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すねこすりさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  天使の分け前
ある新聞で記者が「ケン・ローチって辛気臭くて嫌いだったが、本作品は例外的に面白く好き」と書いていた。「え~っ!?」と思って、「辛気臭い」を広辞苑(第五版)で引いてみたら「思うにまかせずくさくさした気分である。じれったく、いらだたしい」とある。これは、第五版だからか? で、ネットで他辞書を調べると「気がめいるさま」というのがあった。多分、前後の文脈からして記者のいうのはこれだろうな、と思うし、私の中での「辛気臭い」の日常的な認識もコレだ。で、やっぱり「え~っ、、、」なんであるが、よく考えると、広辞苑のいう意味では、確かにローチ作品は「辛気臭い」のかも知れないな、とも思った。人が思うようにいかない現実に悩み、葛藤する様を描き続けているのだから、まぎれもなく辛気臭いのだろう。だけれど、だからといって、決して見ている者たちを滅入らせる作品ではなく、そこには必ず希望や救いがあるのだ。だから、記者の言う「辛気臭くて嫌いだった」というのは、やっぱり共感できないのである。・・・で、本作だけれども、ローチはやっぱりローチだった。ローチ作品を見ていると、逆境から抜け出すのは、本人の意思+「人の力」が欠かせないと言いたいのがよく分かる。人生や世の中には「どうにもならないこと」「不可抗力」は必ずある。それを跳ね返すのは、結局自分自身でしかないけれど、それをほんの少しだけ支えたり見守ったりする周囲の人の小さな力が欠かせないのである、ということを忘れてはいけないと改めて教えられる。「運命論なんか嫌いだ」と言い放つエリートより、「人生はままならん」と一見くたびれた風の、肩を落としながらも踏ん張れる人の方が、よほど魅力的。・・・しかし、これで、本当に「銀座テアトルシネマ」は閉館となってしまった。本当に哀しい。自分で思っていた以上に今、寂しさを感じています。ああ、ミニシアター、頑張れ!
[映画館(字幕)] 8点(2013-06-02 15:54:17)(良:1票)
2.  チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~
原作既読。んー、マルジは、映像作家としてはちょっとどーかな、という感じですねぇ。原作とほとんど同じ流れで内容もほぼ原作をなぞっています。それはいいんだけど、そこにこだわり過ぎじゃないですかね。原作は漫画であり、漫画だからこそ、あの表現は突き抜け感があって面白いのであって、映像でそのまま再現しようってのは、なんつーか、スピードスケートの選手がフィギュアスケートの試合に間違って入ってきちゃったみたいな(先日フィギュア見たばかりなもんでこういう例えしか浮かばず、、、)、土俵が違うんだってば、という感じがするわけです。大分前に、『動物のお医者さん』をテレビドラマ化していましたが、あれを見たときのいたたまれなさと似たような感じを受けました。前作『ペルセポリス』でも感じたけれど、こっちはまだアニメだから良かったけど、本作は実写なので余計に違和感が。やはり、映像は漫画とは全く別物、一度、原作の構想を捨て去って、ゼロから構築してほしかったなぁ。多分、原作を読んでいない人には、話が飛び飛びで非常に分かりにくいと思います。あと、やっぱり、バイオリンにしない方がよかったんじゃ、、、。原作にこだわるなら、むしろ、タールにこだわってほしかったような。・・・でもでも! そうはいっても、さすがマルジ、美的センスは素晴らしいです。途中で一部アニメが出てきますが、その美しいこと・・・。本作もいっそアニメで作った方が良かったんじゃないかしらん、とさえ思いました。ヴァンサン・パロノーもあの『ピノキオ』を読めばすごい天才だと分かるけれど、彼も漫画家なんだよな、やっぱり。マルジの本望を果たしたければ、彼女は一流の映像作家と組むべきですね。せっかくの素材がもったいない!!
[映画館(字幕)] 6点(2012-11-26 21:55:10)
3.  ルート・アイリッシュ
んー、ん゛~、、、。ローチの新作だってんで見に行ったんだけど、彼は、戦争映画はあんまり向いてないんじゃないかなあ、と感じてしまった。『麦の穂をゆらす風』しかり、『セプテンバー11』しかり。戦争で儲ける会社なんてのは他にもたくさんあるわけで。そもそも、主人公のファーガスが何でそこまで大事な親友フランキーを置いて先に帰国したのかが全く分からない。その後、真相を暴こうとするのはまあ分かるとしても、復讐心から短絡的に先走った行動が目に余る。おまけに遺された親友の妻と男女の関係になる・・・。『麦の穂~』でも、内戦に至る背景や内戦そのものの描写は薄かったけれども、内戦に引き裂かれた兄弟のドラマが実に見応えある描写になっていて、あれはあれでまあ、人間ドラマとして良いと思ったけれど、本作は、戦争そのものの持つ犯罪性を問うているわけであって、あまり感傷的な主人公は、テーマの描写に向いていないと思うのだよね。ファーガスがフランキーを死に追いやった男を拷問するシーンがあるのだけど、結局のところ真実を引き出せなかったり、犠牲になったイラクの少年の遺族に援助を申し出たり。なんというか、おセンチ過ぎて白ける。ラストは、まあ、こういう主人公だから、ああいう始末の付け方を選ぶのは道理であって、もの凄く納得するけれども。ローチにしては、冷静な視点が欠落した作品になっている気がして不満だなぁ。どーでもいいけど、字幕に「行ったり来たり」が「言ったり来たり」と変換ミスがあったような。職業病で、誤字脱字にすぐ目が行ってしまうので、揚げ足取りですみません。何よりショックなのは、ローチ作品を見ている途中で睡魔に襲われたということ。こんなの初めて。しかも、劇場出たら、外は予想外の大雨。そんなこんなで、ったく、なんだか凹んだなぁ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-04-14 16:08:08)
4.  ミスター・ノーバディ
この監督にとって、創造のテーマは常に「人生とは何ぞや?」というあまりにも根源的なものであり、そしてそれに、恐らく自問自答することに生涯を捧げるつもりなんだろうなー、と、エンドロールを見ながら思いました。というか、このテーマから離れられないんでしょう、きっと。寡作なのは無理もない話です。さて、本作ですが、そーですねぇ、評価は分かれるんじゃないでしょうか。「なんだよ、トト・ザ・ヒーローと同じやんけ!」か、「今度はそーきたか!」か。と書いておきながら恐縮ですが、私はそのどちらでもなく、「やっぱしそーか」でありました。予備知識はなるべく得ずに見たのですが、オープニングの鳩のシーンで「やっぱし・・・」と思ってしまったのでした。別にガッカリしたのではなく、むしろその逆で、ホッとしたというか。『ハロルドとモード』のオマージュと思しきシーンや、『トト・ザ・ヒーロー』とソックリのシーンもあり、相変わらず音楽は素晴らしい。映像も美しく、やっぱりこういうところのこの監督のセンスがすごく好きなんですね、私は。・・・きっと、ニモにとってのリアルはアンナとの人生ではなかったのだろうけれども、心の中ではそれがリアルだったのだと思う。これは、もの凄くそう思う。私は「あの時ああだったら・・・」という妄想はほとんどしないけれども、リアルとは別の人生がやはり心の中にあり、それもまた、私にとってのリアルに違いない、という状況にまさに今あるからで、そういうことって、歳を重ねると大なり小なりあって不思議ではないと思うのです。人生は、いくつかの必然と、無数の偶然で構成されているのだと、やっぱり本作を見て確信しました。どの偶然も、ただの偶然ではなくて、選ばなかった大多数の偶然も、それらは全て意味ある偶然なのです。若い頃見ても、きっと共感できなかった、あるいはサラ~ッと流してしまったであろうと思う作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-23 22:09:08)(良:1票)
5.  エリックを探して
登録申請しなかったのに一番乗りですみません。・・・さて、本作ですが、ローチ特有のシビアさはなりをひそめ、非常に暖かみのあるコメディーに仕上がっております。随所に、ちょっと上手く行き過ぎな展開はあるのですが、私はこういう作品好きなんです。映画って、見て、「あー、良かった」と思わせて欲しいもの。本作のように、ホッとできるのも「良かった」と思えるものの一つ。主人公のエリックは、どん詰まりの人生には違いないんだけれども、何より素晴らしいのは、どん詰まりの自分をリスクを省みずに手を差延べて助けてくれる真の仲間達がいたってことです。「勝ち組」と言われる人の中に、真の仲間・友人を持っている人がどれほどいるのか。どちらの人生がより価値があるかは、もちろん人それぞれなんだけれども、こんな仲間のいる人生は心底羨ましいです。カネだけでも満たされない、人情だけでも腹はふくれない、人間って難しいなぁ、、、。仲間のいるエリックに向って、カントナの「あんたの方が上等だ」というセリフもグッと来る。サッカー音痴の私は本作を見るまで知らなかった(往年のスターだったのね)エリック・カントナは、要所要所で出てきますが、ゼンゼン説教臭くありません。そこがイイ。笑わないところもイイ。漁船のセリフは「??」だったけれども、エンディングで腑に落ちます。上手い。うーん、ケン・ローチ、新境地を開いたと言ったら言い過ぎかしら? 結構イイと思うんですけれど、レビューがないのは淋しいなぁ。ローチファンとしては意見が割れそうですね。皆さんの感想が聞きたいです。
[映画館(字幕)] 8点(2011-01-17 22:44:05)(良:1票)
6.  八日目
障害者モノで最後まで、まあ久々に抵抗なく見られた記念すべき2本目の映画。ジョルジュはどう贔屓目に見ても一緒にいたいと思えない人。そもそも、彼に共感も賛美も、監督は求めていないと思う。あんな彼に振り回されるアリーの視点で描かれており、むしろ見る者はアリーが彼を見捨てないことにイライラを禁じえない。でも、自分がアリーでもやっぱりあそこで土砂降りの中、ジョルジュを置き去りには出来ないんじゃないか、いやあのまま走り去るな、とか思って見ているうちに、アリーの心情に寄り添っているのがこの作品の上手いところだと思う。妻に完全な拒絶に遭い、娘にも冷たくされるシーンが効果的。『トト・ザ・ヒーロー』同様、シャンソンが散りばめられ、幻想的な映像もふんだんで美しい。ジョルジュが宙を舞うシーンは特に美しく印象的。ただ、ラストは救いがないし、結局、あの「八日目の理由」が一番あざとさを見る者に感じさせてしまっている所以だと思う。折角良い描写が続いたのに、結局はそれかい、と思わせてしまう。でもまあ、私としてはそれでも監督自身がそれを狙っていたとはあまり感じないので、結構すんなり受け入れられたのだが。イロイロあって、結果、人間らしく生きたいのであれば・・・、という意味ではあの『まぼろしの市街戦』のラストと共通するのでは。あちらはとても共感できたけれど、こっちは、なんともやり切れないものが残る。いずれにしても、なかなか良い作品だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 23:12:54)
7.  カウチ・イン・ニューヨーク
お気楽にボケ~ッと見るには良いです。いつもは難しい女を演じているジュリエット・ビノシュが爽やかでキュートです。それになんつっても犬が可愛い。ラストシーンは犬ナシでは価値半減だな、きっと。毒にも薬にもならない映画です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-12-08 13:55:51)
8.  トト・ザ・ヒーロー
もの凄く切なくなる映画。この作品は、生きていれば、誰もが一度は考えてしまうであろう「自分の人生って一体・・・。この取るに足りなさよ。なぜ生きているのか、自分!」という答えのない問いにまともに向き合っているのです。本作なりの答えはラストに集約されています。結局、この問いに対して自分なりに答えを見つけられるのは「死」を目前にした時でしかないのかも知れません。ヒッチハイクしたトラックの中から、追い抜かれたトラックの荷台で亡きお父さんと愛する姉アリスが陽気なシャンソン『ブン』を演奏する幻を見るシーンで涙がジワッと来ます。人生とは、愛するものとの別れの連続、虚無感との葛藤の日々・・・。でも、トマにアルフレッドに対する恨みというマグマがあったように、人は何かしら“マグマ”を皆持っているのでしょう。だからこそ過酷そのものの人生をどうにか生きていけるのかも知れません。とはいえトマのマグマは実は恨みというネガではなく、アリスへの愛というポジだった、というのがこの作品のキモです。これぞ映画にする意味のある素晴らしい作品。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-11-16 11:41:48)(良:3票)
9.  太陽と月に背いて
妻と再生旅行中、ランボーに引き寄せられて反対側の列車に乗り、妻にバカ面を晒すヴェルレーヌを見て、むかっ腹が頂点に達しました。私なら追いかけて行ってそのハゲ頭をカチ割ってやったかも。詩人だか天才だか知らないが、こういう人はこういう人たち同士の世界で傷舐め合ってろ、シャバに出てくんな、って感じ。すげぇ迷惑。天才が故の放蕩ぶりが芸術になるなんてチャンチャラおかしいっての。ディカプリオ演ずるランボーは、それでもまだ破天荒ぶりが「絵になる」が、シューリス演ずるヴェルレーヌは醜い・・・、ただただ醜い。こんなもん見せられた日にゃ、秋の日にためいき・・・だゼ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-10-30 14:58:40)(笑:1票)
10.  エンジェル(2007) 《ネタバレ》 
わざとらしい合成画像とか、エンジェルの台詞回しの仰々しさなど、敢えて滑稽さをデフォルメしているあたりは面白いです。が、いかんせん、ロモーラ・ガライ演ずるエンジェルという女性が生理的にダメでした。まあ、それだけ、演技も演出も秀逸だったことの裏返しだと思います。あの豪華だけれど趣味の悪いインテリアとかファッションは、エンジェルの持つ感性の劣悪さをうまく表しています。彼女を嫌うギルブライト夫人にランプリングを配したのは巧いなー、と思いました。エンジェルの知性のなさ、下品さを、ランプリングの上品かつ意地の悪い視線で強調しており、ランプリングは相変わらずの存在感でした。彼女の「小説は認めないけど、大した女性だ」というセリフはパンチがあります。ラストは狂い死にってことで、あまりに予想通りで若干拍子抜けですが、まあ、それが監督のエンジェルに対する思いやりなのかも知れません。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-07 14:15:57)
11.  地上5センチの恋心
大人のファンタジー。ヨン様(古い?)などの「追っかけオバサマ」たちにはとてつもない夢を与える映画かも・・・。
[DVD(字幕)] 5点(2008-11-05 11:06:34)
12.  ダーウィンの悪夢
この映画の批判サイトをいくつか見ました。「これはタンザニアという国を正確に伝えていない」「湖周辺に雇用を生み出したことは確かで、利点に一切触れていない」etc・・・。そりゃそうでしょう、これがタンザニアの全てだとは思いません。が、一側面であることも、確かでしょう。「スズキ」だと思って、あるいは「何かの白身魚」だと思って、恐らく自分も「ナイルパーチ」を胃袋に入れてたんだろうなー、と思うと、いささかショック。それにしても、タンザニアを含めアフリカは全般に「貧困」を根底にした問題を抱えている国が多いのだが、それがこの映画も含め、「ヨーロッパはじめ先進諸国に搾取され、わずかなおこぼれに喘ぐアフリカ諸国」という構図で語られがちだ。それは一事実なのだろうが、この慢性的な貧困は、先進諸国がハイエナのごとくタカった挙句の姿で「もう手のつけようがない」ものなのだろうか。・・・というようなことを、この映画を見ながらぼんやり考えた。それを真剣に考えるには、私はあまりにタンザニアに限らずアフリカに対し無知である、と気付いて、これから少しアフリカについて自分なりに学んでみようと思った。きっかけを与えてくれたという意味で、この映画を見た意味は大きかったのかも。
[DVD(字幕)] 6点(2008-05-22 14:23:26)
13.  ベイビー・オブ・マコン
うん、これは、好きとは言い難いが、結構イイ。グリーナウェイの中ではまだ分かりやすい方なのかな。ラストは正視に耐えない、ってほどでもないが、かなりグロ。でも、なぜかグッと来た。美術が素敵。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 14:46:19)
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