1. 嘆きのテレーズ
《ネタバレ》 松本清張作品のようで展開結末は大体で予感通りでした。テレーズの胸中が察せられるキャスト全員の演技と演出が実に見事。水兵最期の「手紙~」の演出は無かったほうが運命の皮肉さを感じるのではないかと思います。巨匠の手腕冴えわたる見応えたっぷりの名作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-31 14:08:46) |
2. ナイト・オン・ザ・プラネット
ジム・ジャームッシュ監督作と言うことで鑑賞。敬愛するジーナ・ローランズ出演というのにガッツポーズ。アクの無い役柄であっても存在感は格別で見惚れてしまう。期待が膨れ上がったところでおしまい。「何で?」オムニバスだったのか。ストーリーではパリ編がベスト。台詞では「お金は必要だが重要ではない」が心に残る。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-27 01:30:06) |
3. ナチス第三の男
ラインハルト・ハイドリヒが第三の男に昇り詰めるまでと、レジスタンスの暗殺過程からナチスの報復模様は別の作品と化しており、暗殺計画に加担した者とは違って1㍉も非の無いユダヤ人殺戮を発案した(「謀議」2001 テレビ映画に詳細が)「金髪の野獣」の心模様をもっと掘り下げて描いて欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-04 00:30:20) |
4. 涙するまで、生きる
《ネタバレ》 舞台は1954年、独立戦争のアルジェリア。西部劇と「さらば冬のかもめ」が思い浮かんだ不思議な作品。部族の因習を甘んじて受けようとするモハメドに「生きろ!」と励ますダリュ。自身もアルジェリア生まれのスペイン人移民としての諦念を振り払おうと教師を辞める。授かった命は事切れるまで諦念に押し潰されず全力を尽くして生きるのだと認識させられる。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-12 01:20:47) |
5. ナインスゲート
《ネタバレ》 重厚で端正、僅かな空気の動きの如く漂う不穏さ、死体の描写の生々しさ。ポランスキー特有の映像に満足。ジョニー・デップはその世界に、久々に観たエマニュエル・セイナーのやはり濃いキャラクターはストーリーに、それぞれマッチしています。悪魔の手の上で踊らされる人間の欲望が描かれる中で、金の亡者がその門をくぐるラストは良いとして、バルカンの最期の陳腐さに監督の集中力が途切れたのかと思いました。また、金儲けの商品としての書籍に対する扱いがぞんざいであるのが始終気になりました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-23 03:25:50) |
6. ナポレオン(1927)
3時間42分版鑑賞。こんなに長尺でのサイレント作品とは知らなかった(泣) 兵学校時代からイタリア遠征までがじっくりと描かれているのですが、一つ一つのシーンが長過ぎて、絶え間無く流れるBGMに何度も意識が遠のきそうに。 自ら出演している(なかなかの美男子)監督のナポレオンへの思い入れを感じる、一体幾ら製作費を費やしたのか、何千人のエキストラを起用したのか、唖然とする超大作。 [DVD(字幕)] 5点(2019-08-10 20:02:02) |
7. なまいきシャルロット
ジェーン・バーキンのDNAを受け継いだシャルロット・ゲンズブールの目を惹くスタイルの良さ、耳に心地よい音楽は印象にのこるものの、なまいきでも何でもない少女のあれやこれやが描かれた内容は直ぐに忘れてしまうであろう作品。 [DVD(字幕)] 4点(2023-01-17 00:37:09) |
8. 何がなんでも首ったけ
オープニングでの行き交う車の「ありえへん」模様に大笑い(+1点)で期待が高まったのですが。そこで終わってしまった作品です。他愛ないにも程があるストーリーでBBに魅力を全く感じられないとなると、どうしようもありません。 [DVD(字幕)] 4点(2021-07-14 15:42:08) |