1. 舟を編む
ひたすら辞書を作るという鑑賞中も感情移入させる映画です。 悪い映画ではないんです。私は途中でリタイアし、2回かけて見ました。 でも、こういう映画見て「つまらない」とか言うと、「お前は映画というものを理解できないんだ」って言われそうなんです。 だから、批判する人間が出てこないから、こんなクソ映画でアカデミー賞を取っちゃうんです。 私は正直に言いたい。 「この映画はなんてつまんない映画なんだ!」と。 実際、辞書作る人間なんて、つまんねえ奴だと思うよ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-01-07 18:11:37)(笑:2票) |
2. 武士の献立
頭使わないで見れる作品かと思ったら、1時間くらいたって、凄く下手くそなナレーションが入り、なんだかよくわかない話になってしまった。 侍を中心に置けばいいのに、無理して女房役の上戸彩を主役にしたから、話がつまんなくなったんだと思う。 映画のハイライトは全然上戸彩出てこないし……。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-16 13:29:53) |
3. ふがいない僕は空を見た
《ネタバレ》 タナダユキさんの作品に出てくる青年って、どうしていつもヤルことばかり考えている性格なんだろうって、本当に思います。如何にも、女性が想像する若者像なんですよね。始まってすぐ、セックスシーンがあるのですが、わざわざボカす必要ないし、エロスも感じません。悪いことばかり書いてしまったようですが、これが見ていくうちに、作品に引き込まれていくから面白い。あんまり長いので、途中で2回くらいトイレに行ってしまいましたが、一つ一つの偶像が面白かったです。コスプレに夢中な主婦には感情移入出来たけど、相手の高校生が、学校で暴露されたおかげで不登校になることが、どうもピンとこなかったです。人と違う世界を見た人って、もっと強い意志を持っているんじゃないかっていうのが、持論なんですけどね。タナダユキさんの作品、久々に観たけど、彼女のカラーが強く出た、いい作品だとは思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-04 01:36:56)(良:1票) |
4. プライド/運命の瞬間
なかなかの力作でしたね。 感想は…難しいですね。 東条英機がこんなに恰好よく描かれているのも意外だったし、他のレビューを覗いてみのですが、同じような感想も多く、賛否両論。 でも、一番印象に残ったのは、最後のインド人のナレーションで、要するに、勝った官軍が負けた賊軍を裁くこと事態、昔と変わっていないこと。 東条英機はヒトラーとは違い、南京やアメリカに対して「憎しみ」を持ったわけではないから、裁判で取り上げられても、犯罪を犯したという実感はないと思う。 中国皇帝の「フギ」でしたっけ。それから天皇陛下まで裁判に上がる、上がらないという話まで行くと、これはA級戦犯を置くしかないのかな…。 この映画だけの感想ですが、そんなふうに思いました。 でも、この映画「この物語は真実である」と絶対テロップに流してないところも気づきました。勿論「フィクション」とも言ってませんがね。 歴史を紐解いていくのは難しいことだと思います。 誰か一人の言ったことを信じるのは、とても危険だと思います [DVD(邦画)] 6点(2013-04-23 11:55:54) |
5. フィッシュストーリー
「アヒルと鴨のコインロッカー」が面白かったので期待したのだけど、構成がここまでくると、内田ひろし作品も含めて「また、このパターンか…」という印象を受ける。 時代背景が違う群像劇が続くが、それが一つにまとまるラストは観客に想像力を全く与えない。全てを説明だけで片づけてしまうので「ああ、そうだったの」で終わってしまう。 映画というのは描写があって「ああ、そういうことだったのか」と頷かせることに感動があると思う。 本作は個人(原作者?)が勝手に想像しただけのもの。一本くらいなら許せるけど、こんな作品が氾濫したら、また邦画は氷河期に突入すると思う。 パンクレコードの製作に、「人生に無駄はない」というメッセージだけは伝わってきた。 タイトルのセンス、セリフのやりとりも面白かったけど無駄なシーンも多すぎ。 数年後には記憶から抹消されていると思う。 [DVD(邦画)] 4点(2009-12-07 18:16:18) |
6. ブラインドネス
《ネタバレ》 「全世界失明」という宣伝が監督のアイデアなのか知りませんが、人間の本質を描くのに、何故「失明」という課題を使ったのかイマイチ腑に落ちません。 設定は勿論、隔離された場所に持ち込まれた銃、盲人の悪者はどうやって敵と味方を判断しようというのか。部屋によって、善人と悪人が完全に分離されているなど、全て都合よく出来過ぎているんです。 食料の奪い合いも「女の体と引き換えに食料を貰い、互いの戦争を避ける」考え方をあっさり受け入れるなんて非現実的です。だって、少なくとも銃を持っている奴は盲人で、主人公は女性であれ、眼は見えているんですから何とかなるでしょうに。主人公が、映画のメッセージを伝えるために、ご都合よく動いているようにしか見えないんですよね。そこんとこは誰もがイラつくはず。仮に悪人のボスも目が見えていたら辻褄は合ったかもしれません。……よくわかりませんが。 でも、レイプしながら女性を殴り殺す男だけは現実的に見えました。沖縄や横須賀で日本人女性を笑いながらレイプする米軍兵士を思い出して下さい。私は日頃から、欧米人の二人に一人は、こういう奴だと思っています。 作り手は、人間の本性を「食」と「性」で描きたいのでしょうが、特に戦後の歴史を振り返ってみても、本作のような展開にはならないだろうと私は考えます。 実にリアリティのない人間ドラマです。かと言って「皆で力を合わせて頑張ろう!」みたいな話も私は大嫌いですが……。 その中で、老人と愛を誓い合った女性は、眼が見えるようになっても愛し合っていけるのか、皮肉を込めて「気になるところ」だと付け加えておきます。 主演のジュリアン・ムーアは肌が汚くても魅力的な女優です……けど「もうちょっと仕事選べよ!」って言ってやりたいです。 [DVD(吹替)] 4点(2009-05-02 04:41:33)(良:1票) |
7. フランケンシュタイン(1994)
《ネタバレ》 材料もシェフも一流なのにレシピを間違えたって感じ。 矛盾した点が多すぎて正直ついていけません。シナリオがただストーリーを都合よく追いかけているだけなので、ヴィクターとエリザベスの愛が全く伝わってきません。 怪物を蘇生した途端、この実験は間違いだったと思う心境も「え、なんで?」って疑問符を打ちました。それでも道具だけは捨てずに持っていたという段取りのよさ。 復讐を誓った怪物も散々子供まで殺しておいて、最後は「父だった」と……。一番可哀そうなのは訳もわからずに殺されていった身内ではないでしょうか。 期待していただけにガッカリです。 原作に忠実だからというのは言い訳になりません。私が観たものは「原作」ではなく「映画」なんですから。 それから蘇生シーンを観たとき、スピルバーグか何かの映画で、目覚まし時計と共に目玉焼きやトーストが焼けるシーンを思い出したのは私だけでしょうか?そこだけは可笑しかったです。 [レーザーディスク(字幕)] 4点(2009-03-21 04:18:15) |