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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1.  チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 《ネタバレ》 
17世紀、オランダ。そこでは東洋から持ち込まれた美しい花、チューリップの球根を巡り、富める者も貧しい者も投機に熱中していた。買ってから数日も経てば倍以上の値が付くとあって、皆が全財産をつぎ込むほどの熱狂ぶり。小さな球根は人々の剥き出しの欲望によって、どんどんと危険な水域にまで値を釣り上げていた――。アムステルダムにある小さな孤児院で貧しい生活を送っていたソフィアは、持って生まれた美貌から一回り以上も歳の離れた豪商に見染められ、彼の元に嫁ぐことに。それまでの貧しい生活は一変、彼女は何不自由ない暮らしを手に入れる。だが、そこには愛だけが足りなかった。子供を求める夫の欲求に応えることが出来ず、次第にギクシャクしてゆく夫婦。そんな折、彼女の肖像画を描くためにヤンという若く貧しい画家が雇われる。自分の絵を描いてもらううちに、その情熱的な目をしたヤンという男にソフィアは次第に惹かれてゆく。やがて、二人はとうとう一線を越えてしまうのだった。ソフィアとの新たな生活を夢見るヤンは、資金を稼ぐためにチューリップ投資に目を付ける。そんななか、家の召使の予期せぬ妊娠を知ったソフィアは、とある計画を思いつく……。世界初の経済バブルと言われるオランダのチューリップ投機を背景に、交錯する愛憎の果てに破滅へと向かってゆく男女の姿を描いた歴史ラブ・ロマンス。ディン・デハーンをはじめとする何気に豪華な役者陣共演に惹かれ、今回鑑賞してみました。しっかりとした時代考証に基づいているであろう映像は終始美しく、まるでフェルメールの絵画の世界に入り込んだかのような世界観は見応え充分でした。許されぬ恋に身を焦がすヒロインもその画の力に負けず劣らず美しく、ディン・デハーンとの大胆なラブシーンも官能的でとてもいい。そんな美しい世界と対照をなすかのように描かれる闇の部分――チューリップ熱で身を滅ぼしてゆく人々の浅ましい姿もより画の美しさを強調させることに成功しています。ただ、全体的に演出に雑な部分が散見されるのが本作の残念なところ。細かいところに「?」な部分が多すぎて、いまいち物語に入り込めないのです。チューリップ熱、若く貧しい画家との不倫、召使の赤ちゃんを自分が産んだように画策しようとする主人公、その召使の恋人の失踪、これらの要素が最後までうまく纏まっていきません。なんだかいろいろ詰め込み過ぎて物語の焦点がぼやけてしまっているように感じました。物語の語り手をその召使にしている意義も、正直見出すことが出来ませんでした。映像的にはすこぶる良かっただけに、お話の方がなんとも残念な作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2019-11-10 23:44:00)(良:1票)
2.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
過去の辛い出来事が原因で人を信じることが出来なくなってしまった天才チョコ職人、ウィリー・ウォンカ。彼の造りあげたカラフルでポップでユーモラスだけど、その裏側に恐ろしい狂気を感じさせる工場で日々作られるのは世界的な人気を誇るウィリー・ウォンカのチョコレートだ。そんな魅惑的なチョコを作る工場の作業員たちは、無表情でみな同じ顔をした小人族であるウンパ・ルンパ。彼らが用意した〝特別賞〟を求めてある日、一癖も二癖もある5組の親子たちがこの謎めいた工場へと足を踏み入れる。だが、賞品を手にすることが出来るのは1組のみ。脱落した親子には、どこか歪んだモラルによって次々と酷い制裁が加えられていく……。ともすると、とても陰鬱な映画になりそうなのに、天才ティム・バートンにかかると、まるでウィリー・ウォンカの魔法のチョコのように、どこまでも明るく楽しいメルヘンに仕上がってしまうのだから凄い。この映画の優れている点は、あくまで子供の目から見た鋭い社会批判となっているところだろう。通常大人が子供に聞かせるおとぎ話には、多くの場合、子供への教訓が含まれている。例えば、赤ずきんちゃんには「子供だけで森に行くと狼をはじめとする危険がいっぱいなので絶対にダメだぞ」。アリとキリギリスには「今が楽だからと仕事を怠けていると後でしっぺ返しを食らうぞ」。浦島太郎には「酒や女にかまけていると気づいたときにはもう老人で一人ぼっちになるぞ」……。でも、大人社会にはどうしても子供に説明できないような理不尽や不条理がまかり通っている。豚のように意地汚い子供は砕いて食べてしまうよ、いつも喧嘩ばかりの子供は大きなブルーベリーにするぞ、我が儘ばかりの子供はゴミ捨て場行き、屁理屈ばかりの子供はちっさくして指チョンだ。そうやって子供に教訓ばかり垂れるあなたたち大人はそんなに立派なのですか。良い子にしていれば僕たちは立派な大人になれるのですか。でも結局、あなたたち大人も僕たち子供と大して変わらないんじゃないですか。だってこの世界には今でも戦争や犯罪や貧困がまかり通っているじゃん――。子供たちからのそんな痛烈な社会批判が最後まで一貫しているからこそ、この作品は傑作となりえている。一時期低迷していたティム・バートンが見事なまでの復活を遂げた歴史的名作と言っていい。盟友ジョニー・デップの類稀なる怪演も本作の成功に多大な貢献を果たしてることも忘れてはならない。
[DVD(字幕)] 10点(2012-05-01 12:36:16)
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