801. DRIVE
SABU監督作品の中では最も豪華なキャスティングとなった今作だけれど、その個性派揃いの役者陣を生かしきれないまとまりのない展開に終始してしまった。「ポストマンブルース」以降どんどん盛り下がっていっているSABU監督作品にいよいよ危惧してきた。 4点(2004-01-18 03:55:47) |
802. 害虫
ストーリー的に極めて重い後味の悪さが残るので映画的には好きだとは言い難いが、主演の宮崎あおいの存在感はあの年齢で物凄いと思った。青山真治監督作「EUREKA」で鮮烈な映画デビューを飾った彼女であるが、今作の演技で彼女の映画女優としての可能性は明確な確信へと変わった。 6点(2004-01-18 03:51:24) |
803. トゥームレイダー
ストーリー&内容的にはアクション映画ということを考慮しても陳腐と言わざるを得ないものだったけど、主演を張ったアンジェリーナ・ジョリーの魅力で何とかカバーしていた。個人的にあの唇とスタイルはかなりフェチなのでそれだけでも観た価値はあったと思う。 5点(2004-01-18 02:53:53) |
804. ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
まずこのセンスのないタイトルを何とかしてほしい。どうも昨今の特撮映画には製作者の映画に対するセンスがことごとく欠如しているように思う。平成ガメラシリーズの金子修介監督作だけに期待はしたが、近年のゴジラ映画の駄作ぶりの例に漏れない出来栄えに落胆は隠せなかった。製作者の意図が明らかにそうであるように、ゴジラシリーズはもう子供向け映画として割り切るしかないのだろうか。 3点(2004-01-18 02:01:12) |
805. ゴースト・ドッグ
黒人の殺し屋に武士道を語らせるという設定は実に鮮烈でインパクトの強いものだったけど、そのインパクトを生かせるだけの盛り上がりが映画自体に欠けたように感じた。ジム・ジャームッシュの作風的にエンターテイメント性に足らない部分は仕方ないのかもしれないが、設定自体は相当にエンターテイメント性に溢れるものだけに、ローテンションに終始してしまったことは残念だ。 6点(2004-01-13 15:37:50) |
806. ルパン三世 愛のダ・カーポ 〜FUJIKO's Unlucky Days〜<TVM>
確か不二子ちゃんの記憶が無くなるとかそういう感じのストーリーだったと思う。その設定に終始してしまい作品的にはきわめて盛り上がりに欠ける印象。 3点(2004-01-12 00:00:41) |
807. ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え<TVM>
ストーリー的にはユニークでルパン三世らしく楽しいのだけれど、確かにキャラクターデザインが軽薄なように思う。やはりルパンはある種のハードボイルドを感じさせなければダメだと思う。まあ最近のテレビスペシャルにはそんな気概はあまりないのだけれど。 6点(2004-01-11 23:58:37) |
808. カタクリ家の幸福
これほどまでに常軌を逸した映画を作れる映画監督は、三池崇史をおいて他にいない。とにかくその秀逸なまでの破綻ぶりが見事としか言いようがない。狂ったようなストーリー展開、狂ったような環境、狂ったようなカタクリ家の面々にただ爆笑あるのみ。 8点(2004-01-09 13:48:32) |
809. BEAT
少し昔の沖縄の熱っぽい青春群像を描いた映画で、混乱の中をたくましく生きる内田有紀の存在が印象的だった。しかし映画としての完成度は低く、感動するほどのドラマ性はなかったように思う。 3点(2003-12-28 02:33:28) |
810. みすゞ
今作の公開の数ヶ月前に、同じく詩人金子みずづを描いたテレビドラマが松たか子主演で放映され、彼女の生き様に深い感銘を覚えた。その影響もあり、今作もいさんで観に行ったのだが、テレビ版ほどの感動がなかった。全体的な出演陣としては映画版の方が明らかに豪華だったが、田中美里をせめるわけではないが、主演女優の差があったように思う。それくらいテレビ版の松たか子の演技が良かったのだと思う。金子みずづの詩の表現の仕方など、演出面でもテレビ版の方がなじみやすく感情移入しやすかった。 4点(2003-12-28 02:30:27) |
811. 池袋ウエストゲートパーク スープの回<TVM>
テレビシリーズは非常にユニークでエネルギーに溢れた秀作だったが、このスペシャル版は惰性もいいところでまるでシリーズの面白さがなかった。なんともしまりの悪い展開に拍子抜けした。 2点(2003-12-25 18:13:42) |
812. 殺し屋1
原作自体、あまりにグロくて救いようの無いストーリーが好きではないのだけれど、予告編と三池崇史×浅野忠信の組み合わせに引かれて観に行ったのが運の尽きだった。漫画のバイオレンス性だけを描き出す映像世界に吐き気と後味の醜悪さが付きまとい散々だった。 2点(2003-12-24 01:47:06) |
813. 秋刀魚の味(1962)
娘を嫁にやるという本当にどこにでもある普通の物語でも、これほどまでに丁寧に描き連ねれば上質な映画に成り得るという非常に味わい深い映画だと思う。小津作品はまだ今作しか見ていないが、この映画監督がこれほどまでに伝説的に崇められるのも、この何とも言えない味わいを前にすると分かるような気がする。 7点(2003-12-24 01:34:07) |
814. スパイ・ゲーム(2001)
大雑把なアクション大作とは一線を画した、心理戦に優れたストーリー展開が非常に興味深く見応えも大きかった。ロバート・レッドフォードが挑むゲーム盤上の闘いのような手触りは、タイトルにふさわしく新感覚の緊迫感が楽しめる。映像的にも趣向が凝らされ集中が途切れない。完全に「殴られ役」に徹したブラッド・ピットの頑張りも評価したい。 8点(2003-12-24 01:07:21) |
815. 冷静と情熱のあいだ
こういう映画が売れると非常に悲しくなる。ここまで感情移入がまったくできない恋愛映画は他にない。演技がダメなのか、脚本がダメなのか、演出がダメなのか。おそらくそのすべてであろう。原作を読んでいれば、不足分をある程度補足して観れるのだろうが、読んでいないので本当に何が良いのか分からなかった。いくら原作が売れたからって、惰性で作っちゃダメですよ。 1点(2003-12-22 17:39:36) |
816. PERFECT BLUE
ストーリー的には雰囲気のあるサスペンスだったと思うが、個人的に画風が受け付けられないことが致命的だった。不気味な人物描写には不快感がつきまとう。後味も極めて悪い。 2点(2003-12-21 18:15:16) |
817. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
ただ趣味に合わないというだけかもしれないが、この映画のどこにそれほどまでに世界的に評価される要因があるのか理解できなかった。この手の話に対する衝撃が薄れているのは、時の流れによるものだろうが、それにしても特筆するほどのインパクトと普遍性はないと思わざるをえない。この手の話はもう、白けますよ。 3点(2003-12-21 18:03:22) |
818. ピストルオペラ
予告編で江角マキコの「ちゅうちゅうたこかいな」に強烈に引きつけられ、その特異な映像世界に浸透されて観に行ったが、映画としてはどうしようもない退屈に終始されたものだった。本編に予告編以上の内容が無かったのは当然ながら致命的だ。主人公を刺客が次々と殺しにくるというストーリーの単純さはそれでいいと思うけど、下手に難解っぽくしたことで面白さがなくなってしまった気がする。ビジュアル的にはやはり素晴らしかっただけに惜しいと思う。 1点(2003-12-21 17:59:17) |
819. お葬式
お葬式なんて誰もが経験するものだけれど、にもかかわらず非日常的であることは確かで、それを映画にしてしまう伊丹監督の着眼点と観察力には感服する。今作を見ると、非常に不謹慎ではあるが、お葬式というものに本質的な興味がわく。 7点(2003-12-18 17:23:31)(良:1票) |
820. 刑事物語 くろしおの詩
ある意味、武田鉄矢の自己満足の世界ではあるが、それが面白いんだから仕方がないし否定も出来ない。浪花節というか、その臭さが今となっては逆に新鮮かもしれない。何年かあとにブームがきてもおかしくないようなカルト的な人気があることは確かであろう。 6点(2003-12-18 17:17:23) |