点(2009-03-18 15:03:48)(良:1票) |
6. 風雪の海峡 青函トンネルは、今… <TVM>
見栄と体裁ばかりの現代ドラマとは比べるべくもなく、 セリフのひとつひとつが赤裸々で、濃ゆい。 貧乏、偏見、生活苦、打算のない愛。 青函トンネルの工事の最中に撮影されているだけに、 実際のトンネルを使った工事のシーンが多く収録されています。 どこまでがライブでどこまでが役者の演技なのかよくわからないけど、 坑道とか工事現場とか好きな人には、いいと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2008-10-25 02:04:59) |