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1.  天気の子 《ネタバレ》 
「僕たちは大丈夫」とかってセリフで終わって目が点になりました。 3年も雨が降り続いて町が水没してて、ずっと陽が射さない世界が大丈夫? 陽菜が祈って局所的に晴れればOK?  天気と繋がって人柱になってから、陽菜を取り戻したい、もう一度会いたいという気持ちは若さゆえの自己中だとしても、 そこはもう少し「世界を変えてしまう」葛藤や代償や苦労や冒険があってしかるべきでは。 何も無くてアッサリ空から奪還。 世界は知らない、自分たちさえよければと最後まで自己中。  帆高が家出した背景が描かれなくても、義務教育の年齢の陽菜が小学生の弟と二人暮らしでも、 最後何かあるかと目をつぶってたけど、浅いお話で終了しました。 絵が綺麗ならいいとかじゃなく、ちゃんと物語も作ってほしいです。
[地上波(邦画)] 5点(2021-07-02 01:24:58)
2.  銀魂2 掟は破るためにこそある 《ネタバレ》 
前作は、この俳優がこのキャラを、とキャラありきで結構見れたのですが、今作はギャグが滑り過ぎてて寒かったです。 ほら、こうすれば面白いでしょ、と押し付けられてる感じ。  伊東パートが終始シリアス展開なのに、唐突に謎のギャグシーンが挟み込まれるので、物語の軸がぶれてボンヤリした印象に。 銀時と万斉の戦いシーンをラストに持ってきてるけど、長いし、そもそもあそこで闘う必然性が感じられなくて取って付けた感じ。  ただ、柳楽優弥・三浦春馬両名の演技が素晴らしかったので、録画は消さずに保存しようと思います。
[地上波(邦画)] 4点(2021-07-02 01:21:29)
3.  メランコリック 《ネタバレ》 
アマプラで評価が高いので見てみたら、本当に面白かったです。 お金かけなくても有名な俳優じゃなくても、邦画もやればできるじゃないですか。 主人公を演じた皆川さん、絶妙です。 東大出のプライドはあるけどコミュ障気味なヘタレた感じが上手いです。 自分がかなりヤバイ状況に置かれてるという危機感がないので死亡フラグ立ちまくりなのに、 結構大丈夫だし、最後はまさかの大活躍。  投げやりで適当に生きてた和彦が「人生には、一生これが続けばいいのにと思う瞬間がある。 そのためだけに生きてきたと思える瞬間が。それだけで十分」と思える経験が出来たのは喜ばしい。 その後どうなるかは、また別ですが。 和彦のご両親も良い人たちだし、殺し屋なのに礼儀正しくていい奴の松本も良いキャラでした。 こんなに人が死んで血みどろなのに、鑑賞後の後味が悪くないのも珍しいです。
[インターネット(邦画)] 9点(2021-07-02 01:15:50)(良:2票)
4.  ぼくらの七日間戦争(1988) 《ネタバレ》 
今だったら大問題になる教師の暴力やプライバシーの侵害も、当時は当然のように横行してたんでしょうね。 ああいう暴力教師もいたんでしょう。 家に帰っても両親が不仲だったり放任されてたりと、家庭にも満たされない子どもたちが大人に反旗を翻して廃工場に立て籠る。 前半は、こんな大掛かりな基地できたら楽しいだろうなぁ、自分が子どもだったらあそこに一緒にいたいなぁと思って見てました。  後半は、何でも有りになり、あり得なさ過ぎてつまらなくなってしまいました。 外見も中1には全然見えない生徒たちの技術力の高さ。 終いには戦車も修理して運転もします。 機動隊より機敏で誰も捕まりません。 最後は打ち上げ花火もバンバン上げます。  子どもたちの気持ちは大人たちに伝わったのか、大事件のはずだけどあの後どうなったのか、学校は変わったのか、何の後日談もありません。 子どもたちが能天気に「今度は国会議事堂だ」とか言って楽しそうに終わりましたが、見てる方は白けて終わりました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-07-02 00:57:49)
5.  犬鳴村 《ネタバレ》 
全然怖くないホラー映画。 兄の彼女が飛び降りたところまでは、これからどんなことが起こるのだろうと期待してました。 でも、祟りとかより犬鳴村と奏家族のルーツの謎解きみたいな感じになり、幽霊と会話したりタイムスリップしたりして、怖がる要素がなくなってしまいました。  大体、血筋を絶やさないために赤ん坊(母方の祖母)を託されたはずですが、兄はひいばあちゃんに殺されちゃいますが、いいのかなと。 この時の、ひいばあちゃん(まだ若いけど)が獣化する時、3人とも何で逃げないで突っ立ってたんでしょうか。 十分逃げる暇あったでしょ。 で、ひいじいちゃんが血だらけになって止めて、結局ひいばあちゃんにやられてダウンという件も謎。 この時は幽霊じゃないってことですか。 ひいじいちゃんの死因は妻に殺されたってこと? 患者の男の子も奏も犬鳴村の子孫は犬憑きのようなラストですが、弟は?  突っ込みどころが多くて、怖かったのはエンドロール後の現地の映像だけでした。 あのトンネルは怖いです。 高嶋政伸、高島礼子、寺田農という巧い役者さんたちをもっと活躍させて欲しかったですね。
[地上波(邦画)] 4点(2021-02-14 02:51:12)
6.  窮鼠はチーズの夢を見る 《ネタバレ》 
原作未読なので比較できませんが、映画として見て割と面白かったと思います。  見た目も人当りも良くて、優しくて押しに弱くて流されやすい大伴。 浮気しながら妻も好きだし愛の形が違うとか臆面もなく言える。 多分何でもそつなくこなせて、人から好意を持たれるのが当然だと思って生きてきたんだろうな。 優しいというより心が無くて中身空っぽそう。 こんな人好きになったら地獄だなぁ、と思いながら見てた導入部分。  そんな地獄にどっぷりハマってる人がいましたよ。 大学の後輩今ケ瀬。 大伴の元カノに「粘着質なゲイ」って言われるほど、大伴にハマってしまって、もう気の毒なくらい。 ドストレートに気持ちをぶつけてくる今ケ瀬に、段々空っぽな心が埋められていく大伴。  それにしても、クズってわかってても、どんな酷い仕打ちを受けても、好きになっちゃったらどうしようもないんですよね。 頭では理解してるけど、どうにもならない。だって好きなんだから。 そんな今ケ瀬がいじらしいし、可愛そう。 でも、もし1ミリも彼に好意を感じてなければ怖い、勘弁してほしいほどの情熱。  二人の関係性や気持ちの揺れ動きが、主に成田凌の熱演によって伝わってきます。 大倉さんの演技は初めて見ましたが、ベッドシーンも多く、ジャニーズでもここまでやっていいんだとそっちに驚きました。 演技に関しては、心境の変化や今ケ瀬への愛しさがいまいちわかりにくかったです。 でもビジュアルや雰囲気は大伴役に合ってたと思います。  ラストは原作と違うようですが、これはこれで良かったです。 今ケ瀬が捨てていった灰皿を綺麗に洗ってテーブルに置いて、いつか彼が戻ってくるのを信じて待つと決めた大伴の、清々しく満足そうな姿。 今ケ瀬は、別の男に身を任せながら、途中で号泣。  だからきっと、今ケ瀬は帰ってくるし、人の気持ちがわかるようになった大伴と、二人で暮らしていけるんじゃないかなと思えました。  BLぽいけど、性別関係なく、人を好きになるってどういうことか、恋愛も含め人との関係性を自分に問い直せる作品だと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-02-14 02:26:43)
7.  ハウス/HOUSE(1977) 《ネタバレ》 
ホラーのようなコメディのような、何と言ってよいのかわからない作品。 ファンタジックホラーなんて言ってしまうと、ちょっと良さげな感じになるので避けたい。 今でも現役で活躍中の出演者が多いので、皆さん若いなぁと思いながら見てたけど、結局印象はそれだけ。 まったく怖くないし、演技下手だし、ストーリーも突っ込みどころしかないし、CG(と言えるのか)も雑過ぎます。 鰐淵晴子と池上季実子のプロモみたいなシーンがちょくちょくあって、スカーフひらひらとかフォーカスかかってキラキラとか、見てて恥ずかしいんですが、それは年代を考慮しないといけないのでしょうね。 他にも、そこで何故裸?何故片乳出してる?という謎演出。 時間を無駄にしたとまではいかなくても、他の作品見れば良かったなと思うレベルでした。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-09-20 22:16:19)
8.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
小人の少女アリエッティと心臓の手術を控えて療養中の少年翔との出会いと別れ。 ただそれだけの物語だけど、二人がピュアだから心が洗われるような気持ちで見ていました。 神木君の声は優し気で誠実そうで、一見ひ弱だけど賢くて行動力もある翔にピッタリでした。 志田未来ちゃんの声も、意志が強くて真っ直ぐなアリエッティにハマってました。  借りぐらしの生活の描写が面白かったです。何でも自作出来そうだけど、砂糖やティッシュやビスケットは借りてくる。 まぁ、お手伝いのハルさんが言ったように、借りると言うか盗んではいるんですが、人間にとってはほんの微量なもので盗まれたうちに入らないので、それくらいいいかなという程度。 それにしても、本当に「借り」や外出は小人にとって命がけの大冒険。 人間だけでなく、小動物や鳥など外敵もいっぱい。 「君たちは絶滅危惧種だ」という翔に対して「私たちは滅んだりしない」と毅然と声を張るアリエッティ。  アリエッティは、危険ではない人間もいると知ったし、翔もアリエッティと出会ったことで生きる希望を持つ。 小人と人間だけど、心が通い合うことは出来る。 これは、例えば人種や性別や何か他の違いがあったとしても、絆は結べるということでもあるのでしょうか。 個人的には、二人が恋人同士になってもおかしくないと思うけど、この作品はそういうことも無く、人間に見られた一家は引越を余儀なくされるのみ。  ハルさんの行動も、何故そうしたのか、一家を捕まえたらどうしたかったのか分からないので、登場人物の中でただ一人の悪役としか思えないまま。 あの素晴らしドールハウスも、使ったのがキッチンだけじゃもったいない。 引越前に、あのドールハウスで皆でお別れパーティーとか、そういうの見たかったなと思いました。  淡々とし過ぎてて物足りないのは確かですが、奇麗な画とアリエッティが可愛いのと、神木君と志田ちゃんの声が良かったので見て良かったです。
[地上波(邦画)] 7点(2020-09-20 21:59:28)(良:2票)
9.  花田少年史 幽霊と秘密のトンネル 《ネタバレ》 
原作大好き、アニメも見てます。 前半はまぁまぁ良かったです。須賀健太君や子役の子たちは可愛いし。 一路以外の家族のキャスティングに違和感ありますが、それでも何とか見れました。 問題は後半。幽霊が見える一路がどこか活躍する場面でもあれば別ですが、ただの傍観者になっちゃってます。 花田少年史でも何でもない。 別物として見ようとしても、面白くなかったです。
[地上波(邦画)] 4点(2020-09-20 21:46:27)
10.  来る 《ネタバレ》 
酷かったです。原作未読だと理解不能なことばかり。 結局「あれ」って何ですか。 田原の過去の女の子との関係があるのか無いのか。 何故「あれ」が襲ってくるのか。  わからないまま進むので、これは多分、自分の恐れとか穢れとかに付け入る悪霊か何かで、憑りつかれたら死ぬんだな等と想像しながら見ました。 そうでないと、前半散々、上っ面だけの中身スカスカの嫌な男と、母親のトラウマ抱えてる根暗女のカップルエピソード見せられて、主役交代した後半との辻褄が合わないし。 など、見てる側に余計な考察を強います。 説明しすぎも興ざめですが、この作品は放置のままです。  更に後半途中から真打登場で、最強らしき霊能力者松たか子登場。 田原の家でお祓いするとか。 だから、「あれ」と田原の関係って何ですかっての。  それで、「あれ」を帰す=娘を返すはずが、何故か岡田&小松のバカップルが邪魔をして、全国から集まった霊能力者の方々が全滅。 その娘は、そのままでいいのか唖然としてると、オムライスの歌。 何なんですか一体。 全体的に取っ散らかってます。  出演者は、それぞれキャラクターになりきり演技にも不満はありません。 でも、久々に時間を無駄にしたと思った作品でした。
[インターネット(邦画)] 3点(2020-08-22 20:22:15)
11.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
自然の前に人間がいかに無力かの最大級の形。 そして、田所教授が言うように、島国の中で守られて生きていた日本人は、その国が無くなったらどうなるのか。 どちらも恐ろしすぎて思考停止になります。 でも、政府、特に山本総理は懸命に国民のことを考えているし、世界各国も受け入れてくれたので、絶望ばかりではないところが救いでした。  そして、公開から47年後の現在。 同様のことが起こったらどうなるのか、考えてしまいました。 自分の国のことで精いっぱいの国が多いでしょうし、山本総理が言ったように「数が問題」です。 人道的立場から受け入れゼロではないにしても、どうやって脱出できる人できない人の選別をするのか。 情報統制は無理だからパニックが起こりそう。 などと、考えると恐ろしいのでやめておきます。 こんな風に、決して絵空事ではないと思える内容になっているので、今でも十分見ごたえのある作品だと思います。  小野寺氏は玲子さんに会えるといいな。 藤岡弘の強い眼力が、決して諦めない日本人の決意を見せてくれたようで、希望が持てます。 出演者は全員迫真の演技でリアリティがありました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-14 17:47:41)(良:1票)
12.  八月の狂詩曲 《ネタバレ》 
孫が、おばあちゃんの料理を不味いというところが、リアルでほろ苦かったです。 おばあちゃんが料理下手かどうかは別として、子どものころは煮物が嫌いで、お母さんと違う味付けを不味いと言う子は割といると思います。 そんな率直さや食べ物に文句を言えるところが、本当に平和に幸せに暮らせてるんだなと思います。  甥のクラークと鉦ばあちゃんのやり取りは、違和感がありました。 それは、アメリカ人が原爆を落としたことを謝ってるように見えるから、ではなく、日系アメリカ人という設定でカモフラージュしてるのが、表現の限界なのかと思ったので。 錫次郎じいちゃんだって、成功して富豪になったけど、戦後日本人というだけでハワイで相当苦労したはずです。 その息子に謝らせるのはどうなのか。  ただ、そのモヤモヤは、ラストシーンで飛んでいきました。 鉦ばあちゃんは過去へ戻っていきました。 子や夫を守り迎えに行く為に。 逆さになった傘を掲げ、暴風雨に髪や洋服をたなびかせながら、一歩一歩しっかりと前を向いて足を運ぶおばあちゃんの姿は、とても神々しかったです。 そこに被さる「野ばら」の明るい歌。 途中何度か出てきた曲やバラの花が、ここに繋がっていました。 そしてまた、エンドロールで流れる「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」  この作品から更に30年経った現在、未来を託された自分たちは、今どう生きているのか。しばらく考えさせられました。 好き嫌いは抜きで、見た方が良い作品だと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-08 17:48:59)
13.  泥棒役者 《ネタバレ》 
前知識無く見たので、元は舞台というのも後で知りました。 確かに舞台なら、もっと面白かったかもしれないと思いました。  ワンシチュエーションの会話劇では、映画にしても「キサラギ」や「12人の優しい日本人」はとても面白かったです。 この作品も、決して面白くなかったわけではなく、鑑賞後もほのぼの暖かい気持ちになれます。  ただ、2時間がとても長く感じてしまいました。 勘違いすれ違いの会話のやり取りは、まぁまぁ楽しめたのですが、間の取り方やテンポがいまいちで。 舞台ならいいけど、映画なら観客の許容力に甘えないで、もう少し見ごたえのある演出にできなかったのかなと思いました。  丸山君の演技は初めて見ましたが、達者な脇役ぞろいの中で受けの演技としては良かったと思います。 でも、タイトルにもあるように「役者」として演技してるほどの演技ではありませんでした。 巻き込まれて相手の勘違いによって、その場しのぎをしているだけ。 もっと、途中からヤケクソで積極的に相手の勘違いに乗っかる感じを出せれば面白かったと思います。  やっぱり一番良かったのは市村正親。 どんな役でも、というか濃い役なら濃いほどキャラづくりが上手いです。 コミカルで可愛い部分と、はじめを叱る時や亡き妻との思い出を語る時のシリアスな部分の使い分けが見事。 はじめと前園の掛け合いが一番安心して見ていられました。  いろいろ残念な感じが残りましたが、見て損したとは思わなかったです。 「まだ終わってないニャー」も気に入りました。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-08-04 20:51:22)(良:1票)
14.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 
まず、冒頭の部屋の中に下がった洗濯物で、だらしない雰囲気が出ています。 ブラジャーの干し方、下着とストッキングを一緒に洗ってるみたいなところ。 そして、それを取り込んでたたみ、コンビニおにぎりを食べる少女。 保護者としての「母」の不在を感じさせる巧い導入だと思います。  母性とは?普通とは?子どもの幸せとは? ここには、いろいろなタイプの母親が出てきて見ている人に投げかけます。 産んだだけで母親になれるのか。 心が母性に溢れてるのに、トランスジェンダーだからといって母親になれないのか。  子どもをありのまま受け入れ守るリンコの母親と、反対に自分の価値観以外認めず子供を追いつめる同級生の母親。 成長したリンコを見れば、揺るぎない拠り所さえあれば強く生きていけると思われます。 同級生の人生は、この先多難だろうけど、きっとトモやリンコが力になってくれると信じたいです。  生田斗真のリンコは、本当に絶妙な人物像を演じてました。 綺麗だけど、パっと見て女性ではないなとわかる人。 お化粧してワンピース着たら女性にしか見えないような人では、この物語は成立しません。 服装センスも微妙にダサくて上手いと思いました。 優しい心根が伝わってくるような話し方や佇まいが素敵なので、ちょっと作り過ぎで鼻につくところもありますが、余り気にならずに見れました。  編み物が重要なアイテムになってるのも良かったです。 リンコにとっては母からの愛情の象徴であり、トモの母ヒロミにとっては忌まわしい母の呪い。 登場人物一人一人の、環境や背景が想像できるようなセリフや人物造形が見事だなと思いながら見ていました。  演技が上手な役者ばかりで安定感がありましたが、一番良かったのはトモ役の柿原りんかちゃんです。 大人びて見えるけど、諦めてたくさん我慢しているから。 ボキャブラリーが少ないから行動でしか感情を表せないところ。 感情がついていかなくて、ただ相手をじっと見つめるだけの表情等々。 すべてがリアルで演技と思えないほどでした。 とても良かったです。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-08-01 12:43:19)
15.  羊の木 《ネタバレ》 
まず、過疎化対策と犯罪者更生プログラムの国家事業により、6人の元受刑者を町に受け入れるという設定が面白かったです。 受け入れ担当になった市役所職員を、錦戸亮が上手に演じてました。 優しくて押しに弱い真面目な公務員。でも杉山の「煙草買って来い」は断れるくらいの気概もあります。 ただ、ラストのシーンで、月末が本気で宮越を友達だと思ってるみたいな言動は、ちょっと違和感がありました。 彼は、甘くても人を信じる側の人間なので役柄は良いのですが、そう思えるほどの関係性が薄かったので、やや唐突に感じました。  他の役者陣にも不足はありません。皆、少しの出番でもきっちり自分の仕事をしていました。 のろろ様の言い伝えも面白いので、最後のオチもさほど荒唐無稽とは思いませんでした。 ただ、6人も必要だったのかというと、2時間ちょっとで描くには尺が足りずに各人のエピソードが不十分なので多すぎたと思います。6人が共謀して何かするわけでもないし。  あと、ギターとドラムの演奏がなってないです。 振りにしても、もう少しちゃんと練習して欲しかったです。  凄く面白いとか人に薦めたいとかではないけど、役者の演技もあり退屈せずに最後までじっくり見れました。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-28 12:31:08)
16.  ねらわれた学園(1981) 《ネタバレ》 
もっと超能力を使って侵略者と戦う話かと思ったら、メインは恋人との青春学園物語でした。 有名人がたくさんカメオ出演(写真などでも)してるので、見つけるのは面白いけど、それより本筋を面白くしてほしかった。 ラスト、一気に決戦となりますが、敵が弱すぎというか戦いがショボ過ぎて、なんだこれという感じ。 手書き風アニメとの合成は、わざとチープにしてるのかと思うほどの稚拙さ。 当時でも、もう少しちゃんと出来たと思います。 峰岸徹の衣装は隠し芸かコントの催しを敢えて狙ってたのか、高見沢みちるのレオタードと白マントも真面目に考えてのものなのか。 何だかよくわからないまま、牧歌的だなぁと思いながら終了。  当時の新宿の風景とレトロな校舎と親近感のわく女子高生たちの体形は見れて良かったです。 薬師丸ひろ子が、初々しくて可愛らしいので、ファンの為の映画ですね。 ユーミンの歌が良いので1点おまけ。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-07-24 14:05:44)
17.  ゼイラム 《ネタバレ》 
1時間37分が長く感じました。 宇宙犯罪人を追って地球に来た賞金稼ぎ。戦うエリアは限定空間。巻き込まれる地球人。 設定は今ではありがちでも結構面白い。  でも、とにかく全体的にスピード感がなくノロノロしてるので、最後の方はイライラしてきました。 ゼイラムが何度も再生して、そのたびにピンチ、でもギリギリ誰かが助ける、ってせめて2回くらいで良いのでは。 最後、またか、とうんざりしました。  イリア役の人は喋らないでアクションだけしてた方が良かったような気がします。神谷と鉄平のお二人はいい味出してました。 30年前に見たら面白かったのかな。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-07-24 13:47:09)
18.  劇場 《ネタバレ》 
不安に押しつぶされそうになりながら、ひたすら「創作活動」だけに没頭する永田。その才能を信じてダブルワークしながら支える健気なサキ。 下北沢・高円寺・中野あたりにたくさんいそうなカップルの話。  でも、いくらクズ男好きで共依存でも、ここまで酷いのを受け入れてるのはファンタジー過ぎて引きます。 女優志望って言ってるのに、初舞台が好評だったのに、独占欲で彼女の可能性をつぶした時点でダメでしょ、無いわ、蹴飛ばしたかったわ。 共感できない二人の話がダラダラ続くだけなので全然面白くありませんでした。  最後のシーンが舞台へと繋がるところで、もしかしたら全部劇中劇なわけ?と思ったのはちょっと良かったです。 それを再考する気も原作読む気も無いですけど。  King Gnuの井口さんが出てるらしいので見てみましたが、出番はわずか。ただの話題作りでした。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-07-24 12:43:34)
19.  娼年 《ネタバレ》 
どの層に向けて作ったのか疑問。 女性向けにしては雑なセックス描写で失笑物だし、男性向けならちゃんとしたAVの方が良いと思うので失敗してると思うし。  全体的に嘘くさいです。 誰にでも隠された欲望や性癖があるってしたり顔で語られてもだから何?だし、利用客の心理描写がおざなりだから全然響きません。 利用客は、中高年とはいえビジュアル的に奇麗な人ばかりだけど、現実はそんなわけない。 そんなわけない人たちをも相手をして、精神的にも人格否定されたりプライドズタズタにされたりもある上で、そこで一歩踏み込んで複雑な女性の心に寄り添える本物になれるのか、という挫折も葛藤も無い。 母を亡くしてその影を追うみたいなのも、どんな母子の生活があったのか背景が描かれないので、後付けで「娼婦だったの」て言われても、ふ~ん、で?という感じです。  最後同級生が「これがプロのお仕事なんだね」と言ったときには笑いを通り越して完全に白けました。 一番最初の雑で乱暴なセックスから一歩も前進してないですよ。 精神的成長も言動から感じられないし。  一番ダメなのは、HIVに対して誤解を招くこと。 HIVは今は死ぬ病気でもなく、きちんと服薬してれば発症を抑えられるし、セーファーセックスで普通にセックスできます。 ウィルス持ちながら、愛し合ってセックスしてる人たちに失礼です。  見た人が「ギャグ映画」と言ってたので話のネタに見たけど、突き抜けたギャグにもなってなかったです。
[インターネット(邦画)] 3点(2020-07-24 12:38:42)(良:1票)
20.  御法度 《ネタバレ》 
久しぶりに見て、ちょっと今までと違った感想を持ちました。 ラストで土方(ビートたけし)が惣三郎のことを「化け物が棲みついた」と言ってるけど、 棲みついたというより彼は元々「子どもの化け物」だったのだろうと。 そして新選組に入って化け物として成長したんだと思いました。  入隊試験の時年齢を「18です」と答えて、土方に「本当か」と言われますが、 実際はまだ15,6だったのでしょう。 彼は血の匂いというか人を斬るのが好きなので、初仕事で罪人の首を切り落としても眉一つ動かしませんし、 内心「やったー!新選組に入って良かった!」と喜んだはずです。 自分の魅力に周りの大人たちが色めき立ち、自分を巡って争いが起きる。 最初は面白がって言うとおりにしてるけど、しつこくて面倒くさくなったら斬っちゃう。 つれなくされてムカついたので斬ろうとしたけど失敗したので、人のせいにしちゃう。 発想が単純。子どもだから。 彼の曖昧な笑みや態度に、大人たちが深読みして右往左往するけど、土方の言うように本当に「何も考えてない」のです。  惣三郎が沖田総司に懸想してたのは確かだと思いますが、彼の行動は「菊花の契り」とは一致しないので、 わざわざ挿入される話としては違和感があります。 総司は、隊の規律を守るためバッサリ成敗してしまいますが、表向きは惣三郎には何の罪もないので、本音は「嫌いだから」でしょう。 本音より建前の隊士の中で、沖田だけが正直で清々しいです。 武田真治がはまり役でした。  今まで映像の美しさや、不安定感を煽りながら耳に残る音楽や、 松田龍平の少年期特有の中性的な妖しさに気が取られがちで感じなかったのですが、 今回は、結構要所要所で土方が状況説明してるのが気になりました。 説明しすぎなくらいです。 認めたくないけど、土方自身も惑わされてたのでしょう。 伐られた桜の木はいい迷惑です。  どの視点で見るかによっても結構楽しめるので、忘れたころにまた見ると思います。
[DVD(邦画)] 7点(2020-07-09 00:05:56)
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