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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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1.  蝋人形の館 《ネタバレ》 
全体的には丁寧な作りで好印象ながら、やはり、あらゆるシチュエーションにおいて、「お約束」と「ご都合主義」ありきの典型的なホラーであるのは残念。  良くも悪くも王道であり、ホラーとしての新しい試みや演出は皆無。「セックスしてるバカップルは殺される」という法則も従来通り。  中盤50分くらいまでの展開に無駄が多く、殺人鬼兄弟を始めとする主要人物の背景描写もあって無いようなもので、時間をかけた割りにキャラが薄っぺらい。  出来るだけご都合主義を感じさせないような作り方を心掛けてはいるようだけど、どうしても突っ込みたくなる部分は多い(地下室から指を出すシーンでも、腕に巻きついてる椅子の部品で鉄格子を叩くとかすればいいのにとか、兄弟の「あと二人で完成だ」発言の意味不明さとか、あれだけの住人が行方不明になっているのに、他の地域にもいるであろう身内や友人などが不審に思わなかったのかとか、三人目の兄弟がいるというバレバレな上に必然性の無いオチとかetc)。  とにかく殺人鬼にダメージを与えたら、殺さないまでも、とりあえず身体を拘束しろっつーのw 死んでるかどうかも確認しないで放置して逃亡って、あれが現実の局面なら絶対にあり得ないでしょ。最低でも猟銃は持っていこうよ~。弾は無くても武器になるし、脅しにも使えるじゃん。他にも、危険なシーンに限って不注意すぎるとか、戦い方が綺麗すぎるとか、そうした典型的な「古き良きお約束」のおかげで徐々にディテールが崩壊していき、結果的にホラー映画としてあったはずのドキドキがイライラに変わってしまう。  ラスト10分くらいの蝋屋敷が熔けていくシーンも見応えはあるが、ここまでいくとホラーというよりはアクション映画の脱出劇みたいで現実味が無く、個人的にはちょっと興醒めしてしまった。  この手の「お約束ホラー」は今後も作られ続けるだろうけど、お約束を優先して形式だけのジャンルに成り下がるか、リアリティとシチュエーションを両立させる事で恐怖の新境地を開拓して行くか。ホラー映画も時代的にそろそろ分岐点かな、と。
[DVD(吹替)] 5点(2006-07-14 16:49:38)(良:1票)
2.  オーシャンズ12 《ネタバレ》 
絢爛豪華な出演者たちに比べて、何とお粗末なシナリオであることか。ルパン三世のテレビ映画シリーズ並の荒唐無稽さに加え、開き直りとも取れる「トンデモご都合主義」に彩られた駄作娯楽映画。これならまだ前作の方がはるかにマシ。  「謎の大泥棒ナイトフォックスとの対決」という設定には期待させられるものの、結局ただの肩透かしで終わる。と言うか、あんたらまともに対決してないじゃん!  とにかく意味不明な部分や無茶苦茶な設定が多すぎる。  天才的な大泥棒の集団かと思いきや、あっさりベネディクトに見つかって脅しに屈するヘタレ集団だし、担当の女刑事と伝説の泥棒が親子という後付け設定も無理がありすぎ。しかも、そのコネ(?)のおかげで卵を盗めて、フォックスを出し抜けたというのだから、呆れ果てる。  それに、そもそもフォックスが泥棒同士の暗黙の掟を無視してまでオーシャンズに一方的に挑戦し、「オレに勝ったら金を全額払ってやる」と「向こうから」言い出してくれて、さらに「正直に払ってくれた」から良かったものの、フォックスがいなきゃ、いまだに金を払えずにいたんじゃないの?娯楽映画だからこそ、ここは真っ当に勝負させろよ!  おまけに業界人の自己満足としか思えない「ジュリア・ロバーツが本物のジュリア・ロバーツに化ける」と言う、下らない作品内パロディや、「実はカポエラでレーザーを避けたんだぜ、スゲーだろ」という「何それ?」と言いたくなるパープリンな種明かしなど、他にも突っ込みどころや意味不明な部分は数多い。  娯楽映画として力を入れる部分を間違えている。こんな観客を無視した肩透かし的なシナリオに対して、「監督が観客に仕掛けたコンゲーム」と好意的に解釈できる人が羨ましい。いやマジで。 
[DVD(字幕)] 1点(2006-01-05 20:20:31)(良:1票)
3.  キャットウーマン
私も髪を切って仮面を被ったキャットウーマンは研ナオコにしか見えませんでした。一度刷り込みが出来ると、もう研ナオコウーマンにしか見えません。無論、研ナオコはウーマンですが。  本題。女のダークヒーローは意外にいないので目新しさはあるけど、やっぱり他のアメコミヒーローものと同様、基本的にストーリーやキャラデザが稚拙すぎる。「バットマン」もそうだけど、ただのコスプレだもんなあ。好きな人には申し訳ないけれど、やっぱりこのアメコミ特有のセンスは受け付けない。  アクション演出も地味だし、特殊能力といっても、「ちょっと素早く動ける」とか、「暗闇でも目が見える」ってだけで、ほとんど普通の人間と一緒。そこが良いとも言えるけど、さすがに映画として見ると、それだけのキャラ設定で二時間近く持たせるには無理がある。ラストの対決も、普通の人間である社長婦人に苦戦してどうすんねん。  もう少しアクションシーンを派手にして、猫ゆえの気まぐれから、敵も味方も構わず、周囲を大騒動に巻き込んでいくという展開にしたら、少しは面白くなってたかも。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-08-28 19:14:32)(笑:2票) (良:1票)
4.  テイキング・ライブス 《ネタバレ》 
またまたまたまた期待はずれ。  三日も経てば他のクライムサスペンスやミステリーと内容を混同してしまうような、ありがちなシナリオにはウンザリ。いったい何本、同じような作品を作る気なのかね。こんな作品なんて、もう他に腐るほどあるじゃん。マジに「さすぺんす・つく~る」なんてソフトを使って作ってんじゃないかと疑いたくなる程に凡庸極まりない。  主役は「過去に訳ありの刑事」、「突如起こる猟奇連続殺人事件」、「独断の捜査で孤立する主人公」、「身近な人間が真犯人オチ」…。  もう、こう言うシチュエーションやキャラ設定には飽き飽き。それでも犯人や動機、謎解き等に意外性があればまだ見られるが、この作品の真犯人なんて、そのまんまだもんなあ~。気づいてないのは、作中の主人公だけでしょw。ここまで鈍い心理捜査官ってのも珍しいけど、見ている側にしてみれば歯がゆいだけ。  これが仮に20年前の作品であってもかなり凡庸なのに、2004年にもなって、いつまでもこんな特徴の無い、過去の劣化コピー品みたいなサスペンスを作ってちゃダメだよ。このクリエイターとしての向上心の無さを糾弾する意味でも、こんな作品に高得点はつけられない。 
[ビデオ(字幕)] 1点(2005-08-06 23:36:47)
5.  イン・ザ・カット 《ネタバレ》 
まず、この手の「エロ」を売りにする志の低い作品にありがちだが、ストーリーとエロがまるで無関係。単に男客に対する集客効果と時間稼ぎが目的のオカズにもならないショボいベッドシーンがダラダラと続くのはウザ過ぎる。こういう無駄なエロシーンこそCutしてもらいたい。  各登場人物の人間描写もいい加減で、それぞれの人間性や事件の背景がさっぱり掴めない。それゆえ主人公の女が、あんな怪しげでホモくさい刑事を好きになる理由が分からないし、ストーカーみたいな元彼や腹違いの妹、生徒の黒人なども、まるっきり存在理由が分からない。単なる「観客に対しての犯人候補」という程度の存在に過ぎない。  「婚約者を裏切った」という父親の過去のエピソードもストーリーの根幹に何も関わっていないようだし、大事な伏線のように演出されたやたら意味ありげなオープニングもまったく無関係。  そして何より、まったく必然性も意外性も無い真犯人。何であの刑事の相方が犯人である必要があるのか?殺人鬼としての動機もポリシーも不明だし、それまでのストーリーにすらほとんど絡んでいない。そもそも犯人と疑う根拠が「手首のタトゥー」だけというのもお粗末な限り。なんで刑事が二人揃って同じタトゥー彫ってるのかも不明のまま。あげくあっさり素人に射殺されてりゃ世話無い。  地下鉄の広告に書いてある、いちいち意味ありげな文句も意味不明。それっぽい雰囲気を出そうとしているだけの薄っぺらい演出。  「サスペンスやミステリーなんて、ちょっとオチで予想を外せばいいんだろ」とでも思い込んでいる、監督や脚本家の安易な製作姿勢に苛立ちを覚える。  2003年にもなって、こんな完成度の低い作品を平然と作っている監督の志の低さに呆れる。こんな作品には容赦なく最低点を付けさせて頂く。 
[ビデオ(字幕)] 0点(2005-02-28 17:45:09)
6.  アンデッド 《ネタバレ》 
期待ハズレ。まさか、おバカ映画とは思わなかった。それにしても皆さん、おバカ映画に理解があるんですね~。個人的にはおバカ路線でも良いんですけど、どんなジャンルでも、やっぱりやってる事が中途半端な作品ってのはダメですね。何でも徹底すべき。  この作品もホラーに対する愛は感じるものの、真面目さとおふざけの味付けが中途半端で、どっちがメインなのか分からなくなっている気がします。おバカで行くなら、とことんおバカに徹してくれれば良いんですが…。  例えば、こんな「宇宙人オチ」をまともに持ってくるなら、最終的にもっと破綻させて欲しいんですよね。地球を救いに来た宇宙人までゾンビになってしまうとか、それを見ていた仲間の宇宙人が「ダメだコリャ」とか言って、地球を丸ごと破壊して去っていくとか。それでもゾンビは死なないので、ゾンビが宇宙全域に散らばっていくという、スペクタクルかつファンタジックな終わり方にするとか(笑)。どうです?より、壮大におバカじゃないですか?
3点(2004-11-13 23:35:32)
7.  CUBE IQ
この邦題をつけた人間をこそCUBEに放り込んでやりたい。   しかし、「悪いのは邦題をつけた人間で、この映画は悪くないんです」とは口が裂けても言えない、この映画も同罪。
1点(2004-11-09 18:18:10)(笑:1票)
8.  女と女と井戸の中 《ネタバレ》 
何がメインテーマなのかが分かりにくい。人間関係の説明不足もあって、余計にそう感じてしまう。特にキャサリンの人間性が分からず終い。  最初から金目当てだった訳でも無さそうだし、何を考えてヘスターと付き合っていたのか。仲が破綻するきっかけとなった車の事故を利用して、金だけ頂いてさっさとトンズラしたって話にしかなってない。  まあ、昔堅気の中年女性のヘスターと、今時の若い女性であるキャサリンの心のすれ違いを通して、人生の皮肉や現実の残酷さを描きたかったのかも知れないけど、もう少しマシな見せ方があったのではないだろうか。ひょっとして、あの露骨な青い画面は、「井戸の中の水の冷たさ」と「現実世界の人間の冷たさ」の象徴だったとか。  他にも何を表しているのかよく分からないシーンも多い(井戸に死体を放り込んだ後のキャサリンの奇妙な行動とか、ラスト間際のヘスターの夢の中で、彼女の三つ編みが床まで伸びていて、そこへキャサリンが「黄色の毛糸の帽子」を被って入ってくるシーンとか)。心理学的に深読みしようと思えば色々と出来るけど、残念ながらそこまで計算して作り込まれている脚本とは思えない。  中途半端にサスペンスっぽく演出するくらいなら、最初からふたりの人間性に焦点を絞ったドラマ仕立てにして欲しかった。ヘスター役の女優さんの演技力に敬意を表して、+1点。
[ビデオ(字幕)] 5点(2004-10-12 13:22:40)
9.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
うん、言いたい事は分かりますよ。ただこのいかにも、「人間には闇の部分があり、運命とは残酷なものなんですよ。こういうのが「リアリズム」です!」と言わんばかりの押し付けがましさをひしひしと感じて、少なからず閉口しました。  人生の残酷さや運命の皮肉をテーマに据えた作品は数多いと思いますが、特にこの映画が突出しているという部分は見当たりませんでした。各登場人物も、誘拐事件後の子供時代から現在に至るまでの経緯がほとんど描かれないため、人間描写に深みが無く、子供時代とのギャップも感じます。  また、「ミステリー仕立ての展開と、そこに見られる人間ドラマ」という狙った脚本構成のわりに、肝心の人間ドラマは希薄だし、中止半端なミステリー要素のせいで、どっちつかずな結果になっています。  作品全体を通しては、「真犯人とその動機」という謎解きの原動力で引っ張っておきながら、最終的には、ただの誤解や偶発的事故であるというリアリズムをもって、「現実の残酷さ」というテーマを際立たせようとしますが、しかし、それを表現するためには、やはり登場人物のしっかりとした人間描写をメインに据えなくては成り立たないはずです。登場人物たちの、まるで「設定のための設定」による葛藤の薄っぺらさが目につきます。  「ハリウッド的な軽い映画じゃないんですよ」と言いながら、結局その見せ方は「ハリウッド的」であり、監督や脚本家の自己満足から来る、表層的なニヒリズムやリアリズムしか描かれていないように感じました。  似て非なる作品として「プレッジ」等と見比べてみるのも面白いかも知れません。
5点(2004-09-10 16:43:30)(良:1票)
10.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》 
評価できるのは最初のオープニングだけ。観客の意識を一気に作品に引き込むだけのインパクトがある。ただ、その後のリアリティに欠ける展開とグダグダなテンポに、見ていて徐々にテンションが下がって行く。  だいたいガブリエルのやりたい事がいまいち分からない。対テロ組織運営のため、資金調達をしたかったってコト?でも、あんな迷惑で目立つ事やってたら、テロ組織以前に、お前らの組織が潰されるぞw。計画の段階であっさりFBIに見つかってるしさあ。そんな程度の組織が世界のテロ組織と対等に戦えるのか?なんかやってる事が非現実的でチグハグなんだよなあ。  ラストも「レベルの低いサスペンス」といった感じで、あんなオチでは驚かされる以前に設定のアラや幼稚さが目立つだけ。その他、なんであの女はわざわざ麻薬捜査官だというウソをつく必要があるのかとか、なんでバスをヘリで吊るのかとか、無駄に分かりにくい部分が多い(わざと目立っておいて、その後、死んだと思わせ、地下に潜るため?)。  冒頭で監督の代弁者としてトラボルタが語っていた、「最近の映画はリアリティが無い」というセリフを、そっくりこの映画が体現しているところが笑えます。もの凄い遠まわしな皮肉とか?  何より監督は、この作品から、テロをテロでやり返すという力の論理に対する「警鐘」を促すつもりではなく、単純に「テロはテロでやり返せ!」と本気で思っているように思えてならない。 
[ビデオ(吹替)] 1点(2004-09-08 13:08:59)
11.  黒の怨 《ネタバレ》 
序盤(オープニング)の演出や雰囲気は良かったので、かなり期待して見始めたが、結局は「エルム街の悪夢」における「夢」を「暗闇」に変えただけの劣化コピー品。  その他の部分は「13金」やら「ハロウィン」といった、従来の「殺人鬼モノ」の設定をツギハギしているだけ。おまけに「白マスク」に「火傷」というキャラデザ。呆れるほどにオリジナリティが無い。  後半に行くに従って、そのやり尽くされた演出パターンにウンザリさせられる。おまけにちょっと安心させたところで、「バーン!」と来るビックリ箱パターンの繰り返し。よく臆面も無く同じ事を繰り返せるなあと感心する。  あの怪物のキャラクター性も弱い。最初から割と顔を出すし、その見せ方も「暗闇なので見えそうで見えないんですよ、怖いでしょ~」と言わんばかり。おまけにラストは思いっきり姿を見せてくれます。  その他の突っ込み所も多い。町の人間に対して怨みを持っているなら、なんでたま~にしか出て来ない?町の人口がどれくらいか知らないが、乳歯が抜ける子供なんて何万人もいるだろう。昔から殺してるなら、とっくに異常な数の不可解な殺人事件が起きているはずだが、そういう話も出て来ない。相当の怨みがあるはずじゃないのか?  監督さんにとっては、どうやらこれがデビュー作みたいだけど、最初からこんな独創性の無い作品を作ってるなんてカッコ悪すぎるよ。もう少しクリエイターとしての「志」を高く持って精進すべし。
[ビデオ(字幕)] 1点(2004-09-07 12:21:15)
12.  記憶のはばたき 《ネタバレ》 
冒頭の美しい自然に囲まれたロケーションと、それに呼応するかのような瑞々しい青春前夜の少年時代を過ごす主人公。だがある日、そんな日常は、親しかった幼馴染の少女が川で行方不明になってしまうことで崩れてしまう。  そして十数年後。このトラウマを抱いたまま大人になった主人公は、その負い目からか精神科医になった。父の葬儀に出席するため、田舎に戻った青年は、かつての少女の面影を宿す不思議な女性に出会う。  まあ、そんな一見サスペンスっぽい内容なんですが、実際はファンタジー要素で味付けされた人間(恋愛?)ドラマ。冒頭の引きは悪くないんですが、結局、青年期に現われた女性が、そのまんまの人物で、気付いてないのは主人公だけ。思わせぶりに引っ張っといて、あまりにも工夫の無い展開とオチに脱力させられました。おまけに「ファンタジー」を免罪符に、彼女に関する説明がまるっきり無く、このいかにも「何となく分かるでしょ?」と言わんばかりのやり方は、手抜き一歩手前。雰囲気は悪くないんですが、やはり作品として展開に意外性が無いのと、この適当な演出が致命的な欠点。ドラマとしてもサスペンスとしても中途半端。
3点(2004-07-26 13:18:30)
13.  マトリックス レボリューションズ
個人的にシリーズの中では一番完成度が高いと思う。アクションも前二作に比べると多少は洗練されてきていて、やっと「良い意味での派手さやカッコ良さ」を表現し得るレベルにはなったと思う。ただ相変わらずワイヤーによる「必然性の無いアクションの不自然さ」は残ったままだし、肉弾アクションとしての迫力やスピード感もイマイチ(ネオ達の腰の入っていないカンフーや、見た目の奇抜さだけに捕らわれているワイヤーアクションの表現等)。ここまで出来ているのに、あと一歩センスやこだわりに欠けている。ストーリーも相変わらず「陳腐」としか言い様が無い。内容が難解に思えるのは、単にストーリーテリングのヘタさと説明不足から来るもので、決してストーリーが高尚だったり、斬新だからではあるまい。登場人物がカッコつけて思わせぶりで抽象的な事しか言わないのも原因のひとつ。また使われる単語のセンスの無さも痛い。ネオが「救世主」というのもよく分からないし、「預言者」の存在も意味不明。ラストも結局ガチンコ勝負に負けて、そのまま盛り下がったまま終了。これだけ引っ張っといてカタルシスが無いのはあんまりだろう。鑑賞後、研究書や何やらで勉強したいほど魅力的でも奥深い作品でもない。しかし、監督の妄想や想像を、最先端のCG技術や特撮でここまで映像として具現化した事は高く評価したい。次からはもう少しストーリーが洗練されることを願って、この点数で。
4点(2004-05-31 22:59:12)
14.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
本当にスティーブン・キングの作品は当たりハズレが極端。「ジーパーズ・クリーパーズ」や「ホーンティング」のような、「駄作のお手本」としての反面教師的な価値しか見出せない。  とにかく作品として何がやりたいのかが、さっぱり意味不明。SFとサスペンスとホラーとコメディが闇ナベの如くごった煮で、各要素がまったく溶け合わないまま話が進んでいく。食い合わせの悪さもそのままに、観客の腹痛なんてお構いなし。これで「各要素が上手くまとまっている」という評価ができる人が不思議すぎw。  せっかく各キャラに面白そうな特殊能力があるのに、作中でその能力が活かされることもほとんど無し。どうせなら過去のエピソードのように、各人の能力を活かして皆で失踪者を探すという、「少年探偵団」のようなストーリー展開にすれば面白くなったろうに。  それなのに何故にエイリアン?序盤の各キャラのエピソードは何?何であの状況下で爪楊枝を取ろうとする?意味ありげな魔除けの意味は?  要するに限られた時間の中に色々な要素を入れれば、それだけ各要素が中途半端になるに決まっているというコト。
[ビデオ(字幕)] 1点(2003-12-26 21:56:43)
15.  ゴーストシップ 《ネタバレ》 
「13ゴースト」の監督か~。納得。作品としての中途半端さに通底するものがある。この作品もやはりホラーとしてもサスペンスとしても中途半端。限られた予算のなかで健闘しているのは分かるが、それ以前に基本となる脚本があまりにも陳腐。「サタンの使いが魂を集めている」というオチだと知った時の脱力感ときたら…。映画「ジェヴォーダンの獣」のレビューでも書いたことだが、まず作品として、ホラーならホラー、サスペンスならサスペンスとして「徹底すること」が大事なのではないだろうか?違うテイストを隠し味として入れるのもいいだろう。しかし、それは基本となる部分において徹底的に作りこんだ後にすべきことのはずだ。この監督さん、はっきり言ってホラーやサスペンスを撮る才能は無い。まず「恐怖とは何か」ということを勉強するべき。
2点(2003-11-07 11:41:38)
16.  Cut カット!(2000)
数多い殺人鬼モノのワンオブゼム。映画のフィルムの中から殺人鬼が蘇るという設定も安易だが、内容もオチも負けず劣らず安易。「殺人鬼ツクール」みたいなソフトでもあるのかね?「スクリーム」や「ルール」、「バレンタイン」、「ハロウィンH2O」などもそうだが、この手の「ビックリ箱的殺人鬼モノ」は、もう完全なる時代遅れ。恐怖表現の思考停止状態でしかない。この先、もう一歩も二歩も進化してくれることを期待し、この点数で。
3点(2003-10-31 19:40:34)
17.  マトリックス
日本の漫画やアニメ、特に「攻殻機動隊」や「AKIRA」辺りの影響を強く受けているのが分かる。見たときの年齢や、優れたアニメを見慣れているかいないかで、大きく評価は変わりそう。評価の高いアクションシーンも個人的には別にどーとも思わなかった。単にワイヤーで引っ張って高く飛んだり回転しているだけでスタイリッシュでも何でもないし、カンフーアクションも手抜きかと思えるほど迫力がない。ジャッキー・チェンの映画を見習って欲し…、って、この映画のアクション担当って、かつてジャッキーの酔拳や蛇拳を担当した人なの!?…やっぱり、いい映画を撮るには、色々な条件が揃わないとダメなんだなあと痛感。ストーリーも古今東西のSF映画のごった煮という印象でオリジナリティ皆無。
3点(2003-10-22 18:18:58)
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