121. 捨てがたき人々
《ネタバレ》 ほぼ原作通りのストーリーですが若干かえてます。 三輪ひとみの役は原作ではブスにしてますが、映画では顔に痣のある女性になってます。 素の三輪ひとみでは綺麗過ぎってことでしょうかね。 折角濡れ場もあるんだから、美保純はもっと景気良く脱いでくれればよかったのに。 舞台を監督の出身地の五島列島にしてますが、場末感が漂っていてこれは成功してると思う。 アパートの西日とか、なんともかったるい感じがダメ人間の主人公にマッチした雰囲気を醸し出していて良い。 ドロドロで救いのない話で、ややだらだらしたところもありますが、映画として捨てがたいものがあると思います。 [DVD(邦画)] 6点(2017-07-26 21:48:19) |
122. 戒厳令の夜
《ネタバレ》 昔TVでみて、若い樋口可南子が脱いでいて綺麗だった記憶があります。 お話はちょっと時代を感じさせますが、いかにもかつての五木寛之という感じです。 背景がチリクーデターなのですが、このあたり少し知識がないと最後なんでみんな殺されてんのかよくわからないでしょうね。 主題歌も有名なファドの歌い手のようで、結構印象的な曲でした。 再見してみたいのですが、なんで全然DVDにならんのですかね。 [地上波(邦画)] 5点(2017-07-26 21:18:55) |
123. 思えば遠くへ来たもんだ
主演の武田鉄矢氏は柔道経験者なので、この映画の柔道シーンは本物、と当時柔道部内で話題になりました。 結構楽しい作品だった印象が強いですが、今はソフトが出ていないようなのでDVD化して欲しいです。 [地上波(邦画)] 6点(2017-07-25 23:25:17) |
124. Kids Return キッズ・リターン
《ネタバレ》 北野作品は結構観ていて、どうも本人が出てきてピストルぶっぱなすイメージが強いですが、本人未出演のこの作品は群を抜いてると思います。 主人公のおちこぼれ二人は何処の世界に行っても他人との軋轢や、組織のしきたりで縛られたり潰されたりしてなかなか思うように行かない。それと入れ替わるようにかつては主人公達に馬鹿にされていた漫才コンビや、後進ボクサーが台頭していく。 淡々とした描写の中に人の世の栄枯盛衰と無常感がよくでていて痛いほどでした。若者の話なので最後は少し救いを入れたのかな。 タイトルバックの自転車二人乗りの疾走感、スパーリング時のリズム感、音楽も素晴らしいです。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-07-25 23:16:51)(良:1票) |
125. 日本のいちばん長い日(1967)
扱う事案が事案なだけに、長いうえに全編に緊迫感と暑苦しさが横溢しています。 リメイク版も観ましたが、当時のオールスターでモノクロの渋い印象のこっちの方がいいですね。やはり戦時から時が浅く、実際に当時を知っている方々が制作・出演されていますから、役者さんたちの所作や体格含めこのリアリティは今ではだせないのでしょう。 映画そのものの感想ではありませんが、反乱将校も閣僚も当時までの経緯状況を踏まえて当事者なりに日本のためにと思って行動していたということ、西欧諸国がアジアアフリカのほとんどを植民地としていた時代であり、戦争をしない国はなくなっていたということ、ペリー来航以来日本もずっとそういう危機に置かれ、アジアで戦ったのは日本だけだったということ、そして敗戦となればどうなるかわからなかったということを考えれば、血を流しながら必死にこの国の歴史を築いてきた先人たちには感謝こそすれ、現在の結果論や常識、価値観でああすればよかった的なことはいえません。 [DVD(邦画)] 10点(2017-07-23 20:52:09)(良:1票) |
126. 傷だらけの天使(1997)
《ネタバレ》 続編はコメントがあるのに正編にコメント0とはこれいかに。 有名なTV番組と同題ですが話は全く関係なく、TV版のショーケン・豊が、トヨエツ・蔵人になっていて、 作られた時代も背景も違うのでそれを比較しても仕方ないですが、TV版にあったギラギラ感、熱気のようなものは感じられませんでした。 全く独立した男二人の珍道中的なロードムービーとして悪く無いと思います。青森県でも色々な文学等の舞台になる津軽ではなくて、観光地としては印象の薄い三八上北地方の寂れた雰囲気がよく、原田知世もカワイイ。プロレスのシーンは必要だったのかなあー。 [映画館(邦画)] 7点(2017-07-23 13:37:35) |