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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  アイダよ、何処へ? 《ネタバレ》 
この事件の顛末を知っているからこそ、観続けるのがしんどかった。 キャストはプロの俳優さんなのだろうけど、なじみがないうえに芸能人の華やかさというものを一切排した顔ぶれなので市井の一般人にカメラを向けたドキュメントのようにも感じられます。作り物じゃない肌感覚の恐怖がそこにあります。 終始険しい表情で修羅場を行ったり来たりして、家族を助けようと必死の国連職員アイダ。職の分を逸脱しているようにも見える行為だけれど、それは時が下って安全な場所から発する感覚でありましょう。あの時あの場にいたら、わたしもアイダと同じ行動をとっただろう。 人間ていつまでこんなことを続けるんだろう。今現在だって、将来このような映画になるだろう事象が進行形で起こっているなんて。ブチャしかりガザしかり。なんでなんだ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-05 23:28:37)
2.  アナザーラウンド 《ネタバレ》 
人間40歳ともなると抱えるものも多くなるもので。アルコールとの付き合いが密にもなるわけで。「楽しむお酒」とか「逃避するお酒」はあるけれど、本作にて登場するは「生活の質を上げるための酒」。そうなると罪悪感は少ないし、0.05%理論に飛びつくアラフォー教員の4人。 しかしもちろん0.05%で留まるワケはなく、案の定自らルールを変えて酒量は増えてゆくシマツ。そうなるだろうと思ったよ・・。 いい年してアルコールに呑まれるおじさんたちを、だけど優しく見守る筆致なのが救いです。 教員の使命である生徒指導に突破口を見出してアルコールの支配から身を律することができた者と、敗けてしまった者。4人全員が校長からの処分を受けるという事態を回避し、最終的に生徒から信頼を得るラストはとても好ましかったです。 それにしてもデンマークって16歳から飲酒OKなんですね。すいぶんアルコールに関して国の制限て違うもんだなあ。びっくりしちゃった。
[試写会(字幕なし「原語」)] 7点(2023-11-02 22:08:38)
3.  ザ・バニシング-消失- 《ネタバレ》 
先にリメイク版の’93‶失踪”を鑑賞済みでした。枝葉末節を付け加えたせいでとんだ駄作になった米国版がどんな間違いをしたのか、手に取るように分かりました。 主人公の男がなぜ薬物入りコーヒーを飲んだのか、肝のここがオリジナルはちゃんと説明できています。じゅんじゅんと尺の四分の三も使って「真相を知ること」に男が絡めとられてしまっていることを訴えているのですもん。ゆえに殺人者のわなが甘美にも感じられてしまったのだろうと、彼の気持ちを察することが容易でした。 殺人者のサイコぶりの描写も丹念です。何度女性を車に引きこむことに失敗しても諦めない粘着性。誘い言葉を発音まで修正しつつ練習を繰り返す姿はまごうかたなく異常が漲り、観てて震えます。 被害者が奴の手に落ちる再現場面も怖くて上手い。キーホルダーがここにきて伏線として活きる巧みさ。「もう少しで」運命が違う方へ流れたかもしれない可能性多々。外国人でなかったら。「瓦」の文字に怪しむことができたら。「志村後ろ後ろ」じゃないですけど、観ている者にきりきりともどかしい思いをさせるシチュエーションの連続。 映画史のバッドエンド上位に輝くであろう救いの無いエンディング。凄く恐ろしく嫌なものを観ました。嫌なんだけど、その巧さが忘れがたい映画です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-24 23:00:10)(良:1票)
4.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
ノーランに1940年のダンケルクに連れて行かれました。 押せ押せのドイツ軍の猛攻から、とにかく逃げの一手のダンケルク。袋小路に追い詰められた鼠のごとく海岸に集まったイギリス兵。 彼らと一緒に息をし、なんとか故国に帰ろうとする自分がいました。物凄い臨場感です。陸にあっては爆撃に怯えて砂に伏せ、海にあっては魚雷によって開けられた横穴からなだれ込む海水に首まで浸かり、あるいは墜落した機体の脱出口が開かず猛烈に焦る自分がいました。106分間もう恐ろしくて恐ろしくて。海原に無数の民間船が見えた時は泣きそうになったもんね。 今作においてノーラン監督は主人公を設けず、柱となる人間ドラマもほとんどありません。出ている人物は皆モブシーンの群像のようです。ドイツ兵すら姿を見せません。雨あられと銃弾が降ってくる描写のみです。このことこそが監督の意図するところなのでしょう。エンドロールに流れる「ダンケルクに人生を左右されたすべての人々へ捧ぐ」が胸に刺さります。 あの場にいた全員が主人公であるけれど、でもその無意味なことに戦争の不条理で非道なことを思い知ります。 映像は美しく、大空や水平線の広がりに目を奪われます。紺碧に輝くドーバー海峡、そこに真っ黒に広がる重油のシミ。かぶさるハンス・ジマーの不吉な音楽。キューブリックの‶フルメタルジャケット”以来の、画と音で迫りくる不条理の極みでありました。 帰投する選択を捨て、同胞らのために燃料を使い切り捕虜となった英国空軍パイロットの立ち姿。お気に入りのトム・ハーディとあってはいっそう涙無くして見られません。 銃口交える戦闘シーンは無し、ただ逃げ惑う戦争映画ですがこれもまたあの戦争のリアルなのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-12-01 00:00:48)(良:2票)
5.  ハイネケン誘拐の代償 《ネタバレ》 
見慣れないぶん、一般人のようにも見えちゃう俳優さんたち。そのぶんドラマがリアルに感じられます。犯罪の代償として、仲間らが疑心の末バラバラになっちゃうくだりとかは特に。 だけど良いのはそこらへんだけかな。ハイネケン会長が老獪さを発揮して、もっと連中に影響を与える筋書きかと思っていました。中華料理に細かく注文をつける、会社に手紙を書かせる、・・で、そこ止まりなんですよね。 結局どこかからタレコミがあって、警察による事件解決という事実ならではのつまらないオチ。出来事を並べただけでは映画にならないのだなあ、とつくづく思うよ。創作でもいいから、犯人側の切羽詰った人生等もっとつっこんでもらいたい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-29 00:16:22)
6.  ボーグマン 《ネタバレ》 
じわーと粘着質な気色悪い作品。観終わってももやっと不快感が残るジャンルものは大抵そうだが、これも”ボーグマン”なる連中が何物で最終的に何を企んでいるのかははっきりさせずじまい。冒頭に宇宙人を臭わせる一文が入ったけど、あれ要らなくない? 人の夢を操作できるとか、超人間ぽい技もあるけど庭師夫婦殺害のくだりはやたらと手間がかかってアナログ。あのペースでは地球侵略などは時間がいくらあったとしても難しい。 死体がベッドにうつぶせで並べられ、バケツセメントで頭部を固められて湖底に沈められる場面をはじめ”えげつない”シーンが多い。少女が石盤で重症人を撲殺、とか。 乗っ取られる家の主婦が美人でなく、ごく一般人な容姿なのも妙にリアルでえげつな感アップ。この奥さん、悪夢を見たからといってとび起きてすぐ隣の夫を攻撃するって・・、無くないですか?二回もあったんだけど。自分の夢だし自分にビビるとこではと思うんだが。 さらにアイツらなんで森に帰るんだろ。せっかく豪邸を乗っ取ったのに。 と、いろいろと気が合わなかったんだけども、このねとーっとした雰囲気はそれなりにオリジナルのジャンルを確立してはいると思いました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-03 00:06:32)
7.  エリート・スクワッド(2007) 《ネタバレ》 
”シティ・オブ・ゴッド”の姉妹編のような本作は観るのにかなりの覚悟を要求される。観客は首根っこを掴まれ、顔を張られ揺さぶられ、足蹴にされる。猛烈に理不尽な暴力だが、ブラジルの現実だというんだから言葉も無い。 スラムの荒廃ぶりはシティ・オブ~でも克明に描かれていた。さらには警察の腐敗まで手の施しようが無い状況だと踏み込んだことが、今作のエッジをより鋭くした。死体を管区で押し付け合い、市民からピンハネした取り分を仲間内で奪い合い、車の部品はドロボーする。こんなことあっていいのか。 こんな警察にスラムのギャングなんか取り締まれる訳がない。そこへ登場するのがBOPE。ほぼ軍隊だ。治外法権並みの強権だ。ギャングとどっちが恐ろしいかって、どっちもどっちだ。こんなことあっていいのか。 頭がお花畑の金持ち大学生のNGO活動など、スラムの理屈(=暴力)にあっさり焼き殺された。これが現実だよ、と情け容赦の無さは限度を知らない。 とにかくすさまじいまでの重量級の圧を感じる、ハードムービー。 「偽善者め」と学生に叫ぶマチアスと気持ちが一致したのは、あまりの暴力のやり切れなさに私も半分キレていたからだろう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-01 18:26:56)
8.  明りを灯す人 《ネタバレ》 
キルギスかあ。この映画を観るまで知らなかった風景が目に新しい。乾燥した空気とみごとに向こうまで見晴らしの良い景色。今も昔も貧困と政情不安に喘ぐ寒村の構図はあまり変わらない。小手先のズルで小金を浮かそうとする庶民、思想は気高い村長、生活のために身を売る若い娘。利権狙いの怪しい連中。ミスター・ライトの朴訥とした風貌そのままに、お話も実に淡々と流れてゆく。淡々としすぎなほどだ。声高に主張しない奥ゆかしさではあるけども、映画として何かもうひと山盛り上がりが欲しかったような気もする。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-17 00:32:13)
9.  LOFT -完全なる嘘(トリック)-
5人の男たちの思考回路が9割方セックスばっかで、阿呆かと思った。仕事をしなさいよ、もっと高尚なことを。覗きをしていた彼が実はゲイで、建築家に惚れていたとするのが個人的には好みのプロット。でも警察に「ゲイなのか?」と疑われた時「僕を侮辱するのか」と怒っていたな。オランダって性に奔放な割りには同性愛はNGなのか、と妙なとこで学習した。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-20 23:15:11)(良:1票)
10.  ブラックブック
まあなんと濃密で疲れる140分であることか。監督の描く“人間そのもの”が生々しいったら。狡さも善良さも愛も嘘も、人間を構成するこれらのものを内側からひっくり返してはらわたまで引きずり出してみせる、この悪趣味なこと!ナチにもレジスタンスにも一般市民にも残虐な者、狡猾な者、良き心を持つ者、判断を誤る愚かな者がそれぞれ一定数存在していて、ナチ=悪、レジスタンス=正という安易な筋立てとは一線を画す。そしてそれこそがリアルな人間社会のような気もする。 「あ、良かった、うまくいった」と安堵したのも束の間、次の瞬間には梯子を外され急落下の繰り返し。すごくたくさん嫌な汗をかく。個人的にはロニーが好き。彼女だって必死に生きていたに違いない。けれどそれを表に出さず、身体を張ってしたたかに生き抜いた軽やかさに惹かれた。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-18 00:49:11)
11.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
鑑賞後あまりのやりきれなさと憤慨で気の滅入ること100%の暗黒映画だこれは。友人に息子の後見を託し、息子に光を与える選択をしたセルマが間違っているとは思わない。間違っているのは制作サイドだろーっ(怒)自分の命か息子の手術か、って二択?それも、そもそもが冤罪で。このあまりの理不尽にセルマを追い込む脚本に憤慨せずにいられない。「ちょっと待てやー」と何度叫んだことか。「この人冤罪なんですよー」と陪審員に訴える私の声は(当然ながら)むなしく画面に当たって砕け散る。完全にストーリー負けしているこのレビューは、映画の観方として根本的に間違っていると自分でも思う。でも感想としてはこんな話大嫌いだ。嫌いだけどビョークのはまりっぷりや観客を引きずり込む作品の暗黒パワーに敬意を表して真ん中の点数で。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-27 20:40:10)(良:2票)
12.  胡同のひまわり
中国の庶民の暮らしの様子が目新しかったり、文革のエピソードなどはかの国ならではで興味を引くのだけど、いかんせん家族ドラマとしての新味が無いので、父と子の葛藤も連続ファミリードラマ並に凡庸に感じる。ラストもちょっとどうかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-05 23:52:58)
13.  オルランド 《ネタバレ》 
すごーくヘンな映画だった、という印象が強くて。長々400年生き続けて男であり女であり、こんな人生ぞっとしないなあと思うんだけどこの主人公は実に淡々と人生を受け入れてゆく。娘さんにふられては嘆きの詩に逃避、外交官となって派遣された先では戦争勃発、女になってからはじいさんに言い寄られるしとこちらがぽかんとしてる間に事件は盛りだくさんでしたがあくまで飄々としてる彼(彼女)なのだった。シュール。時代が移るにつれて衣装が変わるのが観ていて楽しい。絢爛豪華できらきら、品もあります。
[地上波(吹替)] 6点(2012-10-26 00:08:37)
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