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なんのかんのさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  ナイス・ガイ
このころのジャッキー・チェン映画は、あきらかに体力的に峠を越している彼がどこまでやれるか、という興味でつい見てしまうものだったが、けっこう期待に応えてくれていた。前半が特に立派、ただし後半はさすがに息切れ気味で、最後の見せ場が大型トラック頼りってのがちと辛い。一つのアクションシーンを撮るだけでも、準備段階から相当な気力・労力を消費すると思われ、ナマ身で一本の映画全編を通すってのはやはり大変なんだろう。どんな場所で・どんな道具で、ってところがアクションシーンの工夫のしどころ、そこが見てるほうも楽しみなわけ。デパートとか、馬車とか、工事現場とか。コンクリート壁と青いドアの効果、ああいうのが大事だ。料理人という設定は、特別アクションに生かされていなかった。ギャングの名前は悪魔団と言う。
[映画館(字幕)] 6点(2009-03-05 12:07:45)
42.  長江哀歌 《ネタバレ》 
せっせと作られていく廃墟の街のその荒廃ぶりが、フィルムに記録されていく。外からの暴力にあって廃墟となったわけではない。強制立ち退きという、いわば内なる病魔によって、秩序正しく蝕まれていったその荒廃は、より痛ましい。消毒液を撒く人たちの姿も凶々しく、破壊するための労働に従事している男たちの肉体のみ、テカテカと光っている。近代化とはどこの国でも結局こういうことになっちゃうんだなあ、という深い諦めのようなもの。街をなくしてダムにたたえられることになるだろう膨大な量の水に圧倒されながら、その街をさすらう女の飲むペットボトルの水がより貴重に見えてくる。いくつかはさまれる驚きのカット、京劇役者が部屋に座っているのは、消えていく伝統ってことかな、と考えられないこともなかったが、飛んでっちゃった建物は、私にはまったく理解不能だった。それが何を意味するのかも、そのカットが入ることでこの映画にどういう効果をもたらそうとしたのかも。
[DVD(字幕)] 6点(2008-07-11 12:12:48)
43.  ドッグ・バイト・ドッグ 《ネタバレ》 
話はかなり大ざっぱ。重症だった破傷風の女性が、逃げた先でけっこう元気だったり。それに暴力描写もややドギツメで、うんざりしてしまうとこもある。殺し屋も刑事も非情の世界にどっぷり浸かってるってとこを描いてるんだから仕方ないんだけど、殺人犯をおびき出すために刑事が女を殴るってのは、見てて気持ちいいものではない。でもこれどうやらハードボイルドってよりも神話を描きたかったらしいのが、後半になって分かってきて、ならこういうのもアリか、とも思った。冷血な殺人機械として育てられてきた男が、女の足にゴムゾウリ越しに刺さった釘の痛みに共感し、何かが変わっていく。それはやがて子どもの父親として生きようとする希望に育っていく。一方刑事は、父親への失望から、自らを殺人機械へと駆り立てていく。この神話のような大掛かりな交錯を描こうとしたココロザシは、とりあえず買ってやりたい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-21 11:52:57)
44.  エレクション 《ネタバレ》 
香港黒社会の内部抗争ものだが、組織誕生四百年の歴史を誇るかのように西洋伝来のピストルを使わない。ひたすら腕力、木で・石で・スコップで直接殴る、首を絞める。古代中国刑罰史にでも出てきそうな、箱詰め崖落としもある。もう伝統の格式である。思えば冒頭、チリレンゲをジャリジャリと食べたあの感覚が、この映画の基本姿勢だったわけだ。で、その伝統に則った契約が、いとも簡単に破られるのがポイントで、それが粗暴な方ではなく理知的な方によって破られるところに、しょせん契約なんて権力を獲ったものの勝手、いうこの世界の酷薄さが見えてくる。ああいうことやろうとしてるときに子ども連れてくるかなあ、とも思ったが、そうやって安心させる冷酷さの表現なんだろう。しずしずと夜の街を徐行していく車列シーンの緊張がたまらない。
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-05 12:21:49)
45.  ココシリ 《ネタバレ》 
自然を保護するために自然の猛威と戦う男たち。チベットカモシカを保護する組織を運営していくために、密猟されたその皮を売らねばならない皮肉。いくらでも膨らませられる矛盾を蔵しながら、それらがどうも立ち上がってこない。追う者も追われる者も生活感がないので、隊長のエイハブ船長的執念は抽象的に研ぎ澄まされて描かれたかもしれないが、生活感のなさは全体を「自然の脅威」の観光映画にもしてしまった。生活感のない人物はブリザードに取り残されても、心細さがもひとつ迫ってこないのだ。人の匂いのしない地形に、すんなり溶け込んでいってしまう。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-25 12:21:26)
46.  胡同のひまわり
もう我慢できぬと家から出てこうとするせがれに、父親が「今日からずっと私はおまえから離れない」と宣言するのがすさまじい。明治の自然主義文学も鬱陶しいお父さんを描いたけど、でもあれは家の重さがその背後にあって、せがれの抵抗にも悲壮味があった。こっちのお父さんはフートンの長屋住まい、重厚な背景がなくて、せがれの父親見る目には哀愁が混ざっちゃう。文革で奪われた夢をせがれに託すその一途さ・まっすぐな頑固さが、少なくとも当事者でない観客には悪くないのだ。地震のときに消えた子猫が、二十数年後、開発で壊されていくフートンの瓦礫の上を歩いてた成猫につながっているのか。フートンを守っていた精霊のようでもあり…。
[DVD(字幕)] 6点(2007-08-09 11:16:33)(良:1票)
47.  ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 《ネタバレ》 
アンソニー・ウォンの若いときって関根勤に似てる。現在はまったく類似点が認められなく、おそらく男の型としては対極的な存在だと思うんだけど、なんか似てるんだ。つぶらな瞳で。ってことは関根勤も歳を重ねると、ああ渋くなっていくのか、いや関根のほうが年上かも、などとあらぬことに気をひかれていたが、それはさておき。前半のドンパチはお祭りみたいに楽しく眺めていたが、後半の病院に移ってからは、いささか食傷気味。そりゃそういう映画と承知して見てるんだから、「命を粗末にしてけしからん」と感想抱くのはお門違いだろうが、なんか死体が「一山いくら」で処理されてるようで、あんまりウルワシクない。あなたたち観客の要望で死体の山を築いてるんです、って向こうに言い分あるのがこっちの弱みだが、そうでもないんだな。そりゃ緊迫した闘争目当てでアクション映画を見てるんだけど、最初っから殺されるために用意されてるような人たちが殺されていくのは、殺伐としてて気持ちいいもんじゃない。釣り合いを取るためか、赤ん坊の救出を絡めているのも鬱陶しく、もっと粋に出来ないか。このコッテリ感が香港の味であるのは分かるんだけど。トニーが、悪役側である警備員の服装をして病院の中を走り回れば、乱戦状態の中でイイモンとワルモンの違いを争っている人々が瞬時に確認するのは大変だな、と思っているとやっぱり誤射が起こった(トニーが仲間を撃っちゃうんだけど)。ここらへん潜伏捜査官という存在の曖昧さを、アクションの中にも筋を通した姿勢はうかがえる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-02 10:09:11)(良:1票)
48.  乳泉村の子
日本と中国は文化史的にはずいぶん違う道を歩んできたと思うんだけど、大衆文化的な感性の面になると、東アジア的というのか、ほとんど同じだなあ。「肉親の情愛」でくすぐられると弱いあたり。日本だったらもう気恥ずかしくて作れないぐらいのメロドラマに、東アジア文化圏の本家・中国ではまだ出来ます。キーワードは「けなげ」でしょうね。耐えて耐えて母の愛に保護されて感謝する。姉的な愛もね。靴をいっぱい作ってお嫁にいっちゃう、とか。いじめられた子に母がけんかを教える、とかも。少年はりりしくマッスグ。日本の部分はいらない。異文化圏だと背景を描き込めないんだろう。和服から僧服に着替えるスローモーションが、かろうじて映画らしかった。
[映画館(字幕)] 5点(2011-12-13 11:21:19)
49.  ミュータント・タートルズ(1990)
アメリカにおけるオリエンタルなものとは、ってなことを考える。正義の側も悪の側も東洋なの。そしてラストでは白人のカップルが生まれる。あんまりこだわるのも被害妄想みたいだけど、白人の側が巻き込まれる、いう雰囲気はありますな。この四匹の亀の個性がも一つハッキリしてなかった。一応色分けしてたんだけど。彼らの言葉が一昔前のスラングだそうで、そのおかしみは分からない。表情なんかはうまく出来てたし、口もただパクパクじゃなく微妙な動きを見せていた。当時でも目新しくはなかったが。一応言っとくと、これアニメじゃなくて実写映画ね。はぐれものたちは最後には家庭に帰れ、ってところが引っ掛かる。
[映画館(字幕)] 4点(2013-11-07 09:43:27)
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