1. かくかくしかじか
ネタバレ 感動作。せっかく大学に入ったが生来のサボり癖が発症し先生との約束が全然捗らない。サボり癖は誰にでもあるだろうし自分自身の学生時代も重なっって身につまされる。胃がギュッとなる。それに喝を入れてくれる先生は有り難くもありうるさくもあり。俗な処世術に染まらず我が道をいく純粋な先生との別れ。泣ける映画だった。だが難もある。マンガチックに振ったシーンが多すぎないか。特に家庭内のシーン。原作が漫画だからそうなるんだろうが、ストーリーがいいだけにそういうシーンが浮いて軽薄さを感じた。 [映画館(邦画)] 7点(2025-06-14 17:23:30)★《新規》★ |
2. かがみの孤城
ネタバレ 感動っぽい話ではあるが、どうも色々見えてしまい意外性がない。後半の間延び感、引き伸ばし感はいただけない。心の教室の関係性は気付けなかったのは我ながらふがいなさを感じた。が逆に感動のマックスはそこ位か。せっかく長い映画なのだからもう少し良いなあと思えるシーンや展開がほしかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-24 18:46:26) |
3. 室町無頼
ネタバレ マッドマックス風時代劇。最近見た中では最低点。とにかく村人たちの服が汚い。服の汚さがあざとい。やり過ぎ。奴隷のように虐げられた村人が、ひー、あわわー、と漫画チックにわめきたてる。素人劇団の舞台稽古以下である。こういう演出をよしとする監督もどうかしている。殺陣が無駄に長い。中軸としてある若者の成長譚について、知らない顔というのもあるが中庸すぎる顔だしどうもキャラが立ってない。今どき刃と刃を合わせるチャンバラは有り得なくて見てらんない。 [インターネット(邦画)] 3点(2025-05-16 07:21:43) |
4. 近松物語
ネタバレ もしかしてハッピー側に転じるのかもと期待を込めつつ見ていたが、やはりというかどんどん悪い方へ転がって行き、予想しうる中で最悪に近い方のラストだったので救われない。悲しいだけでさほどの味わい深さや余韻が感じられず、あまり楽しめなかった。 [DVD(邦画)] 4点(2025-05-02 14:56:21)(良:1票) |
5. 青春デンデケデケデケ
ネタバレ 善人全員集合のわかりやすい青春物語でいいんじゃないでしょうか。何人か登場する女子高生への踏み込みが浅いけどそこまで視点を増やしたら切りがないしドロドロしだすからこれ位がちょうどいいのかもしれません。 [DVD(邦画)] 6点(2025-04-29 09:07:31) |
6. 仕掛人・藤枝梅安
ネタバレ それぞれ個別の案件に見えた仕掛けや登場人物が最終的に全部縦横に関係性があるってえ寸法だ。そりゃあさすがにつながり過ぎだぜ。日本のシナリオ界は、どんな映画でも登場人物やエピソードが余すところなく全て結びついていなければいけないと言う規則でも出来たのだろうか。繋がり過ぎていてなんだか気持ち悪いくらいだ。そういう細かな熱意は不要な映画だと思うのだが。とにかくスカッとすればいいのだよスカッと。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-15 16:11:18) |
7. 正体
ネタバレ 人を感動させる駒を全部揃えてみました、どうだ泣け。役者、人柄やシチュエーションの設定、音楽、展開等駒が過不足なく行儀よくお辞儀しながら入って来て一例して出ていく様子。感動する映画の作り方がうまい事は分かった。スーツ姿でしか登場しない山田孝之だがすごく体を鍛え上げているのがわかった。なぜなん。田中哲司がぱっとしない役なので仕方ないかもしれないが大根役者に見えて仕方なかった。 [映画館(邦画)] 6点(2024-12-15 14:37:26) |
8. シン・仮面ライダー
ネタバレ あまりいい所がなく結局いいな懐かしいなと思ったのは効果音だけだった。経緯、設定、スペックにこだわり過ぎたし説明も長い。なんだっていいのに。もっと悪の結社に専念してほしかった。いちいち流暢な英語の発音にこだわる演出も違和感。誰も望んでいない事に力を注ぎ誰も楽しめない映画になった。飛翔シーンのCGがダサい。いかにもCG。そしてなぜかCGのくせに視点の縦横な移動がぎこちないもんだから空中間・躍動感の気持ち良さが感じられないという残念な始末になっている。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-12-07 19:51:37)(良:1票) |
9. AKIRA(1988)
ネタバレ 初見だったときは本当に凄いと思ったが、今見ると当時よりも細部が見えて来る。画面の細部もそうだがむしろプロットが本当に凄い。行き届いており、映画が冴え渡る。たまに出現する、コブラを思わせるアメリカンな台詞も好きだ。 [インターネット(邦画)] 9点(2024-12-02 18:11:49) |
10. ルックバック
ネタバレ 雪国の雰囲気が出ていた。漫画家になっていく様子がわかった。登場人物を絞っているのがよかった。日本のアニメはすぐ人を殺す。主人公級キャラの死を扱えば感動的な話になるとでも。もう、そういうのを卒業してほしい。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-12-01 17:47:57) |
11. ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
ネタバレ アクション撮るのが得意な監督が、欲を出してエモーショナルなストーリーも盛ろうとして、なんだかなーになる良い例。 それにしてもファームのモブ達が弱すぎる。やられ方がワンパターン。宮崎の暗殺者コンビのうち、マッチョな男性はなかなか良い味出してると思った。一方ツンとした女性の方は、存在がイマイチ意味がない。それなのに尺を取り過ぎ。心の揺れ具合も不要。主人公じゃないんだから。この映画が長くなった原因の一つである。短い日数の話だろうが、一日の中でどの時間帯なのか分かりにくく、あれ、時間が矛盾してネ、とかアーまあいいのかとか妙な違和感に邪魔されてしまう。全体的に血糊が多すぎる。 [映画館(邦画)] 5点(2024-11-29 19:19:19) |
12. アイミタガイ
ネタバレ お涙頂戴・ハッピー・ラブ映画。あらゆる登場人物があらかじめ間接的につながり合い最後に結実して行く様は、よく出来ているし、出来過ぎている。そろい咲きサンダーロードだ。親友の死、我が子の死を中心点にしているため、偶然であり必然でもあるイベントが起こる度に涙が止まらない。お涙頂戴映画としては傑作。タクシーのシーンはたまらんぜよ。映画の技法としてはいまいち感。映画らしいショートカットがない。せりふ、俳優の動き、はてはエキストラの動きどれ一つとっても、行儀よく並んだ儀仗隊のように計算ずく。せりふも動きも基本的に相手待ちで、説明的。もっとカット出来るのに。まあそうしたら70分で終わる映画だが。 [映画館(邦画)] 7点(2024-11-10 16:48:31) |
13. 侍タイムスリッパー
ネタバレ 泣けたし悪くはない。悪くはないんだが。どうも展開がとろい。ベタなだけになおさら。また全部台詞で説明はうるさい。言わずとも分かるような画作りが出来そうなシーンは少なからずあっただけに残念。見てしゃべり酔ってしゃべり出会ってしゃべり褒められてしゃべり失敗してしゃべり悲しんでしゃべり怒ってしゃべり感動してしゃべり。うーむ。映画らしいショートカット手法をもっと活かそうよ。まあ面白かったからいいんだけどさ。 [映画館(邦画)] 6点(2024-10-01 21:34:56) |
14. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
ネタバレ ファンタジーでほのぼの。そして退屈。ちびまる子の世界観全開で良い面があるのは認めるが。つい良識ある大人目線で見てしまうと、学校の場面などでストーリーのためとは言えどうも小学生らしいとは言いかねるシーンが散見され、ほのぼの感が帳消しになってしまう自分がいる。例えば嘘を付いて学校抜け出しは一線超えてるし特に最後の本に関する取引は、嫌な気持ちになった。 [DVD(邦画)] 4点(2024-09-13 18:42:37) |
15. 裸の島(1960)
ネタバレ 何かの賛歌ではある。冒頭5分ぐらい続くのかなと我慢して見ていたら15分20分と続き30分超えた辺りでようやくああこういう映画なんだと観念した。後半の悲劇が盛り上がりと言えば盛り上がりで確かに心揺さぶられるのではあるが。まとめて言えば、いやはやなんともこれではどうも。 [DVD(邦画)] 5点(2024-09-09 09:52:34) |
16. アルキメデスの大戦
ネタバレ 山崎貴監督にしては珍しく人間ドラマ部分も上手くいっている。原作のきめ細かさのおかげだろうか。大きく括ればミイラ取りがミイラになる話なのだが、こうも緻密に張り巡らされたシナリオには目を見張るものがある。 [DVD(邦画)] 7点(2024-09-08 17:43:01) |
17. 幕末太陽傳
ネタバレ ほぼ全てのシーンが一遊郭の中で閉じるような舞台で数多くのイベントがテンポが良く回転。早回しのような速度ながら全ての役者が活き活きと活動。練られた脚本に感心する。とてもじゃないが真似出来そうにない世渡り上手で超明るい中に死の影を漂わせる渋さ。かなり完成度の高い作品である。 [DVD(邦画)] 7点(2024-09-07 16:32:15)(良:1票) |
18. 人生劇場 飛車角と吉良常
ネタバレ いやーびっくり。予想だにしなかったことだが、驚くほどつまらなかった。役者は有名どころが揃っているのだが、いかんせん話がつまらない。かろうじて良い点を挙げるとすれば藤純子のしなる色気ぐらいか。 [DVD(邦画)] 3点(2024-09-07 12:33:47) |
19. さくら隊散る
ネタバレ 当時を語る人達が強く感情を高ぶらせるでもなく淡々と記憶を繰り出す様子に何かすがすがしささえ感じてしまう。客観に努めるコマ運びの冷徹さが原爆の惨禍に、戦争をやめない人類の業火に、原爆投下国とその遠因を作った日本国に、さんざめく刃を突き付けているようだった。 [DVD(邦画)] 7点(2024-09-06 19:53:52) |
20. 狼(1955)
ネタバレ 新藤兼人軍団揃い踏み、というかなんか出過ぎな感も。まあ相変わらず味のある映画作りがうまい監督だ。ストーリーとしては、戦後の悲哀に擦り切れていく庶民の悲劇であり、見るに辛いものがある、が、一方映画としてだからどうなのというか、そりゃあ皆きつい時代だったろうしやぶれかぶれにもなるだろうが、エンタメ的にはもうひとひねりほしいところ。 [DVD(邦画)] 6点(2024-09-04 19:40:16) |