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1.  ビザンチウム 《ネタバレ》 
物語の本質は、共依存の母娘です。野蛮な男たちに虐待されて生きてきた母親は、自涜の習慣(娼婦)から抜けられません。彼女の自涜の念が我が娘には同じ道を歩ませたくないという強い思いにつながっているのだと思います。しかし娘を守るつもりが、逆に娘を精神的な牢獄に閉じ込めていることに気が付きません。従って娘の最大の親友は母親であり、母親だけが人間関係のすべてであり、母親以外には他人を愛する選択肢がありません。母親のほうは「私がいないと、この子は生きていけない」と妄念妄想にとりつかれています。ラストで母親が娘を手放したのは、母親自身が、娘から自立できたことを意味します。このラストシーンに未来の燈芯を感じます。また、この映画の吸血鬼は、己の力を誇示する生物として描かれているのではなく、あくまでもマイノリティとして、虐げられる存在として描かれています。悪の存在ではありませんが、人間を殺さないと生きていけないというジレンマがあります。そのために死を望んだ人間からのみ血を吸うという清貧な吸血鬼娘、遠慮せずにじゃんじゃん吸えよ。人間なんて、同族以外の生き物を殺しても、器物破損にするようなバカな連中なのだから情けをかけなくて良い。そういうわけで生きているだけで罪を感じている彼女の存在そのものが果かないです。その果かない存在と、美しい映像が見事に諧和しています。間違っても十字架が弱点の吸血鬼バトル映画だとは思わないでください。私は心が癒されました。弱者に救いの道が開かれる物語はやはり心があたたかくなりますね。
[DVD(字幕)] 8点(2014-09-14 23:53:29)(良:1票)
2.  ひかりのまち
わたしは学生時代に東京でアパート暮らしをしていたことがあるのですが、その当時の「東京の夜」を思い出しました。大都市の夜の溢れんばかりの光ってなにか寂しくなってきます。 1人で誰もいない道を歩いていても、あまり寂しさを感じることはないかと思います。 しかし誰も知らない人ごみの中をかき分けて歩いているとき、すごく孤独を感じることはないでしょうか? 私にはありました。 タイトルは「ひかりのまち」しかし賑やかで人ごみ溢れる都会の夜の街という意味とは対極のものがここにはあると考えます。 それを言葉ではなく、映像で表現していることころが素晴らしい。 日常的な人々を描くことで、観客はよりいっそう感情移入することができ、私たちもそれぞれの「ひかりのまち」を歩いていた時のことを思い出すのではないでしょうか
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-10 20:03:29)
3.  秘密の花園(1993)
ここに出てくる父親の心理状態がよく分かる。 愛しているからこそ会いたくないという気持ちのことです。 自分にとって好きな何かが苦境に陥っている時に必ず目をそむけるしかできない人間はいる。そういう人間は愛する人が瀕死の状態だとか病気で苦しんでいるようなときもやはり逃げ出したくなってくる。死にかけの愛する人間の手を握ることなど到底出来ない。 弱い人間であることは間違いない。しかしそれでも私はこの父親の弱さに共感を覚える。 誰かを好きになったり愛するということは楽しさや嬉しさを共有しあう面と、苦しみや悲しみを共有しあう面があります。 人を愛すると楽しみと苦しみは10倍になるとよく言われるますがむしろ苦しみや不安のほうが断然多いと感じる。愛する人の病気や「死」によって気が狂ってしまう人もいるくらいです。それだったら人を好きにならないほうがいいとさえ思う。 だけど人間にとって一番大切な感情は「非」の感情なのです。 私は何度も自分の弱さの前に屈するでしょうがいつかは死のうとしている愛する人の手を握っていられる非の感情を持てる人間でありたいのです。   
[映画館(字幕)] 9点(2003-10-15 04:22:55)
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