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コメント数 2394
性別 男性
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1.  クリムト
クリムトを知らない人間がこの映画を観たとしても、依然として知らないままでしょう。基本的には「死期の近づいた実在の画家・クリムトが垣間見る自らの人生の回想」という内容ながら、これは多分ほとんどがラウル・ルイスの創作。しかも晩年が主体になってる上に、断片的に提示される妄想風エピソードにも辻褄は無く、非常に漫然とした仕上がりです。しかも室内シーンばかりなので、宣伝にある「クリムトと旅する19世紀末ウィーン文化」も大して味わえません(ヴィスコンティくらい美術にこだわってれば、室内シーンばかりでも退屈はしませんが…)。とにかくクリムトを題材にした必然性が全く解らず、おまけに、もう少しで睡魔に屈しそうになりました。こんなことなら「デスノート後編」を観に行けば良かった…(悔)、2点献上。
[映画館(字幕)] 2点(2006-11-30 00:07:35)
2.  太陽の雫
ハンガリーの辿る目まぐるしい近代史(てか、本作が目まぐるしいだけか?)を、三世代を演じたレイフ・ファインズが駆け抜けていく。本作が3時間を費やして描くのは、如何に体制が変ろうとも決して変わらぬ人の愚かさと、ユダヤ人迫害の歴史。社会が右に行こうと左に行こうとやることは全く同じ。それは、左右どちらも「敵」がいないと成り立たない体制だからです。そして最終的には、いつもユダヤ人が敵に仕立てられる。これこそが何千年もの間、脈々と続いてきた差別構造。ユダヤの名前を取り戻した子孫が平和な生活の得られる社会を、我々は築けるのでしょうか…。確かに大河ドラマとしての重みには欠けてる様な気もしますが、その分、この手の映画としては非常に観易くなってるので門戸は広いと思います、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-15 00:09:02)
3.  ヒトラー 最期の12日間
邦題では「ヒトラー」を前面に打ち出してますが、内容は「第三帝国最期の12日間」。敗色濃厚な軍事政権がどういう末路を辿るのかを、淡々としたドキュメンタリー・タッチで見せてくれます。私が感銘を受けたのは映画本編よりも、ラストに登場するトラウドゥル・ユンゲ本人のインタヴュー。とかく我が国では戦時下を描く場合、「大空襲の悲惨さ」「被爆の悲劇」「横暴な憲兵や軍人」等を取り上げ、「一般国民は戦争の被害者である」ことを強調する場合が多いと思う。本作を観れば被爆を除いて、ナチス・ドイツも同じだったことが良く解る。しかしユンゲは語る、「私にも責任がある」と。その通り。ヒトラー一人では決して戦争は起こせません。国民一人々々の支持があってヒトラーも戦争が起こせたのであり、それは我が国も同じこと。もちろん多くの日本人が戦争被害者であったことに変わりありませんが、同時に加害者でもあったという視点も忘れるべきではありません、7点献上。
[映画館(字幕)] 7点(2005-08-26 00:10:10)(良:3票)
4.  ベレジーナ
ロシアから市民権を求めてスイスにやって来た純真な女性が、市民権を餌に変態専門(?)の高級娼婦にさせられ、スイス政界の陰謀に巻き込まれていくという、たぶんコメディ映画。何故「たぶん」かと言うと、これが全く笑えないからです。自分が娼婦だということにも気づかない天然の主人公、揃いも揃って変態の政府高官(政治家?)達、「テイラー・オブ・パナマ」の様な嘘から出た真、等々と、捻りの利いた設定が全然活きてこない。ラストの展開も主人公の逆襲じゃなくて、たまたまそうなっただけなので爽快感も無い(原題は「ベレジーナ、またはスイス最後の日々」)。スイスって、アルプスの永世中立国という位のイメージしか無く、実際の政治や文化に疎いからかもしれませんけど、とにかく面白くない映画でした、3点献上。
[地上波(字幕)] 3点(2005-04-05 00:07:30)
5.  ルナ・パパ
「アメリ」と「ミルクのお値段」と「黒猫・白猫」と「カンダハール」、そして「UFO少年アブドラジャン」(観てないですけど…)を合わせた様な毒のあるファンタジック・コメディ。ちょっと考えただけでこれだけの映画を連想してしまうんだから、確かに新味はないかもしれない。本作に独特の雰囲気をもたらしているのも監督の才能等ではなく、偏に日本人に全く馴染みの無いタジキスタンのシュールで美しい風景とロシア語の響き+チュルパン・ハマートヴァの(日本だけで受けそうな)キュートで過剰な色気だと思う。でも、もちろん日本人の私にとって好みの映画なのは間違いないです。ところで、基本はドイツ映画だと思うんですけど、どういう経緯でタジキスタンが舞台で、しかも日本までが製作に咬んでいるのかが知りたい…、6点献上。
6点(2004-08-19 19:40:57)
6.  マーサの幸せレシピ
確かにこの邦題から私が受けたイメージと実際の中身には相当な乖離があった。しかも神経質でカウンセリングを必要とし、「食べることが嫌いな」、そして多分「食べてもらうことにも喜びを見出せていない」女性シェフ(腕は良いらしい)が主人公ときては、親を亡くしたとはいえ四六時中ふて腐れた子供共々、そこに私を幸せにしてくれるレシピなど見つかろう筈もない。本来ならリナと交わることにより、人間として、女として、そして料理人として一皮も二皮も剥けていくマーサを描くべきなのに、どうも彼女に成長は見られない。彼女の出したラストの結論にも私的には疑問です、5点献上。
5点(2004-05-25 23:09:02)
7.  ファニーゲーム
「ピアニスト」で純情おぼこの初恋をパロディにしたミヒャエル・ハネケが、その前に作ったサスペンス映画のパロディ。ヒロイズムやヒューマニズム、そして都合のいい幸運等、この手の映画の約束事を文字通り「あからさまに」排除した展開。ここまであからさまだと作りすぎとの印象も持ってしまいますが、これこそが犯罪被害者にとっての現実感というものなのでしょうか。しかしラスト、ヨット上での説明的な台詞はいらない。鬼才だか何だか知らんが観客を馬鹿にしすぎ。おちゃらけないで、もっと不気味に作れ! これからご覧の方へ。粗筋を読んでハリウッド的なサイコ・スリラーを期待したら酷い目に遭います。体調を整え、腹を据えて鑑賞することをお薦めします。つーことで、6点献上。
6点(2002-08-10 19:28:13)
8.  ピアニスト
ま、確かにどこまでが本気でどこまでが冗談か計りかねる映画ではあります。彼女の性的妄想は女性一般が持つ「ハーレクィン・ロマンス」的なモノではなく、まさしく男性のそれ。しかし当の男性から言わせて貰っても、SMビデオを見たからSMに走るとか、(必ず最後は女性が感じてしまう)レイプ・ビデオを見たからレイプしてしまう馬鹿は多くない(もちろん「おかず」としては好物ですよ)。性的妄想(=独りよがりな異性認識)と現実は違う。現実のSMは超高度な性的関係です。彼女も決して真性マゾではない。要するに、彼女は性的にもの凄く幼稚なのです(剃刀のシーンは自慰への幼稚な罪悪感からくる自虐趣味)。彼女の不幸は相手の青年も幼稚だったこと。巻頭に異常な母娘関係を見せられるので女性版ノーマン・ベイツとも感じられますが、最終的にはそうじゃない。そして彼女は、この一件から何も学ばないまま劇終を迎えます。男性諸氏に告ぐ、行き遅れのピアノ教師には近づかないように、6点献上。
6点(2002-07-25 19:15:50)
9.  恋人までの距離(ディスタンス)
軽めのアメリカ人イーサン・ホークと知的なフランス人ジュリー・デルピーがBGMもない1カット長回しの間、延々と語り合う。そして、それを延々と繰り返す、まるでフランス映画のような徹底した会話劇(きっと台本は分厚かったろうなぁ…)。確かに実際の恋愛って、こういう語らいが全てですよね。いきなりキスから始まっちゃうような某恋愛映画とは比べるまでもない、リアルな恋の始まりが描かれるインテリジェンスなラヴ・ストーリー。透明感のあるジュリー・デルピーが大変素敵ですが、知的でない派手好きの私としては流石に少々退屈でした、ごめんなさい。6点献上。
6点(2002-01-26 21:18:04)
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