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麦酒男爵さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 44
性別 男性
ホームページ http://enjoybeerlife.com/
年齢 51歳
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1.  首(2023)
■史劇とたけしが好きなので、これは観ないと!! ■総じて満足だったけど、加瀬亮の怪演は確かに怪演なのだけど、とても尾張半国から天下人に上り詰めた才能の持ち主には見えない。あれじゃ十三人の刺客の松平斉韶の上位互換レベル。もうちょい稀代の風雲児信長としての才覚や風格を描いて、説得力を持たせてほしかった。歴史ファンとしては。 ■あと、特に中盤の中村獅童の旅のパートなど、時空が圧縮されてる表現が何か所かあって、それが気になった。あれはただの簡略化なのか、もうちょっと別の意図があるのか。 ■音楽があまりに平板かつありきたりで、岩代太郎ならもっとやれるはずなのだが…。鈴木慶一の方がはまったと思う。
[映画館(邦画)] 6点(2023-12-03 21:16:05)
2.  君たちはどう生きるか(2023) 《ネタバレ》 
■初回上映時に劇場から出てきたお客さんにワイドショーかなんかがインタビューして、感動のあまり泣き出してしまった青年の画像がネットで出回ってたけど、私はまさにあの状態になってしまった。劇場前にカミさんが迎えに来てくれてたのだけど、車に乗ってカミさんに「どうだった?」と聞かれたとたん、ボワーっと涙があふれてきて、次に「え?どんな話だったの??」と聞かれて、「全然分かんない…」と答えるのがやっとだった。 ■イマジネーションのオンパレードに圧倒された、という感覚は、千と千尋にも匹敵した。あれが80のじいさんの頭の中から出てきたという事実に、全く打ちのめされた。 ■尻切れトンボ感は各所で指摘されているけれども、怒涛の折り畳みからプツっと終わって、真っ青な画面で米津を聴かされる、ってのは、何にも整理できなくて心がぞわぞわさせられたままで、それが泣いた原因の一つだとも思う。 ■ブログやYouTubeで考察を見るのが大好きなのだが、その意味では私にとってこれほどおあつらえ向きの映画もない。どこそこの場面は何とかという絵画や映画がモチーフで、という指摘は実に勉強になるし、今作は日本中のアニメスタジオから著名なアニメーターをかき集めて作ったそうで、彼らの作画への影響を論じるものもあって、大変興味深かった。傑作は、これはジブリの内情を表しているというもの。半ば都市伝説めいているのだけれど、真偽はともかく、それ自体がエンタメとして面白い。 ■さはさりながら、基本的には不思議の国のアリスなのだろうから、「説明不足」の類の批判は見当外れかと思う。その意味では意外と子供の方が素直に楽しめるのかもしれない。 ■母や義母の描写が、今までの宮崎作品にはないほど艶めかしかった。考察によれば、それは外部アニメーターのアイデンティティの発露、という意見がある一方、齢八十にしていよいよ宮崎翁がリミッターを外してきた、という人もいる。今作から「みやざき」の「ざき」の字が別字になったらしいから、シン・ミヤザキとして、後者であるのだと思いたい。
[映画館(邦画)] 8点(2023-07-19 10:46:28)(良:1票)
3.  グッドモーニングショー 《ネタバレ》 
序盤のコメディーパートや、クライマックスの展開など、プロットは十分楽しめ、テレビ局のセルフパロディとしても随分踏み込んでるなぁと思った。 ただ、演出というか演技がひどい。主人公の動機づけとなる重要なセリフ、時任三郎の「しゃべるのが仕事だろう、お前の武器は言葉だろうが」に力がなさ過ぎ。濱田岳のエキセントリック「風」のパターン感。主役の中井貴一ですら、噛んでるのを何となくごまかしてるみたいなシーンもある。 本来もっと魅力ある演技ができる役者さんたちのはずなのに、一体どうした? という感じ。 要するに、演技指導をサボってるんだと思います。  長澤まさみちゃんの魔性感は良く出てた。
[インターネット(邦画)] 3点(2020-03-20 04:54:32)
4.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 
■空港でのキスシーン、「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストの、キスシーンのカット集に収めても違和感のないくらい、素晴らしいキスシーンだ。ここで鼻を啜る音がちらほら。私も啜る。などと思っていたら、なんとこの映画のラストこそが、「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストに勝るとも劣らない、寅さんの、そして、寅さんへの、愛のカット集。この二段構えには参りました。 ■寅さんシリーズは、最初の方こそ笑いと涙のバランスが良くとれていて、名作が多いのだけれど、段々と涙の方に比重が傾いてしまって、言っちゃあ難だが陳腐に感じてしまうものもちらほらある。今回、そんな陳腐なお涙頂戴な感じだったら嫌だな、と思って、あまり期待してなかったのだけれど、陳腐だなんてとんでもない、その涙が映画館を出ても止まらないのだから、まったく世話がない話である。 ■思うに、ちゃんと満男のストーリーとして消化/昇華されているのが、成功の秘訣ではないか。その「観了感」が、他のどの寅さん作品とも違うものだったのは、これが満男の映画だからなのだと思う。 ■寅さんシリーズは、さくらの女一代記でもある。ということで、さくらを主人公に、「女もつらいよ」シリーズの始動をお願いしたい。
[映画館(邦画)] 9点(2020-01-04 17:49:07)
5.  細雪(1983)
四姉妹と婿二人、配役と演技が本当に素晴らしい。全く飽きることなく見続けられたのは、出演者が皆間が持つのと、コロコロと心地よい大阪弁に聞き惚れてしまったからだろう。
[地上波(邦画)] 7点(2015-05-01 07:29:30)
6.  女帝 春日局
■どっからどう見てもNHK大河のおこぼれ狙いの企画なんだが、若山富三郎、長門裕之と、「独眼竜政宗」の秀吉・家康のお兄ちゃんたちが出てるのは、いったい何の当てつけか。■確かに時代考証は色々おかしいのかもしれないけど、出産にまつわる風習など、意外にリアルな感じで楽しめた。セットや撮影も良い。■鳥越マリの肢体もいいが、名取裕子の色気も見どころ。
[地上波(邦画)] 5点(2015-03-25 10:04:02)
7.  手紙(2006) 《ネタバレ》 
原作は未読なので素直に(?)観ることができた。もう十年も前の映画だが、出演する若手が今も益々活躍しているだけあって、演技が素晴らしい。とりわけラストの玉山鉄二。あの佇まいがなんとも哀しかった。そんなマッサンに+1点。
[地上波(邦画)] 7点(2015-03-23 18:34:09)
8.  戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 
■本来「俳優」が賄うべきポジションを、音楽家と芸人それぞれの若手トップスターが務めてしまったという、ある種の「倒錯」的なキャスティングは、本作の重要なコンセプトの一つだろう。つまり、折しも80年代の前半、これからいよいよバブルに突入するという狂熱の時代を担った「あの」二人が、本来の「俳優」を差し置いてこの映画に集わされたということは、まともな「俳優」が配されている英軍将校陣営とのシンメトリーではないだろうか、と思うのだ(デヴィッド・ボウイは生来の演者だから、アンビバレントなポジションにいる)。結果として、そのことがその後の日本の芸能史に大きな意味をもたらしてしまったという、誠に凄まじい映画である。 ■もう三十年来何度も見てるが、子供のころは、音楽はもちろんだが、帝国軍人の美意識や凄惨さとか、そんなところばかりに夢中になっていたが、今日十数年ぶりに鑑賞した結果、これは、コミュニケーションの不通と、日本人の西洋コンプレックスを描いた映画だということに、やっと気づいた。コンプレックス故の、一方的な「倒錯」した表現とその哀しさ。それを解消しようと、クリスマスという西洋のイベントの意味を知ったハラは、これをブレイクスルーとして活用した。ここにかろうじて成立したはかなく拙い、しかし切実なコミュニケーションが、エンディングへと結ぶ。ヨノイのセリアズに対する邂逅とて同様であって、こちらの方がより不器用で、倒錯の度合いが深いというだけである。 ■冒頭、ローレンスは、捕虜の身でありながら、ハラに対して「救いたい」と言うのだが、つまりはその哀しさを見抜いているということである(ハラは「日本人は敵に助けられたりしない」と返すが、どこか拙く響く)。それは確かにマッカーサーが「日本人の精神年齢は12歳」といったのに通底する「哀れみ」であって、大島渚という一人の「戦後文化人」が抱えざるを得ないコンプレックスであるのだが、失われた10年やら9.11やら大震災やらを経て、いいかげん「もはや戦後ではない」現在ですら、そのコンプレックスがほとんど解消されていないことに思い至って、ハッとさせられる。 ■吉本隆明が「音楽は素晴らしいが映画自体はダメ」みたいなことを言ってたけど、却って本人の興味の強さを感じたのを覚えている。たけし自身も同じこと言っていて、いや、だからこそ今の北野武がある、ということがよく分かる。
[レーザーディスク(邦画)] 9点(2014-12-13 02:09:17)(良:1票)
9.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
■「手法」についてはさておき、純粋にストーリーだけ追えば、これは完全に宏樹君の苦悩と成長の物語である。 ■桐島君の突然の不在の理由は、たぶん進路に関わることなんだろう。土日を挟んで就職先か入門先かわからないけど(進学じゃない気がする)、じっくり話を聞きに行ったとか、何ヶ所か一気に回ったとか、そんなとこだと思う。先生には許可をとってあるはず。というのは、劇中どの先生も桐島君の不在について無断欠席としての反応をしてないから。そこは、どの生徒も先生に確認していないことで、巧妙に伏せてある。 ■で、宏樹君は大体そんな理由で桐島君が休んでいることは薄々気づいてる。突然将来の自分のビジョンを確立するために猛然と活動を始めた親友。それに比して自分は?と、悶々と送る数日…、というのがこの映画の軸だ。 ■主人公に擬されてた前田君には、実は意外なほどドラマがない。映画部顧問の先生にプチ反旗を翻したこと、失恋してそれを乗り越えたこと、ぐらいである。ぐらいと言ってはなんだが、どちらも葛藤らしい葛藤が描かれていない。前者はあっけないほど簡単に前田君は沸点に達し(達したところで先生をちょっとひるませるぐらいなのだけれど)、ロメロのくだりを口にしたし、後者に至っては、失恋と乗り越えの間にほとんどタイムラグがない。どうもこの前田君というのは、あっけらかんとした割り切った性格のようで、湿った感情に欠けるように見えるのである。少なくとも前田君の場合、現実の逃げ場が映画なのではない。ハナっから映画がまずあって、学校社会という現実がそれを邪魔しているだけであって、だとすれば葛藤なんて些細なもんなのである。 ■この映画は青春ドラマだろうから、青春ドラマの主人公たるもの、葛藤があってナンボだとすれば、明らかに主人公は宏樹君である。で、前田君はその鏡像、アンチとかライバルとかの類と言っていい。自ずと自らが充足しているのは前田君だったのであって、そのことに気づいてしまう不安が無意識的に忍び寄る数日、それをはっきりと悟らされたラストシーン、という流れが読み取れる。 ■つまり、宏樹君にとってのゾンビは前田君なのであった。前田君がのぞいた8mmのファインダーに映った宏樹君の顔は、ゾンビに狙われて恐怖におののくかのような表情である。 ■…と、自分なりの解釈を楽しめ、また、誰しも解釈を楽しみたくなるのが本作の醍醐味だと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-28 00:43:44)(良:1票)
10.  戦国自衛隊
■小学生の頃、当時出始めの歴史学習漫画をきっかけに、日本史、特に戦国史に大いにハマり、夏休みの自由研究で紙粘土で兜を作ったほどである。同時に、ブームだったガンプラに飽き足らなくなって、戦車や軍用機、軍艦のプラモに憧れるようになり、こちらも大いにハマった。そんなさなかに本作がテレビ放映され、「まるでオレのために作られたような映画だ!」と思ったものだが、それも無理はない。■ただ、そのときは途中から観賞したため、何となくこの作品についてはモヤモヤとした想いを抱き続けていたので、今回20数年の時を経てキチンと観直してみた次第。■多くの方が指摘されておられるように、作り手のエネルギーがガンガン伝わってくる。カラ回りも多々あれど、そんなのも含めて、総じて愛嬌のある作品と言ったらよいか。■小野みゆきといい、岡田奈々といい、当時の女優さんのなんと味わいのあることか。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-22 13:39:06)
11.  金融腐蝕列島[呪縛] 《ネタバレ》 
■配給に産経新聞社が名を連ねており、銀行名は当て付けかと思ったが、穿ち過ぎか…。■役所広司も良かったが、御大仲代達也を始め、佐藤慶(激シブ!)、根津甚八、風吹ジュン、石橋蓮司といったベテラン陣の演技に目が行ってしまった。原田監督が、こういった大物俳優たちをきちっとまとめ上げ、映画としての品をもう一段高めている。■佐藤慶演ずる重役が自殺する顛末の長回しには、監督自身のキャリア故か、日本人離れしたセンスを感じる。■若村麻由美が美しい。N響アワーにはもう出ないのだろうか?■特にここをご覧の方にとっては当たり前のことだけど、映画作品には色んな解釈をすることが許されている。例えば本作を、エンタテインメントと捉えて休日を楽しく過ごす具にしてもいいし(若村麻由美を拝める休日は素敵だ)、病める日本社会に対するシリアスな警告として受け止めてもいい。この両義性を内包する代表的なジャンルといえば戦争モノだが、現代の日本人たる自分は、実際、戦争モノよりは本作のような社会派ドラマの方に生々しさを感じるワケで、「ってことは、やっぱり日本て平和だなぁ」とか、「いや、こんな日本社会じゃまずいよなぁ」とか、「オレって典型的な現代の日本人だなぁ」とか、色々思いを巡らせる、有意義な休日を送るのだった。■やっぱり映画って深いなぁ、と。故淀川長治氏の、「僕は映画に育てられた」という言葉を思い出した。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-07-06 18:08:38)
12.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》 
■汚い話で恐縮だが、前半で膀胱に尿が溜まるかの如く涙腺に液がじわじわと充填され、後半からそれがちょびりちょびりと分泌しだし、クライマックスで一気に噴き出してしまった。■今回は、様々な「恋」の相が彩を添える、ラブ・ストーリーのオムニバス或いはコラージュのような趣き。どれもほんのりとした味わいが保たれ、一作目の品格を損なっていない。■わーのかみさんの実家だば津軽弁ネイティヴだけんどもや、六ぢゃんと武雄の、たげリアルだっきゃ。ながなが、難しーんだばってな。■劇場には年配の方を中心に30人ほどが来ていたが、この作品の趣旨を汲んでか、何となく互いに親近感を感じつつ観賞していたように思われる。程よくリラックスして、笑うところで笑い、泣くところで泣く、そんな、30年代当時も斯くやといったシチュエーションが、心地よかった。■ただ、僕のすぐ後ろのご老人が牛島のくだりで「あれ、幽霊持ち帰ったんでねーの」と喋ったのが聞こえてしまったのだが、その時点で気付いていなかった僕は、ちょっぴり悲しかった。もう3秒後に言ってくれ、ご老人。■このシリーズの一番の勝因は、配役の妙と見た。ちょっと想像してみて欲しいのだが、他の俳優と交換可能な役があるだろうか?■良い作品の中には「その世界の住人でありたい」と思わせるものがあるが、このシリーズはその一つの典型として、成功していると思う。
[映画館(邦画)] 8点(2007-11-05 19:08:49)
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