601. 古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM>
ネタ的には確かに過去の秀作のような見事なヒネリはないかもしれないが、久々の古畑ワールドを楽しめるだけのクオリティはあったと思う。やはり松本幸四郎の存在感が質を高めている。今泉の不在や、ラストの同シリーズには珍しいローテンションな顛末など、今までの古畑作品とは一線を画す番外編的なテイストも良かったと思う。まあガルベスくんが田中要次ではネタはバレバレだけども…。 [地上波(字幕)] 6点(2004-01-12 00:18:22) |
602. ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え<TVM>
ストーリー的にはユニークでルパン三世らしく楽しいのだけれど、確かにキャラクターデザインが軽薄なように思う。やはりルパンはある種のハードボイルドを感じさせなければダメだと思う。まあ最近のテレビスペシャルにはそんな気概はあまりないのだけれど。 6点(2004-01-11 23:58:37) |
603. みんなのいえ
お試し契約中の某動画配信サービスのラインナップの中に今作があった。 この映画は劇場公開時に映画館で鑑賞済で、それまでの三谷幸喜作品らしくない間延びした展開が期待にそぐわなくて「失敗作」というレッテルを貼り付けたままになっていた。 普通ならそんな映画を観返そうなんて思わないのだけれど、自分自身がまさに「家」を建てているこのタイミングでは流石に興味を引かれ、再鑑賞に至った。 やはり間延びして、冗長な部分は全編通してあり、決して優れたコメディ映画ではないが、三谷幸喜自身も自分が家を建てた時の経験を元に作った喜劇だけあって、“実情”に迫った可笑しみは散りばめられていたことに改めて気づいた。 一軒家を実際に建てつつ行われた撮影も効果的で、“棟上げ”シーンで登場人物たちが表す高揚感などは、それを目の当たりにしているからこその自然な感情が表れていたと思う。 無知な僕は、自身の地鎮祭での鍬入れ式の際に、他の人が発していた「えい!えい!」という掛け声を半笑いのまますっ飛ばしてしまい、後々後悔する羽目になってしまった。 ああ、あと数ヶ月早くこの映画を再鑑賞していれば良かった。 [映画館(邦画)] 6点(2003-12-20 12:41:29) |
604. 刑事物語 くろしおの詩
ある意味、武田鉄矢の自己満足の世界ではあるが、それが面白いんだから仕方がないし否定も出来ない。浪花節というか、その臭さが今となっては逆に新鮮かもしれない。何年かあとにブームがきてもおかしくないようなカルト的な人気があることは確かであろう。 6点(2003-12-18 17:17:23) |
605. 刑事物語3 潮騒の詩
ほんと大した映画じゃあないんだけど、なんだか見ていると引きつけられて最後まで楽しんで観てしまう。武田鉄矢演じる片山刑事のキャラクターのみで押し切ってしまうそのパワーに脱帽だ。加えて女子高生役の若き沢口靖子が初々しく魅力的だ。 6点(2003-12-18 17:14:37) |
606. 古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM>
これは映画ではないと思いますけどね…。犯人役の緒方拳が飄々とした監察医を演じていて印象的だった。ただ、やはり三谷幸喜作品は舞台が狭まるほど面白い。古畑シリーズでもそのことは顕著で、今作のように場所が転々とするとどうも他の作品に比べてクオリティが散漫とする。 6点(2003-12-18 16:50:08) |
607. クジラの跳躍 Glassy Ocean
夢の中の映像を観ているような独特の幻想感が良かった。映像全体が緑の色彩に包まれており、水の中か宇宙空間のような浮遊感が楽しい。 6点(2003-12-17 22:33:40) |
608. 七人の侍
ストーリー展開と映像的な迫力にはエンターテイメント大作にふさわしいハクがあったが、世間的な絶大な高評価には同調できない部分が残った。この手の何人かの個性的なキャラクターが団結して事に挑むという話が好きな私としては、もっと個々のキャラクターに焦点をあてて欲しかった。タイトルのわりの七人全員の印象は極めて薄く盛り上がりきれなかった。 6点(2003-12-16 21:22:57) |
609. GHOST SOUP
一風変わった天使(?)に扮した鈴木蘭々とデーブ・スペクターのコンビが可笑しい。テレビ作品なので、フィルム作品における岩井俊二の映像美はないが、彼らしいと言えるファンタジーに溢れている。ユニークで温かい年の瀬にふさわしい作品。 6点(2003-12-08 16:47:32) |
610. ちびまる子ちゃん
「ちびまる子ちゃん」の初映画作品。今やテレビ放映版ではおなじみの大野くんと杉山くんの初登場作品で、彼ら二人の友情を中心に描かれる。個性溢れるキャラクターたちももちろん健在で、独特のほのぼのとした世界観は周知の面白さ。 [ビデオ(邦画)] 6点(2003-12-01 14:11:40) |
611. 女学生の友
清々しい脚本とデジタルハイビジョンならではの鮮明の映像が心地よかった。フランクな老人を演じた山崎努の演技が印象的で素晴らしかった。等身大の女子高生の思い悩む姿とそれに対する老人の構図がユニークでバランスも良かったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2003-11-30 14:00:47) |
612. 落下する夕方
基本的には淡々と3人の主人公たちによる恋愛物語が展開され、退屈になりそうになるのだが、所々の心を引きつける空気感が印象的な映画だった。一風変わった女を演じた菅野美穂の存在感が鮮烈。 6点(2003-11-29 02:18:23) |
613. KYOKO
村上龍の同名小説を自身が監督として映画化した作品。私は、原作を読んでいてこの作品の世界を熟知していたのでわりとすんなりと観られたが、原作を読んでいないと若干説明不足かなという印象はあった。ヒロインのキョウコはとても魅力的な人物像として原作では描かれているだけに、映画化においてはその配役が最重要点であったであろうが、主演した高岡早紀は良い演技を見せたと思う。 6点(2003-11-27 15:38:32) |
614. うなぎ
タイトルに似合わず冒頭の衝撃的な展開にまず引き込まれた。淡々とした展開の中に見え隠れする人間の滑稽さが興味深く描かれている。この人間の本質を気取らずに描き連ねるあたりが、今村昌平の巧い世界観なのだと思う。 [地上波(吹替)] 6点(2003-11-26 13:15:30) |
615. ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM>
ルパンはもちろんだけど、次元と五右衛門のキャラクターが際立っていて嬉しかった。やはりルパン映画はルパンファミリーがそれぞれ活躍する展開が楽しい。テレビスペシャル版の中では特に良い出来栄えだと思う。 [ビデオ(邦画)] 6点(2003-11-26 11:28:41)(良:1票) |
616. ルパン三世 ルパン暗殺指令<TVM>
テレビシリーズの中ではキャラクターのデザインが一番カッコイイ。次元のエピソードを中心に展開するので、次元の渋さが際立つ。二転三転するストーリーも見応えがあった。 [DVD(邦画)] 6点(2003-11-26 11:21:00) |
617. ルパン三世 ロシアより愛をこめて<TVM>
今作の場合、何と言っても悪役のインパクトが強い。耳やら鼻やらに指を突っ込んで助言するって、個性強すぎ!五右衛門の女に弱いダメ男っぷりも笑える。あと今作に限ったことでもないが、銭形警部の生命力の強さは衝撃的だ。 [DVD(邦画)] 6点(2003-11-26 11:17:27) |
618. ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!<TVM>
これはテレビスペシャル版だったのか。と意外に思うほど、作品としてのクオリティーは高い方だと思う。 今でこそコンピューターウィルスなんて使い古された素材だけれど、この頃はもっと斬新なテーマだったのだろうと思う。そして、そのサイバーテロ的要素と、ルパン三世らしいカルト集団的組織との独特のバランスも良かった。 レギューラーキャラクターの描かれ方も、それぞれの特色が出ていて、楽しめる。 自由の女神ごと盗んでしまうというこのシリーズならではの破天荒さも良い。 [DVD(邦画)] 6点(2003-11-26 11:14:43) |
619. ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス
栗田貫一ルパンの第一作で大いに不安はあったけど、ほぼ違和感がなかったことは良かったと思う。今作以降、演出に個性がなくなり駄作ぞろいのテレビスペシャルへと流れていくのだが、今作においてはアクション性の高さでなんとかカバーしている。 6点(2003-11-26 10:55:26) |
620. コールド・フィーバー
自分の心に問いかけるように淡々と氷の国を旅する青年を演じた永瀬正敏のたたずまいが印象的。叙情的なストーリーは起伏には欠けるが、絶対的な寒さを描き連ねた映像美が引きつける。 [ビデオ(字幕)] 6点(2003-11-25 23:50:14) |