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プロフィール
コメント数 2386
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード 《ネタバレ》 
一作目と二作目は繋がりが無いのでこれをシリーズものと呼んでいいのか微妙ですけど、本作が『デスペラード』の続編あることは確か。愛する妻となったサルマ・ハエックよ娘を将軍に殺されて復讐の鬼となったエル・マリアッチことアントニオ・バンデラス、バジェットがさらに増えたのかメキシコ大統領が狙われるクーデター絡みとお話しのスケールも大きくなっています。ゲスト・スターとしてジョニー・デップとミッキー・ロークそしてウィレム・デフォーを迎えてキャストも一段と豪華、でもこれがロバート・ロドリゲスの素なのか狙っているのか、B級色は一段と濃くなった感じです。相変わらず銃弾を回避する超能力者エル・マリアッチの荒唐無稽なカッコよさは毎度のことですが、コソコソと陰謀を巡らせた挙句に両眼をえぐられて盲目ガンマンになってしまったジョニデのCIAエージェントがこれまた訳の分からないキャラ、そういやジョニデとバンデラスが絡むシーンがありましたっけね?まあこれには大人の事情があったんでしょうけどね。ラストのクーデターが起こってからのドンパチはまるでリアリティなしのB級テイスト、爆発が起こるたびに人が宙を舞います(笑)。ダニー・トレホやチーチ・マリンといったロドリゲス組の常連は無意味な退場をさせられるのはお約束。でもFBIに追われてメキシコに流れてきてウィレム・デフォーにこき使われるミッキー・ロークには、ハリウッドでの彼のリアルな状況を見せられているようで、ちょっと複雑な気分です。 思う存分火薬が使えて、これでロドリゲスは満足できたかな?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-03-07 22:54:11)
2.  価値ある男 《ネタバレ》 
三船敏郎がメキシコ人農夫役で主演して当たり前だけど全編スペイン語で演技している(ネイティブ俳優に吹き替えされていますが)という珍品映画だと言えますが、これが良いドラマに仕上がっていてオスカーとゴールデングローブ賞の外国映画賞にノミネートされたというから凄いです。 三船敏郎の役どころはメキシコのド田舎の農夫、という風に見えますが実質家業は奥さんと子供がメインで、亭主は飲んだくれのバクチ依存症のダメ親父です。それがね~不思議なんですが三船がもうメキシコの田舎者にしか見えないんです、違和感が全然ないんです。これはマジで『黒い罠』のチャールトン・ヘストンなんか目じゃないです。この一家が住む村では年に一度のお祭りが盛大でみんなの楽しみ。その祭りでは司祭が “マヨルドーノ”というエグゼクティブプロデューサーみたいな男を一人任命します。マヨルドーノには祭りにかかる費用一切を自腹斬る責任を背負いますが、村人から“価値ある男”として尊敬される存在になれるのです。本邦で言えば神社のお祭りの氏子総代みたいなもんですかね。でも当たり前ですが財力がないといくら普段から信頼される人物でも務まりません。ダメ男で貧乏な三船には縁遠い話しののですが、なぜかマヨルドーノになることしか人生の意義を見出せないので、真面目に働くのではなく闘鶏などのバクチで一攫千金を狙って奮闘するのです。三船の演技はけっこうコミカルで、彼は考えてみれば器用な役者だったなと再認識させられました。このダメ男が大金を稼ぐのはバクチしかないと観てる方も判っているのでどっかで大勝するんだろうと思っていてもずっと負け続け、そしたら終盤で思いもよらないバクチじゃない幸運(?)で大金をゲットして宿願のマヨルドーノに指名されることができました。 三船の演技が冴えわたるのは祭りの当日のシークエンスで、晴れの舞台で行事の先頭に立っているのに村人たちはマヨルドーノを完全に無視。苦悩する三船ですが、友人から「この状況で自分を見つめ直せ」と忠告されても結局村人たちの真意というか自己の至らなさに思いが向くことはありませんでした。そして妻がとった思わぬ行動が、このダメ男の人生を変えることになるのです。 三船の女房も亭主に苦しめられててもやはり愛していて、子供には厳しいのに亭主を甘やかしてしまって結局ダメにする存在で、10歳ぐらいの息子だけが父親を冷めた眼で見ているところがリアルな家族関係でした。やはりこの作品が評価されたのは三船敏郎という国際スターをオファーできた監督の熱量によるところが、大きいでしょう。三船もその熱意に応えて、日本での配給権を貰う代わりに出演料はゼロ、つまり実質的にノー・ギャラだったということらしいです。でも日本ではほとんど上映されずカルト化してしまったのは、残念なことでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-07 23:06:21)
3.  トレヴィの泉で二度目の恋を 《ネタバレ》 
ありふれた“ボーイ・ミーツ・ガール”ストーリーの後期高齢者バージョンという感じなんですけど、予想以上にしっとりと見せてくれる映画でした。この “ボーイ”がクリストファー・プラマー、“ガール”がシャーリー・マクレーンという二大名優というところがミソです。マクレーンの住んでいるアパートに妻を亡くしたばかりのプラマーが引っ越して来てそれから…、というのが基本的なストーリーです。マクレーンはどこまでか本当の話かよくわからない虚言癖がある婆さん、もうキャラがぴったり過ぎて笑っちゃうほどです。最近思うにクリストファー・プラマーは老いてからどんどん良い俳優になってきてる気がします。気品ある風貌と演技が品格さえ感じられてきて、同年代のマイケル・ケインとある意味好対照な感じがします。また助演陣がまた豪華で、マーシャ・ゲイ・ハーデンにジェームズ・ブローリン、そして懐かしのジョージ・シーガルまでお出ましとは感無量です。 この映画はフェリーニの『甘い生活』が重要なモチーフになっていて、クライマックスではマクレーンとプラマーがトレヴィの泉で『甘い生活』の有名なシーンをオリジナルとそっくりな衣装で再現するというちょっとウルウルするようなシーンもあります。この二人の残された人生の時間はそう長くはないだろうし、もっともっと映画に出演してほしいしそれを観たいと切に願う次第です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-18 19:28:33)
4.  火山のもとで 《ネタバレ》 
メキシコ駐在の元英国領事とスペイン内戦帰りの弟、そして弟と不倫関係にあって一時失踪していた妻、物語はこの三人の会話劇みたいな構成です。妻が夫のもとに戻って来てその夜に夫婦が悲劇的な結末を迎えるまでのほぼ一日の出来事となりますが、お話しの内容自体は夫婦と弟の三人で死者の日のお祭りに出かけるぐらいが動の部分で、全篇通してまったりというか盛り上がりには欠ける展開です。アルバート・フィニーがアル中の夫なのですが、見てもちっとも愉しく無いですけど全裸になるシーンまである熱演です。まあこれはこれでオスカーにノミネートされたのは納得の演技ですが、妻役のジャクリーン・ビセットの演技がそれについていけてないのでイマイチの出来の映画となってしまいました。彼女は10代の頃の私のミューズでしたが、いかんせんその演技力の大根ぶりで大女優となることはかないませんでした。監督は巨匠ジョン・ヒューストンですけど、彼のフィルモグラフィで自身が脚本を書いていないのはたいてい映画としての出来が悪いですねえ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2016-03-13 20:54:09)
5.  マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 
ケヴィン・コスナーの『ボディガード』みたいな甘っちょろいお話しだとばかり思っていたら、まさにその対極にある様な殺伐とした復讐物語だったのでびっくりでした。トニー・スコット印のチャカチャカ映像は相変わらずですけど、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングを眺めているうちに気にならなくなって良かったです。でもね、「ピダが生きていた」という展開には開いた口が塞がりませんでしたよ。「え、死体も確認されてなかったんだ、犯人に殺すと言われただけで死んだとみんな思いこんでたのか、そんなアホな!」いやー、正直あまりのバカバカしさにぶっ飛びましたねー。これで3点は減点させていただきます。それからあの画面に字幕を流すところ、わたしは『ニコニコ生放送』を思い出して笑ってしまいました。どうせなら始めから終りまで字幕つきだったらもっと面白かったのにね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-02 21:37:21)
6.  真昼の死闘 《ネタバレ》 
イーストウッドが“ガンマン”、マクレーンが“娼婦”とそれぞれ当たり役キャラで共演してるので、まあ安心して観られます。おまけにモリコーネが音楽とくればマカロニチックな雰囲気もバッチリです。ただこの当時ではどうしてもマクレーンの方が文字通り役者が上で、イーストウッドも頑張っているのですが見劣りしてしまいます。イーストウッドの役柄が深く掘り下げられていない脚本のせいでもありますが。ドン・シーゲル作品にしてはちょっとキレ味が鈍いかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-25 01:33:58)(良:1票)
7.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
ダーク・ファンタジーというコピーに見事に騙されました。私はこの結末はバッドエンドと解釈します。確かにオフィリアは生き延びることができても、フランコ政権下のスペインではおそらくメルセデスたちレジスタンスも含めて長くは生きられなかったでしょう。そもそも母親が大尉と結婚(というか妊娠)さえしなければ内戦の残り火とも言える残酷な闘争にオフィリアも巻き込まれることはなかったはずだし、彼女はきっと平凡な育ち方をして人生を過ごしたのではと感じます。子供には自分の人生を自由に生きてゆくことができる無限の可能性があるはずなのに、母親の愚行によってこんな悲しい結末に終わってしまったことに、思わず涙してしまいました。観終わってからの後味は、私には「火垂るの墓」に匹敵する悲しみがありました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-28 20:41:20)
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