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1.  トリコロールに燃えて
最初の感想はシャーリズの着せ替えファッション・ショーという感じ。ともかくシーン ごとに変わるヘアスタイル、ドレスの艶やかさは正にため息ものである。前作「モンスター」でのブスメイクの鬱憤を一気に晴らしているかのようである。しかし、美しいのだが 何か人工的な美しさだ(メイクもかなり濃いし)。ちょっと前なら「スイート・ノベンバー」、最近なら「ミニミニ大作戦」の彼女の方がその魅力がストレートに出ていたと思う。白人女性の容貌の変化は早くて今の彼女には「スイート・ノベンバー」の頃までの可憐さ、可愛らしさはもう無い。その代わり絢爛豪華なゴージャスさが出てきているが、昔 からのファンとしては何か寂しい感じがする。S・タウンゼントは彼の「線の細さ」と 言う致命的欠点がもろに出て、作品を支え切れていない。シャーリズと並ぶと存在すら 霞んでしまう。ロードオブザリングを降ろされたのも当然だろう。本人のためにももう シャーリズとは共演しないほうが良い(ラブシーンも実生活の延長のようで白けるし)。 ペネロペは意外に地味な役(メイクはケバかった)だったが好演していたと思う。 映画としては前半の展開が遅くイライラした。映像と音楽は美しい。シャーリズの ファンには無条件に進められるが、そうでない人にはちょっと退屈な作品かもしれない。 この作品が彼女にとって「オスカーの呪い」の第一歩と成らない事を祈るのみである。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-22 10:39:00)
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