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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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21.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
正直言っちゃうと、結構ストーリーに問題がありますよね。一番気になってしまうのは、原作に登場しないタウリエルとレゴラスの二人。やっぱり二人が登場する意味合いは余り感じられず、特にレゴラスの方はLOTRのファンへのサービス&割と一本調子の原作へのスパイスの役割なのではないかと邪推してしまいます。急流下りとかアクションが必要だから仕方なく入れたシーンですよね……。 他には溜めがクドいのも考えものです。ピーター・ジャクソンの映画には今までも良く感じていましたが、「ドキドキするまで溜めといて→何もなかったorギリギリ大丈夫だった」という演出が多いですが、本作でもバッチリ健在。あと呪いで朦朧とした状態のキーリがタウリエルを見るシーンで、タウリエルに後光が差す演出はいくらなんでも陳腐だと思うぞ、ピーター・ジャクソン。 結構無理矢理な展開も多いですよね。あの無数の財宝に埋め尽くされたスマウグの巣からたった一つのアーケン石をビルボが見つけ出すのは迚も無理に思えます。文章なら何故アーケン石をビルボが見つけ出すことが出来たのか、それなりに説得力もありますが、映画だと偶然発見した様にしか思えません。 しかーし、このシリーズのファン(と言うか信者)からすれば、またしてもピーター・ジャクソンがあのハイ・ファンタジー世界を完璧な映像で見せてくれるだけでも正直なところ満足してしまいます。人間の想像力は無限で、誰だって目を瞑ればそこに自分の考えるファンタジー世界を描き出すことは出来ます。しかしそれを映像化することが如何に困難なことであるか!闇の森、ドル・グルドゥア、エスガロス、そしてエレボール。自分が思い描いていた世界そのものでした。 まあ実際映像が一番の魅力になってしまっている作品だと思うのですよね。でも私は満足しちゃいました!
[映画館(字幕)] 8点(2014-03-13 22:43:46)
22.  戦争のはらわた 《ネタバレ》 
戦争で最も男らしくない行為として、"身の保身"や"出世欲"が描かれます。 主人公・シュタイナーは心の底から出世を望んで戦争をやっている輩を憎んでいる。それはシュタイナーが昇進を辞退する場面や、全ての将校を嫌いとする言動等から容易に推測できます。確かにこの映画の中で描かれる悪役(ストランスキーとその取り巻き)はサイテーだ。危険な状況になると尻に火が付いたように逃げ回り、たかが勲章や身の保身の為に友軍を見捨て裏切る。責任を問われれば「上官の命令に従ったまでだ」「彼は数時間私の指揮外だった」と宣う。そんな輩をシュタイナーが最後笑い飛ばすシーンは痛快でした。弾丸の装填すらままならない程に現場を知らない傲慢で臆病で無能な上官。そういう奴、現代にも実際にもいるわ! 名匠・ペキンパーらしい迫力のある銃撃戦は圧巻。異なるシーンでは戦友同士のバカ騒ぎ(本当に楽しそうな男社会の様子)が描かれ、ラストの悲劇により悲壮感を惹き立てる。76年当時にこれだけの戦争シーンを描けていたことに驚嘆します。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-22 05:50:35)
23.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
「天才肌と努力型」、「軽薄さと不器用さ」、「対照的なレーサー同士の戦いと友情」……こう書くと如何にもありきたりな展開に終始し凡庸な作品になりそうなものですが、そこをクリアして堂々たる良作に仕上げてしまう辺りの手腕が、流石はハリウッド派の巨匠、ロン・ハワード。 実際に観終わって考えてみると、なんら奇をてらった展開は無いんですよね。張られた伏線を余すところなく回収し、人物描写の丁寧かつ的確でキャラクターの行動一つ一つに納得がいく。そして観客がアガるレースの場面を適度なテンポで挿入する。しかしこれだけの丁寧な演出、脚本は普通の監督には出来ません。正にお手本の様な映画。その模範解答の様な出来をありきたりと取るか、優秀と取るかは人それぞれですが、私は良い映画だと思います。 また、私は車輪がついているモノには基本的に興味がない男らしくない人間なのですが、そんな私でもレースの場面には結構テンション上がりました。やっぱりアクションの魅せ方が上手いのでしょうね。普段は「全部おんなじやん」と思ってしまうハンス・ジマーの音楽も、F1カーの唸り声を上げるエンジン音と同期している様な感じで、素晴らしかったです。 主人公二人の人生はどちらも恰好いいのですが、やっぱりニッキー・ラウダの生き様に惹かれますね。鑑賞後に調べてみたのですが、ウィペディアに載っている彼のストイック&非名声欲な姿勢からの数々の武勇伝が凄く面白いです。地元のガソリン・スタンドで代金の代わりに優勝トロフィーあげたとかイケメン過ぎる。
[映画館(字幕)] 8点(2014-02-07 18:35:22)(良:1票)
24.  プラトーン 《ネタバレ》 
ベトナム戦争への監督の怒り・葛藤をそのまま映像化した戦争映画の傑作。オリバー・ストーン監督は実際にベトナム戦争に参加した経験もあり、脚本から監督までに関わったオリバー・ストーンはスクリーンにその怒りをぶちまけた。現地民の虐殺・強姦、誤爆、上官殺し・友軍殺し、アメリカ人には直視したくはないであろう真実を見せつけられます。この映画がアメリカ国内で大ヒットし、アカデミー賞作品賞を受賞したという事実は、如何に泥沼と化していたベトナム戦争が当時のアメリカ人にショックを与え、内省化せざるを得なかったかを表していると思います。 今観ると非常に豪華キャストの面々ですが、その表情には死と隣り合わせの戦場での狂気が表れている。特に最重要キャラクターであるバーンズを演じたトム・ベレンジャー、エリアスを演じたウィレム・デフォーの演技は白眉。 貧乏人の息子のみが戦地に赴き、金持ちは金儲けに夢中になってる現状に反目して一兵卒として参加した主人公が、最後に「僕はバーンズとエリアスの間に生まれた様な存在」と独白するシーンには色々と考えさせられます。誰が悪で、誰が戦争を生み、泥沼に突き進んだのか。答えは出ませんが考え続ける必要はあるのだと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-25 15:27:47)
25.  悦楽共犯者 《ネタバレ》 
ヤン・シュヴァンクマイエルの短編は難解なものが多いですが、長編は思いの外に理解し易い作品が多い気がします。この作品もそうで、簡単に言っちゃうと「みんなそれぞれが変態的趣向を持ってるんだよ!それは運命的なモノで逃れられないんだよ!」ってことですね。実にヤン的世界にピッタリの主題だったと思います。 「結局こいつ等一体何の倒錯者なんだ?」という興味に惹かれて最後まで一気に観てしまう不思議な映画です。
[映画館(字幕)] 7点(2013-12-30 16:01:08)
26.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
驚異の映像体験だったと言わざるを得ません。観客は宇宙空間に放り出されたライアンと完全に一体となって宇宙で漂流する恐怖を疑似体験する。冒頭の船外作業からスペースデブリの襲来、ライアンの一人称視点による漂流に至るまでは本当に息が出来ないような臨場感でした。しかも特殊効果を用いて上手く繋いでいるとは言え、ここまでをロングテイクで撮ってしまうとは恐れ入ります。また編集の技術もとんでもない。ライアンが完全に一人で宇宙空間に放り出されるシーンでは一人称視点と三人称視点が入り混じったりする。画面構成もすごい。普通の映画では当然シーン毎に写したい対象は決まっており、それはこの映画でも同じなのですが、例えばスペースデブリがシャトルに衝突するシーン等では画面全体で明らかに観客が一回の観賞では処理できない情報量が描き込まれている。多分、何度観ても画面で色々な発見ができる作品だと思います。 では映像の凄さだけなのかと思っていたら全然そんなことは無くストーリーも素晴らしい。中盤のライアンがソユーズの中で死を受け入れようとした辺りから次第に人生の意味を問いかける様な展開を見せていく。マットの「宇宙空間は静かで孤独だ。しかしならばどこに生きる意味がある?生きて地球に還るんだ!」という台詞はあらゆる人の励みになる言葉だと思います。だからラストシーンでライアンが土を掴み、大地を踏みしめる姿は大変感動的でした。無重力・水中を経て彼女は陸への帰還を果たす。これは進化であり、再生であり、誕生の物語なのでしょう。 アルフォンソ・キュアロン監督は『トゥモロー・ワールド』に引き続き映像・ストーリー共に類い稀な傑作を撮ってしまった。彼の作品をリアルタイムで劇場の大画面で観られることを本当に幸運に思います。
[映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 08:31:46)(良:5票)
27.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
いやー、良い意味で裏切られました。舞台は政治的に保守的なカラーが根強いとされるテキサス。中盤まではカウボーイ風の男が記者二人を付け狙い、死刑制度反対派のゲイルは制度賛成派の右翼団体に嵌められた可能性を示唆する。この中盤まで「また豪く一方的に偏った内容だなぁ」と思ってました。いかにもゲイルが何らかの陰謀に巻き込まれた様にミスディレクションしていますからね。 しかし最後に明らかになるのは全く別方向の真相でした。この映画は死刑制度について「こっちが正しい!こっちは間違ってる!」と結論づけてはいない。ただ"冤罪の人間が死刑になる可能性もありうる"という当たり前の事実を示しているだけです。但し、観客への問題提起にもキチンとなっている。そういうバランス感覚も魅力の一つかと思います。 因みに私は最後までしっかり騙されました。観客の心情はともかくゲイル自身は納得してあの最期を受け入れた訳で、個人的には爽快感のある良いラストだと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-23 14:14:52)(良:1票)
28.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
鬼才キューブリックによる核戦争を題材としたブラック・コメディ。キューブリック独特の意地の悪さが爆発しています。 訳の分からないデマを信じてソ連を先制攻撃しようと爆撃指示を出すリッパー将軍、徹底的な反コミュニズムであるためにソ連をなんとしても攻撃したくて堪らないタージンソン将軍、核弾頭に跨り狂喜乱舞して消し飛んだであろうコング少佐、そしてラストにDoomsday装置が作動した後の人類の存続方法についてナチズム視点から嬉々として捲し立てるストレンジラヴ博士(しかもその非人道的な構想についてタージンソン将軍がまんざらでも無い顔をしている 笑)。極めつけはエンディングの「また会いましょう」。 核への驚異について真面目に描くよりも(実際にそのアプローチで行く案もあったそうですが)馬鹿げた悪い冗談にしてしまった故、強烈に記憶に残ります。笑ってみるのが正しい映画、でも決して笑えない映画。米ソ冷戦が終結した現代でも今日性が感じられる映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2013-11-20 15:57:22)
29.  ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 《ネタバレ》 
名バイプレイヤーを集めて作られた感じの悲喜劇。特にアラン・テュディックの芸達者振りは見事で、ヤクでキメキメ状態になった演技には大いに笑わせて頂きました。アメリカの良くあるお下劣コメディと異なり、劇中では誰ひとり死なず、態々見せる必要のない下品なシーンも見せない点に好感が持てます。昨今のアメリカのコメディなら件の写真なぞ間違いなく大写しにしてしまうでしょう。一応葬儀という舞台にあった上品(?)な作りでした。 但し、登場人物が多く一人一人の葛藤などは特に掘り下げられないので、「主人公が挫折から立ち直り成長する」そういうアメリカの伝統的な物語を求めている人にはややモヤっとくる話かも知れませんが。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 16:13:08)
30.  トランス(2013) 《ネタバレ》 
催眠にかかった人間の脳内を映像化するというアイデアでまずターセム・シン監督の『ザ・セル』を思い出しましたが、あちらの様なブッ飛んだ映像では無く、割と普通の絵画を巡るミステリーになってしまいます。スタイリッシュな映像に定評のあるダニー・ボイルなので映像も楽しめなくはないのですが、『ザ・セル』の方は連続殺人鬼の脳内したが、本作はセコイ男のジェームズ・マカヴォイの頭の中だからそんなに面白くないのが残念。 そうなるとミステリーの部分で楽しませてくれないと困っちゃうわけですが、これが基本的に後出しジャンケンのようなもので、真相を伏線から看破するのがほぼ不可能に近いので見終わった後は何とも言えない気持ちに……。 それから最後にエリザベスがフランクに催眠にして記憶を(完全にではないが)消すか、そのまま覚えておくか選択をさせて映画は終わりますが、それでいいんかい?クライマックスで彼女は自分の計画によって罪なき女性リズが殺され車内に放置されていたことを知り悔恨の涙を流した。それなのにまた催眠をしようという。あの涙はなんだったんだよ~。
[映画館(字幕)] 5点(2013-10-28 22:51:49)(良:1票)
31.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 
アラン・リックマン、コリン・ファースらイギリスの実力派俳優が馬鹿げた振る舞いをしている様は楽しくなくはないのですが、面白さがそこまでに留まっているのは残念な限り。 それから作り手の考える人間描写がとにかく適当。テキサスだから牛追いして、トレーラーハウスに住んで、酒場で暴れて……って呆れる位プロトタイプなイメージですねー。キャメロン・ディアスのテキサス訛りも頑張って演じているのは分かりますが、大変不自然。しかもロンドンに舞台が変わってからはいつの間にか訛りも殆ど消えているし。日本人の描き方も本来なら噴飯ものですが、あれはシャバンダーをだまくらかす為の演技と思えばまあ許せるかな。 かなり面白かったのが序盤の20分で計画が全て上手くいった場合の展開を全て描いてしまうこと。そこからどんどんと計画と違った方向に話が進んでしまい、主人公が泣きそうになりながら彼方此方を駆けずり回るってのは上手いなあ。
[映画館(字幕)] 5点(2013-09-28 08:32:09)
32.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
この物語は「居場所を求める人たち」を描いた話だと思います。アンナは流産により子どもを失いロンドンに帰ってきた。キリルはファミリーのボスの一人息子として横暴に振舞うも本質は女性的な男である。ニコライはロンドンの裏社会の王の居場所を狙っているドライバー兼始末屋を装うFSBの覆面捜査官。 彼らは一人の赤ん坊を軸にして交差し、物語は静謐ながら感動的なクライマックスへと進んでいく。とにかく脚本に全く無駄が感じられない程に素晴らしく、女性的な感性を持つキリル(実際にホモセクシュアルなのでしょう)がどうしても赤ん坊を殺せず苦悩するシーンは大変素晴らしかった。非常に暴力的でありながら母性的な作品だと思います。どうしてこの様な「生と死」が見事に共生した映画が撮れるのか……、素晴らしい。 公開当時一部で話題となった残酷描写も全体的に静かに進む物語に緊張感を持たせており、とりわけサウナ浴場での凄惨な殺し合いは必見です。常に人の痛みを丹念に描くクローネンバーグだから撮れた名シーンだと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2013-09-08 13:56:00)(良:1票)
33.  ワールド・ウォー Z 《ネタバレ》 
まず良くこんな原作を映画化したもんだと感心しました。原作は作者が「かつてこんなゾンビ大戦があったんだよ」っていう形式でズラズラと当時者のインタビューが載っているだけの本なので、これを映画向けに脚本を完成させたことには驚きました。しかし原作の一番面白い所である、「現実にゾンビが発生したら世界はどう対処するか?」という部分は消えてしまっていたように思います。個人的にソダーバーグ監督の『コンテイジョン』の様な完全リアル路線のパンデミック物を期待していたので少し残念でした。 本作は光と影のコントラストが上手い作品だったと思います。明らかに意図的に逆光にしているシーンが多くて、それは"平穏に忍び寄る絶望"、逆に"絶望の中で微かに見える希望"の両面を表現していたのかなと思います。ゾンビ映画の伝統といえば容赦の無いバッドエンドだと思いますが、それに対して本作は最後に希望を見出して人類は生き残っていくラストとなっており、従来のゾンビ物から脱却しているのも面白いなと思いました。 しかし最も残念だったのがファミリー映画としての体裁を保つためでしょうが、血が全く映らないことです。最後に希望を見せて終わる映画でもいいのですが、それなら劇中で凄惨な描写がないと私は納得できません。この映画は汚い部分はほぼ完全にオミットされているので、ラストのブラピの独白も綺麗事の様に聞こえてしまいました。 あと流石にペプシの宣伝が露骨過ぎないか?なにゾンビに向かって呑気に一杯遣ってるんだよ!CMか!
[映画館(字幕)] 7点(2013-08-18 19:39:20)
34.  クラッシュ(1996) 《ネタバレ》 
そもそも車を運転するのが余り好きでない(誰かを轢いてしまうかもしれないという恐怖が何時もある)私にとってはこの映画のキャラクターたちの心情は理解不能。しかしクローネンバーグ独特の耽美的な映像美は堪能できました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-13 08:06:19)
35.  ワイルド・スピード/EURO MISSION 《ネタバレ》 
良いんじゃないでしょうか、実に正統派B級映画。とにかくストーリーは欠伸が出るほどどうでも良く思いました。私はこのシリーズは2以降観ていなかったので、ヒロインのレティが敵側に回っていても「フーン」としか思えなかったのですが、この辺りはシリーズのファンだと感慨深い場面なのかも。それにしても彼女が記憶喪失になった原因、そしてその処理が大変杜撰だったと思います。もう少し彼女の内面も描けば深い話になったのかも知れません。チームモノとして見てもとても上等な代物とは言えないでしょう。結局最後までチーム内での役割が良く分からなかった人が何人もいる。 そんな淡白なストーリーとは裏腹にアクションに関しては大味の極みで笑わさせて戴きました。大概のアクションで戦車が登場するとノロノロ走って砲弾を大仰にぶっぱなすだけなので、本作のようにスピードを出してボンボン砲弾も撃ちまくる展開はイイですね。戦車って結構スピード出ます。クライマックスの滑走路でのチェイスシーンも「滑走路何十キロあるんだよ!」と突っ込みつつも、サービス満載の演出に大変満足。4つのパートが同時に進行していたのでかなり見辛かった部分もありますが。それから最近のアクションではめっきり減ってしまったマッチョメン同士の肉弾戦はやっぱり観ていて燃えます。
[映画館(字幕)] 6点(2013-07-12 22:27:19)
36.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 
私の中の新しいクリスマス映画の傑作になりました。ソニーの3Dアニメーションには苦手意識があったので見逃していましたが本当に掘り出し物だった。オープニングのスパイ映画さながらのプレゼント作戦で掴みは完璧、キャラクターの描き方も実に丁寧でキャラが立ちまくっている(おじいサンタ最高だ!声がアラン・アーキンなら言うこと無しだった!)。主役のアーサーは勿論、サンタ、スティーヴ、おじいサンタの成長までしっかり描くのだから大したものです。 正直に言うと、各国首脳がソリをUFOと間違えてディスカッションするシーンなんかは必要ないと思いましたが、最後はみんなハッピーだからこれでも良いのだ。 最後のグウェンがピンクの自転車を本当に嬉しそうに乗っている姿にはマジで泣きそうになりました。ホントに良かったね、グウェン!
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-08 22:06:28)
37.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
題名から月面採掘作業の単調さに段々と狂っていく様なサスペンス映画なのかなーと思っていたのですが、予想外に切ない展開に驚きました。またそういう展開に弱いので単純に嬉しかった。終盤、二人のサム・ベルが採掘車に乗って奥さんとの馴れ初めを嬉しそうに話し合うシーンは、その時には二人とも自分がクローンで奥さんとの記憶もインプラントされたものでしかなく、しかも地球で待っていると思っていた奥さんも既に死んでいるのを知っていることもあり、ついつい感涙してしまいました。 ラストに後日談など描かずにニュースのナレーションだけでその後の顛末を説明するのもスマートでとっても良かった。 あと月面の寒々とした映像が凄かったですね。恐らくミニチュアで撮ったのでしょうが、非常に良く出来ていたと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-04 00:25:36)(良:2票)
38.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
80年代筋肉俳優たちがアクション映画で暴れ回っていた時代、『ダイ・ハード』の只のオッサンが泣きそうな顔で「畜生!なんで俺がこんな目に」と文句言いながらテロリストをやっつけていくマクレーン刑事は新鮮でした。今回の映画ではそんな情けなさは殆ど無し、正直敵側よりマクレーンの方が人殺してんじゃないの?という位の暴れっぷりですが、まあ底抜けアクション映画としては単純に楽しめました。全編がバカバカしくっていいですね。敵に「マクレーン、お前はここ(ロシア)では警察ですらないぞ!」みたいなこと言われて、「俺の息子はCIAだ」ってお前が人殺していい理由にはならねーよ!っていう。最高です。 シリーズお決まりの「悪役は結局金儲けが目的(だから容赦なく殺す)」や「相手が女でも容赦せず殺す」等はキッチリ入っていて、個人的には相変わらずえげつない方法で悪役をバッタバッタと殺害していくマクレーン親子に爆笑しっぱなしでした。敵をプロペラに投げ飛ばしてバラバラのミンチにするって主人公のすることじゃないぜ。 映画が始まって15分程度でカーアクションになだれ込むスピード感は嫌いじゃないですが、無意味にガチャガチャしたカメラの動きには少し参ってしまいました。車がぶっ壊れるシーンはキチンと写せばいいのに。車を引き潰しながらその上を車で進んでいくなど画的には笑えるアクションが多かったのに残念です。 それから重箱の隅になりますが、放射能を中和させる(しかもゼロレベルまで!)化学物質があったり、チェルノブイリに生身で平気で乗り込んだりする場面には、まあフィクションだから別にいいんですけど、ちょっと呆れました。ギャグにしていたから幾分マシか。
[映画館(字幕)] 6点(2013-02-21 22:27:41)
39.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 
全体的に軽いノリの作品が多い007シリーズの中でも特にコメディに寄った作品です。主人公ジェームズ・ボンドのTPOを弁えないプレイボーイ振りや、悪役のよく考えると間抜けな行動原理にツッコミながらそれなりに楽しく鑑賞できました。但し今回悪女として登場するプッシー・ガロアには可也ガッカリしました。女軍団を率いている程の男嫌いの癖して、ボンドと柔道ごっこしたらコロッと心変わりっていくらなんでも単純すぎじゃあ……。そりゃジェームズ・ボンドにかかればレズビアンでもイチコロだぜって言われたらそうなのかも知れませんが、もうちょっと味方側になる際の上手い理由は無かったのかと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2013-02-13 21:19:45)
40.  フード 《ネタバレ》 
J・シュヴァンクマイエルが食事という行為を嫌っていて、その態度が作品に如実に現れているというのは有名な話ですが(肉片の恋とか、フローラとかすごいです)、本作は正に食事というテーマで作られた作品。正直、「そこまで食事が憎いか!」と半ば呆れてしまう様な悪夢的食事シーンが朝食・昼食・夕食と3つ描かれます。3つ共に共通している概念は「お前たちが食事をするってことは他者を食ってるんだよ」って事実。ある意味、食事が楽しいものとして描かれる宮崎映画の対極とも言える作品ですね。ゲロゲロ~。
[DVD(字幕)] 8点(2013-02-03 20:54:00)
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