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1.  ブレイキング・ニュース
めっさ面白かった。とにかくまずは冒頭の、オーソン・ウェルズもロバート・アルトマンもまっ青の長回し。いったいどういう風にカメラをあやつっているのか、単にトリッキーというのでなく、ものすご力を感じる。 全体に、リアリズムなんて屁とも思っていないような独自の映画世界が繰り拡げられるのだけれども、そこを絶妙にリアルな描写が支える。まさに映画ならではの面白さを満喫出来た。追われる複数の男たち、逮捕劇全体をマスコミにショーアップして報道させ、警察の威信を回復させようとするデスクの女性警察官、それを無視して執念で犯罪者を追う捜査課の男、人質の家族などが入り乱れて、おそらくはコンピューター処理などいっさいしていないだろう実写の迫力も生々しく、説明的描写を排してスピーディーに展開していく。感情を排して無表情に指令を出していく女性警察官、熱く燃える現場の警官、それらに情と頭脳で対抗する犯罪者たちの対比がいい。インターネット中継を通じて犯人と女性捜査官が対話するときにだけ、その女性捜査官の表情が生き生きとするし、犯人の二人が短い会話を交わしながら台所で調理する場面がいい。全体にクールなタッチで貫かれる中で、こういうちょっとしたウェットな部分が、とてもうまく活かされている。 冒頭のシーンもそうだけれども、撮影がとにかく秀逸で、鳥瞰撮影などうまくまじえた香港市街の道路の描写もいいけれども、多くの場面を占める、犯人の立てこもるマンションの、狭い通路の撮影がすばらしかった。
[DVD(字幕)] 9点(2010-05-21 09:40:52)
2.  PLASTIC CITY プラスティック・シティ
世界のグローバリゼーション下で、被害者であるアジアとブラジルを通底させる試みの作品だろう。偽ブランド商品が大量に売られるブラジルで、「この安い価格のうしろには20億の奴隷のようなアジア労働者がいる」と。アマゾンのジャングルとアジアのジャングルが連結し、あたらしい再生の磁場となる。 そのストーリーだけでなく、映画表現としてもアジアとブラジルを通底させようとする演出が面白い。つまり、アジア映画の方法とブラジル映画の方法をちりばめる。アジア映画もブラジル映画もあまり観ていないわたしなどにはわからない部分もあるだろうけれども、若干、「ちりばめただけ」という印象は受ける。 今の観客がすぐにわかるブラジル映画といえば「シティ・オブ・ゴッド」だろうし、その影響ももちろんある。日本映画へのパスティーシュももちろん。しかし、ブラジル映画ならグラウベル・ローシャ監督の「アントニオ・ダス・モルテス」(この作品の中で使われていた音楽が、この「プラスティック・シティ」でも使われている!)、アジアならタイの監督アビチャッポン・ウィーラセクタンの「トロピカル・マラディ」(虎と密林)などの映画が容易く観ることの出来ない状態で、いきなりこの作品だけ一般公開されたりDVDリリースされたりしても、この作品の根本の部分は伝わらないのではないのか?と、危惧する(わたしだってわかっちゃいない)。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-17 14:39:32)
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