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コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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21.  ナビゲーター ある鉄道員の物語
1993年に始まる英国鉄道分割民営化の過程を、ある保線区の鉄道員達の視点を通して描く労働者映画。厳しくなる一方の労働条件、歯が抜け落ちる様に退職していく仲間達、毎月の様に変更される企業方針や社名、そして外注化されていく、鉄道の安全を下支えする保線業務等、効率化の名の下に行われるリストラの実態が淡々と、リアルに描写されていく。やがて鉄道員達は、その誇りさえも捨てざるを得なくなる。ここに描かれることは、今回のJR福知山線事故と根っ子は同じ。特に事故電車に乗り合わせてた運転士2名が、現場に残らずノコノコ出勤したという事実は、何よりも利益を優先する体質が、誇り高き鉄道マンをセコイ作業員に貶めてしまう実態を如実に現してたと思う。失敗に終わったとされるイギリスの民営化に対し、成功と言われてる我が国の民営化ですけど、果たしてそうだったのか、今一度立ち戻って考える時期に来ているのかもしれません、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-25 00:09:49)
22.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方
ジェフリー・ラッシュの、ジェフリー・ラッシュによる、ジェフリー・ラッシュの為の「ピーター・セラーズ、その生と死」(本作の邦題は、多分本年度ワースト1に君臨するぞ)。きっと俳優なら一度はセラーズの様に、千変万化のキャラクターを演じてみたいと思う筈。ラッシュは本作でその夢を果たした。彼はセラーズ本人のみならず、セラーズの演じた映画の登場人物達、そして主要関係者(例えばセラーズの両親やスタンリー・キューブリック等)まで演じ分けてみせる。様々なキャラクターに成りきったことで自己喪失に苦しんだ俳優の内面的物語を、ドキュメンタリー・タッチで演出してるのが個人的に少し不満でしたけど、映画自体は凄く楽しめました。ところで、私にはタイトル・バックのアニメが横山やすしに見えたんですけど…、7点献上。
7点(2005-01-28 00:06:43)(良:1票)
23.  キャラバン(1999)
伝統と継承、そして革新の中から初めて受け継がれる伝統を、ヒマラヤの大自然に抱かれて生きる山岳民族を通して描く。もちろん地味なテーマではありますが、地味な映画だと思ったらこれが大間違い。この映画の本当の主役はヒマラヤの大自然そのもの。観る者を飲み込んでくる様なヒマラヤの雄大で荘厳美麗な景観は、どんなハリウッド大作の特撮も作り出せない問答無用のスペクタキュラー。「アラビアのロレンス」に匹敵すると言ってもいい映像を体験する為だけでも、本作を観る価値は充分ある。世代交代の軋轢の物語も、共感を持って観ることが出来ました、7点献上。
7点(2005-01-05 13:34:31)
24.  ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
姉妹にとっての「ターニング・ポイント」を、それぞれがロンドンへの「帰宅」とドイツへの「演奏旅行」に別れる朝に定めた、「ほんとうの愛と喝采の日々」。まず姉の視点で物語を進め、そこに欠落した「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という謎で引っ張る巧みな構成で、愛を得る為に才能を開花させ、才能の為に愛を得られなかった女の、哀しく皮肉な生涯が描かれていく。動きの少ない題材だからか、カメラの方が動き(回り)過ぎるのが玉に瑕ですけど、ジャクリーヌの主観映像・音響等も凝っていて、彼女の孤独は充分伝わってきます。それにしても時代が違うんでしょうか、既に一流の音楽家だったジャクリーヌに付き人もつかず、言葉も通じない外国での演奏に一人で出されて、孤独に苛まれていたというのには大変驚きました。という訳で、7点献上。
7点(2004-10-05 00:16:10)
25.  その男ゾルバ
今現在、熱戦たけなわのアテネ・オリンピックで競技の合間、頻繁に奏でられているのが本作のテーマ。生命力を具現化した様なゾルバという豪胆なギリシャ人のテーマ曲はそのまま、闘志を燃やす競技者への賛歌、ギリシャ選手への応援歌として相応しい。で、本作は、普通に考えれば相当悲惨な物語(ギリシャ人が観て気持ちのいいものなんだろうか?)ながら、それを吹き飛ばすゾルバの個性、そして「その男」に問答無用の説得力を与えたアンソニー・クインの圧倒的な存在感が素晴らしい作品。「マレーナ」役(?)のイレーネ・パパスも、モニカ・ベルッチ以上の演技と美しさを披露。“Zorba the Greek”を「その男ゾルバ」とした邦題のセンスも凄い。彼と共にステップを踏めば、きっと生きる気力も湧いてくる筈です、7点献上。
7点(2004-08-24 18:09:26)
26.  エレファント・マン
この映画も並みの監督が描けば人の善意に涙する感動物語か、不幸を背負った男に涙する悲劇として落ち着いてしまう所。それをここまでコンプリケイトでグロテスクでヴィジョナリーに仕上げられるんだからデヴィッド・リンチは本当に凄い(最近のリンチはもう私ごときでは理解できません。また、本作からは彼がティム・バートンに与えた影響が非常に良く読み取れました)。口では待遇に謝意を示しながらも、彼は最後の最後まで疎外感から開放されることはなかった。彼は最後の最後までエレファント・マンだった。ここに描かれたのは努力や善意ではどうにもならない、社会生活を営む人間の残酷な業であり、誰もそこから逃げ出すことは出来ない。この映画で流す涙は感動や同情のそれではなく、無念の涙です、7点献上。
7点(2004-08-19 19:39:17)
27.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「秘密の部屋」にほぼ最低評価を下した身としては、かなり勇気のいる鑑賞でしたが、いや、驚いた。これまで単なる動く挿絵でしかなかったのに、本作は無駄なエピソードやキャラクターを極力排した、「アズカバンの囚人」を巡る一本のちゃんとした映画になっている。原作からこういう話だと思ってたら、(↓)やっぱ相当脚色されてるんですね。原作ファンには賛否両論ありそうですが、「映画ファン」にとってはこの作り方こそ正解。世界観と映像、そして大人の階段を上るハリーの心が一気にダーク・サイドへ方向転換したのも奏功したのでしょう(ただ、子供向けとしてはダーク過ぎる様な気も…。それにホグワーツの地形まで変わってしまったのもどうかと…)。自身にとってこの方向転換は結構衝撃的だったので、驚きの7点献上。
7点(2004-07-03 22:40:22)(良:1票)
28.  戦場のピアニスト
本作は戦争と人種迫害を俯瞰で描かこうとせず、一人の普通の人間の目の届く範囲だけから描いていく。しかし、その一人の人間の目線から戦争の全体像から細部までが明瞭に炙り出されていく(手抜かり無いディティールが見事)。日々のごく普通の営みが、ある日を境に死と隣り合わせの日常へと変化し、死が当たり前となった数年間はシュピルマンにとって生きることが全て。そこに余計な怒りや悲しみ、ましてや名誉や諦念など存在しない。地獄の中でのサバイバルは全てが余りにも幸運な、文字通りの奇跡でしかなかった。あと、ロマン・ポランスキーがここまで堂々とした演出をしていたことにも驚きました。劇的効果を極力抑えてありながら劇的な作品となって結実しています。これも一つの奇跡でしょうか、7点献上。
7点(2004-06-03 15:04:18)
29.  トレインスポッティング
私も、ユアン・マクレガーから言わせれば「残った寿命を勘定する生活」を送ってる者の一人ですけど、その生活って凄~く大変なんだぞってことが、この登場人物達は丸っきり解ってない。いや、解ってるからこそそこに近づかないのか? その描き方が余りにも清々しくって魅力的だったからか、こーゆー何にも気にしない自堕落な生活に少し憧れてしまった。私もちょっとクスリを試してみようかな…、なんて思ったりもした。そーゆー意味で本作は、「レクイエム・フォー・ドリーム」なんか問題にならない位かなり危険な映画だ。世界的に話題になっただけのことはありますね、7点献上。
7点(2004-05-05 00:02:26)
30.  Queen Victoria 至上の恋
イギリス最盛期の女王・ヴィクトリアは1861年以降、最愛の夫に先立たれた悲しみから長期に渡って喪に服し、公務にも支障をきたす様になる。乗馬の為に招聘された馬番のジョン・ブラウンは、物怖じしない性格で女王に接し、女王も徐々に心を開いていく。やがてブラウンは宮廷で侍従長よりも頼られる存在となっていく。人々は女王を揶揄してブラウン夫人とあだ名していた(原題が「MRS BROWN」。邦題は多分に「不滅の恋/ベートーヴェン」の影響)。ジョン・マッデン得意の歴史物。果たして二人の間に恋愛感情があったのかどうかは分からない。しかしブラウンは、女王ではなくヴィクトリアという個人に必至に仕えようとする。真に見返りを求めない行為の中にこそ愛はある、7点献上。
7点(2003-01-12 19:02:42)(良:1票)
31.  K-19
ご家族向けの正月映画ではないですけど、2003年4大正月映画の中では一番出来が良いと思う。ミサイル発射実験成功までのスペクタクルを畳みかける様な展開で一気に観せきり、その後の炉心事故にまつわる物語は一転、緊迫感と悲壮感溢れる演出で描かれていく。潜水艦ものでは映像より重要な音響の作り方も非常に完成度が高い。現実に即した完全な善人も悪人もいない乗組員の人物設定も良かった。この男気にはやっぱりジーンとしてしまいます。とても女流監督とは思えない。少しエピローグが感傷的過ぎますが、充分7点献上。
7点(2003-01-01 15:46:45)
32.  オテサーネク 妄想の子供
チェコの民話を現代に置き換えた、かなりシュールでブラックなホラー(?)映画。ヤン・シュヴァンクマイエルの作品は初見ですが、アニメ作家故か、アップと言うよりは接写に近い映像の連続で存分に気持ちを掻き乱してくれます。狂言回しが性的好奇心満々の少女(可愛げはまるで無い)だったので、どことなく「狼の血族」を思い出しました。私も【山岳蘭人】さん同様、母親の反応と少女が無邪気に餌を選ぶのが怖かった。それに、フライド・チキンを食べた後の様な「食事」の後が怖い。際限のない欲は身を滅ぼすという教訓です、7点献上。
7点(2002-10-06 18:32:44)
33.  アバウト・ア・ボーイ
そこそこお金もあって、都会でお気楽極楽な独身生活を送っていると、寂しさや不安など感じることはありません。好きな映画を観て、たまに飲みに行き、休日に惰眠を貪っていれば、そんな暇はない(最近は何故か、試写会に行くのにも忙しいし)。しかし、それは寂しさや不安を感じないのではなくて、知らないだけなのです。一度でも団らんや恋人の温もりなどを知ってしまうと、一人になった時に、どーしょーもない孤独感と無気力感に襲われてしまう事があります。これは結構、身につまされる。映画では12歳の少年が物語のポイントになりますが、あくまでヒュー・グラントが主役なのが良かったです(因みにレイチェル・ワイズは役名レイチェル、もろゲスト出演って感じ)。そして後半の唐突な展開も、甘々のラストも不思議と許せてしまった…。そんな訳で、かなりの主観的評価になりますが、7点献上(「ブリジット・ジョーンズの日記」を観た同年代独身女性の気持ちって、こんな感じなのかいな?)。
7点(2002-08-10 19:41:49)(良:1票)
34.  日の名残り
第二次大戦に突き進む歴史が、徐々に屋敷を覆っていく不穏な緊張感。感情を押し殺した男と女が作り出す、肌がヒリヒリするような緊張感。本作は静かで壮絶なるサスペンス映画。ひたすらに秩序を愛するプロフェッショナルにとって、最大の敵は自らの感情と生理。やがて秩序に勝利をもたらした男が、引き換えに得たものとは何なのか? 「彼は最も私を必要としてくれている」という言葉で男を非難し、同時に自らを納得させる女の気持ちが痛い程よく解る。古臭い男のダンディズムは、女にとっての苦しみになることもあるのです、7点献上。
7点(2002-07-27 17:20:09)(良:2票)
35.  ノー・マンズ・ランド(2001)
コメディコメディした映画ではなく(笑えるシーンはそんなに多くありません)、状況設定と物語そのものが毒々しい風刺劇。内戦の原因を知る者は一人としていないであろう中で戦うボスニアとセルビア、硬直した官僚機構と成り果てて「事なかれ主義」を徹底する国連(軍)、視聴率と名声だけを追い求め「真実」には興味を無くしたジャーナリズム。“no man's land”というのは「中立地帯」という意味らしいですけど、むしろ「人でなしの世界」ともとれる内容です。そこは全てが愚かで無力な世界、我が国も他人事ではありません。憂国の7点献上。
7点(2002-06-06 00:18:26)
36.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
悪が間抜けに自滅していく複雑ながら痛快な脚本を、痛快な映像と痛快な音楽で描き痛快に編集した徹底的に痛快な映画。映画的にほとんど時間を感じさせない素晴らしい出来だとは思いますが、街のチンピラ総登場の内容は好みのタイプではありません(設定自体はありふれたインディーズの臭いもするし…。個人的にはこーゆータイプのホラーが観たい)。しかし面白い!ので、充分7点献上。
7点(2002-04-28 18:12:24)
37.  ハート
確かに色調や物語は地味ですけど、鼓動をイメージさせるBGM共々ビジュアル的には結構インパクトのある映画だと思います。臓器移植先進国でもドナーの遺族のメンタルな部分は日本と大して違わないということが解ります。しかし一番意外だったのは「臓器移植」にまつわるサイコな話だとばかり思っていたのに、実は浮気性の妻が呼び込む悲劇が物語の中心だったこと。ま、それによって主人公の目的が達せられる訳ですが…。ということで、7点献上。
7点(2002-04-07 17:46:17)
38.  クイルズ
芸術家のリビドーは創作という名の排泄行為をし続けることによってのみ解放される、永久に萎えない勃起を扱き続けるが如く。意志ではなく根元的な欲求のなせる業は、例え何を犠牲にしようとも止めること容易ならざり。これは、紙の上に肉欲の限りを撒き散らす永遠に満たされぬ者と、正に「サディズム」と肉欲を実践する狡猾なる偽善者に心の封印を破られ、自らの闇のリビドーに打ちのめされてしまう理想主義者(つまり凡庸なる我々)の物語。私にもナタリー・ポートマン似のアメリア・ワーナーちゃんに「××」や「○○」や「“ピー”」をさせてみたいという、ドス黒いリビドーが沸々と込み上げてきました…。こりゃ絶対に子供に観せてはいけません、7点献上。
7点(2002-02-24 19:05:23)
39.  ストレイト・ストーリー
この映画の感想としては、ただ「憧れ」。私も、ここぞという時にあれだけ人を感動させる教訓をいくつも垂れられるじじいになりたい。そして、「あれに乗って俺に会いに来たのか」という一言だけで感動を表現できるじじいになりたい。だいぶ時を無駄に過ごしてしまったが、まだ遅くはない。世間で喧伝されている程、時の流れは速くないことも教えてくれた。ついでに言えば、女性には間違っても野村○代や○ビ夫人のようなばばあにはなって欲しくない。7点献上。
7点(2002-01-31 19:14:34)
40.  ハイ・フィデリティ
これ、すごい勢いで飛び出てくる名盤・名曲の数々を知っていれば、もっともっと面白かったんでしょうねぇ。しかし、ジョン・キューザックが観客に向かって告白する様子はそれだけでも充分面白い(特に30歳以上の独身男性は非常に共感できるのではないでしょうか)。アメリカ映画には珍しい等身大(↓正にこの形容詞がぴったり)の登場人物達が織りなす、(ドイツ音楽とクラシックを除いた)音楽への愛情溢れる粋なラブ・コメディです。私の映画「トップ5」には入りませんが、とりあえず7点献上。
7点(2001-11-11 12:58:43)
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