101. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
年をとった自分が観ていて片腹痛くなるほど綺麗で純で切ない映画でした。初恋相手的な可愛らしさを、奥菜恵が思春期の妖艶さを持って好演。心の中でカメラを回してるようなカット割は大絶賛。自主映画的でもあるしプロの技も光る映画でした。 7点(2003-12-22 16:59:15) |
102. 冷静と情熱のあいだ
音楽も映像もきれいなのですが、なんと申してよいのでしょうか・・観光映画?外国にかぶれている映画という感じ。やはり映画は筋がしっかりしていなくては。主人公がずっと思い続けるという対象であるところの主演女優に魅力を感じませんでした。 4点(2003-12-11 11:30:35) |
103. たそがれ清兵衛
清貧。いや正貧?愚痴を言わず、人のせいにせず、くさらず、へこまない生き方に感銘。なかなか出来ないよ。「ギルバートグレイプ」をちょっと思い出してしまった。もう少し子供へ対する愛情が描けていたら、清兵衛の潔い生き方がいきてきたと思います。山田洋次だけにもう少し会話の面白さを期待していました。数々の賞も含め評判が良かったからもう少し盛りあがるかなと思ったのですが、そこそこ面白かったです。「決められたリズム」いい歌~。 7点(2003-12-11 11:00:28) |
104. TRICK トリック 劇場版
動機、トリック、謎解きへの流れが希薄でした。随所随所にあるイタズラっぽい洒落っ気は好きなので断片的に見た感じです。他で見るより「トリック」に出ている仲間由紀恵は実にカワイイ。さとう珠緒と対戦させたら面白いのでは。妄想。 6点(2003-11-27 13:41:14) |
105. その男、凶暴につき
なにせキヨヒロの存在感がすごかった。普通な人っぽさを保ちつつも狂暴であって目の座り方が怖い。 それまでこのような殺し屋のキャラはいなかったと思う。北野監督は初監督にして自分のスタイルを作ってしまっている。黒澤明が詰まった感じを好むとしたら、北野武はスカな空間を好む人だと思う。 8点(2003-11-06 16:53:14) |
106. 天国と地獄
なぜこんなに濃い叙事的な映像を作れるのか。全篇搾って搾りきったアイデア。強さと優しさのある三船の眼、荒みつつも鋭い山崎の眼、犯人逮捕へ冷徹とも言える執念の仲代の眼、麻薬中毒者の生気を失った気味悪い眼など人間の中の獣を感じさせる描写は素晴らしい。 9点(2003-10-23 13:26:30) |
107. 野良犬(1949)
どのシーンも手を抜かないセットで今また重みが増します。夏の熱さをここまで精神状態の表現に利用出来た作品も珍しいのでは。エアコンがない時代の逸品。なんでも戦争のせいにするな、同じ目に合っても真っ当に生きている人もいる、という内容の三船のセリフが教訓になった。 9点(2003-10-22 10:12:14) |
108. 七人の侍
さすが黒澤活劇と思わせる一番の作品。落武者の作戦がちょっと単純でしたけど。開けてる所にノコノコ入り過ぎ・・。でも他の面白い部分で吹っ飛んじゃう。水と泥ふんだんにうまく使ったあのラストに拍手。 10点(2003-10-16 01:30:03) |
109. ざわざわ下北沢
自主映画をかじった者としては学生か、せめて20代に見てればなぁ。記念撮影的ではあるが、なぜか心落ち着く映画でもありまする。ガンバレばかりの世の中にちょっとした安定剤の市川映画です。清楚な主演の女の子いいぞ。 6点(2003-10-15 17:34:55) |
110. 宣戦布告
有事におけるおじさんたちの狼狽ぶりだけを描くのかなと思っていたら、アクションやサスペンスも絡めてあり意外に良かった。近隣国との緊張もあり他人事とは思えない昨今、考えさせられる映画でした。なぜ日本の政治家はあたふたしている姿が似合うのだろう。 7点(2003-10-15 09:10:26)(良:1票) |
111. 座頭市(2003)
《ネタバレ》 ネタ帳に書き連ねたのが目に浮かぶような、アイデア満載時代劇でした。市の目に関する最後の二段落ちからタップダンスにかけては印象的なラストとなった。血糊だけ色を出して白黒映画にしたのも見てみたい。ストーリーの中だるみと復讐姉弟の演技の拙さ、親玉の意味不明行動が少々気になりました。 8点(2003-10-15 00:43:23) |
112. ペパーミント・キャンディー
悲劇の要因は生きてきた過程もあるけど、本人のパニックに陥りやすい性格が一番の原因かなと感じます。弱さゆえに荒んでいく人生が上手く描かれてました。私もそう強い人間でもないので同情。大袈裟な錯乱を除けば落ち付いた演出。細かなところで意外性を出していた。 7点(2003-10-14 16:36:20) |
113. 殺し屋1
コミックを読んである程度のグロは覚悟していたが・・・気持ち悪~い。不快感満載。やはり平和が良いなと思った。原作での1は落ち付いている時と泣き顔のギャップが良かったが、映画では何時もおどおどしてて暗い感じだけでした。キャラでコミックより良かったのは浅野、その子分のごつい人、ヤクザ側のアジア系の女、です。 5点(2003-10-14 09:46:28) |
114. 13階段
良い評判をあまり聞いていなかったので、期待せず見たのですがなかなかおよろしいのでは。山崎務と反町の誠実に罪を暴いていく行動が心にずしりとくる。ミスディレクションも効いていた。 7点(2003-09-23 11:56:45) |
115. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 能の表現を取り入れ、独特の落ちついた空気を醸し出しています。黒澤作品の中では最後の方に見たのですが、まだ傑作があるのか!と驚かされました。山、本当に動かすとは。 9点(2003-09-23 11:48:58) |
116. ふたり(1991)
石田ひかりと中島朋子の囁くような話し方が映画全体にやさしさを出していました。ホント「草の想い」は良い歌ですね。 8点(2003-09-18 10:23:38) |
117. BU・SU
市川準のユーモアと落ち付いたたたずまいが出ています。唱歌「♪OOOの虹をこえて~(?)」がすごく印象的。市川作品なかでも富田靖子出演作品のなかでも一番好きです。 8点(2003-09-18 10:15:51) |
118. 女優霊(1996)
幽霊の登場方法が恐怖心をそそらず、ストーリーも「あるところに幽霊がいました」だけ。「呪怨」が出てしまった今、これはキツイ。 3点(2003-09-15 12:17:23) |
119. Kids Return キッズ・リターン
一つ一つのシーンをブロック分けしてどれを拾ってきても面白い感じ。脇のキャラが特にいい。石橋凌、彼を撃つ意外なルックスおじさん、漫才師志望の2人、喫茶店の青年、モロ師岡、皆印象深い。さわやかや溌剌がない、ある意味リアルな青春映画。 8点(2003-09-11 01:34:42) |
120. となりのトトロ
子供に数十回見せられた。さすがに情が湧くわな。最初見た頃より1~2点上げそうだけど踏ん張ってこれっす。 6点(2003-09-10 12:58:27) |