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1.  殺人犯 《ネタバレ》 
あの手のモチーフはオカルト映画ではあるけど、そういう霊じゃない、って当人が念を押しているとこが不気味か。過去の恥の証人がそのままそこに・身近に存在している気味悪さ、というか。主人公の狂気というサイコ・スリラーの可能性も残していて、そこらへんスッキリしない作りになっている。こういうの多いね、最近。声が変わるって趣向は、コメディとこういうスリラーでよく使われる。単純だけど、けっこう効果がある。そうでない声が聞こえてくると、笑いか恐怖が生まれるんだ(山本嘉次郎の『孫悟空』では、姿は美女で声はエノケンてのがあった)。ここらへん、笑いと恐怖がけっこう接近したものだってことが確認できて面白かった。映画の後半も、半分笑いに傾くような場面で気味悪がらせている。主人公と悪の張本人が対決している場面は、どれもそう。だいたい○○が腕を組むと、笑いの場面なものだ。ホノボノとした笑いで。そこに気味悪さを出しているのが本作の趣向。でも全体、もう少しスマートに作れたんじゃないかな。映画としての動きが香港ものにしては若干重たるい。
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-22 09:46:00)
2.  さらば、わが愛/覇王別姫
最初のうちは、監督初めての失敗作かと思った。向いてないことをやってんじゃないか、とか。でも中華人民共和国成立以後の部分はピリピリと締まってて、振り返ってみてやはり傑作の部類に入る作品だろうと思った。惨憺たる中国の近代史。その惨憺たるさまを惨憺たるままに描いて、一片の希望だに見せず、ひたすら滅亡の歌を奏でていく 。京劇の滅びに、古代の覇王の滅び、さらに現代における人が人らしく生きる環境の滅びを重ねて、崇高でさえある。主人公の人生は少年時代の訓練から陰惨さを反復する。強制的に男であることを忘れさせられ、錯覚の中に生きていくことを強いられる。競って愛国者を演ずることになる20世紀中国の群衆と、女形を演じ続ける彼との対称。陰惨である。その陰惨は文革の人民裁判にまで持続していく。この監督にそもそも悲劇志向があるのか、それとも中国の伝統なのか。陰惨だけれども極彩色の壮麗な悲劇に仕上がった。
[映画館(字幕)] 8点(2011-04-11 09:57:08)
3.  ザ・ミッション 非情の掟 《ネタバレ》 
アクション映画の最大の見せ場は、アクションを封じられる場面にあった。ショッピングモールでの狙撃のあと、5人のボディガードがそれぞれの方向を向いたまま彫像のように凍りつく。動けないこと・動かないことの緊張が凄まじい。映画は動きを描けたと同時に、動けない時間も描くことが出来たのだ。ラストにもレザボア・ドッグス調の凍りつきが用意されている。ハリウッド映画で車をやたらひっくり返されるより、こういった沈黙の凍りつきのほうがよっぽど御馳走だ。男どもが丸めた紙くずを黙って蹴りあってるシーン、べつにどうってことない場面なんだけれど、あれがあることで、彼らの間に裏切りは起こらないと確信できてしまう。いいねえ、寡黙な男の世界は。
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-11 12:17:33)
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