1. ターミネーター
制作での目立った出費は有名アスリートへのギャラと特殊メークとダイナメーション撮影くらいか。あとはアイディア溢れる脚本と技術で一級のSF作品に仕上げたB級映画。後に傑作たる続編が出る意味でも、見て損の無い作品です。主演三人が駆け出しの若手であるためかえってキャラクターが生かせてますね。実物も見ぬまま偶像を愛したカイル。訳け解らぬまま恐怖から逃げるサラ。何より、当時のシュワさんの大根レベルの演技が【目的遂行だけのロボット】にぴったりでした。 [映画館(字幕)] 9点(2015-03-05 06:03:18) |
2. アバター(2009)
驕り高ぶって何でも支配して正論ぶってる性根の腐った人間ども。彼らの(性根の腐った)正論に反旗を翻して闘う人間の物語。個人的に好きです。自然界が味方してくれたとなれば更に嬉しいです。あんまり小理屈で小難しく見ると肩こるのでゴチャゴチャ考えず勧善懲悪の童話として見て、そのうえで充分楽しめました。 それと、ネイティリもトゥルーデイも最高にイイ女だなと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2015-03-04 07:48:05)(良:1票) |
3. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 いつもは字幕で映画を放送する番組が、この作品に限って吹き替えになっていたので怪訝に思っていましたが見始めて数分で納得。この作品を字幕にしたら、誰が発したどの台詞かの字幕まで記述する文字の多さと忙しなさになり、無限に広大な宇宙空間を映してもスクリーンが狭苦しくなって見栄えしなくなるからではと推測しました。登場人物は実質2人しかいないんですけど、台詞だけの人間はあっちこっちにおられますので。 結論として面白い映画、そこそこ感動もできました。 宇宙空間に取り残されてからの生還劇。ネバーギブアップ精神で新な希望を見出して勝利(無事生還のこと)を掴むというドラマはありきたりではあるものの、この映画はとにかくストーリー運びと画とアクシデントの作りが上手い。 私も含め人類の多くを占める一般人は宇宙に行った事が無くステーションに乗ったことも無いのに、まるで宇宙空間を体験できているようなカメラワーク。自分が生きてる空間の中の、しかも自分の目前で次々と勃発する、確実に死に至る事故やら災害。思いっきり目視確認できてしまった仲間の死(←閲覧注意レベル)。それでも強引なほど希望を持たせてくれた仲間(←良い漢です)。 画面から一時も目が離せないという映画には久々に出会えました。ラストシーンは感動的ですらあるので、『あれ?帰還した宇宙飛行士って重力に慣れず自力で立てないはずだろ?』なんてツッコミは野暮なので止しましょう(笑)。 良い映画でした。 【毎度おなじみの蛇足】 『ロシアの衛星がミサイルで破壊された!』 ←どこの国の仕業か知らんが、これって開戦ものの大暴挙では? [CS・衛星(吹替)] 8点(2022-07-22 04:41:44) |
4. フランケンシュタイン(1994)
登場人物のほぼ全員に感情移入できました。誰もかれも悪氣あって行った事じゃないのに起きた悲劇。【愛も無く、なぜ創った。】というキャッチコピーに大いに賛同できます。でも同時に、愛があるからといって何を創っても良いわけじゃないね。 [ビデオ(吹替)] 8点(2015-04-24 11:41:06) |
5. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 山奥で修行した忍術の使い手よりも、重力を無視したアクロバット殺法使う女よりも、兵隊経験のある筋肉男が最強という設定に落ち着きましたか。さすが米・英の合作。いや、膝の軟骨が無いのに大活躍するブルースも大したもの。でも女の力で動かしたナイフが通るくらい弱いのかバットスーツ。酷評してきたけど私はどんなに荒唐無稽でも勧善懲悪が好きです。ブルースは境遇がそのままで、貧乏な家に生まれていればもっと地に足をつけたすごいヒーローになれたでしょう。執事・警部・重役は最後までかっこよかった [地上波(吹替)] 7点(2015-03-05 18:08:10) |
6. チャーリーとチョコレート工場
素直に面白かったといえる映画です。目と心を現実世界から連れ去ったうえで為になる教訓が得られたあたりは、漫画日本昔話の欧米版、そのロングバージョンといったところでしょうか。いい年になった大人もオマセな子供も楽しめるでしょう。それにしても思うのは、役を完全に自分のモノにしたうえで好き勝手に暴れる様に演技する役者のパワーは最強なこと。そしてそういう役者を完全に使いこなせる監督と組めば最高の作品ができるという事。映画ってやはり夢のショービジネスであるべきですね。 [地上波(吹替)] 6点(2015-11-14 17:05:13) |
7. フルメタル・ジャケット
チェリードーナツ君とハートマン軍曹に見られる指導者と生徒の悲劇は程度の差こそあれ、どの分野でも時々起こりますね。まあ、兵士の教育はあれで普通なのでしょう。リアルに人間を描いている感はあります。 [ビデオ(吹替)] 6点(2013-07-27 07:18:34) |
8. オデッセイ(2015)
映画の評価としては同点の他のレビュワーさんと同じです。可もなく不可もなく。 絶賛売り出し中(公開当時)の役者に追い風を当てて盛り上げようという意図は、日本も米国もおんなじ。 [地上波(吹替)] 5点(2020-02-04 05:19:50) |
9. ターミネーター4
《ネタバレ》 ヒット作だからなんとか延命したいがために旬のアイドルを起用して、CGも駆使して、また作ってみましたか。映画を商業と考えれば米国も日本もやってることに変わり無いのね。ほんとに所々が色んな映画をパクッてます。前作であるPART3同様、話題作チェックとドンパチバトルだけ見れれば良い方なら楽しめるでしょう。ところで、傑作たるPART1と2とで、【人類の味方であり重要なパートナー】という扱いだった犬について描かれていないのが微妙に氣にくわないのは私だけかな。 [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2015-03-16 05:13:13) |
10. ターミネーター3
《ネタバレ》 ジョン・コナーは、『人を片っ端から殺すのはよせ!』『誰も殺さないと誓って。』と機械であるT800に命令し、『ママ、僕を見て。誰も殺さない方法を考えよう。』と未来を変える為に殺人を犯そうとした母親を止めた少年。本作の監督や脚本家はこういう事を見てないんでしょうね。だから【核戦争が回避されたら生き方解りません】なんて腑抜けに仕立てた。言いたい事はまだある。2度も決着している【過去から消しましょう作戦】なんか3度も繰り返す訳ないだろうよ軍事CPUも人類精鋭部隊も。一億の武器搭載した表面だけ可変ロボとかもなんだか。『恐れるな。未来は自分の手で創る』のテーマを消した愚行。シナリオ見てリンダ・ハミルトンが出演拒否した氣持ちも解る。キャメロン監督が『俺が作った極上スープに小便かけられた』というのも頷ける 。そうそう、もう1つだけ言いたい。【アクション映画は都市の主幹線のラッシュアワーで行き交う車両を次々と派手にクラッシュさせればエキサイティングで面白い画になる】という浅はかなワンパターンが、この映画に限らず今に至っても多過ぎる氣がする。 [映画館(邦画)] 2点(2015-03-16 18:26:08) |