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椎名みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ
面白くない。 シナリオがひどすぎる。 とにかく、心を動かすような展開は全くなかった。よくこんなシナリオが通ったな、と思う。どこに面白さを感じればいいのか全く分からなかった。有名な役者がいっぱい出て、制作費もそれなりにかけても、シナリオがこれでは駄目だろう。 しかし、信長と濃姫の関係も、なにか終始「嘘くさい」「作り物」な感じが拭えなかった。君たちは本当に愛し合っているのかい?  戦闘シーンが少なくて退屈なんて意見もあるが、まあそもそも恋愛が主軸の話なので、戦闘シーンが少ないのは仕方がない。 織田信長が主人公だからといって、戦やってないと駄目なんて思い込みは持たないでおきたい…のではあるが、メインの恋愛がまるで面白くなかったので、せめて戦シーンが面白ければ救いようもあったと思ってしまう。 信長が途中から突然、戦の鬼になり、濃姫のことなんてどうでもいいって言い出すあたりはわかるんだけど、安土城を作ったあたりから突然腑抜けになって、「濃姫、恋しいよう」なんて言い出すこの心情の変化は何によってもたらされたのか不明。描き方がいまいちだな。 明智光秀の裏切りの理由や人物像の新解釈は面白かった。 日本映画としては随分お金をかけて作ったらしいが、それでもあの程度の映像しか作れなかったのか。日本映画の現状は厳しいのだなと考えさせられた。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-10-31 05:48:30)(良:1票)
2.  リング2 《ネタバレ》 
「名作ホラーの続編は駄作」という持論の通り、本作もしょーもない映画だった。  まず、最大の欠点は貞子の呪いを科学で取り扱ったこと。これはもう興ざめのひとこと。 貞子の呪いをビーカーに入れた水の浸透圧で計測しだしたり、器具をつけて脳波測定したり、呪いを科学しちゃったら、そこにはもう恐怖がない。  また、貞子の呪いを警察が把握してしまうのもよくない。こういう呪いの話は少数の当事者だけで完結するから怖いのである。  前作は呪いのビデオを見たら伝染するという単純構造だったが、今回は貞子の呪いが心の中に入って、それを出すだの移すだのと訳のわからないことをやりだし、それが話の本筋になってしまった。そこがとにかくつまらない。 最後はプールの前に大掛かりな機材を並べて、あろうことかマヌケな器具を頭につけて、貞子の呪いを移すというという実験をやりだす。ほんとにホラーか?コントじゃないんだからさあ。 そこからさらに、井戸の中という謎の精神世界?みたいなところに飛ばされて、意味不明に崖をよじ登るのがクライマックス。ひどい。 精神世界はやめてくれよ。ちゃんと現実世界で決着をつけてくれ。  あと、松嶋菜々子が父親を犠牲にすることを苦にしているような描写があり、前作のラストの恐怖を無効にしてしまっている。この作品自体がつまらないだけでなく、前作の評価すら下げるとは、本当に救いようがない。  一応、いい点も書いておく。深田恭子版呪いのビデオが気持ち悪い。名作であった前作の後日譚が語られること自体は面白い。前は顔が見えなかった貞子を、今回はなんと顔出しさせ、復元粘土の顔にするという新たな貞子像を作ったのは良し。
[インターネット(邦画)] 3点(2023-08-12 23:08:48)
3.  リング(1998) 《ネタバレ》 
20年ぶりくらいに再び鑑賞。やはり良作のホラー。 ただ悪霊が出てきて祟り殺すようなチープな内容でなく、呪いのビデオを謎を解きあかしていくサスペンス仕立てになっている。 圧巻はラストシーン。子供を救うべく父親にビデオを見せるべく車を走らせる松島。 父親を犠牲にしてまで子供を助けようとするその狂気に戦慄する。 確かに、父親も誰かにビデオを見せれば助かるわけで、決して父親が死ぬと分かった訳では無い。 しかし、最後の松嶋菜々子が浮かべる不気味な笑みには、父親を助けようという意図は感じ取れない。 ナレーションで入る女子高生の、少しためを作ってからの「やるでしょ」が「殺るでしょ」に聞こえるわけである。 また、同時に女子高生の話から、なぜこの作品のタイトルが「リング」であるかが分かる。そして今後貞子の呪いが際限なく広がっていくことを暗示して物語が終わる。 このナレーションのかぶせかた、まっすぐな一本道を車が走るのを俯瞰でとらえるカット、絶妙のタイミングで入る音楽など、すべてドンピシャで最後に強烈な恐怖を植え付けてくれる。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-08-12 05:58:36)
4.  エヴェレスト 神々の山嶺
かなりの駄作。 原作がそもそも駄目なのか、映画化のために書いたシナリオが駄目なのかわからないが、お話がひどい。 だめな理由は主に2つ。 1つは羽生と主人公の友情や絆、これが物語の根幹にしたかったのだろうが、それが全く機能していないこと。 というのも、二人が互いにそこまで思い入れを抱くようなことが作中にほとんど起きていないからだ。二人は互いに相手の人間性や考えに強く感情移入するようなことが作中に起こっていない。 だから、二人に友情や絆が芽生えたことに全然説得力がないのだ。 そうであるのに、やたらと二人の友情、絆をやられてもすべて茶番に思える。  2つめ。最後に羽生の「遺言」である「指が動かないなら、目で~」云々の言葉をもとに主人公が必死で山を降りてくるシーン。ここも大事なクライマックスであり、製作者としてはここを感動のシーンとしたかったのだろうが、これもまた綺麗さっぱり機能していない。主人公が生きる気力もなく自堕落に生きていたのを羽生の言葉で力をもらって強く生きようとするというのなら、わかる話だが、主人公はそもそも、羽生に勇気づけられるまでもなく、彼なりの強い行動原理に則って強く、たくましく生きていたではないか。 上司に楯突いたり、金の無心したり、自分の目的のためにかなり熱意を持って仕事をしていた。 彼がいまさら、羽生から生きるための力を学ぶ必要などないのだ(私にはむしろ辛いことがあった日本から逃げ出した羽生のほうがよほど軟弱に思える)。 さらに付け加えるなら、羽生からの言葉を心の支えに必死に山を降りてくるというシーンが成立するには主人公が生粋の登山家であって始めて成立する話だ。 登山家ではなく、あくまで登山写真家にすぎない主人公ではあのシーンは成り立たない。 必死に山に挑戦しなければならない理由が、彼にはそもそもないのである。  上記2点から、この映画にはドラマティック性がかなり損なわれてしまっている。  また、各登場人物の行動原理がむちゃくちゃなことが多いのも気になった。 主人公は、羽生遭難後、なぜ再び山を登ろうとしたのか意味がわからない。実際本人の口からも「分からない」というのだけど、クライマックスの大事なシーンによくわからない動機で突入してもらわないで頂きたい。 もっとわからないのは女。 本人すら登る理由が分からない主人公にのこのこついてくるんだから、ますます意味がわからない。お前は何がしたいのか。 他には序盤はマロリー登頂の成否について、かなり重要なファクターとして語ってたくせに、後半ほとんどスルーになってるのもブサイクなシナリオとしか言いようがない。  物語について、長々と書いたが、映像面に関してもあまり高い評価はできない。 私事だが、間が悪いことに「エベレスト3D」を最近見たものだから、あの映画から本作を見て、映像のあまりの落差に悲しくなる。制作費が限られている邦画ではまだ頑張っているとは思うけれど、山の景色の美しさや危険な登山でのスリルと迫力、そういったものは、この映画では味わえない。 背景はほとんど映さず、登場人物のアップばかりで、「今、エベレストにいる」という臨場感が全く感じられない。  映像はいまひとつで、ストーリーもだめ。この映画には楽しめる要素はない。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-03-12 03:28:25)
5.  閉鎖病棟-それぞれの朝- 《ネタバレ》 
面白かった。 ただ、ラストがひどかった。それがとても残念。  この映画のクライマックスは、法廷で、由紀がとうとうとヒデさんに語るシーンであろう。 ここで由紀が涙ながらにヒデさんに言う内容こそが最後の感動シーンであったはずだ。 ところが、ここで由紀が言うことは結局、「レイプしたやつを殺してくれてありがとう」ってことである。 (由紀ちゃんは、殺し以外のところでも勇気をくれたの何だのと言うのだけれど、それはおまけみたいなもので、メインは「殺してくれてありがとう」である。)  この映画を作った人に心の底から言いたい。この映画はサスペンス要素もありつつの、ハートウォーミングを狙ってるんだよね? そうだとしたら、「殺してくれてありがとう」って感動になるの?  優しさ、愛情、思いやり、そういう要素で「ありがとう」ってのなら、感動になる。 でも、「殺してくれてありがとう」ではならないだろ。「本当は私が殺したかった。ヒデさんが私の代わりに殺してくれた。そのおかげで生きていけた」 いやいや、それで感動できる? もちろん、ヒデさんがユキを思って、すなわち優しさから殺してくれた、といえなくもないが、そんな物騒な優しさは、感動にはならない。 ましてや、ヒデさんの殺人は、優しさというより、怒りによる短絡的行動という側面が強い。 法廷のシーンは小松菜奈の演技が素晴らしいのだが、出てくる言葉が「殺してくれてありがとう」ではなあ。小松菜奈の涙も台無しだ。  逆に、チュウさんが廊下で「俺、退院したから」と叫ぶシーンは感動的である。これは前に病院で話した「病院を出たら一緒に過ごしたい」ことを暗に言ってるわけで、「待ってるよ」というわけだ。これは純粋な友情を描いたものでドラマチックである。  この映画、本当にラストになるまではよかった。チュウさんは優しく思いやりがあり、彼の行動にはいちいちウルウルしてしまった。嘘つきおばさんの下りも胸が痛むエピソードだ。チュウさんが、退院し、母のもとに戻るところなど心から「良かった」と思えた。 それだけに最後がなあ・・・。  さて、それ以外にも問題点も指摘しておきたい。 まず、由紀がレイプされてからの描き方がおかしすぎる。 翌日、「由紀がいなくなった」という話をチュウさんは聞かされるのだが、おいおい、患者が一人いなくなったというのに何でみんなそんな普通にしてんの?普通、いなくなった昨日の夜から、病院は上へ下への大騒ぎだろ。病院総出で彼女を探すだろ。何で平常運転で呑気にラジオ体操やってんの? このあたりは完全にシナリオの欠陥であろう。 というか、結局由紀はどうなったんだよ。いきなり法廷で再会して「今は看護婦見習いをしています」って、ハショりすぎだろ。ほぼ無一文で病院を飛び出してから、何をどうやってそこまで行ったんだ。  そして細かい指摘をもう一つ。 病院の安全体制のザルさは何なの?あんなやばい患者が大量にいるのに、屋上に直通のエレベーターがある上に、フェンスが開いてるって何なの・・。金属バットを患者に持たせていいの?あとは暴力的な患者(レイプしたやつ)を放置しすぎではないか。ぶっちゃけ、ユキちゃんはレイプ犯を恨むより、病院を恨んだ方がいい。小林聡美演じる看護師長がすました顔で病院を仕切ってるけど、彼女こそが今回の事件の最大の加害者だろう。 まあ、でもこっちの不自然な点は目をつむれるレベルだけども。  色々描いたが、話としてはよかったと思う。感動的であったし、閉鎖病棟内だけのヒューマンドラマだけで終わると思いきや、殺人事件からの法廷劇へと急転直下する意外な展開も楽しめた。 ただし、「殺してくれてありがとう」と「由紀ちゃんいなくなったのにスルー」の2つはどうにかならんかったかなあ。惜しい。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-11-07 01:16:39)
6.  ラスト サムライ
サムライ、ハラキリ、カタナ、ニンジャ、そして、よく分からない日本の「神秘」。 外人さんが思い描く、「ザ・ジャパン」がてんこもりな映画。  話としては、全然面白くはなかった。どうという話ではないよな。 わかりやすい嫌な奴が出てきて、そいつらを倒すという幼稚で短絡的な少年ジャンプみたいな展開はもういいっすわ。 しかし、トム・クルーズって、いっつもこんな役回りだな。 時代劇に登場してさえも、いつも通り、美人(小雪)をたらしこんじゃうんだな。  あの時代のサムライはとっくに実戦では鉄砲の方が強力であることは知っていたであろうが、それでも頑なに刀にこだわる渡辺謙のようなサムライもいたかもしれない。しかし、そんな古い価値観に囚われ続ける人間が、流暢な英語をペラペラしゃべるのはごっつい違和感を覚える。  アメリカ制作だが、日本の描き方はしっかりしていた。時代考証がしっかりしていた、と言いたいのではなく、我々が日常的に見る時代劇(たぶん時代考証なんていい加減)と変わらなかったので。ただ、森の中にヤシの木っぽいのが生えてるのは、誰か突っ込む日本人スタッフいなかったのか?
[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-15 05:10:12)
7.  Fukushima 50
あの福島第一原発事故を描いたというだけで、つまらなくなりようもない作品。 もちろん、ちゃんと金と時間をかけて高いクオリティで作ってくれているからこそでもあるが。 なかなかおもしろかった。  まあ、とってつけたような家族との絆みたいなシーンは、1mmも心が動かなったけども(笑) 洋画も含め、この手の実話系では、ちょくちょくこういうのを入れたがるけど、いるかね?  あとは、「俺たち何か間違ってたのかな」の伏線からの、ラストの「間違ってたのは、あんな高い波が来るはずないと思ってたこと」っていう直球ど真ん中で、現実的で無味乾燥で、かつもうそれニュースで100万回は聞いたよ!な結論にはさすがに萎えた。 もちろん、全くその通りなんだけどさ、それで作品を締めたら駄目だろう。  まあ、もっとも、東電は311前に福島で15mを超える波が来る可能性あることを試算していたんだけどもね…。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-31 12:10:35)
8.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 
ヘタレなおっさんがどんどん犯罪に巻き込まれていくんだが、ほんとにヘタレで、逃げるでも歯向かうでもなく、ひたすらでんでん演じるおっさんに言われるがまま。 これが見ていて本当にもどかしい。 でんでんには、しっかりヘタレっぷりを見透かされていたというわけだ。でもでんでんは何を思ったか、最後にはヘタレおっさんを焚き付けて、覚醒させてしまって返り討ち。もう何が何やら分からない(笑) でも、ヘタレだったおっさんがでんでんをぶち殺し、生意気な娘を張り倒すのは、最後にカタルシスの解放があってよかった。 あとは、結局女は強い男に惚れるんだと言いたげな映画であった。ぼくはこどもだからよくわかりませんが、カップルや夫婦が犯罪で捕まるニュースをみるたび、何でこんな暴力男に女が惚れてるの?ってのは多いもんな。 エロとグロが強烈なので、とりあえず、心に残る映画ではある。 しかし、ああやって、肉はバラバラにして骨は焼いてしまえば、人間は「透明」になるもんなんかね。おお怖い。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-03-30 20:53:14)
9.  日本のいちばん長い日(2015)
駄作。 単純に話がくだらない。 ダラダラと退屈で冗長なやり取りが2時間の間、延々と続く。 内容は2時間以上ある映画だが、30分くらいに余裕でまとめられるようなスカスカさ。 内容はないくせに登場人物がやたら多く、また複雑で、話がよく理解できない。 もっと頑張れば理解できたではあろうが、理解したところで物語が面白くなるとはとても思えないようなくだらない展開が続いていてた。 せめて、クーデターが起こっていれば最後にドンパチもあって盛り上がったかもしれないが、クーデターは未遂。それが史実なのだろうが、お話としてはつまらない。 この映画を見ている間は、「今日いちばん長く感じた時間」であった。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-03-29 16:30:48)
10.  シン・ゴジラ
あの「ゴジラ」が現代日本の東京にやってきたらどうなるか、をかなりリアルに描いた点は面白い。 特に自衛隊との多摩川防衛戦は圧巻だった。 ただ、まあ、元が子供向けの幼稚な特撮ものであり、そのイメージや設定を損なわない範囲で作られている以上、しょせん、幼稚でバカバカしい話であるのは変わらない。 海底の核廃棄物を食べて生まれた怪獣が突然やってきて、口から放射能を吐いて大暴れ。戦車砲をくらってもびくともしない。凝固剤を口から流し込んで凍らせる…うーん、これ、歴史ある「ゴジラ」じゃなかったらみんな石を投げるストーリーだよね? なので、いい大人が楽しめるかというと、まあ、そこまでは…というところ。 まあ、自分にゴジラにもう少し思い入れがあれば楽しめたんだろう。ゴジラに対する思い入れ次第で評価も変わる映画。  自衛隊を含め行政の対応がしっかりしていたのは、好感が持てる。 この手の日本に国難が及ぶフィクションでは、たいてい法の不備、お役所仕事、縦割り行政で、国がうまく対応できずアタフタするという展開になりがちなのだが、もうそういうのはウンザリしている。見飽きたというのもあるが、何より見ていて単純にイライラする。加えて映画でしつこく政治批判を聞かされたくはない。 ところがこの映画は序盤こそ役人達がグダグダしていたものの、その後は非常に皆有能だった。現実はどうかは置いといて、フィクションなんだからとりあえず見て楽しいものを作ってくれないとな。  国際社会がゴジラへの核攻撃を決定する部分はもう少し説得力を持たせてほしかった。 ゴジラがもっと進化したり、そのうち羽が生えて世界中に飛んでいくかもしれないから、その前に駆除したい、というのが早期に核攻撃をする理由なのだろうが、その進化に関する説明は分析班のおっさん達がちょろっと言っただけ。そして、もうその後には、すぐに、核攻撃の話が決定事項になってる。そりゃあないわ。 曲がりなりにも一国の首都、しかも人口1千万を要する東京を核攻撃をしようなんて恐ろしい行いを、国際社会が軽々しく決定しようはずもなく、そこは流石にもう少し時間を取って経緯を描いてくれないと、物語に逼迫感を出すために無理矢理ねじ込んでる感が強い。 そのせいで、核攻撃のタイムリミットに間に合わせるための奮闘シーンも冷めた目で見るしかなかった。  あとは、石原さとみの変な英語まじりのしゃべりがものすごくうざかった。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-25 09:38:54)
11.  犬神家の一族(1976)
正直これが高い評価を得ているのが全く分からない。  興味をそそる謎、意外な真実、巧妙なトリック…と言った、ミステリーの基本的な要素は全くない。 じゃあ、ミステリー要素以外に何か見るべき点があるかというと、それもさっぱりありゃしない。  ミステリー部分は本当にひどい。 マスクをした男の中身が入れ替わってるなんて、もうあの男が出た時点でそういうトリックが来ることはすぐわかる。公開当時ですらもうだいぶ古臭いトリックだったと思うが、もうこの現代ではますます鑑賞に耐えないシロモノだろう。 犯人に意外性はない。また、犯行の動機もあまりにそのままである。だって、あの遺言を聞いた時点で、当事者の誰かがそういう行動に出るのは自然なことで、ひねりも何もあったもんじゃない。 犯人は、すでに亡くなった犬神頭首に未だなお踊らされているのかもしれない…とまるで犯人が悲劇のヒロインのように言ってたけど、結局犯人は金に目がくらんだだけじゃない。 全体を通して最後の種明かしに通じる伏線が皆無なのもひどい。  「犬神家」といえば、金田一シリーズでは最も有名で、観ていない(読んでいない)人でも名前くらいは知ってるレベルのものなのに、それがここまで駄作とは。 先程、この映画は「意外な事実」が抜けている、と書いたがそれは嘘かもしれない。 そう、あの有名な「犬神家」が、こんなにも救いようがない駄作だったこと、それは本当に「意外な事実」であった。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-07-15 18:27:57)
12.  来る 《ネタバレ》 
前半のドロドロした人間ドラマまでは非常に面白かった。だが、後半のクソっぷりは目を覆いたくなるレベル。  前半に関しては、「悪霊やお化けなんかよりも、生きてる人間のほうがよっぽど怖い」という昔からある決り文句を言いたくなるなかなかにホラーな人間模様であった。 子供想いの素敵なパパだと思ったら救いようのないクソ夫、母の気持ちも分からずわがままをいう子供、子供をほっぽって遊びに出かける妻に、裏切リ者の夫の友達。 とにかく、見ていて気分が悪い。まるで視聴者に嫌がらせでもしたいのか?とばかりに胸糞悪いシーンが続く。、 特に親父が会社から電話をかけてきて、母親がせっかくご飯を作ってるのに外食に行こうとなって、子供がオムライスとぐずりだすシーン。もう見てられない。 あー、こういう時、自分も児童虐待をしちゃうんかな、とか考えさせられるくらいにイライラさせられた。  これらはもちろん褒めて言ってるいるのである。いいよ、この不快感! そして、このドロドロした人間関係がどう霊に結びつき、どう解決するのかと思いワクワクしていた。ところが、そのドロドロの当事者が子供を除いて全員死亡……。え?  代わりに、完全な第三者の主人公や、よく分からん霊能者妹のマコトに主眼が移り、話の焦点はその2人の過去や子供への想いになる。 おいおい、なんだよそりゃ!お前ら関係ないだろ!  あの子供の苦しみとか、霊が取り憑いた原因とかは、あの家族にあるんだろ。 その当事者の家族のことを全くすっぽかして、なんで、後からぽっと出てきたまことや主人公が、あの子供について、悲しみが~とか語ってんの?全く意味がわからない。  そして、そもそもとして、あの霊は結局なんだったんだ?あの子はなぜ霊に取り憑かれたんだ?そして、あんな小さな1家族のもめごとで、どうしてあんな行政が動き出すレベルの悪霊騒ぎになってんの? 意味不明なんだけど。  最後も、盛大な除霊の儀式の中、ナイフで刺したり、マンションから突き落としたり、血が襲ってきたり、建物がぶっ壊れたり、もうめちゃくちゃ。 何をどうやったらこんなクソみたいな展開にできたのか。  まあ、霊能力者が出てきた時点であまり期待はしてなかったからいいけど。 「霊能力者が出てくるホラー映画はほぼ間違いなくクソつまらない」という私の説を補強してくれるクソつまらない映画だった。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-06-27 23:27:41)(良:1票)
13.  IAM A HERO アイアムアヒーロー
原作を読んだ者としては、あの漫画の映画化としてはうまく行ってる方だと思う。 アウトレットモールからの脱出をもって一応のハッピーエンドというのも落とし所としては妥当。 主人公の配役もよいし、ゾンビとの戦いシーンも邦画としてはかなり頑張ってる(あくまで「邦画としては」なので、そこを高く評価するつもりはないが) ただ、あの漫画はゾンビが世界に溢れた終末世界の状況や人々をリアルに描いてるからこその面白さがあったのだが、映画ではそういったリアルな描写はゼロ。でもそれは、映像化するって時点でそりゃあ無理ってもんだから、目をつむる。  「あの漫画をどう映画化したのか?」という評価を抜きにして、単純に一つの独立した映画として見た場合、お世辞にも褒められた出来ではない(まあ、原作付きという足かせに縛られてるのだから、仕方ないのだが。)。  この映画、基本的には、冴えない主人公英雄がひろみを守るために男になる、という成長物語なのだが、それがあまりうまく行っていない。 その最大の原因は、ひろみがゾンビ化しているので、英雄に対して、頼りにするとか、感謝するとか、通常の人間的感情を表出できない点だ。 また、英雄がひろみと正常な状態(非ゾンビ状態)で過ごした期間が短すぎて、なぜ英雄がひろみにそこまで思い入れをいだき、また、なぜひろみが英雄にそこまで信頼をよせるのかに説得力がない。英雄はひろみとほとんど会話をしていないし、2人は互いのことを何も知らないのだから。 正直、この映画、ひろみのゾンビ化はなくてもよかったと思う。 そもそも、ひろみのゾンビ化は、原作であの後に続くストーリーには大きく影響してくるものの、今回のアウトレットモールまでであれば、全く不要な部分である。 原作に忠実にやらないと原作ファンから批判が来るだろうことは大いに分かるが、バッサリ切り捨てても良かったのではないか。 そもそも、ヒロインがずっとゾンビ状態っていうのは、単純に見ていて楽しくもないしね。  あの原作をどう実写化するか?という点では面白かったけど、映画としては少々物足りなさを感じた。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-04-16 07:06:36)(良:2票)
14.  貞子vs伽椰子
貞子と伽椰子をどう戦わせるのか?という楽しみがあったのだが、なるほど、そう来たか。なかなかいいアイディアだと思う。 ただ、その楽しみにしていた「対決」シーンは数分で終わってしまう。 どうせやるなら、もっとガンガンやりあわなきゃ意味がない。そこをがっつりやらなくて、VSの意味があるのか? 最後は合体してるし・・・あのさあ。  ホラー映画としては、かなりバカっぽい。無頼漢風の霊能力者が出てきて、もうその時点で、ホラーの雰囲気はぶち壊しで、恐怖を楽しむような映画ではなくなってしまう。 まあ、でも「VS」なんてやってる時点で、まともなホラーは不可能で、見てる方もそこはあまり期待してないだろう。ネタとして鑑賞するしかない。  霊能力者の二人をもう少しどうにかしてほしかった。どっちもセリフが棒読みだし、指を動かしてまじないをする仕草のシーンなんて見ていてこっちが恥ずかしくなる程のダサさである。 ところで、あの少女の方は、意味ありげに出てきた割には大してストーリーに絡んでくるわけでも、アクセントになるわけでもなく、存在意義がなかったんだが、何であんなの出したの?
[インターネット(邦画)] 4点(2021-04-10 07:53:10)
15.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
前半は悪霊に襲われる恐怖より、シングルマザーの子育ての大変さの方が胸に刺さってしまう映画であった。 これ、仮に悪霊がいなくても、ママはかなり大変だったよね。 出てくる人はなんだかクズみたいな奴ばっかりだし、悪霊よりも、出てくる人間の方に恐怖や不快感を覚えた。 天井の水漏れを隠して部屋を貸した不動産屋や、水漏れしてるというのに何の対応もしない管理人、人格に問題のありそうな幼稚園の職員、性格の悪そうな元旦那、どいつもこいつもひどい連中ばっかり。「霊なんかより本当に怖いのは人間だ!」とでもいうのか。人間のみなさんがもっとまともだったらあの親子もあんな目に合うこともなかったのに。マンションの廊下であれだけ大騒ぎしても他の住民が気持ち悪いほど誰も出てこないし。みんな冷たいなー。  さて、メインとなる悪霊のお話は、ありふれていて、あまりに目新しさがない。意外性は何もなく、何だ、まんまじゃないか、と。また、どうしてもツッコミたくなったのだが、子供が行方不明になったなら、マンションの貯水タンクなんて真っ先に捜索されそうなものだよね。 最後で首を絞める少女霊の姿はあまりに弱々しく、恐怖感ゼロ。ちょっと蹴飛ばしたら吹っ飛んでいきそうなんだが。恐怖感は全体として物足りなかった。  ただ、普通のホラーとは一風違って親子の愛情がテーマになってて、そのあたりが心に来るものがあってよかった。 クライマックスはドラマチックな展開になっているし、少々食傷気味なホラーお決まりの救いようのない、後味の悪いラストにもなっていない。悪霊すらも親に捨てられ母の愛情に飢えていて同情できる部分がある。 母が娘を守るため、廃墟となった団地のあの部屋で10年も悪霊と暮らし続け、そしてこれからもそうやって生きていくというのは、親の愛情の深さが心に刺さるし、同時に悲しくもあり、また、恐ろしくもある。いろんな感情がないまぜになる非常に心に残る結末だったと思う。  後は、黒木瞳の名演技が光った。大人になった郁子の俳優がブサイクすぎて泣けた(そこそこ名のある女優のようだが)。一緒にいた脇役の友達のほうが可愛いかった。
[インターネット(邦画)] 6点(2018-02-25 16:22:30)
16.  メアリと魔女の花
ジブリ系(もうジブリじゃないけど)では珍しいかなりギャグ調な映画。 お話はかなり軽いノリで作られてる。人間ドラマを入れて感動させてやろうとか、悪いやつを倒してスカッとさせてやろうとかそういうのを、製作者あえて、キッチリやろうとしてない。 メアリとピーターの友情を描くなら、もっと二人の関係をきっちり描かないとダメだけど、全然やってない。魔法なんてなくても生きていけるんだってなる割には、そのお膳立てはない。敵もどこか憎めないタイプで倒してスッキリ勧善懲悪ってわけではない。おばさんが実は…というネタも伏線は全くなし。 でも、軽いノリの映画なんでお気楽に楽しんでね、って言う感じで、それも悪くない。 子どもも楽しく見れる作品で、親子で一緒に見るのにもいい映画。 魔法学園の独特の世界の描き方を見るとどうしても千と千尋と比較しちゃって、宮﨑駿にはかなわないなーという感じはするが、千と千尋よりはストーリーはきっちりまとまってる。 もっとも、何か突き抜けた面白さがあるわけでもなく、それなりの小品という感じ。 声優は相変わらず芸能人を起用しているらしいが、違和感のあるキャラはいなかった。
[映画館(邦画)] 6点(2017-08-29 07:25:35)
17.  ハッピーフライト(2008)
面白い。 日頃乗ってる飛行機、それを飛ばすのには、表で裏で大勢の人が働いている、その姿を見るだけで面白い。整備士、客室乗務員、グランドスタッフ、管制官、パイロット、見えないところで、こんな風に仕事をしているのだなーと見ていて楽しい。 それに加えて、それぞれのスタッフは、うまく個性付けされ、魅力的に描かれている。さらに、その人達に、きちんと人間ドラマが入っているのだ。2時間弱の映画に多くの人物を出し、それらがきっちり働き、干渉しあい、それぞれに物語が入っている。シナリオが秀逸の一言だ。(先輩に怒られてた整備士の一連の話だけは納得いかないが) 映像面では、ANAと羽田空港も全面的に協力してくれただけあって、チャチさや嘘くささがなくてよかった。 ところで、主役級の男女二人(田辺誠一と綾瀬はるか)が物語中一度も接する機会がないまま終わったのは笑った。そんな映画もなかなかないよな。
[DVD(邦画)] 8点(2017-01-24 20:16:39)
18.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
前半は「本来実力がないのに、偶然の力ですごい男になってしまう」という展開である。はっきり言ってこれは漫画なんかでやり尽くされたネタ、完全に使い古されたありがちなネタである。 そうではあるんだけど、それでもさすが三谷幸喜、うまく作っていて見ていて面白かった。 むしろ、問題なのはその後だ。中盤に差し掛かる頃には、何だか各登場人物が何をしたいのか、どうしたいのか、よくわからなくなり、いったい製作者はどういう展開にしたいの?と首を傾げるような展開で、だいぶ退屈に。 そして、後半。ここからは、意外性の連続で、「ああ、こういう展開になるんだろう」、というこちらの予想をいちいちくつがえしてきて、話は予期せぬ方向へどんどん流れていく。それ自体はよかった。だがどうにも展開がハチャメチャすぎる。 いきあたりばったりなのだ。お話に、無茶があるのだ。女をよこせと出てくる覆面の男たち(主人公の仕込みなんだが)の登場が意味不明だし、組長が突然俺を撃てと言って出てくるのも不自然すぎる。どうして会計担当がデラ富樫だったのかさっぱりわからない。などなど、なーんか無理やりで意味不明な展開が多い。 最後の映画用のギミックを利用してデラ富樫を追い払うというのは面白かっただけに、そこに行くまでの展開をもう少し綺麗にまとめて欲しかった。
[DVD(邦画)] 6点(2016-06-22 03:55:31)
19.  呪怨2 (2003) 《ネタバレ》 
ホラー好きで、かつ、ホラーのハードルが低い自分にはそれなりに楽しめた。が、ダメ出しすべきところも非常に多い。多すぎる。 まず、顔白塗りでブリーフ履いた少年は出さないほうがよかった。あの見た目はどうひいき目に見てもギャグにしか思えない。伽椰子の子供ということのようだが、「親子の化け物」というのも何だか滑稽でテンション下がる。伽椰子の方はなかなか怖いんだけど、ブリーフ少年が出るたび、ちょっとガクッとなる。まあこの少年がある意味この映画のイメージキャラみたいな所があるから無理なんだろうけど。 そして、サッカーボールのように転がる少年の頭、もぞもぞ動くカツラ、死んで空に浮かび上がる千春・・・・もうギャグにしか見えないんだけど(笑)…これって本気でやってるのだろうか。 出産のシーン、生まれてきた赤ん坊が紙袋に入っているのはどうして?これもギャグというか、もうシュールすぎて何が何やら分からない。ラストは悪くない。いかにも次回作につなぐため、という感じもしなくはないが、続編は出ていない。今作は興業的にイマイチだったのだろうか。 作中よく出てくる血については、あんな鮮明な赤じゃなくてもっと黒くしたほうがリアルになるだろう。さすがにノートに染み付いた数年前の血のりが真っ赤じゃ、血じゃなくてインクのシミに見える。 千春は何だったんだ?あの子やその友だちはなぜあの呪われた家にいたの?というか、公園の方は夢?他の犠牲者は全員何がどうなったか明瞭なのに、千春のエピソードだけは意味不明すぎる。 キャストは冴えないのばかりでゲンナリ。女性陣は酒井法子(おばさん)に新山千春(B級)、恵役の素人くさい人、もう少し可愛い子を出せなかったか。市川由衣だけ輝いていた。男の方もメインキャストじゃないとは言え、京子の婚約者は素人さんか? ほぼ覚えていない前作は、ただただ人が現れては死んでいくだけの映画だったと記憶しているが、今回は時系列にも一工夫あったり、また、「なぜ京子だけは死なずに済んだのか?」という謎とそれが分かる結末など、少しは見るべき筋がきがある。 まあ、総じてB級感のある映画。そして少々子供向けに作られている感じ。
[DVD(邦画)] 6点(2013-05-13 01:16:33)
20.  キル・ビル Vol.1(日本版)
女剣術士というだけで心にビンビンくるものがあるのだが、ヒロイン、女組長、女子高生、みんなかっちょいい。素敵。 独特の世界観と、変なノリが持ち味の映画。飛行機に堂々と刀を置いてるところだけは笑えた。 血が飛びまくる残虐描写は必要だったのか?ちょっと見ていてグロい。そしてすごいB級感が出てしまう。 女子高生の武器は、鉄球でなくもう少しスタイリッシュなのが良かったな。 女組長はもっと綺麗な日本人でできなかったのか。リューシールー・・向こうで人気あるのは分かるけど。アメリカ人てアジア系にはああいうつり目の女を求めるの?正直全然魅力のない女優だ。 ヒロインは一体何者で、なぜビルに殺されかけたのかが、最後までよく分からない。続編まで待てという感じなのか?
[DVD(吹替)] 7点(2013-05-02 14:35:18)
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