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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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501.  二百三高地
今の日本が長い歴史に刻まれた多くの犠牲の上に成り立っているのが判る映画です。新沼謙治がいい感じ。ただ、ロシア側の人間が全く見えてこないので、日本人の悲劇、としての側面ばかりの映画という印象が残ります。日本の戦争映画って、みんなそんな感じなんですけど、人対人、国家対国家である戦争を、客観的に描いた映画が見たいとも思います。
6点(2003-12-15 14:17:07)
502.  天平の甍
学校全体で映画館貸切で見ました。のほほ~ん、と日々を暮らしている私に、日本の仏教には人々の大変な努力の歴史があるんだよ、という事を教えた映画です。安全な航海などなかった時代に、命を賭して海を越えてまで日本の信仰の正常化を計ろうとした人々の物語は、感動的ですが、冒険映画風でもあったりして。ヒジョーに真面目な映画なんで、全体的には単調さを拭えませんがでしたが、観客全員が同じ学校の生徒なんで、エンディングは拍手喝采状態でした。
6点(2003-12-12 13:52:38)
503.  スーパーの女 《ネタバレ》 
おっさんですが家事歴20年超な私、毎日通うスーパーには、いろいろと不満もありますし、店員、お客さんの個性を見られる場でもあります。そんなスーパーを題材にする伊丹監督のアイディアはさすが。男口調の花子に惹かれ、巨大資本に対抗してまとまってゆく正直屋の人々のドラマは、チームもののドラマとしての気持ち良さを感じます。ただ、クライマックスがカーチェイスだったりするのは映画のカラーに合わない気もします。あと、頑固な気質の職人タイプを、犯罪者設定にしてしまった上で全否定って、やり方としてどうなんでしょ? そこを切り崩してこその解決、なんじゃないかと思うんですけど。
6点(2003-12-07 20:30:06)
504.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ゴジラとキングギドラがベイブリッジ脇に落下する際の、あのぽちょん、って感じは、アレでいいの? サイズがヘンな気がするんですけど。それはともかく、結構楽しめました。宇崎竜童は時々、何言ってんのよ?って感じでセリフが聴き取りづらかったですけど、新山千春頑張ってたし、キュートなバラゴンちゃんはもっと頑張ってたし。人がぽろぽろ死んでゆくあたり、怪獣ってそういうもんだよねぇ、って納得したり。ただ、ガメラはいつ出てくるの?って感じがねぇ・・・。大迫さん、遂に・・・って感じだし、渡辺裕之はいつも通りだし。そもそも何と言っても「ガメラ3」の続きみたいな物語だし。全くの別物、という道を選ぶ事はできなかったんでしょうかねぇ・・・。
6点(2003-12-03 16:32:18)
505.  幻魔大戦
『クラッシャー・ジョウ』と同日公開で、『ジョウ』を徹夜で並んで未明に見た後、そのまま早朝上映に駆け込むという、今だったら途中で倒れてそうな強行っぷりで見ました。新宿プラザの大きなスクリーンに映写された状態を今でもハッキリ覚えています。映画は前半のテンポゆったり取り過ぎ感が、後半に巨大なしわ寄せとなって襲いかかる感じでした。状況描写が欠落し過ぎていて、ちっとも大ゴトに見えないのは致命的。せっかく劇場用新作なのに、映像の使い回しを頻繁にやっちゃうのは「999」の時からの、りんたろう監督の悪いクセですし(それで目立たなければまだマシなんですけどねぇ)。それでも、主題歌は好き。音楽も好き(青木望パートも含めて)。ところで「絶対零度ぉぉぉ!!」って必殺技なの?つーか、サイオニクス戦士って、そういう存在(戦隊モノみたいな)なの? ああ、そうだそうだ、『ジョウ』の徹夜で知り合った女の子と『幻魔』も一緒に見て、その後お茶して、でも楽しいひととき、とは行かず、さすがに倒れそうだわぁ、ってなった事を久しぶりに思い出しました。彼女、とってもお喋りなコだったなぁ。
[映画館(邦画)] 6点(2003-12-03 13:19:26)
506.  クラッシャージョウ 《ネタバレ》 
せっかくの映画化なのに、主人公達が利用され翻弄される、手の平で踊ってました、って物語っていうのは、スッキリしないですねぇ。あと、少人数のアニメーターで作られたために、絵は統一されているものの、動きのメリハリが映画全編一本調子で、単調な印象がしてしまいました。パロディとか漫画家デザインのゲストキャラもやり過ぎ(当時の流行りでしたけどね)。でも、B級なスペースオペラの雰囲気は楽しかったです。「俺達は運び屋だ、人殺しはしない」って言いながら、何人殺してんの?というツッコミをしたくなるクライマックスではありますが。メカニックデザインがいいわぁ。そうそう、音楽最高。
[映画館(邦画)] 6点(2003-12-02 15:58:48)
507.  風を見た少年 The Boy Who Saw The Wind
原作はC・W・ニコルが平易な日本語で書いた、童話形式の物語ですが、旧態依然としたアニメ化が気になりました。物語を忠実に映像化してはいるのだけれど、毎度お馴染みベタ塗り背景に展開するセルアニメワールドでは、せっかくの安達祐実、前田亜季の好演が勿体ない感じがしてしまいます。アニメの表現枠の限界に捉われてしまい、世界の広がりが平べったい印象になってしまったような。後半の展開は、原作読んでいても「ええ~?」って感じだったので、まあ、仕方ないかな、って。
6点(2003-11-29 21:01:57)
508.  科学忍者隊ガッチャマン(1978) 《ネタバレ》 
テレビシリーズの再編集もの、彩色ミスも修正されていない状態のダイジェスト、ではありましたが、全105話中、物語の軸となるほんの10話ほどに絞った構成と(メインはタートルキング、レッドインパルスの最期、そして地球消滅0002ですな)、新録音のすぎやまこういち氏作曲・指揮、NHK交響楽団によるBGM、『4chフェニックスサウンド』(笑。でも、ただのモノラルな『ヤマトサウンド』よりはずっとマシ)によって、結構楽しめるものになりました。何より他の再編集ものよりも映画としてキレイに繋がってちゃんとまとまってます。テレビシリーズからのファンからすれば、素顔のカッツェすら出てこないダメ映画かもしれませんけど。元から35ミリ撮影なので、劇場でも映像のクオリティはそこそこのものでしたし。でも、初日の舞台挨拶の回のパンテオンは満員でしたが、場内、『ガッチャマン』本編が終わって始まった『さらば宇宙戦艦ヤマト』の予告が最も盛り上がって、あんたら、一体何見に来たの・・・と思ったものでした。
[映画館(邦画)] 6点(2003-11-29 15:43:14)(良:1票)
509.  踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 《ネタバレ》 
デジタル撮りのシネスコサイズになって登場の第二弾は、オープニングの演習シーンで、前作より少しだけ映画を感じさせてくれました。ただし、主軸となるエピソードに対しての取り組みは前作より更にグズグズ、後半になって展開がグダグダになったのは前作以下。君塚脚本は毎回テンションが維持できず、途中で糸が切れてしまう感があります。「湾岸署では血を~」の部分なんか、青島、どこでその情報を仕入れたワケ?って。明らかに蛇足状態でムリに感動させようとしてるとしか思えませんでした。それでも前作より1点増しなのは、シリーズのファンとしてエピローグ部分が良かったから。あと、シネスコサイズ&ドルビーデジタルが嬉しかったから。それだけです。はい。
[映画館(邦画)] 6点(2003-11-28 22:59:31)
510.  うなぎ 《ネタバレ》 
冒頭のスプラッタな部分は、なんだかサスペンス劇場みたいでした。ここだけ映画のカラーが全然違ってて。で、本題は水に漂うが如き、流れに身を委ねる人々の物語。人生終わり、と投げ出した人間が、いろんな人と触れ合う内に、単に人生始めてなかったのかも、って思い直すような、流れに必死に抵抗していた自分の力を、ふっと緩めるような映画です。だけど、面白かったけれど、通俗的で、そんなに持ち上げる程の映画かなぁ?という疑問は残りました。カンヌグランプリのためにシネマジャパネスクから昇進して大劇場での上映になったのですが、ちっこいスクリーンで十分でしょ、と思いました。
6点(2003-11-27 15:15:02)
511.  AKIRA(1988)
レアな70ミリ版で見たのですが、画面の上下を切ってプリントしただけなので、かえって見づらいヴァージョンだったかも。6チャンネル音響は凄かったですけど。ショットの切り替えで繋がってない箇所があって、ああ、それはマンガでは通用するけど、映画だとアウトだよね、なんて思ってしまったり、アニメーター全員が大友克洋レベルなワケもないから絵が悲しいよね、と思ってしまったりで、結構冷ややかな目で見ていた気がします。でも、そのワリにLD買ったり、サントラを今だに聴き続けていたりと、未熟ながらも後に残るものが大きい映画でした。ちなみに現在見られるヴァージョンは、当時劇場にかかっていたモノよりも随分と綺麗になったシロモノです。劇場公開版は、作画がかなりキビシい状態で、ぐにゃぐにゃしたアニメ、って印象でした。
[映画館(邦画)] 6点(2003-11-25 14:34:08)
512.  地球へ・・・ 《ネタバレ》 
佐藤勝の音楽が荘厳過ぎて、ダ・カーポのかる~い主題歌と全然マッチしてないのがヘンでした。竹宮恵子の絵をアニメにするのは、ムリがあるなぁ、という印象も強かったですし。物語は善と悪との闘いではなく、ハッピーエンドが訪れる訳でもないので、一般的とは言い難く、気持ちよく劇場を出られる映画ではありませんでしたが(それでも原作に比べれば、単にフェイドアウトしちゃうだけなマツカ、仲間と旅立つトォニィなど、まだ希望が残されておりましたか)、恩地日出夫監督の、アニメ的演出をしない、という姿勢のお陰で、ショットの1つ1つは見応えのあるものに仕上がっていたと思います。時間的な省略をしないとアニメじゃキツい、ってところもそのままだったので、間延びしたカットが多かったのも事実ではありますが。当時のアニメファン向けに「爆発の金田」のオマケも付いて(全体のトーンからして異質なシーンになっちゃってますけど)そこそこお腹は満たしてくれたアニメでした。
[映画館(邦画)] 6点(2003-11-23 00:16:52)
513.  X(1996) 《ネタバレ》 
その昔、愛が地球を救う、と信じられた時代もあったような。でも、この映画は愛がどんどんと全てを奪ってゆく物語。愛ゆえに地球が滅びそうになっちゃう世界。そして、愛ゆえに愛する人を殺すしかない・・・。決して甘くない映画。だけどせっかくのその主題、そして目を奪う作画や美術、演出が、短い上映時間のためにズタズタになって、ドラマも何もあったもんじゃない、という状態になってしまったのは残念です。せめて2時間くらいの尺で見たかったなぁ・・・。
[映画館(邦画)] 6点(2003-11-22 20:52:05)
514.  ルパン三世 カリオストロの城 《ネタバレ》 
ルパンが善人で正義の味方、というのがどうにもこうにも。ベタベタ甘すぎ状態で、もっとドライに動けないの?と。それから宮崎監督の映画に毎回感じる事なんですけれど、クライマックスの重要なところで映画を盛り上げ切らず逃げに走るような。結婚式からの展開は存分に盛りあがるべきだと思うんですが、結局ルパンは敗北しちゃってるワケで。伯爵自滅、という道を選択するのは、物語としてズルいんじゃないかなぁ。キチっとルパンに人殺しさせる事が出来ない甘さなのかと。あそこでもしルパンが勝利してたら、ルパンとクラリスがチョキン!ってなってたの?
[試写会(字幕)] 6点(2003-11-22 15:23:48)
515.  翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜 《ネタバレ》 
 前作ほどのインパクトは無かったわね。っていうか東京の人間なので関西の感覚はそんなには判らないわ。でもでもちょっと東京の人間が考えた関西人、みたいな感じもしたのよね。現実に粉モンへのこだわりなんてそんなに強かったりするのかしら?  大阪出身の友人がかつて「三都物語とか言うけど大阪と神戸と京都は仲悪い」って言ってたので、そこら辺がキーになるんでしょうね、とは思ってたけれど、もう少し細かい地域性みたいなのが見たかったかしらね。前作っていうか今作も埼玉の細かな地域性は出てたけれど関西に関してはかなり大雑把な扱いだったように思うの。   埼玉との国境が近い池袋で見たのだけど、やっぱり池袋の人にウケてたのは埼玉ネタ。冒頭の武蔵野線とかクライマックスの行田タワーとか。アタシは目黒の人間なのでそこもそんなにピンと来ないのだけど、西武と東武の対立なんかはさすがに池袋で見てこそよね。ちなみにわが東横線は今やどっちにも繋がっているという節操の無さね。   二階堂ふみさんがあんまり活躍しなかったのが残念ね。あと笑いをパロディに頼り過ぎかしら。『チャーリーとチョコレート工場』や『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のパロディ部分は長くてテンポ殺してたように思うし(GACKTさんが関西弁になっちゃうのも『魔宮の伝説』かしら?白い粉はカリの血?)。杏さんはヅカの男役みたいで良かったわ。っていうか普段シリアスな演技してる人たちがぶっ飛んだ役を演じているのって見ていて楽しいわよね。   あとエンドロールのネタはあれ全く映画の笑いではないワケで、そないなところから持ってこんとアカンみたいなんは違うんとちゃいます?(関西人に嫌われる、いい加減な関西弁喋る東京モン)
[映画館(邦画)] 5点(2023-12-03 12:49:41)
516.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
 アタシはゲーム好きではあるけれど贔屓がセガ~マイクロソフトというイバラの道を歩んでいるので京都のヒゲ親父はメガドライブ版『テトリス』発売中止事件以来の宿敵だと一方的に思っているわ。  とは言え任天堂ハードもファミコン以降全て(バーチャルボーイまで含めて)購入している程度にはハードオタクでもあるのでマリオもメインのシリーズは大体プレイしてるのね。『2』は1-1で100人マリオやったってクリア無理って状態だけど初代、『3』『ワールド』くらいはクリアしてるわ。『64』以降、途中で飽きちゃうのだけど。  ってコトで宿敵マリオの映画、わざわざ10日間限定のスーパーマリオシアターで見てきたわ(あくまでファンではないわよ、ワクワクでかけました、とかじゃないからね!)。   さっさと結論から言っちゃえばマリオでこその映画。  ハッキリ言ってアメリカ産CGアニメーション映画としてのデキは平凡。ここ数年の諸作品と比較してもクオリティはそんなに高くない方ね。毎回そんなに予算かけないイルミネーション作品としても『ミニオンズ・フィーバー』や『SING2』よりも野暮ったいデキよ。  物語やエピソード、映像に特に新鮮な、そして刺激的な要素は感じられない、保守的な作りってイメージで、それはゲームとしての『マリオ』の現在の保守的なカンジが反映されてるのかしら?って気もするわ。発売当時革新的だった初代、挑発的でマニアックに走った『2』に比べると『3』以降は広い世代にアピールして間口の広い可愛らしい(媚び媚びな)ゲームへとなっていったわ。そのニオイが映画からも感じられて、ヌルいわね、って印象。  ちょっと現代的な感覚があったのはピーチ姫が動きまくって活躍する点ね。ヘタするとマリオなんかより主役よ。助けなくっちゃならない昔のピーチ姫ポジションはルイージで、ピーチ姫は国を背負って立ち上がるわ。   『マリオカート』や『ドンキーコング』『ルイージマンション』なんかの要素を盛り込みつつ展開する世界はマリオや任天堂のゲームに触れてきていれば楽しいし(『パルテナの鏡』懐かしかったわね)、そうでなければ短尺ながらダルめ。もっともマリオ知らずにこの映画見に行く人なんていないでしょうから、これで正解なんでしょうけど。   ベタな既成曲を何曲も使ってしまったり、ブルックリンの配管工としての生身な人間としてのマリオ兄弟を長めに描いたり、ピーチ姫の出自を匂わせつつも全く何も解決させないあたりに疑問を抱きつつ、まあこんなモンでしょう、って納得しちゃったりするのはイルミネーションと任天堂の成せるワザってところかしらね。クッパの人間(?)性に特殊なアクセントがあったあたりでまあまあ、少しはアレだわね。  もう少し弾けてても良かったんじゃない?とは思うのだけど。
[映画館(吹替)] 5点(2023-04-29 15:44:02)(良:3票)
517.  カラダ探し 《ネタバレ》 
 惜しいというか勿体ないというか。   ホラー映画にしてタイムループ映画にして青春映画っていう基本そのものは良かったと思うのね。問題はその描き方で。  ホラー部分はその殆どがスラッシャーホラーの殺されてナンボってシチュエーションに偏っていて『ファイナル・デスティネーション』シリーズみたいな死に方いろいろ、みたいな世界。肝心な部分の多くはカメラが微妙に目を逸らしている感もあるけれど。でも呪いとか怨霊とかの世界の話なのに双方ひたすら物理的な攻撃に終始するのよね。クライマックスでは化け物を物理的な波状攻撃で沈黙させるっていう。幽霊ってシバけるモノなのかしら?   タイムループ部分は既存の他のアレコレに比べたらとても物足らない描写。タイムループモノ特有の面白さっていうのがあるじゃない?アレをほとんどすっ飛ばしちゃってるの。繰り返される事象をいかに受け入れ、変化させるか、って描写の積み重ねをごくごく一部のエピソードだけで済ませちゃってるのよね。そここそ楽しみたいのに。死んじゃってループな『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『ハッピー・デス・デイ』のワクワクしちゃうようなノリはここには無しね。  それにループにおける体のパーツ集めやチェックの地図の存在のカタチが説明されてないのはヘンね。あれ、毎回ループするたびにパーツ集め直し、地図描き直ししないとループになってないコトになるのだけどそういう描写が一切なくて、そこだけ特異点?みたいになっちゃってて。  あと、ニャンコは最終的には死んじゃってるのよね。犬猫殺す映画はそれだけでヤだわ。   青春映画部分は『ときめきメモリアル』(実写映画版)を思い出したりして、ちょっとキュンってしちゃったわ。でもホラー部分がどうしたってトキメキの足を引っ張るのよね。ラストなんかそういう設定が必要だったの?みたいな終わり方で青春映画としてはとても物足らないものになっちゃってるわ。困難を一緒に乗り越えた仲間、でいいじゃない。なんで忘れちゃうのよ。忘れちゃうパターンっていうの、邦画では逆にありがちよ?   クライマックスがかなりダメにしちゃってるカンジね。Jホラーはこういう見せ方しないと、みたいな無理矢理見せ場作ってますって感じになっててハシカンが最後のパーツな頭部をなかなかセットせずにモタモタするのが意味不明でイライラ。みんなでカラダ探しをしたことを忘れちゃうって言ったってあそこは全滅か生き延びるかの二択でしかないのよ?その中間とかってないのよ?なんでそこで迷わないとならないのかしら? 『バイオレンス・アクション』に続いてイライラさせられるハシカンってなんか残念だわ。ハシカンももう少し仕事選んだら?って思うけど、でも将来、若い頃にこんなに色々ヘンな映画(もちろん福田雄一作品を始めとして)に出てヘンな顔しまくりました、って実績を重ねて伝説になるかもしれないわね。その頃にはアタシはもうこの世にいないでしょうけど。   個人的には『学校の怪談』くらいの匙加減が良かったんだけど。ホラー部分よりも青春映画として爽やかな終わりを迎えて欲しかったわ。Jホラーとかってもういい加減マンネリだし、そういう色を継承するのって貞子あたりに任せとけばいいでしょ?
[映画館(邦画)] 5点(2022-10-24 15:11:44)
518.  機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 《ネタバレ》 
 アムロがガンダムで生身のジオンの兵士を殺す描写があるのね。明らかに殺意を持って踏み潰すの。  そこまでのアムロはコミュ障もいいところで島の子供たちともギクシャクしつつもちょっとずつ距離を縮めてゆく不器用な少年ってイメージなのだけれど、それはジオン兵達に恐れられている白いモビルスーツのパイロットであり、戦争に身を投じる覚悟を持った存在であるって事が明確になる象徴的なシーン。  子供たちを守ろうと軍から離脱したククルス・ドアンも元は同じで、だけど選ぶ道が違う以上は戦争のシンボルであるモビルスーツの呪縛から解かれる必要がある、それはファーストガンダムのテレビ版から継承されてるわ。1つの挿話が1つの作品として独立する事でアムロとドアンとの在り様の差、対比が明確になっているってところは良かったと思うわ。   だけどひっかかりどころはいっぱい。まずファーストガンダムにリアルタイムで触れてた世代だけどオリジンには一切触れてないのでファーストとの違いが戸惑いポイント。ホワイトベースのガンキャノン2機とコアブースターの体制(ガンタンクとGファイター無し)は映画版に準じるとして、リュウさんは? なんでスレッガーさんがもういるの? っていうのはどうやらこれがジャブローよりも後だから、って設定らしく。知らんがな。   各人の性格はファーストと微妙に異なっているように思えるし(セイラさんはかなり柔らかい印象だし、ブライト艦長はやたら軟派になったし、カイさんは口ばっかり、スレッガーさんはなんだか役立たず・・・)、アムロってあそこまでコミュ障だったっけ?  アムロが何考えてるのかいまいち判んないのよね。会話で成立しそうな部分をあえて話させず表情とか動作とかニュアンスとかでなんとなく伝えようとしてるけれどあまり上手くいってない感じがして。作画と演出とで乗りきろうとして乗りきれてない、そんなシーンが沢山だわ。   島の子供たちが孤児であって、それぞれドアンに救われた存在である、っていうのは判るのだけど、それを具体的に示すのは戦闘で親が死んだ一人の幼い子の姿を回想するドアンの描写だけで、それで全てを察してね、っていうのはちょっと乱暴かな。何しろ映画の多くが子供たちの姿を描くのに割かれているのだから。あれだけ子供たちを描きながら(エンドロールまで含めて)そこに個々の物語がないのがねぇ。   あと、CGで描かれたモビルスーツはあえてセルタッチに寄せて、ウェザリング施して巨大感出すとかしないんでしょうけどガンプラっぽいわ。『ヤマト』といい『マクロス』といい、いにしえの作品も現代ではメカはCGっていうのがすっかり定着したわねぇ。   全体の印象としてはちょっとダルめ。アムロがてくてくと徒歩で移動してるシーンが頻出して『遠くへ行きたい アムロが触れ合うククルス・ドアンの島の人びと』みたいなカンジね。ガンダム登場時間自体は短いわ。   アムロがこの後に辿る道を思えば、この映画の中での生き方や選択が正しいなんてとても言えないのだけれど、この映画だけではそこまでは判らない、当然知識を持っていてこそ、っていうのがちょっとね。観客の知識に頼り過ぎなのよね。あと、最近の安彦良和さんのキャラクターのタッチ、馴染めないわ・・・
[映画館(邦画)] 5点(2022-06-08 15:07:32)
519.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
 初代マンのリアルタイム世代なのだけどウルトラシリーズは『帰ってきた~』途中でリタイア状態で(ランドセルにガムのシールべたべたに貼りまくってたのにスノーゴンの回を見てから恐くて見れなくなっちゃった)、以降殆ど縁のない状態ね(『80』の前半部分だけは楽しんだ記憶があるのだけど)。  初代は大好きで、だから今回の映画は庵野&樋口コンビの毎度のセンスで作品を壊しちゃうんじゃないかって不安と、トラウマの再現を見せられるんじゃないかって不安とがあったのだけれど、後者は無かったものの、前者はそれなりにやらかしてくれたカンジね。   最初の3分の1くらいは楽しんだの。例のバカくさい短いカットの積み重ねと(文字読み切れないわよ、っていうか読ます気もないでしょ?)ヘンなアングルの連続ながらも『シン・ゴジラ』よりもあくまで『ウルトラマン』寄りな世界で、『ウルトラマン』見てる、って実感できて。怪獣が出てきてウルトラマンが倒す、その当たり前なウルトラマンのカタチね。  だけど中盤以降、世界情勢がどうだこうだ武力としてのウルトラマンがどうだこうだと語り始めてからはグダグダ。未熟で愚かな人類を利用しようとする者、抹殺しようとする者、それに抗うウルトラマン、それを大量のセリフで語ってドラマはエピソードの羅列、お団子状態。ウルトラマンは神ではなくて自我を持った一宇宙人ですよ、と。ウルトラマンの個が見え過ぎちゃってて神秘性ひっぺがしちゃってるわ。  今回それを描くエピソードや映像が凡庸なオタク臭いシロモノに見えて、ちょっと退化してる?とも思えたし。ごく一部の人間のセリフばかりで実態見せない大状況とか(『大怪獣のあとしまつ』みもあるわ)オタク肯定とか使徒みたいなゼットンとか。全体的になんか音痴なカンジがするのよね。   それに役者さんをローアングルと大アップで撮りまくってるのだけど、映り方に対して無頓着な気がするのね。女優さんは綺麗に撮ろうよ・・・ってもう気になっちゃって仕方ないの。  更に更に長澤まさみさんに対する数々の描写が無神経過ぎてもう。自分のお尻叩く描写の繰り返しとか巨大化時のローアングルとか執拗に体のニオイ嗅がれるとか、昭和オヤジのイヤ~な嗜好をそのまま映像化してるみたいな感じで(そこに意味があるとしてエロティックやフェティッシュに描く必要は一切無いわよね? 擁護派はアレコレ理屈こねるけれど実際ツイッターには長澤まさみさんの太ももがどうのパンツがどうの体臭がどうのってツイートが溢れてるのが現実でしょ?そういう人には何も言わないワケ?ウンザリ。違和感抱いてる特オタさんたちもいっぱいいるのが救いだけれど。っていうか、コレ、仮にも『ウルトラマン』なのよ?)、この人達ってそういうのアップデートできないままに朽ちていくのかしら?って思ったわ。   やっぱりね、ウルトラマンは子供を楽しませて、子供に夢を見せてこそだと思うのね。懐古じじいのオモチャにしちゃダメだと思うわ。『仮面ライダー』も不安だわね・・・
[映画館(邦画)] 5点(2022-05-13 19:47:35)(良:3票)
520.  クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 《ネタバレ》 
 満席に近い場内、沢山の子供たちにウケまくっていたのでこれで正解でしょうね。特にウケてたのは「・・・リスだな」ってところかな。で、ここから先は今の『クレヨンしんちゃん』を楽しんでる子供たちのためにはな~んの役にも立たない古びたオタクの戯言でしかないのでご了承を。   前年の『天カス学園』がマグレというか奇跡というか、今回は随分とまあ昔に戻ったモンね!って結構ネガティブな意味で感心しちゃったわ。個人的に迷走期だと思ってる頃の『クレしん』映画(ケツだけとかアミーゴとかプリンセスとか金矛とかオタケベとか花嫁とかスパイとか)を思わせてくれちゃう感覚が見事にスクリーンに甦って、今更この古臭い『クレしん』を見せられてる?って随分と醒めた、スクリーンから距離置いたような見方になっちゃったわ。   閉鎖的な村社会で抑圧された母子を解放に導くとか、利己的な欲望のために少しずつ削られてゆく地球資源の保護とか、そこに織り込まれたテーマやメッセージは判らないではないわ。でもそれを描く『クレしん』の要素は本当に毎度のアレって状態。素晴らしき野原一家が地球の危機を救うため、そしてゲストキャラを救うためにファンタジーな世界で頑張ります!って。アタシ、野原一家(や、かすかべ防衛隊)に地球の命運を任せちゃうパターンにウンザリしちゃうのよね。野原一家はアベンジャーズやプリキュアのようなモノだとは思ってないし。春我部(春日部)市の一戸建て住宅に住む普通の一家よね。  物語的にもスッキリできない部分が色々あって。ちよめの、母親の想いが優先されてて病院での取り違えを偽装するという大きな問題部分を軽く扱っている感がするし、動物化してしまった祖父や父はそのままでいいのかいな、っていう感じだし。  クライマックスで正義に目覚めてボスを裏切る事になるくノ一はそこまでドラマが全然描かれていないので唐突な存在だし(途中で命令に躊躇する表現はあったけれど)、ヘソの栓を戻す展開はごちゃごちゃと様々な要素が混乱しちゃってて盛り上がりきれなくて。  第一、具体的なタイムリミットが提示されるにも関わらず、それが物語に全く関わってこないのよね。そこから時限サスペンスを作れそうなのに、逆にリミットがある状況でみんなそれを気にする事なく一体何をモタモタやってるの?ってイラつくだけの状態になっちゃってて。あの幽閉されていた博士は単に状況説明のために存在しただけ?  毎度の野原一家の家族愛描写は本当に毎度の繰り返しだし。もう『寅さん』的な。   『ブリブリ王国』『わくわく温泉』『ヤキニクロード』『カスカベボーイズ』などを思わせるエピソードやビジュアル満載!なのだけれどそれが有難いこととも思わないしねぇ。アクションシーンでの枚数使った作画は良かったわ。ボスの歌唱シーンや昭和ネタが無かったのも良かったわ。   あと、しんのすけは安易に泣かせたらダメ。原作からの伝統的にダメ。   でもそれも今の時代にほんの短い期間『クレしん』に親しむ子供たちにとってはなんの問題もないわよね。大人のクセしてずーっと『クレしん』見続けてきてアレコレとケチ付けてるのは雑音みたいなモノ。オタクの言う事って基本信じる必要ないわ。
[映画館(邦画)] 5点(2022-04-25 16:08:46)
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