1. サテリコン
初めて見たのは小学校低学年。 テレビの深夜放送。 眠い目こすって見たとき、冒頭の手が切断されるシーンに絶句して、大人になるまでトラウマが続きました。 この度、40年ぶりに見て思ったのは、当時と同じく全く理解不能という感想でした。 だってこの映画、ストーリーが全くないんだもん。 子供の時見たときは、男が男を好きになるなんて全然自分の知ってる世界にはなかったし、今見ると、字幕ででた「剣」の意味も理解できる。 でも、やっぱり私は万人に理解できる映画を求めます。 これを見て、フェリーニ=理解不能な映画監督、というイメージがついてしまって、あの名作「道」を見るまでの道のりが遠のいたことを悔やみきれてなりません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-06-16 16:51:03) |
2. 刺さった男
《ネタバレ》 誤って工事現場のボルトに頭を突き刺さったまま、それが大衆の的になる男の話です。 「崖っぷちの男」みたいなものを想像していたのですが、ボルトに刺さったまま身動きが取れず、最後まで、その調子なのでメリハリがありません。 最後に主人公の手術が失敗してしまうオチに、何を訴えたいのかよくわからなかったです。 こういうアイデア勝負のシチュエーションものは最後はスッキリさせてもらいたいものです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-16 13:43:40) |
3. サイレントヒル
ストーリーは、あってないようなもの。 私はTVゲームはやりませんが、なんだか人がやってるゲームの横で、ポカンと口を開けて見ているような気分でした。 今の時代、CGで怖さなんて出せるんでしょうか? ほぼ全てCGだけで2時間を超すのは、違う意味で拷問を受けているようでありました。 クリエイターは「怖い」っていう感情を、もっと勉強すべきです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-06 02:03:06)(良:1票) |
4. 最強のふたり
解説を読むとそれに従って物語が淡々と進んでいくんじゃないかと内心つまらないかもという不安がありましたが、冒頭で車を暴走させてアース・ウィンド&ファイヤーをかけてくるところから観客を惹きつけていますね。 二人の出会いから終始見ている自分が笑みがこぼれるようなシーンが続き、べたな感動をさせず終わらせたところがよかったと思います。 あまり心に響くとは思えないけど、これはこれでよかったと思います。軽いノリで観れますよ。 邦題に難あり。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-22 08:47:01) |
5. サラの鍵
《ネタバレ》 フランスのユダヤ人とナチスの関係って、少々日本人には驚きというか、意外というか、第二次大戦と現代がつながる人間関係の映画を作れるのは、時期的に、もう今頃が最後ではないだろうか? この映画はフランスでかなりヒットしたらしい。 家族が連れていかれた屋内収容所の悲惨さはリアルすぎて目を覆いたくなるのは地元フランス人も同じはず。 サラが鍵をしめた納戸の中に約束を守って出ようとしなかった弟。 いや、出れなかったのかも…。 姉と妹の絆がこれほど残酷な形で結ばれるシーンに涙なくしていられない。 大人になったサラは一言もしゃべらない。 サラは美しさだけを持ち、流されるままに生きていく。 サラの映像は現代に生きるジャーナリスト、ジュリアの目を通して描かれていくが、真実がわかるのは、死んでしまったサラに残された息子が父に残された形見、そして納戸の鍵が現れる、その時までハッキリとでわからない。 ジュリアが自分の娘にサラと名付けた訳を他のレビューを読んでも私には、どうしても理解できなかったが、幼ないサラを有刺鉄線を引っ張って助け出してやる軍人の手にも赤い血が流れていることがエンドロールで思い出すことになった。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-13 00:14:52) |
6. さらば友よ
男のために作った男の友情映画。とは言っても決してホモセクシャルなものではありません。 映画において決して離れることの出来ない関係とは、家族、そして同じ戦場で戦った経験を持つというシチュエーションだと思います。 主役のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン。観客はこの二人を格好いいと理解できなければ観賞する価値は見つからないと思います。 ストーリー? あってないようなものです。 二人は「俺は鍛えているんだぞ!」とばかりに上半身裸になり、脱出作業に精を出します。 当時40歳になりかけた頃のブロンソン、この肉体美を作るための食生活は相当苦しかったとのことです。 歴史に残る名シーンもいくつか残した本作。この点数が妥当ではないでしょうか? 因みに私が持っているビデオはフランス語ですが、今回放送されたものは英語でした。どっちが本物なんでしょう? [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-14 03:44:53)(良:1票) |
7. サン・ジャックへの道
ロケが奇麗だし、自分も巡礼って死ぬまでに一度は体験してみたいって思ったけど、その中で繰り広げられる人間ドラマが陳腐で私には入り込めませんでした。 三兄弟の仲が悪い理由が全く描かれてないから、心が通い合う理由も伝わってこない。 登場人物たちの心境の変化にも、「え? そこで変わる?!」って思うところがアチコチあって…。 吹き替えで観たせいかな? なんだか海外ドラマ的っていうか、セリフのやりとりに日本語の自然さが全くないんですよ。 それにCGを頻繁に使うのは、せっかくのロケを台無しにしていると思う。なんだか実物までCGじゃないかって疑ってしまう。 本作に似た旅企画って、日本のテレビでもたくさん放送されているし、例えば「電波少年」のヒッチハイクとか「あいのり」なんか観ちゃうと、映画として観るのはもういいかなって感じです。私的には同じレベルです。 ロードムービーは私の大好きなジャンルですが、正直ガッカリの一本でした。 [DVD(吹替)] 5点(2009-01-30 07:02:05) |