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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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101.  イノセンス 《ネタバレ》 
押井守著「哲学入門」。「自己存在とは」とか、「意識とは」という、現代科学未解決の大問題に対して、ただ自己陶酔しているだけの独り言を聞かされているような居心地の悪さを感じる。作品の見た目とは違い、意識に対する科学的・生物学的なアプローチはほとんどなく、古今東西の文献からの引用や、衒学的かつ抽象的な単語を並べ立てて、何となく思わせぶりな雰囲気の中でキャラにしゃべらせているだけで、内容的には何の結論も出さず終い。非常に薄っぺらい。そんな言葉それ自体には、何も喚起させるものはないし、心に響かない。もっと態度や行動で示してくれないと、人の心を打つことは出来ないはず。これならまだ前作の方がテーマを伝えるための骨子がしっかりしていた。今作で一番「生きたセリフ」だったのは、「給料分は働いてもらうぜ」くらい。  美麗なCG映像も「表現の本質」から明らかにズレて来ている。内容同様、表面を飾り立てているだけで、「何を見せたいのか」という表現における明確な方向性がない。写実主義が悪い訳ではないが、CGという表現媒体を得てから、特にアニメの表現力は逆に後退している危惧を感じる。一度、原点に戻って「表現の本質」を見直してもらいたい。
5点(2004-11-22 20:49:35)(良:4票)
102.  COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉 《ネタバレ》 
<テレビシリーズ未見・映画版のみの評価>  【USS_Barcelona】さんの仰るように、「マトリックス」が「ジャパニメーションのハリウッド映画版」とすれば、この作品はまさに「ハリウッド映画のジャパニメーション版」という印象。  アニメーションのクオリティは高いものの、基本的に「ナノマシーンのバイオテロによる人類滅亡」という脚本があまりにも陳腐。やたら大作感を出そうと力み過ぎたせいか、肝心のキャラ描写もおざなり。特にヴィンセントが顕著で、いかにも今回の脚本のためにとってつけたような安直なキャラ。  今どき「オレが何者なのかを知りたいだけなのさ」とか、「この世こそが煉獄なんだ」なんて恥ずかしいセリフをまともに言わせたりする地点で、だいたいこの作品の傾向というか、原作者や脚本家のセンスがどんなものかが分かる。そんな形だけのセリフはいくらカッコつけたところで、何も言っていないのと同じこと。何かを喚起するような言葉じゃないよね。  酋長との哲学的な会話もまさにその典型で、このシーンもかなり恥ずかしい。小難しいことを喋る事で、自分を賢そうに見せたり、キャラを立たせようとする中高生みたい。「格好良いことの格好悪さに無自覚」とは、まさに至言。全体的に「カッコ良さ」や「ハードボイルド」の捉え方が非常に薄っぺらい。  中盤までのテンポの悪さもマイナス要因。もっとうまく編集すれば、二時間を切ることも出来たはず。終わり際もちょっとダラダラし過ぎ。余韻があるくらいでちょうどいいはず。もう少しすっぱり終わらせらて欲しい。  劇場版ということで、普段、アニメや漫画を見ない人も見る可能性が高いだけに、こんなハリウッド映画の後塵を拝するようなマネはやって欲しくなかった。
[DVD(邦画)] 5点(2004-11-16 20:28:04)
103.  茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  作品として唐突と言うか、いきなり舞台が「アンダルシア」で、いきなり「自転車レース」の途中で、いきなり「兄貴の結婚式の日」で、いきなり「茄子がうまいんだ!」とか言われてもなあ…。  テーマと言うか、伝えたい事は分かるんだけど、観客を作品に引き込む下準備も無いままに、無理矢理に話を聞かされているような違和感がある。そう言う意味では、時間的に短いのも良し悪しだね。短時間のせいで、キャラや舞台設定の丁寧な描き込みもされないまま話が進むため、登場人物の心情に感情移入ができない。かと言って、これ以上長くされると今度はレースのテンポが悪くなるし…。  また、その自転車レースもリアルではあるものの、その分、アクション性は低く、これと言って盛り上がる部分が無い。疾走感もいまいち。スポンサーとの関係やライバルとの心的な駆け引きなども中途半端。  まあ、あまり大げさでドラマチックな展開を求めるような作品ではない事も分かるし、全体的にはよく短編にまとめたなあと思うけど、それで作品として面白くなっているかと言えば、正直、微妙なところ。  設定が中途半端にリアルな分、キャラクターやストーリー展開に魅力が無いのが致命的。そういう意味でも、アニメのメリットを活かしていないのが残念。
[DVD(字幕)] 5点(2004-09-21 11:00:09)
104.  ルパン三世 バビロンの黄金伝説 《ネタバレ》 
他のシリーズと違って、荒唐無稽さやご都合主義的な展開が、むしろ良い味に昇華している作品。やっぱりルパンはこじんまりと纏めるよりは、これくらい破綻していて調度いいかも。訳の分からない黒人の看板?上での物理法則無視のチェイスシーンや、暴走する美人婦警、果ては宇宙人オチなど、ストーリーとしては無軌道ながら、ルパン三世の世界だからこそ許容される痛快な内容。惜しむらくはキャラデザ。やはり少し抵抗がありますね。またどうせここまでやるなら、ストーリー的にはもっと破綻しても良かったかも。五右衛門の、「このまま宇宙の果てまで行くのも一興」というセリフが最高です。最初は何故「ツィゴイネルワイゼン」の監督が、ルパン三世の監督を任せられるのかと思いましたが、かつてルパンの新シリーズの監修をしてたんですね。知りませんでした(昔から、監督が誰とか、出演者が誰とかにはほとんど興味が無い質なんで…)。
5点(2004-05-24 08:07:16)
105.  ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!<TVM>
ストーリーは相変わらず単純で見るべき部分も少ないが、今作は明らかにギャグ路線で、普段よりもさらに作りが軽い。とは言うものの、いつもよりも各キャラの描き方がユーモラスで憎めない感じなのは好印象。不二子ちゃんも資産家の娘も可愛いし、五右衛門をバイト扱いするのも面白い。特に銭形がルパン達にカップ麺を勧めるところは最高。ただ、こういうノリで行くなら、最後までおもしろおかしく、ハッピーエンドで行って欲しかった。
5点(2004-04-18 02:55:00)
106.  ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!<TVM>
他のTV映画シリーズよりは良い出来。特に各キャラの活躍がそこそこ描けていて、場面ごとの演出やセリフにも、なかなかセンスを感じる部分があった。ただ、相変わらず五右衛門が女に利用される「純情バカ」扱いで、物語への介入に必然性が低い。また、イザベルも結局なにがやりたかったのか意味不明。途中でハラを刺されたから、そのままなし崩し的にお涙頂戴なラストに流れていってしまったけど、本来は相当な極悪人なのでは?
5点(2004-04-17 01:35:26)
107.  呪怨2 (2003) 《ネタバレ》 
前作の劇場版よりは多少マシになった感じ。とは言うものの、相変わらず内容はあってないが如しだし、恐怖演出もワンパターン。この作品が初見の人ならまだしも、シリーズを通して見てくると、さすがに飽きてくる。出現パターンやタイミングに工夫が無い。いい加減、ストーリーや演出法を変えましょうよ、監督さん。また、伽椰子や俊雄が露出し過ぎなのも相変わらずだけど、今回は彼女がほとんどジェイソンやフレディばりの神出鬼没な殺人鬼みたいになっていて、このシリーズの雰囲気や方向性が変わってしまった気がする(前作もそうか)。ラストも転生するなんてやり過ぎ。酒井法子もがんばっているのは伝わるが、まだまだ「演技のための演技」といった印象で、彼女の演技の裏に台本が透けて見える。と言うか、特に必然性も無いのにメジャーな芸能人を起用すること自体を止めて欲しい。見る前から「所詮、作り事か」というイメージが強くなるばかりで、「話題性によるメジャー化」も含めて、ホラーにとってはマイナス要因にしかならないと思う。やはりビデオ版の「1」が怖かったのは、「呪い」というものが、決して不可知的なものではなく、「現実の人間が持つ狂気」が「現実の人間に影響を齎している」からこそ怖かったのではないのだろうか。このままハリウッドに行くと、それこそ『ジェイソンvs伽椰子』にまで発展しそうで…、それはそれで見てみたい。
5点(2004-04-17 01:12:30)
108.  カオス(2000) 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>   歌野晶午氏の原作としては凡庸な印象。全体的にまとまっているものの、ストーリー展開がオーソドックス過ぎて物足りない。狂言誘拐とくれば、ミステリーとしてこの手の「ドンデン返し」はある意味で当然の展開とも言えてしまうワケで、真犯人や動機も普通に予想の範囲内。新本格系作家の作品としてなら、もう一歩、意外性が欲しいところ。  終わり際もダラダラとしているし、相手の女性が最後に自殺するのもイマイチ意味不明。そんな事をする位なら、どうしてわざと水道工事を口実に便利屋を呼ぶ必要があるのかな?罪悪感から来る破滅願望と呼ぶには計画が周到過ぎるし…、うーむ。イマイチ。
[ビデオ(邦画)] 5点(2004-02-20 17:07:38)
109.  ルパン三世 1$マネーウォーズ<TVM>
相変わらず、TV映画シリーズは作りが軽いな~。ルパン特有のリアリティ無視の展開や、ご都合主義の連続には突っ込む気力も萎えた。今作の一番の不満点は、五右衛門の扱い方。いつもの事という気もするが、今回は特にひどい。あっさり新興宗教にハマってしまう五右衛門には納得いかない。しかも本編とまったく関連もしないし。まあそれでも一部、かっこ良いセリフやシーンがあるので+1点。
5点(2004-02-17 18:16:30)
110.  ルパン三世 ルパン暗殺指令<TVM>
まあTV映画シリーズの中では、比格的まともな出来の一本。ただ、タイトルと中身が合ってない。結局やってる事は、いつもと一緒で深みは無い。次元とカレンのエピソードも浮いていて、メインストーリーとうまく絡んでいない。銭形や五右衛門の活躍も少なく残念。他のシリーズにも言えるが、ルパン以外のキャラの動かし方がイマイチだし、リアリティに欠けるご都合主義的展開が目につくのも相変わらず(核ミサイルに乗って脱出するとか、その核を積んだ原潜を平気で爆破するとか)。ラストもスペースシャトルを使って、宇宙空間に金を取りに行くなんて、いくらルパンでも無茶苦茶すぎる。だいたい個人(しかも世界的に有名な泥棒)に貸すか?一回飛ばすのに、盗んだ金額くらいは使うんじゃないの(笑)。
5点(2004-02-13 11:20:28)
111.  用心棒
うーん、個人的にはイマイチです。時代を考えれば傑作だと思いますが、さすがに今見ると…。三船敏郎は文句無くカッコイイのですが、ご都合主義的な展開が多いのが気になります。内容的にも真面目さとおふざけのバランスが中途半端で、どっちつかずな印象。音声が聞き取りにくいのもマイナス。
5点(2004-02-07 20:27:38)
112.  ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密<TVM>
ロクな作品がないルパンのTV映画シリーズの中では、比格的まともな出来。全体的に可愛い感じのキャラデザにも特に抵抗は無いし、個人的には悪党のルパンよりも義賊として優しさのあるルパンの方が好きなので、この甘っちょろいルパンにも抵抗は無い。次元や五右衛門といった、ルパン以外のメインキャラにも、それなりに活躍の場があるし、オリジナルキャラもそこそこ。ただやはり肝心のストーリーは薄っぺらく、戦いのシーンや各キャラの掘り下げもおざなり。ディテールへのこだわりが無いのは他のシリーズと同様で、そのため作品全体が薄っぺらく、印象の薄いものになってしまうのではないだろうか。砂漠の民であるはずのララがやたら色白とか、オカマの組織がどういうものなのかとか。特に一番気に入らないのは、斬鉄剣があっさり折れて、その折れた刃先が偶然オカマに刺さって勝つという、いい加減な五右衛門の扱い方。もう少し「キャラの活かし方」というものを考えるべき。女性キャラのサービスシーンが多いのは素直に受け取って、+1点(笑)。
5点(2004-02-07 19:27:52)
113.  ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~<TVM>
「遺伝子改造人間を軍事利用する」というストーリーは陳腐だし、敵キャラの魅力も皆無ですが、個人的にはそんなに嫌いじゃないですね。ルパンシリーズでは、単にルパンを追っかけているだけで、意外とキャラの掘り下げがされていない銭形にスポットライトが当てられている点を評価したい作品です。舞台も現代の日本だし、小汚いアパートにルパンや銭形が暮らしているところも親近感が湧きます。まりやもなかなか愛らしい。ただ相変わらず、五右衛門の扱いがヘン。何か無理やりストーリーに絡ませているだけで、斬鉄剣を盗まれた経緯等は完全に無視。まりやの予知能力の設定もほとんど活かされないままというのも、もっとストーリーに絡んで行けば面白くなりそうだっただけに残念。
5点(2004-01-30 20:40:05)
114.  HANA-BI
共感は出来るものの、基本的に生きることを放棄して、死に安寧を求めた、非常にネガティブな内容には賛否両論ある作品だと思います。彼らの内面を象徴するかのような心象風景とも言える静謐な世界。その撮り方は秀逸。ただまあ、こんな作品もありだとは思いますが、見てて面白いかと言われれば、うーん…。
5点(2004-01-21 01:19:22)
115.  ルパン三世(1978) 《ネタバレ》 
初期ルパンのテイストを残したまま、うまく映画化されている。時代を考えれば、クローンという設定をいち早く作品に取り入れた着眼点や先進性も評価できる。  ただ、「カリオストロの城」より少し古いとは言え、ほぼ同時期の劇場版という事を考えれば、画にはかなり古臭さや雑な印象を受ける。「カリオストロ」の画が今も色褪せない事と比較すれば、やはりどうしても減点対象になってしまう。  ルパン以外のキャラ、特に次元や銭形の活躍がほとんど無い点など、不満も多い。もっとバランス良く、各キャラに見せ場が欲しかった。マモーのキャラデザも生理的に受け付けない(事実、マモーのパロディであるウッチャンのマモーも嫌いだった)。  また、クローンを作れるのなら、どうしてルパンや次元、五右衛門のクローンと本物が戦うという、お約束な展開が無いのか疑問。そうすれば、各キャラにも見せ場ができるし、娯楽性も高まったはず。大人向けという売りも分かるが、この娯楽性の低さも個人的に今作を好きになれない要因。そのくせラスト付近はあまりにも荒唐無稽な展開でシラけてしまう。  ルパンとマモーという、似て非なる者同士の「自己存在証明」を賭けた死闘。そのテーマは深いし、独特な台詞回しにもシブいものがあるが、娯楽作品としての見せ方や演出はイマイチというのが正直な感想。
[ビデオ(字幕)] 5点(2004-01-12 13:41:21)
116.  鉄男 TETSUO
新人監督(当時)らしい、勢いとパワーに溢れてはいるものの、これはまだ「商品」以前の「作品」と言うべきもの。  「身体が鉄になっていったらインパクトあるぞ~」と言う発想の奇抜さと勢いだけで作られている作品で、観客の目を考慮したエンターティメント性や物語としての整合性には欠けていて、「商品」としてのレベルには達していない。  だからこそ、価値があるとも言える訳だけど、良くも悪くも、まさに自主制作映画や同人誌を見せられているような感覚だった。
[ビデオ(字幕)] 5点(2003-12-29 03:04:16)
117.  千年女優
千代子の思い出話の中に、現実の取材スタッフが入り込むという発想は最高。序盤で絵描きを匿う少女時代の話までは、千代子も可愛いし、実際にあったエピソードだから面白い(この話全部が千代子の妄想という可能性も残るが…)。しかし、その後、現実の話と映画の話がごっちゃになってくる辺りから様子がおかしくなってくる。整合性のない同じような話の繰り返しに飽き飽きしてくる。しかもラストのあのセリフ。あれですべてが台無しに。「自己陶酔しまくっているからこそ女優なのだ」、ということを言いたいのかも知れないが…。結局、人間の人生なんて、映画のワンシーンのようなものってこと?少女時代の千代子ちゃんに+1点。
5点(2003-10-29 19:28:04)
118.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 
ミステリーの最高傑作と大絶賛されている原作を、この映画版を見る前に読んだが、個人的にはどちらもイマイチ。  「痛快で心温まるストーリー」という振れ込みだが、あの愚直で田舎臭い誘拐犯たちのキャラクター性や、「虹の童子」と名乗ったり、お互いを「雷」「風」「雨」などと呼び合ったりする垢抜けないセンスにどうしても馴染めず仕舞い。  すべて関西弁(河内弁?)というのも抵抗があった(方言が嫌いなわけではないけど…)。原作を読んで感じたマイナスイメージは、この映画版も変わらなかった。  攫われた老婆が、逆に誘拐犯を手玉にとって、壮大な身代金強奪計画を実行するというシチュエーションは確かに面白いけど、それも、そこまで工夫のある展開には感じられなかった。  と言うのも、「刀自がすべてを計画している」事は、読者(観客)には最初から分かっている訳で、客観的にストーリーを追う形になる以上、途中経過の緊張感もラストの意外性も薄れるのは当然では?  原作共々、それなりに完成度の高い作品ではあると思うけど、個人的にはどうにも肌に合わない作品だった。すべては、あの登場人物のキャラクター性に感情移入できるかどうか、かな。
[ビデオ(邦画)] 5点(2003-10-26 23:56:47)
119.  ドグラ・マグラ(1988)
<原作は途中挫折>  原作の怪しげな雰囲気はよく出ているが、やはり映画も内容は意味不明(笑)。  ただ、内容の虚実を曖昧にするのはいいとしても、やっぱり最終的には何らかの決着を用意したほうが、商品としてはウケると思う。でも、それではこの作品の魅力は出ないしなあ。うーむ…。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2003-09-17 05:04:25)
120.  殺し屋1
原作が原作なので、あのテイストを実写化するのはさすがに難しいでしょう(原作は大好きですが)。誰がやってもミスキャストになるのは目に見えていますし。ここまで実写化しにくい作品も珍しいのではないでしょうか。唯一、浅野忠信演じる垣原は、いい意味で独自のキャラとして消化吸収されていて良かった。そんな彼の演技に+1点。
5点(2003-09-17 03:41:11)
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