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Dream kerokeroさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 846
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 前情報を出来るだけ仕入れずに観ることを心掛けています。評価の基準は、その時々によって変わります。辛めだったり甘めだったりと。なので広い心で受け止めてやってください。

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1.  ミッドナイトスワン 《ネタバレ》 
映画を観るといつも途中で寝てしまうという知り合いが、最後まで寝ずに観れて感動しまくったと言っていたので鑑賞することに。てかこの作品が数々の賞を受賞してたって後で知りました。そんなすごい映画だっとのか。知らなかった自分が恥ずかしい。  で、結論から言って観て良かった。人生長く生きていると、自分の周りから近しい距離で起きていることにしか段々目がいかなくなってくるけれでど、この映画を観て、改めて世界には様々な人たちが生きて暮らしているんだと思い知らされました。トランスジェンダーの人たちの気持ちなんてたぶん一生分からないと思うけれど、それでも男の自分からすると、女性よりも女性らしいな~て思えます。でもこれはあくまでも男性が求める理想の女性像でしかないので、そのへんはご勘弁を。  全体的に台詞が少ないのも良かった。必要以上に説明しないからより作品に没入できるし感情を揺さぶられる。  凪沙と一果が一緒になって踊るシーンは胸が熱くなる。ほんと名シーン。  「お母さん」て言われた後の草彅くんが可愛いすぎたし、料理を作って嫌いな野菜も食べさせてる姿はマジでお母さんに見えた。  一果役の服部樹咲ちゃん。新人とは思えないくらい本当に素晴らしかった。どことなく蒼井優さんぽく見えた。  今度ハニージンジャーソテーでも作ろうかな(*⌒―⌒*)  良い映画をありがとう。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-10-21 17:12:02)
2.  ドロステのはてで僕ら 《ネタバレ》 
「リバー流れないでよ」を観て、その流れで鑑賞しました。あ!流れてきちゃったw たしかにこちらの方がSFぽさはあるし、練り込まれた脚本はすごいとは思うけど、「リバー」の方が登場人物たちの人間味の豊富さがあったし、風情もあって映画としては良かったかな。にしてもよくまあこんな話、思いついたもんですね。もう途中から何が何だかで「プリデスティネーション」以来の頭グッチャグチャ状態になっちゃいました。そしてほぼ長回しの撮影にはもう敬意しかありません。ほんとすごい。  ノストラダムスはめっちゃわかる~...私もどうせ1999年に人類は滅びるんだ!て思ってたから、結構自由奔放な生き方をしてきて、そのせいで安定とはかけ離れた今に至ってしまってるんで...(^_^;)  話的には一応ハッピーエンドみたいになっているけれど、ちょっと待って!あの5階の怖い人たち、あの人たちは記憶残ったままだよね?あのタイムリープに直に関わってないし、だとしたらだよ、マスターたち報復にあっちゃうんじゃないの?それだけが気がかりで、とてもハッピーエンドなんて気楽に思えませんでした。はい。  まあでも、人には観てみて、と勧められる映画ではありますね。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-10-14 17:10:32)
3.  リバー、流れないでよ 《ネタバレ》 
タイムループものは数々あれど、田舎の小さな旅館を中心に限られた中でのループていうのが面白い。そのループをみんなが共有し記憶も引きずっているのも良かった。故に何が起きるのか?を本当に自然な感じで見せてくれる。特に主役である中居のミコトとその想い人とのやり取りはなんていうかもう青春!で、微笑ましくなる。逃避行ごっこも楽しそうでなにより。  それにしても長回しや日にちを変えての撮影と、本当によくまあやったもんだと感心しちゃいました。  煮詰まった作家がどうせ時間が戻るならと1度死んでみるあのシーン、たしかにそういう発想をするていう発想はなかなかのアイデアだった。  最後に登場したタイムマシーンのデザインが秀逸すぎる~・・・(*⌒―⌒*)  舞台になった旅館、京都の貴船「ふじや」はいつか訪ねてみたいですね。もちろんお守り買って川にお願い事も・・・(o^^o)
[インターネット(邦画)] 6点(2024-10-10 18:15:47)
4.  ファミリア 《ネタバレ》 
簡単な物語の詳細だけを読んで鑑賞したけれど、異国文化の交流を描いたハートフルな映画だと思ってたら、半グレやテロ組織まで出てきて暴力が当たり前のような映画でビックリしちゃいました。  半グレのリーダーはブラジル人に妻と娘を殺されて全てのブラジル人を憎むようになったけど、役所広司演じる神谷誠治は、息子と嫁を身代金目当ての多国籍テロ組織の犯行の犠牲となって帰らぬ人となってしまったが、誰かを恨むことはなかった。この映画がたぶん伝えたいメッセージはこれなんではないかと思えた。でももし自分が誠司や半グレのリーダーだったら誰かを恨まないなんて出来るのか、ちょっと自信ないかな。こわ!(^_^;) ただ主人公の誠司があまりにも人が良すぎるのは、ちょっと人間味が薄れてしまってる気もする。  誠司が半グレを襲って白状させるシーン。なんか和製「96時間」か「ランボー」かてなっちゃいました(笑)その後も一人一人襲うのか!てなっちゃいました。いや流石にそれしちゃったら全く別物になっちゃいますよね。  主人公の誠司が焼き物職人である設定が今一つな気もした。  マルコスが半グレのリーダーを殺そうとするけど、なんでわざわざ仲間が大勢いる場所を選ぶのかわからないし、ナイフを出すのも早いし遠すぎる。あそこのシーンはちょっと幼稚すぎたし、見せ方としてはあまり上手くなかった。わざとらしすぎた。  他の方もおっしゃられる通り、たしかに差別問題を扱う上での半グレやテロは過剰な演出で別世界の出来事みたいで身近には感じにくいかも知れない。ただ私はリアリティ路線も好きだけどこういった見せ方もエンタメとしてはアリだと思うので、別にそこに関しては特にはないです。単に面白かったか、感動したか、何かを感じ取れたか、作り手の想いは受け取れたか、などで作品を評価するようにしています。まあ人それぞれですから、はい。  ハートフルな映画ではなかったけれど、まあ観て損をしたとは感じなかったのでこの点数です。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-09-26 18:08:53)
5.  大名倒産 《ネタバレ》 
まあいわゆる頭空っぽで観るお気楽ポテチムービーですね。特にこれといったものはなかったのですが、飽きずに最後まで観れたので及第点です。はい。  てかこの映画の監督さんが「ロストケア」の監督さんと後で知ってビックリ!! 同じ監督さんで毛色の全く違う作品を続けて鑑賞してしまうとは...それに松山ケンイチさんも全く真逆な役を...いや~なにも知らずに観るのってこういった驚きに出会えるから面白いですね。でも知って観るのもそれはそれでまた楽しいけど。  浅田次郎さんの原作の方はどんな感じなんだろう...ここまでマンガマンガしてないとは思うけど、ちょっと気にはなりました。  神木くんと花ちゃんのコンビはとても良い!ビジュアル的にもお似合いだし、まるで呼吸するかのような掛け合いは夫婦漫才みたいで見ていてほのぼのできる。  漁師なのになんで刀持ってるんだろ~...それも息子まで!←勝手に想像しちゃうと裏設定で、仮にも大名家の御子息だから何かあるといけないので守るため、で、息子も有事の際に剣術や読み書きなど習い事もさせていた...ていうことなのか? 知らんけどw  キャンプやリサイクルやシェアハウスなど、現代とリンクさせているのほ面白かった。  以上。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-09-24 06:04:23)
6.  ロストケア 《ネタバレ》 
とても重たい内容ですが、テンポが良いので思いのほかサクサクと観ることができた。また、光と影やカメラアングル、カット割りなどが映画的な工夫がされていたのも良かった。主演の松山ケンイチさんは言うことなしだったが、長澤まさみさんが、こんな演技できるんだ!という驚きと感動があった。ただの客寄せパンダのアイドル女優ではないんだと、失礼ながらに思わせてくれた。  現代社会における介護問題を取り扱ってはいるけれど、社会的な視点寄りではなくあくまでも主要人物たちだけでの視点で物語がまとめられているので、そこに自分自身を投影させやすく問題と向き合いやすくなっているのは、この映画が単に問題提起だけではなく一歩その先を見据えて作られたというこでしょう。  斯波(しば)が役所へ行って生活保護の申請をするシーン。あなた働けますよね。介護をしなければならないから働けなくなってしまった斯波に対してあまりにも辛辣すぎる。でも実際にこれが現実なんでしょうね。ただちょっとだけ疑問に思ったのは、もう食べれなくなって云々と当時の状況を赤裸々に語ったけれど、その後の生活は一体どうしたんだろうかと...身寄りはないし働いてないから借金もできないはず...些細なことなんですけどね、こういった現実性のある問題作だからこそ隅々まで徹底してほしいかな。  この映画における問題提起に対する答えは三者三様で、斯波のパターンもあり大友のパターンもあり、救われたという遺族もいれば人殺しと叫ぶ遺族もいる。また、新しい人生をスタートさせた遺族(坂井真紀さん)は、人はお互い迷惑をかけ合うものと言う。それぞれがそれぞれの人生があり価値観がある。ただ私はやっぱり斯波の他者への関与は違うと思うし列記とした殺人なので、そこだけは同意できない。もし自分がこの映画の中の悪戦苦闘する身内を介護する者だったとしても、他人である斯波に命の選択はさせたくないし、殺されたら怒りもします。そこだけはブレない自信はあります。  大友が父親を見殺しにしてしまった件が出てくるが、画面の中に大量の処方薬が出てくるだけで死因がなんだったのかがわからないし、そこまで重体な状態だったとしたら病院側の対応に疑問を感じてしまう。そして死にそうなほどの病状ならば娘である大友がそれを知らないのもおかしいし、知っていてそれを放っておくというのもあまりにもちょっと脚本的に無理があるようには思えてしまった。ラストで明かされる衝撃の事実としては少し狙いすぎた感も...。  色んな登場人物が出てくるがもっと印象的だったのは峯村リエさん演じる介護士の猪口。酒の席で身内による介護者の殺害話をしたり、取り調べでもっと話したいとアピールしたりと飄々としているように見えるが、その実後輩が取り乱したらしっかりと受け止めたり、介護者たちの限界を見極めたりと、しっかりと物事を捉えている。捉えているけれどそれを表には出さずにいるのは、それをしてしまうととてもではないが精神がもたないからかでは...と、一番この作品の中でうまく立ち回っていたなと思いました。猪口ののような器用さが介護には必要なのかもしれませんね。  良い映画でした。ありがとうございました。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-09-23 05:10:47)(良:1票)
7.  BLUE GIANT 《ネタバレ》 
評判が良くてもジャズに対して苦手意識があるからたぶん観ないだろうと思っていたけど、なぜか気が向いたので鑑賞することに。感想を述べる前にまず先に述べた、苦手意識、という私自身が「ジャズ」に対して抱いてきた想いを語らせてもらいます。なぜ苦手なのかと言いますと、どことなく敷居が高くておいそれとその世界に入って行きにくい、というのが本音です。敷居が高いというと他に「クラッシク」も挙げられるかと思いますが、まだクラッシクは日常生活に溶け込んでいますし、学校の授業などでも馴染みがある分多少なりとも入りやすさはあるかなと。ただ「ジャズ」は自らが率先して動かないとなかなか出会う機会は限られてくる。ゆえに「通」な人たちの場がジャズなんだと思っていました。生演奏の実態権はないけれど、CDや映画、CMなどで聴いたことはあるくらいで、それでもやっぱり良さは分からなかったし、たぶん自分とは相性が合わないジャンルだと思えた。そこから音楽にそこまでストイックでない私には、苦手、という固定概念が根付いてしまいました。  ではここから映画の感想を。まず悪くはなかった。たしかに良い映画だったとは思う。ただなんていうか目標であった「月」があまりにも早々と達成してしまうから、そこに至るまでの感動はちょっと薄味でした。交通事故にあって満身創痍で舞台に立つ姿も、いかにもな演出であまり泣けない。良かった点としては、着飾っていたピアノの彼が真意を突かれたことで剥き出しの演奏を開花させるシーンと、その彼が邪険にしたファンに謝ってサインを渡すシーン。素人同然のドラムの彼が、ずっと見守って成長を見届けてきたファンのおじさんと対面するシーン。人としての成長や温かく見守る優しさがとても心地よかったです。て、どっちも主人公のシーンじゃないんですけど。まあね、だって主人公くん、ハイスペックすぎるから、平凡な感動とは次元の違う場所にいるんですよね。感動はするけどそれは、ブルース・リーやマイケル・ジャクソンを初めて見た時のような、そんな感動...かな。ちょっと言いすぎかも。ただ人一倍努力はしているのは伝わりますし、熱量の半端なさも伝わってきました。ただ先にも述べたように私自身がジャズに対して苦手意識があるせいか、彼の演奏の凄さがよくわからず、ダイナミックなアニメーションの表現でなんとか追いつけていけているレベルなんです。これ、アニメじゃなくて実写だったらもっと置いてけぼりになってたかも...。  アニメ映画として非常に挑戦的で意欲的な作品であるし、ジャズに多少なりとも興味を抱かせるにはとっつきやすさもあって良いとは思う。 ただもう少し紆余曲折な展開があってもよかったかな。はい。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-09-09 16:38:50)
8.  もしも徳川家康が総理大臣になったら 《ネタバレ》 
原作は未読。  この映画を見終わって真っ先に思ったのは、時間が足りなすぎる!これだけ一癖も二癖もある偉人たちが現代で内閣を務めるんだから、各キャラのエピソードをもっと見てみたくなっちゃいます。そしてそれぞれの点が最終的には一つの線となって大大円を迎える...みたいな、そんな連続モノの方が話の幅も広がって、各キャラの魅力も掘り下げられたかも。  私はそこまで歴史に詳しくはないけど、徳川家康、という人物像は鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスで詠われるような、忍耐強く攻めのイメージがあまりないので、この映画で主役のはずの家康が始まってしばらくその存在が薄いのはやっぱり仕方ないことなのかな~と、これまた見終わってそう思った。なのでどうしても信長や秀吉のようなイケイケな偉人の方が、エンタメ的には表立って目立つこととなる結果に。  ボクそんなに暴れてないのに暴れん坊ってなに?とか、ぜよはぜよ、とか、徳川滅ぼしたの彼です、とか、始まって最初の頃は笑える箇所もあって、これはひょっとしたら上質なコメディな予感かー!となったが、段々とシリアス路線へとシフト変更していき、結果的に最後は国民の皆さんもっと自分の国のことを思い政治(まつりごと)に興味関心を持ちましょう、と訴えかけるわけだけども、まあね、政治の世界を茶化したままで終わらせたら、家康、という存在は必要だったのか?てなるし、日本人特有のそこになんらかのメッセージやテーマを入れたくなる、ていうのもうなずけはする。  ただな~、たしかにそのテーマやメッセージは昨今言われ続けてきてたものだし、共感できる人たちもたくさんいるかも知れない。いるかもしれないけれどそれでもやっぱりもうちょっと変化球を見たかった自分もいる。ただやっぱりその変化球で見せるには時間が足りなすぎるのもまた事実。限られた時間の中で落としどころをつけるにはやっぱりあれが最良だったのかも...。  それとやっぱり、AI,じゃなくってご本人たちが現代に蘇って、ていうパターンの方で見てみたいのもある。。まあそれこそ時間がいくらあっても足りなくなっちゃうかもですけど(笑)
[映画館(邦画)] 5点(2024-07-28 22:48:46)
9.  あの頃。 《ネタバレ》 
元々がハロヲタだったので、そんな自分にどれだけ刺さってくれるのか、そんな期待をして鑑賞したのですが、なんていうかそこまでハロ!ていうわけでもなく、むしろよくこんな人たちのこんな素人丸出しのライブとかを見に来る人たちがいるもんだな~ていうのもあったし、無職なおじさんたちなのによくお金あるな~とか、なんか好き勝手やって生きていすぎて生活をやりくりしてヲタ活していた自分からすると、もう異様な世界でした。まあフィクションだしエンタメなんだしそこまでリアリティにこだわる必要はないかもしれないけど、何でもかんでも馬鹿やって喧嘩して最後は笑って済ませちゃうのはさすがに淡白すぎた感はある。  まあそれでも彼らの何をしでかすかわからないあやふやさを演じきった役者さんたちはお見事でした。良い演技でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-07-18 21:41:33)
10.  機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 《ネタバレ》 
人はいつまでたっても変わらないし争いもなくならない。まあだからいつまでもガンダムは作り続けられるのでしょう( ̄▽ ̄;)  劇場版ということもあってCGも使われけっこうキレイな画にはなっているけれど、もうちょっと頑張れなかったかなとも。引きの画での人物の作画手抜き?て感じられるほど酷いシーンいくつかあった。予算的な問題で戦闘シーンに力を入れるのはわかるけど、何気ないシーンでの粗が目立つのはやめてほしかったかな。  なんかよくわからないけど、あれだけ巧妙に仕掛けたファウンデーションによる偽装工作、当初は何も証拠がないって言ってたはずなのに、いつの間にか証拠はある!てなに?それでいつの間にファウンデーションが完全に悪となっていて倒せば万々歳、めでたしめでたしってなによ?なんか都合よく話が進んじゃうんだもん。てかこれもしもテレビシリーズだったら、キラが世間から裏切り者のレッテルを貼られラクスとの溝に苦悩しながらも立ち上がって前に進んでいく、ていうのを時間をかけてゆっくりと見せてくれたてんだろうな~...キラにしてもラクスにしてもあれよあれよと戻るのはや!だわさ。  あとめーーーーーーーーっちゃ都合よくガンダムあるのもう笑うしかなかった( ̄▽ ̄;)  普遍的なテーマとド派手な戦闘シーンとちょっぴりHなのでこの点数で。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-06-20 14:15:17)
11.  シャイロックの子供たち 《ネタバレ》 
池井戸潤原作ということで、倍返しの爽快なやり返しを期待していたのですが、なんていうか消化不良な終わり方でした。佐々木蔵之介と柳葉敏郎と佐藤隆太は逮捕され罪を償ったが、阿部サダヲと橋爪功はそのまま。不良債権を買わされた橋爪功はまた悪知恵を働かせて損失を埋め合わせるかも知れない。高額な謝礼金を受け取った阿部サダヲは銀行を辞めただけ。原作を読んでないし「ベニスの商人」も観たことがないのでわからないけど、結局この作品って主な登場人物全員が道を踏み外してしまった弱い人間たちってことなのかな。まあそれはそれでいいのだけれども、やっぱり一応主役格の阿部サダヲだけが正義の味方的な立ち振る舞いをしておいて、ちゃっかりとお金を受け取りそのまま何もないっていうのはどうしてもしっくりはこないですね。はい。  ノイローゼになった銀行員が神社の狛犬を社長として接する場面は、今の日本の労働の過酷さを揶揄していて面白かった。  どうせなら上戸彩もなにかやってました、てオチの方がうわ~やられた~、てなってたかも。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-06-13 19:29:11)
12.  大河への道 《ネタバレ》 
伊能忠敬の大河ドラマをいかに作り上げていくのか。その過程を面白おかしく見せてくれるのかと思っていたら、ほぼほぼ伊能忠敬の死後のドラマで、これのどこが「大河への道」だよ~てなった。  まぁね、タイトルに多少の偽りありではあったにせよ、初めて日本地図を作っていく作業、それも死を隠しての偽装工作はまあまあそこそこ見れたし、知らなかった豆知識も知れたのは良かった。  で現代でも知事を騙して中井貴一がゴーストライターとなって「大河 伊能忠敬」を執筆していく!ていうのもなかなかオチとしては面白かった。  あと上様が完成した日本地図を見て、美しい...ていうシーンはこの映画のハイライトだと思えるくらいグッときました。  悪くはないんだけど全体的にもう少し編集でリズム感を出せてればな~、と。はい。
[インターネット(邦画)] 4点(2024-06-03 18:25:59)
13.  かがみの孤城 《ネタバレ》 
なかなか面白かったけれど少々気になる点も。まず狼の仮面を被った少女はスバルのお姉さんであったわけで、私が亡くなったら神様にお願いしてスバルの願い事を叶えてあげる...であのかがみの孤城が誕生したみたいなのだが、それにしてもなぜ孤城?病室に孤城ののドールハウスがあったけれど、別にスバルは孤城を望んでいなかったしスバルの望みはお姉ちゃんと一緒に学校に通いたい、だったはず。だからそこがちょっと疑問。それと1番のクエスチョンはなぜ門限過ぎると狼に食べられちゃう設定になっているのか。物語終盤で実際にスバル食べられちゃってたし、あれでこころも城にいたらみんな死んじゃってたってことでしょ。いや~そこがやっぱり腑に落ちないな~...。例えスバルに成長をするための試練だとしてもあまりにも酷すぎないか。あとこの作品にとって個人的にとても好きな、個人の願いかみんなとの思い出かの二択がいとも簡単になかったことにされちゃったこと。あれは究極の二択だからこそとても深い意味があるわけで、覚えていなくてもそれでも運命的な出会いをみんなしていくほうがドラマチックだったと思うんだよな~。本当にあれはそりゃないよだった。それとアキのお婆ちゃんが亡くなった通夜の日にお父さん?義理のお父さん?よくわからないけど、なんで急にアキのことを襲おうとするんだ?あの展開がよくわからなかった。前々から狙っていたけどお婆ちゃんがいつも家にいるから邪魔だったのか?なんかね、あまりにも急な展開すぎては?てなってしまった。てかそもそもアキはその襲われる前から登校拒否になっていたはずで、アキの登校拒否の理由だけはよくわからなかった。  色々と不可解なところもあるけれどそれでもこの作品の根底にあるテーマは好きだし、物語のキーパーソンである北島先生が年代ごとにちゃんと年相応な顔立ちになっている細かい演出もなかなか手が込んでいて好感は持てる。(←見返して気付きました)  それと一番グサッときたのは、ウレシノがどうせ笑ってるんだろう!て言ったあとにこころが、うんうん笑ってない...いや笑った...ウレシノだからいいやって笑った,,,ここ!ここですよここ!笑われてた者が自分よりも格下に見える相手を笑ってしまうこの負のスパイラル。さらっと流して物語は進んでいくけれど、これははっきり言って刺さりましたね。  傷つきやすい多感な時期の少年少女の繊細な心理を描いている作品なので、アニメ映画ならではのダイナミックさや躍動感はあまりないけれど、観たことで色々と考えさせられる点もあって記憶に残る映画になりました。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-04-17 21:49:44)
14.  グランツーリスモ
映画館で予告編を観た時は、これはIMAXの4DXで観るべき映画じゃないか!と、すげぇ期待しました。だけど予算と時間の都合で結局それは叶わず、アマプラで配信されたのを機会に鑑賞しました。で、結論から言うと別に4DXじゃなくてもよかったかな、でした。それというのも、目玉であるレースシーンが自分が思っていたような、手に汗握る、めっちゃ興奮しちゃうようなシーンでなかったからです。もっとこう観客がまるでレースを実体験しているかのような、そんな映像を期待してました。だって元々はレースゲームから始まったドラマなんだから、そのレースゲームってまるで自分が車を運転しているかのようなんだから、この映画もそうあるべきだったんじゃないかって。  まあでもね、どこまでが実話なのかは分からないけれど、そこそこは飽きずに観れたことはたしかです。はい。   あ、ちなみに私、リアリティを追求したレースゲームは苦手です。マリオカートみたいのが合ってますね。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-08 16:30:51)
15.  すばらしき世界 《ネタバレ》 
大好きな西川美和監督と大好きな俳優役所広司さんということもあって、とにかく観る前からの期待値はかなり高かったです。ただ事前にあまり情報を得なかったので、この話が実在した人物をモデルに作られていたことは鑑賞後に知りました。知って思ったのは、この話の実在した人物と西川監督の世界観がものの見事にマッチしているということ。だからこそこれだけ素晴らしい作品へと昇華されたのでしょう。  反社会に対しての社会のシステムがどんどん厳しくなっていく中で、反社会から足を洗って真っ当に生きていこうとする人間に対する社会のあり方に焦点を当てているわけなんですが、そんな中で一番強烈に印象深く残るのは、私たちは常に社会に対して何らかの不平不満を抱きながらもそれらを我慢して生きていかなきゃいけないということを、その現実を改めて思い知らされたということが、何よりもズンときました。そんな我慢なストレスを抱え込んだ人たちは自分よりも立場的に不利な人を見つけるとつい上から的な態度を取ってしまうのも、こういった社会の闇なのかもしれませんね。  この監督さんは台詞のない描写で印象的なシーンをよく見せてくれるのだが、今作では、大きなキャベツから徐々に小さなキャベツを選び直すシーンや、ちょっと高級そうなシャンプーを手に取りながら羨望の眼差しで何とも言えない表情をするシーンとか、とにかくそういった何気ないシーンが本当に良い塩梅に散りばめられていて、非常に心地よい。  コスモスの花言葉は「調和」や「謙虚」。 やっと就職してこれから「謙虚」に社会と「調和」して生きていこうとした三上への最上の表現ですね。でも私は三上は死んで良かったんじゃないかとも。なぜなら果たしてあの職場で我慢し続けられるのか、己をとことん殺してまで耐えていけるのか、甚だ疑問でもあったし、我慢し続けてもいつかストレス溜まりすぎてぶっ倒れちゃうんじゃないかとも...だから遅かれ早かれ楽になるにはああなるしかなかったのかもって...だから死んで楽になれて良かったですね、ていう感情もありました。  すばらしき世界・・・皮肉たっぷりなこのタイトルが本当に...憎たらしい...。   PS:日本語の聞き取りづらい箇所が何箇所かあるの、年配者には本当に辛いので字幕付き邦画の検討、本当にお願いします。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-02-01 12:24:00)
16.  Dr.コトー診療所 《ネタバレ》 
まずはじめに、20年前に放送されたテレビドラマからの流れで当たり前のようにお話が進んでいくので、登場人物たちの相関図を思い出すこともできずにあたふたしちゃいました。そりゃあね、20年も前のことを鮮明になんかなかなか思い出せんとですよ。特に高齢な自分なんかは...。なのでウィキペディアで調べなが鑑賞しました。  ちなみにドラマの方はすっごく好きで、お気に入りの作品です。  で結論から言いますと、いやこりゃないわ、でした。とにかくいくらなんでもいつ倒れてもおかしくない状態のコトー先生がオペを行うって、もし万が一のことがあって患者さんを死なせてしまうようなことが起きたらどうするんですか。あまりにも強引に感動を押し付けようとするこの演出には倫理観の欠片もありゃしない。酷すぎます。  てかなんか昭和のスポ根みたいで、とても医療ドラマには見えなかったです。
[インターネット(邦画)] 3点(2024-01-21 10:29:36)
17.  鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 《ネタバレ》 
なんだか巷での評判がすこぶる良いと聞いて興味が沸いたので観ることに。いや~観て正解。こりゃあ確かに傑作ですね。てかこれだけ作りこまれた映画なら別に「鬼太郎」じゃなくても成立したんじゃないのか、とも思ったりなんかして...。とにかく本当に良く出来てた。どことなく横溝正史の世界にも見えた。  それにしても「ゴジラ-1.0」といいこの「鬼太郎」といい、戦後日本が舞台な作品の当たり率ハンパない!名作が生まれやすい舞台環境なんですかね。まあでもやっぱり最終的には監督さんやスタッフさんキャストさん達の頑張りなんでしょうけど。  最新のCGとかをそんなに多様せず、どこか昭和っぽさが漂う作画なのが好感を持てた。鬼太郎らしさあって良き。  でこの作品を観て改めて感じたのは、見た目が怖い妖怪よりも本当に恐ろしいのは人間の方だってこと。うんうん。   ただこれだけ頑張った水木が「墓場の鬼太郎」で呆気なく鬼太郎に見捨てられちゃうんだよな~...て思うと切な~...(T▽T)
[映画館(邦画)] 7点(2024-01-19 22:58:11)
18.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
アニメならではの爽快なアクションシーンの数々はなかなか楽しめた。でも特に特筆すべきこともないかな。お気楽なポテチムービーですね。  ヒロインであるピーチ姫がそんなに可愛くないのが残念。それと、字幕版で鑑賞したのですが、ピーチ姫の声がオバさんぽいからなおのことでした。試しに日本語吹き替えで観てみたら、日本語の方が若々しくっていかにもお姫様!て感じだった。  任天堂さんのゲームの中で「メトロイド」が超大好きなので、もしよければ映像化、お願いしますm(_ _ )m
[インターネット(字幕)] 5点(2024-01-13 19:17:12)
19.  アントニオ猪木をさがして 《ネタバレ》 
プロレスは好きというよりも大好きな方で、特に新日本プロレスがほぼメインになっている。そしてアントニオ猪木はもちろん好き。好きだけどそこまで熱狂的な信者でもない。アントニオ猪木という人間は、第三者の立場で離れたところから見ている分には面白いけれど、自分の会社の上司や身内だったらそれはそれで気が休まることはないのかも。そんな私がこの映画に期待していたのは猪木の偉大な部分と、それとは真逆のやらかしてしまった闇の部分でした。しかしこの映画で描かれているのはほぼ「光」の部分ばかり。正直言ってこれなら3部作くらいの再現ドラマにしちゃったほうが良かったかも。正直言ってインタビューの対象者が少なすぎるから、話の切り口に濃厚さがない。インターネット上には猪木の裏や表を語っている考察やトーク動画はそれなりにあるから、そこと勝負するくらいの気持ちで制作して欲しかったかな。  劇中で猪木のパネルを元に戻すところはこの映画でしか見られないと思うから、そこは貴重だしこの映画を見る意味も生まれる。  海野翔太選手が、僕は怒りでは試合はしません。怒りでは何も生まれないから。みたいなコメントをしていたけど。2024年1月現在彼は裏切られた相手、成田連選手に対して「怒り」の感情むき出しで試合をしているのが、なんか猪木さんが常常言っていた怒ることでなにくそー!と奮い立つ原動力を彷彿とさせていて、興味深かった。  幼少期、思春期、成人期のドラマパートの種明かしは面白かった。
[インターネット(邦画)] 4点(2024-01-06 20:55:00)
20.  GHOSTBOOK おばけずかん 《ネタバレ》 
たしかに子供向け映画ではあるけれど、それでも大人でも十分に楽しめるクオリティ。CGやセットも手抜きがない!  色んなオバケを捕まえて、それを1回だけ契約して頼み事を引き受けさせるアイデがちゃんと活かされていたのが良かった。特に感心したのは、身代わりオバケの使い方。てかあそこで使われるまですっかりその存在のこと、忘れてたけど。  山崎貴監督のデビュー作「ジュブナイル」を思い出させてくれるような、原点回帰的作品のようにも思えた。ラストを見るとシリーズ化もありそうで楽しみが増えました。  主題歌...星野源さんって...(´∀`*)  観て良かったです。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-12-28 18:57:35)
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