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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  ブランカニエベス 《ネタバレ》 
むかしむかし、カルメンシータという女の子がおりました。年老いた祖母と平穏に暮らす彼女の父親はかつての天才闘牛士アントニオ・ビヤルタ。だが、父は獰猛な雄牛との競技中に事故に遭い全身麻痺という悲劇に見舞われて、さらには愛する妻をも失ってからずっと心を閉ざしてしまったのでした。幼い彼女を遠ざけ、欲深き悪女であるエルカンナと再婚した父を、それでも待ち続けていたカルメン。祖母の死をきっかけにとうとう父と念願の再会を果たします。ところが、迎え入れられた父の屋敷には継母である悪女エルカンナが君臨し、カルメンは虐げられた不遇の日々を過ごすことに。それでも継母の目を盗んで、カルメンは父との交流だけを糧にそんな生活に耐えていたのです。でも現実は何処までも残酷です。カルメンの生きる支えだった父も継母の策略で殺されてしまうのでした。邪魔者となったカルメンも森の奥深くに捨てられてしまいます。辛うじて生き延びることに成功したカルメンは、そんな森の中で「7人の小人闘牛士」を名乗る愉快な小男たちと出会い、数奇な運命に翻弄されていくのでした……。1920年代のスペインを舞台に、『白雪姫』という誰もが知る童話をベースとしながら、そんな女闘牛士として美しく成長していくカルメンの姿を詩情性に満ちた美しいモノクロ映像と情熱的な音楽で綴るサイレント・トーキー作品。ほとんど予備知識もなく、ただゴシック調のパッケージに記されていた「アルモドバルが絶賛!」という宣伝文句に惹かれてこの度鑑賞してみたのだけど、確かにアルモドバルが大好きそうな映画でしたね、これ。3Dやなんやと喧しい現代に於いて、敢えてモノクロサイレントという古風な作風で撮られた本作、その冒頭から漂ってくる並々ならぬ淫靡で独特な世界観に僕は完全にノックアウトされました。主人公カルメンの幼少時代を演じた少女がとにかく可愛くて、そんな彼女が迷い込むことになるおとぎの国の映像美なんて、もう監督のセンスが冴え渡っています。妖艶な悪女である継母の目を盗んで父との秘密の交流を図る一連のシークエンスなども、ぞくぞくするほど美しい。ただ、惜しむらくはそんなカルメンが大人になってからの後半の展開。『白雪姫』という物語に拘りすぎたのか、展開の先が読めるうえに、少々強引な印象が否めませんでした。特に毒りんごを食べてからの運命の人のキスを待つ最後の流れはさすがに無理があったような気がします。とはいえ、他の追随を許さない唯一無二の映像センス、情熱的なのにどこか淫靡な世界観を僕は充分に堪能できました。新たな才能の出現にひとまず喝采を贈りたい。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-05 00:45:38)
22.  MAMA(2013) 《ネタバレ》 
「ヴィクトリア、来て、窓の外でママが呼んでいるわ。きっと寂しがってる。ねえ、早く一緒に行こう」――。株式投資の失敗により気が違って妻を殺害してしまった父親に無理やり連れ去られてしまった幼い姉妹、ヴィクトリアとリリー。以来5年もの間、ずっと行方の分からなかった彼女たち。だが、叔父であるルーカスの懸命な捜索によって一軒の寂れた山小屋で野生児として暮らしていたところを発見されるのだった。ルーカスと彼の恋人であるミュージシャンの元に引き取られることになった彼女たち。だが、その誰もいないはずの山小屋で、ずっと彼女たちの世話をしてきた忌まわしき存在である〝ママ〟も、そんなヴィクトリアとリリーのあとを追ってくるのだった……。僕のこよなく愛する、理不尽で残酷な現実に押し潰されそうになりながらもその美しい想像力でもって立ち向かう一人の少女をダークに描いた傑作『パンズ・ラビリンス』を撮った鬼才ギレルモ・デル・トロ監督。彼が製作を務めたという今作もいかにも彼らしい禍々しい雰囲気が濃厚に漂うダークホラーの逸品へと仕上がっておりました。いやー、正直中盤まではあまりにも思わせ振りな演出が延々と続くうえに誰が主人公なのかいまいちピンとこないせいで、「デルトロ、久し振りにハズしちゃったかな~」と思いながら観ていました。なのだけど、ママの正体が明かされてからの畳み掛けるように続く後半の怒涛の展開は見応え充分でした。とにかく何が良いかって、やっぱりクライマックスのあの崖でのママと姉妹たちのそれぞれの切実な想いが交錯する美しいシーンでしょう。グロテスクな雰囲気が濃厚なのにどこか美しさをも感じさせる映像でもって描かれた、そんなママと姉妹との別れのシーンは出色の出来でした。もう、僕の好みと見事に合致していて鳥肌立ちまくり!!まあ、よくよく考えたら脚本上の粗が目立つし、中盤の展開が幾分か冗長という面もなきにしもあらずだけど、母と子の絆を妖艶に描いた、いかにもデルトロらしい切ないホラーとして素直に良かったと思います。7点!
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-16 00:37:48)★《更新》★
23.  インポッシブル 《ネタバレ》 
2004年12月、スマトラ島沖を震源とする大地震が発生、ほどなく猛烈な勢いの津波が東南アジア各国を襲い、約20万もの命が失われた――。クリスマスのバカンスとしてタイのリゾート地を訪れていたベネット家族も、そんな自然の猛威へと容赦なく翻弄されることに。巨大な津波に巻き込まれ胸と脚に深い傷を負いながらも、命からがら長男のルーカスと共に生き延びた母マリアは、決死の思いで引き離された夫と子供たちの行方を追い始める。そんな母親を心底気遣う息子ルーカスと共に、二人は地獄のような光景へと変貌を遂げた被災地を無力感に打ちひしがれながらそれでも希望を捨てず彷徨い続けるのだった。ギレルモ・デル・トロが製作を務めたダークファンタジーの傑作「永遠のこどもたち」でデビューを果たしたJ・A・バヨナ監督の第二作目にしてハリウッドデビュー作となる今作、その前作があまりにもデルトロ・テイストの作風だったために、あれはもしかしたら彼がほとんど監督した作品だったんじゃないかとの疑念を確認する意味も込め、この度鑑賞してみました。ところがところが、今作も理不尽で残酷な現実という試練に試される親と子の絆という「永遠のこどもたち」に通じる重厚なテーマを真正面から取り上げたヒューマンドラマの佳品へと仕上がっており、そんな僕の疑念は杞憂に過ぎなかったと改めて再確認することが出来ました。ナオミ・ワッツのボロボロになりながらも常に子供たちのことを気遣う真に迫った熱演、胸を打たずにはいられないユアン・マクレガーの携帯電話を巡るエピソード、何より圧倒的な力で押し寄せてくる無慈悲で残酷な津波描写も(311を経験した我々日本人には直視しがたい部分もあるとはいえ)素直に圧倒されました。ただ、真実を基にしたと言いながら、主人公家族をちょっぴり美化しすぎているっぽいところがなきにしもあらずだけど、デルトロ風のアクの強さも抜け、ストレートな人間ドラマとしてなかなかの秀作だと僕は思いました。J・A・バヨナ監督の次回作も期待して待ちたいと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-17 00:14:37)
24.  ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 
初期のジャン・ピエール・ジュネの、その独特の映像美といつかは醒めると分かっている悪夢のようなストーリーは、若干荒削りさが目立つけれど、それでも十分に魅力的。良いですね、この湿潤でありながらどこか乾いた世界観、特に毒を注入するように訓練されたノミと、少女の流した涙が流れ流れてその少女を救うというところはとてもわくわくさせられました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-12 17:15:41)
25.  ペイン・アンド・グローリー 《ネタバレ》 
かつて天才の名を欲しいままにしたものの、今や初老を迎え、様々な持病や抑鬱により長いスランプへと陥ったとある映画監督。痛みを抑えるためにヘロインへと溺れる彼は、幼いころ母と過ごした貧しき日々へと思いを馳せる。苦しい生活を余儀なくされながらも母はいつも自分へと惜しみない愛情を注いでくれた。そんな過去の思い出だけが生きる慰めだった彼にある日、過去の自分の代表作を再上映したいという話が舞い込むのだった。主演を務めた俳優と一緒に舞台挨拶もしてほしいと頼まれた彼は、久しぶりにその主演俳優の元へと訪れる。だが、その俳優とは作品での演技プランを巡り大喧嘩をした挙句、以来決別したままだった。ともにわだかまりを抱えたまま再会を果たした二人。映画へと惜しみない情熱を注いだころの話を交わすうちに、彼は再び作品を撮ってみたいという思いに駆られてゆく――。唯一無二の作風で今やスペインの巨匠となったペドロ・アルモドバルが自らの半生を基に描いた自伝的作品。冒頭から展開される、赤を基調とした情熱的で美しい画の力はもはやアルモドバル・ブランドとも呼ぶべき唯一無二のもの。そこへ彼の作品の常連でもあるペネロペ・クルスが美しい母親役で登場するものだから、もうそれだけで抜群の安定感で瞬く間に作品世界へとどっぷり浸かっている自分がいました。不穏な旋律を奏でる音楽もただただ素晴らしいとしか言いようがありません。ただ、肝心のお話の方は、さすがにマンネリ感が否めないかな。優しい母への思慕、何人もの美しい女たち、そして同性愛への目覚め……、彼の過去の名作で何度も繰り返されたエピソードはどれも既視感満載で、自分的にはもう少し新しい要素が欲しかった。その一つとなりそうだったのが、最後に明かされる回想シーンの真実。実はメタ・フィクションだったというのは意表を突くものでしたが、それが作品として充分活かされていたかというと正直微妙。アルモドバルもさすがに老いには勝てなかったということですかね。『トーク・トゥ・ハー』や『私が生きる肌』のような変態映画監督の面目躍如といった作品を次作には望みたいものです。日本の変態大作家・谷崎潤一郎が老年になっても『鍵』や『瘋癲老人日記』といった変態老人文学の名作をものしたことを思うとまだまだ十分やれるはず。アルモドバル、期待して待っております。
[DVD(字幕)] 6点(2021-05-14 02:35:48)
26.  世界の涯ての鼓動 《ネタバレ》 
続発する爆弾テロを阻止するため、中東のテロリストの巣窟へと潜入する英国諜報部員の男。生命の起源を追って深海への命がけの調査に身を投じる海洋生物学者の女。ひと時のバカンスで訪れたリゾート地で偶然出会った彼らは、のしかかってくる重圧から逃れるかのように惹かれ合い、そのまま一線を越えてしまうのだった。お互い行きずりの愛だと割り切っていたはずだった。だが、数日間共に濃密な時間を過ごした彼らは、やがて運命的なものを感じ始める――。のちの再会を誓い合い、その地を後にする二人。だが運命は何処までも二人に残酷だった。男はテロリストたちに捕まり長い監禁生活を余儀なくされ、何も知らない女はそんな彼からの連絡を待ちながらも暗い海の底へと身を投じてゆく。果たして、二人は世界の涯てで無事に巡り会うことが出来るのか?ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督の最新作は、そんな過酷な運命に翻弄される男女の愛を切実に綴ったラブストーリーでした。雄大な大自然を背景に描かれる、この詩的で深甚なる世界観はなかなか見応えありました。いつまで経っても変わらない人間の愚かさと、神秘的な生物の起源をシンクロさせるところもセンスの良さを感じさせます。そんな世界の涯てに追い詰められた男女の愛を濃密に描いたラブシーンも官能的で大変良かったです。特に、アリシア・ヴィキャンデルちゃんの美しさは特筆に値しますね。ただ、良くも悪くも最後まで淡々と進むため、途中で幾分か退屈に感じたのも確か。もう少しドラマティックな展開があっても良かったような気がしなくもないけど、それは好みの問題なんだろうね。僕は少し物足りなく感じてしまいました。
[DVD(字幕)] 6点(2021-02-10 04:00:12)
27.  誰もがそれを知っている 《ネタバレ》 
美しい田園風景が何処までも拡がる風光明媚なスペインの田舎町。親戚の結婚式に出席するため、二人の子供たちとともに久しぶりに故郷であるこの地へと帰ってきたラウラ。アルゼンチンで事業をしている夫は急用のため出席することは出来なくなったものの、ラウラは久しぶりに会う家族たちとの再会を楽しんでいた。中には、若いころに情熱的な恋に落ちたかつての恋人パコの姿もあった。そうして始まった結婚式当日。式はつつがなく終わり、皆はそのまま二次会へと雪崩れ込んでいた。だいぶ酒が廻って、盛大に盛り上がる宴席。ところがその夜、ラウラは予期せぬ事態に見舞われることになる――。15歳になったばかりの長女イレーネが何者かに誘拐され、莫大な身代金を要求するメールが携帯に届けられたのだ。突然のことにパニックへと陥るラウラ。元恋人パコの力を借りて、彼女は娘の行方を決死の思いで捜しはじめる。だが、閉鎖的な田舎町では様々な噂や憶測が飛び交い、事態はどんどんと混迷を深めてゆくのだった。果たして娘を誘拐したのは誰なのか?そんな折、ラウラが今までひた隠しにしてきた過去の秘密が明らかになり……。ある誘拐事件をきっかけに炙りだされる、とある家族の秘密を濃厚に描いたミステリー。監督は、前作でアカデミー賞の栄誉に輝くイランの俊英アスガー・ファルハディ。主演を務めるのは実生活でも夫婦である人気俳優ペネロペ・クルスとハビエル・バルデム。僕とはどうも相性のよくない監督の最新作だったのですが、この二人の共演に惹かれて今回鑑賞してみました。確かに、考え抜かれた緻密な脚本や謎が謎を呼ぶミステリアスな雰囲気、役者陣の熱のこもった演技等によって非常に完成度の高い作品に仕上がっていたことは僕も認めます。最後まで観客をぐいぐい惹き込むこの演出力の高さは相当なもの。でも、やっぱりこの監督の作風は個人的に苦手でした。この人って、とにかく登場人物同士をひたすら罵り合わせるのが好きなんですよね~。どんどんと深まる疑心暗鬼から、もう全編に渡って激しい痛罵の応酬。どんなけ喧嘩したら気が済むねん、この家族(笑)。そう言ったわけで僕は今回もやっぱり嵌まれませんでした。こればっかりは好みの問題なので如何ともしがたい。
[DVD(字幕)] 6点(2020-10-17 01:08:49)
28.  バッド・エデュケーション(2004) 《ネタバレ》 
1980年、マドリード。スランプを迎えている若き映画監督エンリケの元に、幼馴染みの俳優イグナシオが訪ねてくる。「突然だけど、これは俺が書いた脚本なんだ。是非とも読んでくれ」。16年ぶりに会った、神学校時代のかつての同級生にそう手渡された脚本のタイトルは『訪れ』。戸惑いながらもページを捲ったエンリケは、そこに自分が知らなかった彼の悲惨な過去が書かれていることを知るのだった。これはもしかしたら傑作になるかもしれない――。自分を主役にしてくれというイグナシオの要求を呑み、エンリケは新作映画の撮影を開始する。生粋のゲイでもあるエンリケは、撮影が進むうちにいつしか彼と性的関係を結ぶまでになるのだった。だが、そこから彼らの失われた過去と現在、隠していた嘘と真実、再び芽生えた愛と憎しみがまるでタペストリーの複雑な模様のように交錯していく……。自らゲイであることを公言して止まない、ペドロ・アルモドバル監督が自らの半生を元にして描くそんな半自伝的作品は、とにかく複雑な構造を有した映画でありました。物語は、まずそんなスランプ気味の映画監督の元に売れない俳優が“訪れ”ることから始まります。そこから彼が書いたという自伝的脚本の子供時代の物語へと移行し、そこでは10歳のころに学校の神父によって性的虐待を受けたという彼の衝撃的な過去が明らかとなります。そしてその脚本はまた現在へと戻り、撮影中の映画の中の出来事と監督と脚本を書いた主演俳優という現実の2人の関係がまるで二重写しのように描かれていく。アルモドバルって毎回、お話自体は極めて単純なのにこうした複雑なアプローチでもって意欲的な作品を創る天才だと僕は思っているのですが、残念ながら本作はそんな自らの技巧に溺れてしまったのか、その複雑な構造が作品としていまいち巧く機能していないような印象を持ってしまいました。赤を基調とした情熱的な映像美とこちらにまで汗の匂いが漂ってきそうな俳優陣の肉感的な魅力など、いかにもアルモドバルらしい耽美的な世界観は今回も堪能できましたけれど、彼の幾つもの傑作群に比べるとどうしても若干劣ってしまうかなぁというのが僕の率直な感想です。やっぱりアルモドバルって、男性を撮るより女性を撮った方がその実力を遥かに発揮できるような気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-30 12:49:59)
29.  複製された男 《ネタバレ》 
大学で教鞭をとる歴史学者アダム。素敵な恋人にも恵まれ、なんとなく物足りないものを感じながらもそれなりに幸せな日々を過ごしている。ところがある日、彼はある映画の端役に自分と瓜二つの男が主演しているのを発見するのだった。役者の名はアンソニー、妊娠中の妻と過ごす売れない三流俳優だった。なんとかしてそんなアンソニーとコンタクトを取ることに成功したアダム。恐る恐る彼と会ってみると信じられないくらい自分と瓜二つであることが分かるのだった。そう、まるで最新鋭の技術で複製されたかのように……。冒頭から、くすんだイエローを基調としたダークで美しい映像と不安感をひたすら煽る音楽とでそんなミステリアスな世界へと観客を惹き込んでゆきます。胸の古傷までそっくりの二人の男、「きっとこれは、そんな複製された男たちのアイデンティティを巡る戦いを描いた前衛的な芸術作品なんだろう」と、さすがノーベル賞作家の原作を映画化しただけのことはあるなあと、そんなデビット・リンチをも髣髴とさせる淫靡でダークな世界観に素直に酔いしれていました。ですが中盤辺りから、巨大蜘蛛やら裸のねーちゃんやら意味があるのかないのかさっっっぱり分からない映像が延々と差し挟まれ、挙句終盤に至ってはこの二人が互いの妻と恋人を交換してセックスしようと頑張っちゃうという下世話なスワッピング展開になってしまって、僕はどうにも肩透かし感が否めませんでした。まあ、いろいろと考えていけばちゃんと深い意味があるんでしょうけど、僕は本作にそこまでの価値があるとは思えません。なんだか、これって全体的に中途半端じゃありません?後半とか、もっと常人では到底考え付かないような徹底的にシュールな展開にしてくれんと目の肥えた観客のハードルは超えれないですよ。こういうのを観ると、やっぱりデビット・リンチは偉大だなぁとあらためて再確認させられますね。それでも、全体を覆う濃厚な雰囲気は良かったので6点で。
[DVD(字幕)] 6点(2015-05-01 22:56:43)
30.  ある愛へと続く旅 《ネタバレ》 
現代のスペインで、愛する夫と大切な一人息子と共に平凡な生活を送っていた主婦ジェンマ。ある日、そんな彼女の元にゴイゴと名乗る男から電話がかかってくる。その声は、これまで追憶の彼方へと追いやっていたジェンマの若き日の激動の日々とそんな中で燃え上がった激しい恋を彼女に甦らせるのだった――。16年前、紛争直前のサラエボでゴイゴと彼の仲間たちと共に過ごした刹那的な青春の日々。その中の一人であった情熱的なカメラマン、ディエゴとやがて結ばれるジェンマ。だが、哀しいことに彼女は卵子の異常により子供を産めない身体であることが判明するのだった。人工授精にも失敗し、過去の犯罪歴により養子を取ることも出来ず、少しずつギクシャクしていくジェンマとディエゴ。さらには、次第に悪化するボスニア紛争が2人の運命に暗い影をもたらすことになる。物語は、過去と現在を複雑に行き交いながら、そんなジェンマの一人息子の本当の父親は誰なのかをスリリングに炙りだしていく……。まだ希望に満ち溢れていた若き日のジェンマと、うまくいかない私生活から次第に荒んでいく彼女、そして現代の穏やかな生活を手に入れた初老のジェンマを、ペネロペ・クルスがオールヌードも辞さない熱演でもって、そんな一人の女性の半生を見事に演じておりました(まあ、基本この人脱ぎたがりな女優さんなんで今さらヌードになられても、またか~って感じで有難味はあんまりないんですけどね笑)。ボスニア紛争を背景に、そんなジェンマと2人の男との愛憎渦巻く壮大なラブロマンスだと思わせて、中盤から流産や人工授精、代理出産という極めて女性的なテーマへと物語の焦点をずらしていき、最後は「母と子の絆はいつ何処で芽生えるのだろうか」という普遍的なテーマへと見事なまでに昇華させたラスト20分はなかなか見応えありました。ただ、惜しむらくは全体的な演出。あまりにも人間関係の描写を端折り過ぎていて、たとえばラブラブだった2人がいきなり大喧嘩してたり次の場面ではまたいつの間にか仲直りしてたりといった雑な演出が多すぎて前半はいまいち感情移入出来ませんでした。うーん、惜しい!もっと丁寧に描いてくれたら傑作に成りえたであろうに。でも、重厚なテーマを濃密に描いた人間ドラマとして充分魅力ある作品に仕上がっていたと思います。僕の青春の1ページであるニルヴァーナの扱い方も大変グッド!
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-11 22:04:19)★《更新》★
31.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
18世紀、悪臭渦巻くパリの下町のゴミ溜めで生を受けたジャン・バティスト。しかし彼は類稀なる天才的な嗅覚の持ち主だった。成長して革なめし職人となった彼は、街で偶然出会った一人の女性の匂いに衝撃を受け、衝動的に彼女を殺してしまう。なんとか逃げ延びたジャンは、死んだ彼女の匂いを甦らせるかのような情熱でもって香水職人となり孤高の道を歩み始めるのだが、しかし彼は誰にも言えない歪んだ欲望を胸に秘めていたのだった。こってり濃厚な映像で描かれた、ペドロ・アルモドバル作品を髣髴とせるそんな変態的ストーリーに否が応にも期待が高まっちゃいました。捻れた欲望がどんどんとエスカレートし、犠牲となる美しい処女たちをまるで物を愛でるかのように愛する主人公のいかにも変態っぽい気持ち悪~い顔つきに「これは凄い映画になるかも!?」とドキドキしながら観ていたのだけど、最後の30分で拍子抜け。主人公はいったい何がしたかったの?幾多の女性を犠牲にし、自らも絞首刑にまで追い込まれながら創り出した香水の匂いを嗅ぐと、何故か人々が彼に平伏ししかも無茶苦茶エッチしたくなっちゃったので皆でヤリまくったのでしたって薄っぺら過ぎるって!普通にあのフェチ路線をどこまでも突き詰めてくれたら良かったのになー。こういう映画を観ると、いかにアルモドバルが芸術的なまでの変態映画作家なのかが実によく分かる。残念ながら、今作は変態のふりをした凡人が無理に変態を装って撮った、奇をてらっただけの凡作でありました。途中までは、そこそこ良かったけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-17 18:21:47)
32.  BIUTIFUL ビューティフル(2010) 《ネタバレ》 
二時間半という長い物語なのに、その悲惨なあまり幸せとはいえない環境にめげず必死に生きる人々のエネルギーを生々しく描くことで、一気に見せきる監督の手腕はさすが。でも、ちょっと神秘主義に流れすぎているのではないか?
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-14 21:25:31)
33.  アザーズ 《ネタバレ》 
傑作「オープンユアアイズ」を撮った監督ということで期待してみたのだが、さすがに重厚な雰囲気とじわじわ増していく圧迫感で恐怖を際ださせていく演出は良かったとは思うのだけど、やはりオチが弱いかなあ。あまりにも有名な某映画とまったくかぶっちゃってるし。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-25 22:18:40)
34.  アレクサンドリア 《ネタバレ》 
非常にお金をかけて創られた大作だとは思うけど、映画としては平凡な印象。あの傑作「オープン・ユア・アイズ」を撮った監督だから、個人的には応援したいのだが、前作にしてもそうだけど、どこかまえに観たような映画という印象を拭えなかった。それでも、少年の純情な片思いと挫折、学問にとりつかれながらも歴史の大きなうねりのなかで埋没していく女性学者の悲劇などは十分に見応えはある。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-24 14:13:51)
35.  嵐の中で 《ネタバレ》 
何十年かに一度の周期でやって来る、正体不明の大規模な磁気嵐。その中では時空が交錯し、ごく稀に過去と未来が繋がってしまうのだった――。心優しい夫と可愛い盛りの一人娘とともに幸せな日々を過ごしていたベラは、嵐の夜、小さなビデオカメラを通じて25年前に生きる少年ニコと繋がる。だが、ベラは知っていた。彼はその日、たまたま妻を殺害した隣人の犯行現場を目撃したせいで帰らぬ人になることを。「ねえ、ニコ!何があろうと隣の家に行っては駄目!」。思わず、カメラの向こうに居る少年にそう強く訴えかけるベラ。おかげで、彼はその日を無事に生き延びられるのだった――。ところがその日から、ベラの平凡な日常は激変する。自分は夫と結婚しておらず、しかも出会ってすらいないことになっていたのだ。当然、愛する娘もまた、この世に存在しないことになっていた…。果たしてベラの身に何が起こったのか?彼女のおかげで生き延びた少年は今、何処で何をしているのか?そして、ベラは無事に愛する娘と再会することは出来るのか?激しい嵐の中で、本当は死ぬはずだった少年を救ってしまったことから不条理な世界へと迷い込む母親を描いたSFサスペンス。という設定を聞いてまず真っ先に思い浮かべるのは、一時期大流行りしたタイム・パラドックスもの。いわゆる『オーロラの彼方へ』や『バタフライ・エフェクト』系の、過去を変えたら現代の自分の生活が大変なことになっちゃった!ってやつです。本作の主人公である専業主婦はなんと、夫との結婚生活を失い、あろうことか娘まで誕生していないことになってしまいます。ふとしたきっかけで何もかも失うという、この絶望的な感じはなかなかよく表せていたんじゃないでしょうか。何を訴えても精神病扱いされ、次第に孤立無援となる主人公の描写も不条理で大変グッド。それに嵐の中で死んだ少年と会話するシーンもけっこうホラーテイストで、ぞくっとする怖さがありました。ただ、こういう設定勝負の映画って、どうしたって矛盾や突っ込みどころが完全には消えないものなのですが、本作もご多分に漏れず、肝心のことの真相はかなり無理がありまくりです。特に主人公を何かと助けてくれる心優しい刑事。こいつの存在がどう考えてもおかしい。彼の行動がどれもこれもあり得ないものばかりで、説得力が微塵もありません。真相が分かってから改めて見返してみても、「あぁなるほど!そういうことだったのか」と言うカタルシスより、「いやいや、ここらへん絶対無理くりですやん!」と思わず突っ込んじゃう気持ちの方が強いという、ね。全体を覆う不穏でミステリアスな世界観はけっこう作り込まれていただけに、肝心の脚本がなんとも残念な作品でありました。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-07-01 00:31:15)
36.  ナチュラルウーマン 《ネタバレ》 
一回り以上年の離れた恋人と暮らすマリーナは、もともと男性として生まれたものの今は女性として生きるいわゆるトランスジェンダー。社会の片隅で目立たないようにひっそりと、それでも愛する人と二人で充実した日々を過ごしていたそんな彼女にある日、悲劇が訪れる。恋人であるその会社社長が脳梗塞を起こし呆気なく亡くなってしまったのだ。突然のことに動揺を隠せないマリーナだったが、そんな彼女を更なる悲劇が襲う。久しぶりに連絡を取った彼の家族からあからさまに侮蔑の目を向けられたばかりか、正式な配偶者でもない彼女は警察からもまるで犯罪者のような扱いを受けてしまうのだった。葬儀にも来なくていいと言われ、二人で暮らしていたアパートも即刻明け渡すように命令され、彼女が反発すると今度は家族から執拗な嫌がらせまで受けてしまう。そんな哀しみに打ちひしがれるマリーナの人生に明るい光は差すのか――。実際に自らも性的マイノリティ―である〝女性〟が、そんな世間からの偏見・差別に苦しむトランスジェンダーを演じたヒューマン・ドラマ。アカデミー外国語映画賞を受賞したということで今回鑑賞してみました。南米チリで制作されたということですが、確かにキリスト教の影響が色濃く残るこの国で苛烈な差別に苦しむ女性の魂の咆哮とでも呼ぶべき苦しみは充分伝わってきました。ただ人並みに幸せに生きたいだけなのに、それを許さない社会というのはいまだ根強く残っているのですね。特に第三世界でこそ社会の偏見はまだまだ根深いことが痛いほどよく分かります。ただ、一本の映画として観れば僕はそこまで高評価するわけにはいかなかったです。正直、このマリーナという主人公に僕はそこまで魅力を感じませんでした。なんか終始暗いんですよね、この人。内容的にそうなってしまうのは分かるのですが、もう少し笑顔というか、少しでも前向きになれるような明るい部分も欲しかったです。映像も終始暗く、とてもセンスがいいとは思えません。同じくトランスジェンダーを扱った映画でもいい作品はたくさんあり、その中で本作を比べてみると僕はやはり高い位置に置くことはできませんでした。こればかりは好みの問題かもしれませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2019-06-16 21:52:38)
37.  ALONE/アローン 《ネタバレ》 
一歩踏み出して死ぬか、このまま死ぬか――。砂漠の真ん中で、日々過酷な任務に従事するアメリカ兵マイク。だが、その日の作戦は失敗に終わり、彼は相棒とともに徒歩で5時間もかかる隣の村へと移動しなければならなくなった。見渡す限り砂と熱波しかないような不毛な地をとぼとぼと歩き続ける二人。知らぬ間に彼らは地雷がわんさと埋まった危険地帯へと迷い込んでしまう。気付かずに地雷を踏んでしまった相棒は瞬く間に爆発の犠牲になり、助けようと駆けだしたマイクもまた地雷原を踏んでしまうのだった。このまま脚を離せば爆発するのは免れない。作戦本部へと無線で連絡を取るも救援部隊が駆け付けるのは最低でも52時間後で、それまでは耐えてくれという返答しか返ってこなかった。「そんな、とてもじゃないけど無理だ!」。絶体絶命の危機へと陥ったそんなマイクに追い打ちをかけるように、乾き・疲労・砂嵐・熱波・狼の襲撃といった苦難が訪れる。どんどんと極限状況へと追い詰められるマイク。やがて彼の朦朧とした脳裏に、過去のつらい記憶が交錯しはじめる…。危機的状況へと追い込まれた男のそんな孤独な闘いを描いたソリッド・シチュエーション・スリラー。一時期物凄く量産されていた、ワンアイデア・ワンシュチュエーションのお気軽低予算映画だと思って今回鑑賞。確かに冒頭こそ危機また危機の連続で、程よいグロ描写(両足の千切れた相棒が目の前で横たわってるとこなんてまさに!笑)もあり、「あー、なんか懐かしいな、この感じ」とけっこう面白く観ていられました。ですが、中盤からまさかの過去のトラウマを巡るスピリチュアルな展開に!「えー、なんか思てたんと違う」と違和感がバリバリ。これでこの妄想と現実が入り乱れる内容がハイレベルならきっと観ていられたんでしょうけど、これがまあ分かりにくいだけでセンスがいまいち感じられない。元カノやアル中の親父とのエピソードがことごとく類型的で、主人公をいたぶる悪魔的な存在の地元民なんて立ち位置がものすごく中途半端。最後の衝撃のオチなんか、「え、今までのはなんやったんや!!」とひっくり返りそうになっちゃいました。人気若手俳優アーミー・ハマーというキャスティング含め、画的にはけっこう頑張っていただけにもうちょっと内容を練ってほしかった。残念!
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-15 16:32:21)
38.  リグレッション 《ネタバレ》 
実の父親による娘への性的虐待事件を捜査するうちに、社会の背後で暗躍する悪魔崇拝教団の存在を嗅ぎつけた刑事。高度な催眠療法を駆使する精神科医とともに事件の核心へと迫ってゆくのだが、社会の闇の中に強固な繋がりを持つ狂信的な信者たちに逆に追い詰められてゆくというお話。男臭い刑事を演じるのは嵌まり役のイーサン・ホーク。父親から性的虐待を受けたという娘役に人気女優エマ・ワトソン。監督は、『オープン・ユア・アイズ』や『アザーズ』で有名なアレハンドロ・アメナーバル。というわけでけっこう期待して今回鑑賞してみたのですが、正直微妙な出来でしたね、これ。なんだか事件の概要が漠然としすぎていて、主人公である刑事が何を目的に捜査しているのかいまいち分かりづらいんです。おまけに相棒となる精神科医の催眠療法で過去を探るという捜査手法の扱いも極めて中途半端。ラストで明らかとなる事件の真相も分かったような分からないようなで全然すっきりしません。集団ヒステリーや社会的な不安心理、そして何人かの人々の利己的な嘘がありもしない悪魔崇拝教団を作り上げていた?そうかもしれませんが、ちょっと説得力が…。この監督らしい、ダークで陰鬱な雰囲気は良かったので5点。
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-09 19:30:59)
39.  怪物はささやく 《ネタバレ》 
複雑な家庭環境に生きる孤独な少年、その彼の元に夜な夜な現れては幾つもの物語を話す巨木の怪物。怪物は彼にささやく――。「これから三つの物語をお前に話す。それが終わったら四番目の物語をお前が話すのだ。お前の真実の物語を」。僕のこよなく愛するダーク・ファンタジーの秀作『永遠のこどもたち』の監督の最新作ということで、今回かなり期待して鑑賞してみました。うーん、期待が高すぎたのか、僕はいまいち嵌まれなかったですね、これ。なんだか現実世界とファンタジーがうまく嚙み合っていないような印象を受けてしまいました。結局この怪物って少年の妄想の産物で、あくまで現実には影響を及ぼさないのでこの二つの世界に統一感がなく、いまいちストーリーに入り込めませんでした。主人公である、暗い影を背負った男の子もなんか魅力に乏しく最後まで感情移入出来ません。まあ映像はさすがに迫力があったし、怪物が話す物語世界のアニメーションも独自の世界観を構築していたしでそこは充分楽しめましたけど。
[DVD(字幕)] 5点(2018-11-13 03:38:36)(良:1票)
40.  ザ・ガンマン 《ネタバレ》 
『ブラッド・ダイヤモンド』のような社会性の強いアクション・エンタメ作品を目指して制作されたのだろうけど、とにかく脚本が穴だらけでいまいち面白くなかったです。50代とは思えぬ、ショーン・ペンさんのガチガチに引き締まった肉体美に+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-08 14:28:52)
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