1. インセプション
恐い夢から無理矢理”ジャンプ”して目が覚めたと安堵していると・・・そこはまだ夢の中だった。。。 誰しもが経験している小さな恐怖を逆手に取っての大活劇!「エルム街の悪夢」や「パプリカ』等で描かれたような夢絵巻を最新技術を駆使して臨場感溢れる映像に昇華させ、個性溢れる俳優陣と迸る音楽がそれを支えるノン・ストップ・SF・アクション・ミステリー!! 「欲張り過ぎ、詰め込み過ぎ」というなかれ。ここまで映画の愉しさを味わせてくれれば、制作費の「注ぎ込み過ぎ」も納得できますわ。お見事!!! [映画館(字幕)] 9点(2010-07-31 21:49:23) |
2. アバター(2009)
現在のハイテクを駆使した果敢な映像美へのチャレンジに、素直に拍手を送りたい。この作品を契機に、今後更に斬新な3D映画が続出するであろう。 しかしながら、今作が歴史に残る作品か?と問われれば、当時での革新的映像であった「猿の惑星」や「スターウォーズ」と比較してしまう。 作品自体の完成度からは、残念ながら、語り継がれる映画とは云えないであろう。 [映画館(字幕)] 6点(2010-01-19 01:57:41) |
3. ハリー・ポッターと謎のプリンス
ネタバレ 今作を観た後、ポッタリアンの長女から旧作DVD6本を借りて復習を致しました。 発見が2点・・・①改めて「子供って成長するもんだな~」②回が進むごとに《青空》がなくなっているぞ。 キャストの成長と共に、楽しいファンタジーから青春ドラマ、そしてシリアスなサスペンス劇場へとシリーズは変遷しております。 デキはともかく、ここまで成長した我が子を途中で見放す訳にはいきませんので、最終作までつきあいますよ、私は。 果たして2年後に、我が娘は父と共に劇場に足を運んでくれるだろうか?それだけが気がかりだ。 [映画館(字幕)] 5点(2009-08-15 02:24:36)(笑:1票) |
4. スラムドッグ$ミリオネア
ネタバレ 評価の低かった「28日後...」の絵心に、個人的に非常に嵌ったので楽しみにしておりました。斬新な脚本に眼を奪われがちですが、期待を裏切らない秀逸なカメラワークに釘付け!貧民街の雑踏から高度成長を続けるインドのビル群まで、静と動をカメラの眼は冷徹に切り取っていきます、エスニックな色彩感を満載にして。ドキュメンタリー風の現実的な写実と「ドッグヴィル」のパラノイア的映像が見事に融合して、この現代お伽噺を昇華しています。シリアスな展開から脳天気なラストシーンもこの監督なら得意技ですね。ボイル+マントルの作品には今後も目が離せません。 [映画館(字幕)] 7点(2009-08-15 01:52:26) |
5. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
ネタバレ 短くも激しく海の藻屑と消えた恋は、永遠の輝きを保った。二人で時を掛け育て上げた愛は、「平安」と引き換えに、その輝きを失った。 『タイタニック』から12年後の2大俳優の成長ぶりを、二つの作品の恋愛の形と比較しながら観賞させてもらいました。 単行本にした方が売れそうな、人間の深層心理を描く純文芸作品です。「何年寄り添っても超えられない男女の壁」こんな重いテーマですから、普通なら退屈な映像になりがちですが、二人の高いレベルの演技がそれを払拭しています。最期の朝食のシーンの緊張感などは、並の俳優では決して醸し出せないでしょう。 そして、ラストのキャシーおばさんの言葉~おぉ怖っ!要するに「どんだけ永くつきあっても、女は何を考えているかわからん」のです、こちら側からすればですが・・・ [映画館(字幕)] 7点(2009-02-15 23:07:15) |
6. 007/慰めの報酬
ネタバレ 前作「カジノ・ロワイヤル」は007の誕生を、愛と裏切りとIT捜査と肉体アクションをごちゃまぜにして「チン」と描いたレンジケーキミックスのような秀作だった。その5分後からの続編である今作は、愛を失ったボンドが復讐に燃える殺人マシンとなり、水陸空の大活劇を演じるのであるが・・・なにかもの足りない。 そう、愛憎が足らない。今回のボンドガールに向ける007の愛は、娘を守る父親の愛情である。彼女もそれを受け入れ、そこに裏切りなどは存在しない。ゆえに観客は安心して見ていられる。ハラハラしないアクション映画なんて・・・ 世界の観光地ガイド的な絵つくりもアクションシーンも悪役に見えない悪役も、「ネバーランド」監督のこだわりが感じられ、好感がもてるのだが、肝心の“濡場”が少ないと魅力半減。 そうです、ごめんなさい!個人的には今回のボンドガールの方がタイプだったので、彼女のベッドシーンを観たかっただけなんです・・・ [映画館(字幕)] 5点(2009-02-01 01:34:31) |
7. ブーリン家の姉妹
ネタバレ 観賞後に真っ先に本屋に駆け込み、イギリス王朝関連の新書を買い漁っていました。 美しきポートマン嬢(アン王女)の最期を観て「歴史的事実はどうなんじゃ~」という単純な想いからですが・・・ 世界史の勉強では一行で終わる「アン王女の悲劇」が、実は後の大英帝国の幕開けとなるエリザベス一世統治時代に繋がる歴史の皮肉。 今作は、歴史では語られないアンの妹にも光を与えており、歴史ドラマというより姉妹の愛憎劇です。旬の2女優が看板な為か、男性陣の描き方が中途半端。特に、名君でありながら下半身だけは節操のないヘンリー八世だけでも、もっと精細に描写したなら、作品としての重厚感が出たと思うのだが。 作品としては、不満な処も多いが、チューダー朝時代への歴史的興味を起こさせただけでも、ポートマン・ヨハンセンの熱演に感謝! [映画館(字幕)] 6点(2008-11-18 01:15:42)(良:1票) |
8. 僕らのミライへ逆回転
ネタバレ 「エターナル・サンシャイン」で極力CGを排した映像美を見せた監督が、今度は、映画界の先人達への畏敬と愛情を、ジャック・ブラックの怪演を得て、画面いっぱいに表現しています。 いまどき、VHSしか置かないレンタルビデオ店と陳腐な名作リメイクの設定は、まさしく「手作り」映画への憧れと現在のCG大作の氾濫に対する警鐘か? 「映画っていうのは、自分のカメラで、描きたいように一生懸命考えて、ドーンと撮らなければダメよ!」みたいなノリが爽快です。確かに特撮とCGは別物です。シガニー・ウィーバーの出演は「ゴースト・バスターズ」や「エイリアン」の絵作りを思い起こさせる仕掛けと思うのは勘ぐり過ぎでしょうか? まさかミア・ファローの老けぶりは特撮ではないですよね^^ [映画館(字幕)] 7点(2008-11-18 00:43:44) |
9. タロットカード殺人事件
ネタバレ ウディ・アレンに最大限の敬意を表しても、この作品は不完全燃焼。オープニングは「おやっ」と引き込まれたが、それ以降は尻切れトンボ。サスペンスなのかコメディーなのか?仮にアレンが出演していなかったら、一体どんな評価になるのだろうか~考えるだけでも恐ろしい。 [映画館(字幕)] 4点(2007-11-15 02:00:35) |
10. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
ネタバレ どこか昔のTVアクションドラマシリーズのようなレトロ&ハイセンスなオープニングがいいですね~「さぁ、これからシリーズが始まりますよ~」という感じ、歌も最高、一発で引き込まれます。 ちょっと腹が弛み始めたが、とりあえずマッチョなボンドが、CGなしの大活劇!お決まり美女との愛と裏切り。バイオレンスとエレガンスを軽快なスピードで描ききる見事な演出。ヒーロー物は、観客が主人公になりきれるかが勝負の分かれ道。その点でこの作品は大成功です。映画館に居る時は「俺がヒーロー」一歩外に出たら「これが現実」アクション映画の見本ですな! [映画館(字幕)] 8点(2007-02-01 03:04:07) |
11. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
ネタバレ ハリポタシリーズもファンタジーからついに青春ドラマ化か! 甘酸っぱい初恋・熱中スポーツ・親友との確執・憧れの先輩の死。 大人になる前に、多くの人が経験するであろう事柄が次々と現れます。 「飛び出せ、青春」世代のおじさんは、思わず懐かしさに胸きゅんでございます。 シリーズ中では一番楽しめました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-04-24 01:24:41) |
12. チャーリーとチョコレート工場
あなたのお子さんが「この映画、すっごく面白い!」といったら、子供の将来に不安を感じなければなりません。 この不愉快な爽快感はひねた大人しか味わえないものですから。悪のりしたバートンって、ファザコンのルイス・キャロル(不思議な国のアリスの原作者)のイメージなんです~私は~ [映画館(字幕)] 7点(2005-11-09 02:52:38) |
13. キングダム・オブ・ヘブン
ブッシュよ退け、弱き民の為の聖戦ぞ!将軍様よ、許されるならテポドンはイスラエルへ!エルサレムが地球上から消滅すれば、世界平和の日は近い。 [映画館(字幕)] 6点(2005-05-20 03:19:02) |
14. ネバーランド
子供の頃、旅行先で吹雪の為、ホテルに缶詰になり翌早朝にようやく外に出たら、あまりにも美しい純白の世界を目の当たりにして思わず目頭が熱くなった事があります。そんな映画です。 10点(2005-01-19 03:12:47) |
15. エイリアンVS. プレデター
「フレディVSジェイソン」同様、もともと設定に無理があるのは理解済みなのだが、とにかく恐くない!ワクワクしない!この手の作品で最後まで脈拍数を維持させてくれたのは見事。 3点(2005-01-16 18:59:16) |
16. キング・アーサー(2004)
キーラ・ナイトレイで十分満足でした。 6点(2004-09-23 01:41:23) |
17. トロイ(2004)
3000年前はこんなに美男美女が多かったのだろうか?美しく作られ過ぎている感は否めないが、戦闘シーンは圧巻。遺体を引き取りにくるプリモアスには感動。エンドクレジットの挿入歌は場違い。歴史のお勉強にも最適。以上。 7点(2004-06-04 01:51:33) |
18. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
母親が中性的、マテオがマッチョ過ぎる。キャスティングが変わればまた印象度も変わったかもしれない。ただ、それを補って余りあるほど姉妹のいじらしさと父親のダメ亭主ぶりは素晴らしい。ハンディムービーやスローモーションを巧みに使った映像も魅力的。縁日でのボール投げのスローや長女の「デスペラード」の独唱は鳥肌ものだった。アイルランド移民?の一家族ががマンハッタンという大都会で小さな幸せを掴んでいく姿が微笑ましく描かれている。 6点(2004-01-11 04:13:12) |
19. イン・ディス・ワールド
これは単なるロード・ムービーに片付けられない。甘い感情移入をする余地が出来ないほど強烈な現実が次々襲ってくる。ハンディムービーらしき荒れた映像から今、世界中で起きているいわゆる日常~日本では非日常~が淡々と訴えかけてくる。映画というにはリアルすぎ、ドキュメンタリーにしては美しすぎる。とにかく平和ぼけした我々には非常に痛い話であります。 7点(2003-12-22 03:10:50) |
20. マグダレンの祈り
修道女達のふしだらな関係を描いたエロエロ映画と期待していたのですが、R-15だし…私が愚かでした、感動です!名作です!オープニングの熱い演奏場面から淡いエロ期待は吹き飛び、一気に引き込まれました。厳しいカトリックの戒律の下、「不貞」という名の罪を背負った女性達の生き様を激しく、哀しく描いています。女のあらゆる側面が垣間みられ、男としましては、改めて女性の奥深さを見せつけられた思いです。最初はパトリシアが主役と思いきや、バーナデッド役のノーラ=ジェーンがストーリーが 進むにつれ存在感が増してゆき、最期は彼女の美しさと強さが映画の中心になっていきます。壊れていくクリスピーナと冷徹な修道院長の怪演が更に花を添えています。よい意味で裏切られた傑作で、あえて脱走モノの範疇に入れるなら、演技がピュアな分、「ショーシャンク~」より上かも! 9点(2003-11-30 02:55:24) |