21. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 リンチの中でも「マルホランドドライブ」と同じくらい好きな映画です。年をとった男が言います。「年をとって辛いのは昔を憶えているから」・・・さて、その昔とは幸せだった過去なのか、不幸せだった過去なのか?どちらにしろ年をとったのが辛いというのは悲しいことだなあと思いました。なのにやさしく、年をとるのもいいなあと思わせてくれる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-05-04 08:08:12) |
22. ヘヴン
トム・ティクヴァ監督は退廃的な話を描くのが上手だと思います。 破滅に向かって静かにすすんでいく二人の姿に感動しました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-21 03:43:32)(良:1票) |
23. タロットカード殺人事件
ウディ・アレンの映画の中では凡作。ストーリーに毒がある分、会話に毒が少ない気がしました。最後まで楽しくみることができる映画ではあります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-27 07:07:25) |
24. ウォーター・ホース
スコットランドの景色が、とてもきれいな映画でした。卵が孵るあたりでストーリーに作り物感が強くなり映画に入れなくなってきました。さらに安達祐実のRexを思い出したり、山に描かれたホワイトホースを思い出したり、映画の最中気が飛んでしまいました。 [試写会(字幕)] 4点(2008-03-27 06:42:56) |
25. ライラの冒険/黄金の羅針盤
「ハリーポッター」を好きな人なら楽しめて、「ナルニア国物語」を好きな人ならそこそこ我慢でき、「ロード・オブ・ザ・リング」を好きな人には期待できない映画です。最初の方の子供たちのやりとりでかなり引いてしまいましたが、映像に関しては全体的に好きです。イベントでダイモン占いをやったら良い結果だったのでおまけで5点。 [試写会(字幕)] 5点(2008-03-27 06:34:46) |
26. ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド
《ネタバレ》 ケン・ラッセル監督など実在の監督を登場させているドキュメンタリー風なフィクションなのですが、知らない人が見たら実際にあったことだと思ってしまうかも知れません。映画全体に近親相姦同性愛的フリークスな雰囲気を漂わせているので、ある意味耽美的でもあります。見終った後引っかかる部分があって検索してみたらキース&ルイス監督がゲイのカップルだということで、なんとなく映画でなにを描きたかったが見えた気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-10 01:19:15) |
27. チキ・チキ・バン・バン
《ネタバレ》 5点かなと思いながら映画を見て、評価しようとしたら5点の人が並んでいて納得。他の方たちがおっしゃっているように映像もきれいで音楽も良いし自動車で空を飛び海を渡るなんて夢みたいなのですがあまり楽しめませんでした。自動車を救おうというのがストーリーの大筋かなと思っていたら、途中から色々と変わっていきます。それが、あまり興味を持てないので中だるみ感が強かったです。悪者の王様とお妃様のカップルがいかにもでかわいかったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-07 14:44:09) |
28. 大いなる遺産(1946)
《ネタバレ》 モノクロの映像が独得の雰囲気を醸しだしていて良かったです。ただ、ずっと引き延ばしておいて、あのラストはハァ~っていう感じで肩すかしでした。古典映画の良さと欠点を両方とも味わえる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-03 00:07:16) |
29. ツォツィ
《ネタバレ》 以前、この国の昼間の明るい市場の中で3人の若者にナイフで襲われたことがあるので映画の冒頭のシーンは怖かったです。この映画のヨハネスブルクは現地の人でも歩くのに用心しているという場所で犯罪は日常茶飯事です。不良だったツォツィが襲った車に残されていた赤ちゃんの面倒を見ているうちに生活を改めていくという話ですが、現実はもっと悲惨な気がします。こういう映画だと最後に主人公が改心したころに殺されて終わりだというパターンが多いので、この終わり方はホッとしました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-25 02:27:53) |
30. グッドナイト&グッドラック
《ネタバレ》 ストーリーよりもモノトーンの雰囲気と随所に流れ本人も登場するダイアン・リーブスの歌声に酔ってしまいました。マッカーシズムの時代を描いた映画は少なくないので新鮮味はありませんでしたが、淡々とした感じが好きです。ラストでTVの役割について話す言葉は、そのまま現代のネットに置き換えることが出来るのではないでしょうか?たんに暇つぶしの娯楽としてだらだら時間をすごすことも自由、ネットで感動したり人生が変わったりすることも自由、その人次第です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-21 07:02:49) |
31. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 先進国の後進国にたいする悪事を暴くためのサスペンスと思っていたけど、予想に反して大ラブストーリーを見た感覚でした。ラストで自分が殺されてしまうのが分かっているときのリアム・ニーソン、抵抗もせずに、これで妻と一緒になれると思って撃たれたんだろうなあと・・・。本筋とは違うところでうなりました。そこで本筋ですが、主人公たちがあれだけ危険な目にあいながら情報を発表しようと苦労していたのに、ラストで他の人があっけなく、その情報で悪事をあばくのはなんとも拍子抜けです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-21 06:56:12) |
32. リトル・イタリーの恋
《ネタバレ》 美しい景色と古風なストーリーの恋愛映画でした。ロゼッタとジーノの恋は一目惚れの情熱的な恋。コンチェッタとアンジェロは傷ついたあとの恋。60年代「卒業」で感動していた人たちも、あとで花嫁を奪われた夫や、その家族はどんな気持ちだろうと思うようになったけど、この映画は、そう言う意味で傷つく人がいません。わかりやすいけど、うまく行き過ぎかも。ジーノ役のアダム・ガルシアは絵に描いたような二枚目ですが、性格的にも魅力的になっていくところがうまいなあと思いました。個人的にアンジェロ役のジョヴァンニ・リビシの顔が大好きなので、たとえブサイク役で性格も暗くてもかわいいなあと思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-10 06:46:42) |
33. 麦の穂をゆらす風
《ネタバレ》 今に続くアイルランド紛争をアイルランド側から見た映画です。どんな戦いでもなにかしら息抜きがあるものです。ケン・ローチの映画が好きなのは悲惨な状況の中で、ホッと息をつける、息を抜ける部分があるからなのですが、この映画にはそれがないので悲惨さだけが残りました。余所の国のことはもとより、同じ国の人のことさえも理解するのはむずかしいけど、理解しようと努力することは出来ます。この映画を見て理解する努力をすることですら難しいということを実感しました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-11-17 05:54:52) |
34. やさしくキスをして
《ネタバレ》 大好きなケン・ローチの映画の中でも一番苦手な映画。いつものように人種や宗教などの違いなどからくる差別や偏見を扱っていますが、この映画に関してはみんなが自分の幸せばかり押し通しすぎです。あまりにも自分の立場を考えてと主張しすぎる人が多くゲンナリでした。他の人の幸せのためにと身をひく慎ましやかさに感情移入しやすいので、こういう映画は嫌いです。エジンバラの大学に行く妹と、学校長はのぞいて、みんな不幸になればいいと思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-11-12 23:13:06) |
35. 明日へのチケット
《ネタバレ》 大好きな監督3人のオムニバスで、1作目7点、2作目6点、3作目7点。1作目の余韻が3作目にはほとんど残っていないのが、人生なんてそんなものみたいで気に入りました。1作目のヴァレリア・ブルーニ・テデスキはフランソワ・オゾンの映画の時とは違って、おさえた雰囲気がとても良かったです。3作目のスコットランド人の描写は本当にリアルで、さすがケン・ローチという感じ。スコットランドに行ったときに似たようなサッカーファンの人たちに知らないうちに巻き込まれて、言葉も通じないのに、あちこち引っ張り回されたことを思い出しました。この3人組そのものでした。マーティン・コムストンは、「SWEET SIXTEEN」同様に楽しませてくれました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-05 16:28:17) |
36. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 とても面白かったです。悪女役が板に付いてきたミシェル・ファイファー、うれしそうにさえない親父を演じてるクリストファー・ウォーケン、女装を楽しんでいるようなトラボルタなど、俳優がみな良かったけれど、公募で選ばれたニッキー・ブロンスキーが最高にはまっています。それまでアイスクリームショップで働いていたと言うのさえ宣伝に思えるくらいのキャラクターでした。音楽も60sの雰囲気の衣装や町の様子もライトサイドな感じはしますがワクワクします。それにしてもキュートなおデブちゃんのニッキーが、ハンサムなザックを見た目で好きになったのに「彼は人を見た目で選ぶタイプじゃないような気がするわ」と自分を棚に上げて歌うシーンが、おいおいという感じでおかしかったです。ディバインとデボラ・ハリーの出ているオリジナルのジョン・ウォーターズ版を見てみたくなりました。 [試写会(字幕)] 8点(2007-09-24 05:02:36) |
37. マッチポイント
《ネタバレ》 ストーリーと設定は「ウディ・アレンの重罪と軽罪」と同じなので最初は、自作のリメイクかと思いました。だとしたらラストまでの持っていき方や、どう変えるのかなどを少し楽しみにしていたのですが、肩すかしをくらいました。それでも「重罪と軽罪」と同じくらいは面白かったです。ウディ・アレン本人が出てこない分だけストーリーがすっきりしているので、「太陽がいっぱい」友人関係と、「陽の当たる場所」の男女関係が混ざった感じで分かりやすいです。象徴的に出てきた「罪と罰」もジョークみたいで興味深いです。「重罪と軽罪」同様にストーリーは嫌いですが、彼が撮るとロンドンの町までが彼の町のように見えて、張りつめた空気を感じてしまい、ところどころで見とれてしまいました。映像が楽しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-24 04:28:46) |
38. ファンタスティック・フォー:銀河の危機
前作は面白くはなかったのですがCGは楽しめたので、多少の期待をしていましたががっかりしました。どうでもいいような台詞、なに考えているのかわからないファンタスティック・フォーの思考回路。おばかなお気楽ムービーになりきれない半端なシリアスさが気になりました。シリアスとコミカルのうまく混ざった映画は名作も多いのですが転びやすくもなります。この映画のコピー「地球滅亡までのカウントダウンは始まった。。。」ではないけど、映画を見はじめて10分も経たないうちに、退屈な会話の連続とストーリーに、上まぶたと下まぶたがくっつきそうになるカウントダウンがはじまりました。見ているのが辛い映画でしたが「トランスフォーマー」を楽しめた方はおすすめです。 [試写会(字幕)] 3点(2007-08-21 23:10:49) |
39. ルワンダの涙
《ネタバレ》 ルワンダの内戦を欧米人の牧師とキガリの技術学校に青年協力隊の英語教師として赴任してきた英国人青年の立場から描いています。 時が流れて再び、この争いはなんだったのかを見直すのは興味深いです。 映画は、隣同士だった人間がナタで殺し合うという生々しさはないので安心してみていられます。 「ホテルルワンダ」同様に少数派ツチ族側から見ているので、一方的にフツ族が悪いと言う風にとれてしまいます。ジョン・ハートが神父役で良い味を出していますが英語教師ヒュー・ダンシーが、ちょっと気になりました。 「ラスト・キング・オブ・スコットランド」の主人公と同じ違和感を感じました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-14 23:47:01) |
40. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 以前、ルワンダへの旅行を予定していて、行かないままに内紛が起きました。当時、色々なニュースで取り上げられていたので、色々と調べましたがフツ族とツチ族の歴史と欧米人のかかわりが、分かり切っていたことでしたが衝撃的でした。映画は物語に過ぎないと思いましたが、お金で命が左右されるストーリーは興味深かったです。ドン・チードルは他の映画のイメージが強いので、ややマイナスでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-14 23:41:03) |