81. プロミシング・ヤング・ウーマン
全くもって興に乗れない復讐譚でした。突き抜けた狂気無く、喪失感を埋める為の姑息な策略、その喪失感がそもそも伝わって来ない。本作がアカデミー脚本賞というのに100えぇ~っであります。 [DVD(字幕)] 4点(2022-04-19 01:41:16) |
82. どん底作家の人生に幸あれ!
もんの凄い邦題に釣られての鑑賞。超有名小説の映画化だったとは。山あり谷ありの一代記が「スターリンの葬送狂騒曲」の監督らしいカラリとしたタッチで描かれており観やすい作品でした。?なキャスティングは監督のこだわりだったそうで、人は同じヒトなのだとの思いがあったのでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2022-04-17 12:03:27) |
83. クーリエ 最高機密の運び屋
邦題からマフィアものでパーッと行こうか~の気分で鑑賞。まさかのペンコフスキーの話だったとは。この人の事はフレデリック・フォーサイス作品で知っており末路も分かっています。しかしながらグレヴィル・ウィンの存在は初耳。市井のセールスマンがCIA&MI6の依頼を受けてペンコフスキーがもたらすこれ以上無い最高機密のクーリエとなる。ウィンの運命や如何に! 派手なアクションも一発の銃声も響く事もなかったのですが、全編息苦しさに包まれておりました。白鳥の湖に共に感極まる二人に涙腺に警報が出て、ウィンがペンコフスキーに 叫び続ける You did it ! に崩壊ボロ泣き。ミサイル撤去の事実をペンコフスキーが知ったというのは事実であって欲しいです。ベネディクト・カンバーバッチの顔の相が変わる激痩せ役作りが圧巻。結末にまた涙。 こうして普通に過ごさせていただく間にも核戦争回避の為に命を懸けて下さる人がいるのだろうか思いが至りました。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2022-04-12 01:32:36)(良:1票) |
84. 天国の笑い声
DVDタイトルは「オードリー・ヘプバーンの 素晴らしき遺産」ですが、彼女の出番は2回で計1分程。画面に映えるキュートな姿が目を惹きましたが、彼女お目当てで鑑賞された方はがっくりかもしれません。 しかしながら本作は掘り出し物でした。 イタズラ好きな富豪の遺産を相続する4人はそれぞれに与えられたムチャクチャな課題をクリアしなくてはならず、四苦八苦模様に大笑いさせられ、お金は必要だけど重要ではない事に気づく姿にしみじみとさせられ、何となく予感があったオチにスッキリ爽快。 全員の達者な演技に魅入ったウェルメイドなコメディであり、多くの方に観ていただきたい作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-03-30 02:13:58) |
85. 若妻物語
ロドニー&サビーナのバカップルが全編に亘ってキャンキャン吠え立てているだけ。コメディなのですが、癇にさわるばかり。特にサビーナのアホっぽい顔と語り口でのしょ~~~~~もない言動には胸糞の極み。ヘプバーン登場してました、ほんのチョットだけ。どうでもいいキャラクターでした。彼女がいたからこそ詐欺邦題として後々まで名を残す作品 [DVD(字幕)] 2点(2022-03-24 01:28:38) |
86. 第四の核
敬愛するフレデリック・フォーサイス作品の中で本作は未読。マイケル・ケイン、ピアース・ブロスナン共演と言うことで膨らんだ期待が徐々に萎んでしまったのが残念。原作は面白い(と確信)ので撮り方の問題なのでしょう。モッサリしたケインと動くマネキンのようなブロスナン。細かな心理描写は難しいとしても皆無な脚本。エグゼクティブプロデューサーも兼ねたフォーサイスはこの出来映えにどう思っているのか知りたいところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-03-19 00:28:03) |
87. 駆逐艦ベッドフォード作戦
《ネタバレ》 リチャード・ウィドマーク、シドニー・ポワチエ共演とくれば「復讐鬼」のような対決を大いに期待したのですが、共に灰汁に欠けて手に汗握れません。チープ感漂う映像でのメリハリない展開をボーッと観ていたせいかソ連船が核を搭載していたのが分からず(恥)、ラストショットで「あ~、そういう事か~」という体たらく。ミサイル発射ボタンを押しちゃったというのに、そんなアホな話があるかいな、いやしかし、ありえないとは言い切れない。思いがグルグル巡ったところに加点。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-18 19:53:50) |
88. 最後の谷
30年戦争時の寒村を舞台にした物語。拷問を悪魔払いと称するのを始めとした宗教家の傲慢さ以外に印象に残るものは無く、端正な台詞回しではあるものの、毒気が薄いマイケル・ケインもいまひとつ。ナイジェル・ダヴェンポートがもう少し話に絡んでくれれば盛り上がったのに。全編通して歯痒さがある惜しい作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-14 16:04:34) |
89. 真夜中の銃声
脚本がお粗末に過ぎます。クリスティン・スコット・トーマスは目を瞠る美しさではありますが、身勝手で浅はかでしょうもない人物像で、絡む男性陣も枕を並べて討ち死にのような魅力皆無の者ばかり。時代背景も思わせぶりなだけ。サスペンスの「サ」の字もありゃしない。画面がパッと華やぐアン・バンクロフトの貫禄十分のお姿に加点。 [DVD(字幕)] 3点(2022-03-08 04:06:44) |
90. 永遠の門 ゴッホの見た未来
凝ったカメラワークでの映像美に魅入っただけで終わってしまった作品。37歳ゴッホを違和感無く演ずる63歳ウィレム・デフォーには大拍手。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-06 23:22:59) |
91. いつも2人で
激しすぎる時系列の入れ替わりについて行けず(アルバート・フィニーが年齢を感じさせない顔というのも一因か)全く興に乗れません。音楽、台詞が洒落ていただけに普通に展開すればしみじみさせられた筈なので残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2022-02-28 13:27:55) |
92. シンドバッド虎の目大冒険
《ネタバレ》 ジェーン・シーモア出演以外の知識無く鑑賞。お綺麗ですが他作での神々しいまでの美は感じられず。その他全員揃いも揃っての大根芝居が特撮怪物話の添え物だとしてもお寒い限り。黙々と主人に仕えた挙げ句に使い捨てカイロ扱いされたミナトンの存在感たるや。足下にも及ばない大物二世役者のペラッペラぶりを改めて思わされるところです。 [DVD(字幕)] 3点(2022-02-24 16:10:30) |
93. 唇からナイフ
ピンポ~ン、ドッカ~ンからの作戦会議に当たりかもと寄せた期待は空振りに終わりました。よく分からない筋立てを感情が籠もっていないお芝居(お目当てテレンス・スタンプ然り)で見せられて退屈でした。 私的に三大ダメ邦題「意味不明」「詐欺的」「ネタバレ」の中で本作の意味不明ぶりは超絶であり意図を伺いたいものです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-22 13:47:46) |
94. インドへの道
私的に当たり外れが大きい巨匠作品でガックリなハズレ作品。初体験ジュディ・デイビスの演技なのか地なのか(ゴメンナサイ)目つきの悪さのムカムカに堪え、何時も閉口させられる不倫モノですらない意味不明な人間模様のポカーン感に堪え、「いつまでやってるの・・・もう、ダメ」2時間経過時点で撃沈となり翌日リトライ。「ここから面白くなってくる」事無くお開き。植民地模様にもとってつけた感しか無く、巨匠売りの一つである雄大な風景も「ライアンの娘」の足下にも及ばない。 アレック・ギネス出てたのですね。確認しても分からない流石の役作りでありました。 [DVD(字幕)] 2点(2022-02-14 12:16:02) |
95. キャッシュトラック
ジェイソン・ステイサム初体験。振りまかれる辛気臭さにゲンナリでしたが、何者か分かって以降はまぁそれなりにと言うことで完走出来ました。章区切りでの「ご」丁寧な作りと音楽がクドい。数あるツッコミどころで一つ言いたいのは、肉も貫禄もついたチョイ役出演アンディ・ガルシアのFBI親玉で、組織として何の存在価値もないのはアカンでしょう。意気込みは感じましたが興に乗れない作品でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-02-11 15:48:19) |
96. スペードの女王
お目当て無し、予備知識ゼロでの鑑賞。 トップクレジットのアントン・ウォルブルックに「へぇ」「当たりかも」でしたが、抑揚無い辛気くさい姿に「ダメだこりゃ」のリタイア寸前に。しかしながら、伯爵夫人との対峙シーンから結末まで、昔よく思った「ガマンガマンここから面白くなる」が当てはまる、演出演技共に画面に釘付けとなった絶品ぶり。空に羽ばたいて行く鳥達の姿が粋でありました。 トータルで当たりと言える作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-02-06 19:06:29) |
97. 霧の夜の戦慄(1947)
製作も兼ねたジェームズ・メイソンが一人二役にて実生活の妻であるパメラ相手に犯罪者の心理に迫る作品。意欲作なのでしょうが、屈折・妖気を感じられなく、突き抜けたシーンもなく、何故そうなるのかな結末と併せて盛り上がりに欠けるものでした。 しか~しながら、 手フェチ且つ声フェチな私。38歳若きメイソンの velvet voice をた~っぷり聴かせてもらえて耳福であります。 こいつぁ春から縁起がいいわい [DVD(字幕)] 7点(2022-01-01 20:49:26)(良:1票) |
98. 007/消されたライセンス
見た目も企みも貧弱な所を残虐シーンで補っている悪役相手に私怨で暴れ回るボンドに全く興に乗れず。若きベニチオ・デル・トロのペラッペラなチンピラぶりに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-09 16:31:06) |
99. 007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトン初体験。硬軟自在の姿に大いに惹かれました。しっかりした筋立てで目の離せないスパイ活劇でした。ただ、ジェームズ・ボンド像としては何か違和感がありました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-09 00:27:26) |
100. 007/オクトパシー
オープニングクレジットでのルイ・ジュールダンに座り直しました。往年の二枚目色男らしい紳士然とした立ち居振る舞いでありながら、狡っ辛く冷酷な悪役ぶりは期待以上で大満足。手を汚さない彼に絶対服従なターバン姿の手下が贔屓のタイガー・ジェット・シンを思わせる迫力で満足。征服欲の塊な将軍とのスリーショットは悪の枢軸でありゾクゾク。ストーリーがしっかりしていて最後まで結構手に汗握りました。お顔立ち、色気、哀愁、キレ、甚だしく欠けるモード・アダムス(-1点)のミスキャストが実に惜しいところです。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-06 15:53:30) |