Menu
 > レビュワー
 > かっぱ堰 さんの口コミ一覧
かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1249
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : フィンランド 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ヤコブへの手紙 《ネタバレ》 
[2020/10/31改訂補足] 老いた牧師と中年女性の物語である。場所はフィンランドの南西部で、牧師の住所はコケマキKokemäkiになっていたが、撮影では近くの教会を使っていたようだった。時間が短くシンプルに見えるが深みのある映画である。 ドラマ部分に関しては、人は人に必要とされてこそ生きられる、というのがテーマかと思った。誰かに必要とされなければ生きる気力を失うが、中年女性は牧師のおかげで死を免れた。また牧師は老いて誰にも必要とされなくなったのかと嘆いていたが、最後は中年女性の必要に応えたことで安心できたらしい。  ところで個人的に最大の特徴点と思ったのは、この映画には神がいたらしい、ということである。牧師と教会が出るからには神がいても変でないとはいえる。 まず、神は全ての人を見ているはずだが、どうも万能というわけではないようで、全ての人を救うことは全くできていない。またその教えは書物にまとめてあるが、全ての人にうまく伝わっているとも限らない。それぞれの人の資質や境遇に応じて、その時々の最も適切な言葉にして伝える役の人間が必要になるはずだが、それが恐らく牧師というものだと思われる。 劇中の牧師は、そういった役目を自ら任じて長い年月を生きて来た。しかし天寿が尽きようとした時になって思いもよらない不可解な出来事があり、ここで危うく彼の全人生が否定されて終わるのかと思われた。しかしそれが結果的には一人の人間を救い、同時に彼も救われて、最後は安心して神に召されたのに違いない。 そのような展開は、これまでずっと神とともにあると信じてきた牧師にさえ意外なことだったろう。しかし逆にそれは人智を超えた意志が現に存在すること、つまり現実に神はいるということにほかならない。神は万能ではないかも知れないが、間違いなく全ての人を見てくれており、また今すぐにではないかも知れないが、機会をとらえて何とか全ての人を救おうと努めている。そのことを忘れてはならない、と諭している映画ではないかと思われた。  そのように考えれば感銘がより強まる映画とは思ったが、ただし自分はキリスト教徒ではないので、この神は自分のことなど見ていないと割り切っておく必要はある。ちなみに自宅の宗派としては阿弥陀如来を頼ることになっているので安心だ。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-28 19:23:37)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS