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プロフィール
コメント数 170
性別 男性
年齢 43歳
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1.  ボスニア
怪作(怪物のような作品の意)「アンダーグラウンド」のラストの字幕<この話には続きがある>という不穏なメッセージ。バトンを受け取ったボスニアの詩人でもある監督が描いたボスニアの内戦は、その不穏が筆舌に尽くしがたい程の絶望に変換されたものだった。いや、戦争の恐ろしさや狂気を描いた作品は今ではどこにでもある。そんなものまでも消費物としてポップコーンを飲み込むようにしてやがて排出される運命にある現状で、「ボスニアを東京まで拡大せよ」というメッセージを受け止める覚悟はなかった。「いつまでも平和ボケしていられると思ったら大間違いだ」と釘を刺されたような気分だった。反対に「ボスニア」を直接に体験する登場人物たちは確実に生きていてそして何かを勝ち取る為に死んでいく。生き長らえたとして残るものは・・・・全編通じて流れるジプシー音楽の調べは彼らの青春であり諦念でもあった。それらを包み込む「民族と友愛のトンネル」の暗闇と円環構造になっている物語がこれから続くであろう世界規模の内戦を予見している。アメリカ同時多発テロ後しばらくして見ただけに終了後はどうしようもない気分になった。とんでもないものを見てしまったという感情と、ユーゴ問題すら気がつけば忘却のかなたにあったということ。そして何よりも日本でこの映画を見たということにショックを受けた。にもかかわらず、この映画が自分にとって愛すべき映画になっている。それはこの映画にこもった魂があまりにも切実だったから。
[映画館(字幕)] 9点(2004-09-05 01:50:36)
2.  ユリシーズの瞳
映画誕生100年目にして出来た唯一無二のこの作品、一回見ただけでは何の判断も下せないでしょう。寄せては返す波のごとく行ったり来たりしながら、ハーベイ・カイテルが演じた映画監督Aとマナキス兄の現実(旅)と夢(追憶)に少しずつ近づく必要があります。映画はエンターテインメントだ、とはよく言われることでありますが、それと同時に抑圧から生まれる純度の高い結晶としての映画の存在も忘れてはならない。最初は何のけがれもなかった映画へのまなざしは100年を経て今の姿となりました。古典となった映画を今でも見るのは、映画にこびりついてしまった手垢に触れたくない時があるからでしょう。失われた無垢のまなざしを求める時空を超えた旅は歴史の渦に巻き込まれ、悲しすぎる惨劇でもってラストを迎えます。映画の敗北か、それとも第2章の始まりか。アンゲロプロスのまなざしは、私には遠すぎます。
[映画館(字幕)] 9点(2004-07-25 01:17:27)
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