1. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 「ノスタルジーに惑わされるな」は自分の生き方そのものに大きな影響を与えている。人の生き方を変える映画ってすごいと思う。 火事で死にそうになったアルフレードを助けるシーン、少年から青年に変わる演出も泣ける。彼女の映像を取る伏線も見事に回収している。最後のシーンはジーンとくる。愛に溢れた映画。過不足なし。死ぬ前に見られればいいなあ。 [DVD(字幕)] 10点(2018-06-04 01:31:35) |
2. 女は女である
《ネタバレ》 現時点で僕だけ10点をつけていて少し気が引けるのですが。。。ずれたこと書いてたらすみません、でも好きなものは好きなんです。 ストーリーは何も無し。あるのは色彩、音楽、そして男女。スマホもインターネットもないのにこの時代のパリジャンは今の時代の人より幸せそう。結局生きるってそういうことなのかなと。テクノロジーは進んでいくけれど、その進歩のライン上に普遍的に存在し続ける幸福に悠久を感じた。 一方で、コメディかつこのキャストじゃなかったら作品として成立しなかったとも思う(単なる恋愛映画にしていたら相当うざいだろう)。頭をぶつけるベルモンドや、無駄にずっと抱き合っているカップルなど、笑うところが沢山。テンポも良く飽きずに見られた。またウイスキー飲みながら観たいと思う。ただそれだけ。 [インターネット(字幕)] 10点(2017-11-26 13:15:43) |
3. 君の名前で僕を呼んで
《ネタバレ》 恥ずかしながら、途中まではゲイ映画だと思っていた。女の子大好きボーイの自分には2人の男が惹かれあっていくのが理解できるほどの説得力が感じられなかったし、濃厚な絡みはちょっときつかった。まあ確かにゲイにはたまらんのだろうが。 しかし途中からこれはただのゲイ映画ではなく、もっと深い人間の愛を描いた作品なのだと気づいた。それはゲイもバイもノンケも関係ない、もっと根源的なものだ。息子のBLを知ったうえでやさしく見守ったお父さんの「心は衰える。」「友情以上だ。羨ましい。」などの息子の愛を全肯定する台詞も心に沁みた。最後のエリオの顔だけを映し続けるシーンから、暖炉の木が爆ぜる音のエンディングも素晴らしかった。役者さんは全員本人なんじゃないかというくらい上手かった。 [映画館(字幕)] 9点(2018-05-14 23:33:48) |
4. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 ニッキーはサクッと寝返ったり最後の笑顔だったり良い味出してましたね~。反逆ものなのに結果的にはアメリカ的な勧善懲悪が描けていて上手くまとまってるなーと思いました。アクションも相変わらず(thanks to カメラワーク)クオリティ高かったです。ジェイソン・ボーンみたいになりたい! [インターネット(字幕)] 9点(2017-11-06 12:56:05) |
5. 海辺のポーリーヌ
《ネタバレ》 始まりも終わりも美しい。話自体の斬新性はないですが、人物描写や映像の見せ方が巧みで、コミカルな側面もあります。直接的であれ間接的であれ性描写を欠いた恋愛映画はシュークリームの外皮だけを食べるようなものだと思いますが、本作品はクリームが入っていて美味しかったです。 [映画館(字幕)] 9点(2017-06-05 11:53:45) |
6. 勝手にしやがれ
《ネタバレ》 英題"Breathless"が邦題と全然違うので、一度観たのに間違えてprime videoで買ってしまった。ベルモンドがスカートめくるシーンで気づいた。映画史上最もアホなBGMを使った作品ではないだろうか。全てが滑稽。アメリカ女がハリウッドのメタファーで、ベルモンドがフランス映画のメタファーで、「映画は自由であるべき」ということを表現したかったのだろうか。こんな映画は他に無い。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-02-21 10:48:20) |
7. あこがれ (1958)
《ネタバレ》 大学時代に観たときはとても共感して当時は10点だったけど、社会人になってから見返したらそれほどだった。それでもトリュフォーの中で好きな作品の一つだけど。 好きな女の子に嫌がらせをしてしまう経験は多くの男子があるのではないだろうか。共感出来なかったのはそれを男子達で共有しているところ。自分だったら、きっと他の男子も「敵」になってしまうかな。そして「俺はそんな気無いし」的な表向きは態度を取るだろう。もう一点は、いくらあこがれててもあそこまで大胆な嫌がらせをするかなと。日本人の男の子ならやらないんじゃないか。フランス的な女性蔑視が少し見えて首をかしげた。 とはいえ、国も文化も違うのにここまで感じさせてくれるのはすごい。自分の子供時代を観ているようで、何というかニューシネマパラダイスにあるトトが昔の自分の映像を振り返るシーンのような懐かしさと切なさを感じた。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-03-07 13:29:19) |
8. バベル
《ネタバレ》 カタルシスゼロ、要所要所の冗長なシーンの連続で、「多分平均点5点台だろうなー」と思ってたら実際そうだった。ただ自分的にはすげー面白かった。時系列の前後や、沢山出てくる登場人物を感じさせない自然かつ緻密な作りと、音楽の差し方が素晴らしかった。菊地凛子さんは聾の演技上手すぎてちょっと引きました。アウトレイジの全員悪人ならぬ、全員ちょっとダメな人という感じの映画だが、ガイド役のネパール人が金を受け取らなかったり、ケイトブランシェットが生還したり、最後の方に救いがあって良かった。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-03-03 12:10:24) |
9. ホーリー・モーターズ
《ネタバレ》 面白かった。映像としては飽きないけど、それぞれのシーンが同じテンションで続いていくので、もう少しBGMにメリハリがあっても良かったかも。結局のところactingの素晴らしさを描きたかったということで良いのか?解説サイトを見たところヴェンダースの『ことの次第』とゴダールの『パッション』も観た方が良さそうなので時間を見つけてトライしたい。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-27 14:26:03) |
10. 汚れた血
《ネタバレ》 前半が長すぎるかな。特にスイスに高飛びする→パラシュート練習しようのシーンは無理があるし、ストーリー的にも不要。後半は面白い。ジュリーデルピーもジュリエットビノシュもこの世の物とは思えないくらい美しいのに、演技もしっかりしてる。こういった人達の作品が世紀を超えて残っていくのは当然だと思うし、逆にルックスだけで演技ダメな人を使った作品(まあつまり多くの日本の作品)が残っていかないのも当然だと思った。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-23 12:48:33) |
11. アデル、ブルーは熱い色
《ネタバレ》 友人のカナダ人(フランス語圏)が人生のベスト映画だと言うので観ました。LGBTでも恋愛の本質が変わる訳ではないということと、Lのセックスがちゃんと描かれていて良かったです。特にセックスシーンは過不足なく丁寧に描いておりそれでプラス1点という感じ。R指定食らいまくったらしいですが、公開した方がセクシャリティに対する偏見が減るんじゃないかと思ったり。ただ、最後はあまりにあっけないというか、「え、これで終わり?」感はありました。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-10-17 10:48:29) |
12. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 普通に面白いんだけど、題材的にはもっと面白く出来たと思うので勿体ないと思う。もっと南米の情景を鮮やかに描いたり、南米の音楽と上手く登場人物の心理状態を絡めたりすれば良かったのにと。もう少しカタルシスが欲しいところ。最後のアルベルト・グラナード本人登場はグッときた。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-06-16 16:22:03) |
13. 夏物語(1996)
《ネタバレ》 映像の美しさは素晴らしいし、展開も途中までは良かったんですけど、結局煮え切らない主人公に尻すぼみしました。これはこれで一つの表現だと思うんですけど、もっと面白く出来たんじゃないかとどうしても思ってしまいます。島に行ってセックスして欲しかった。 [映画館(字幕)] 7点(2017-06-13 00:15:27) |
14. 冬物語
《ネタバレ》 展開の割にはセリフが長くて、早く終わらないかなあと思いながら見ていました。ネットもスマホもない時代なので時間軸遅めなのは仕方ないのかもしれませんが。最後の最後で綺麗にまとまって観た後は気分良かったです。映画において最初と最後は大事ですね。 [映画館(字幕)] 7点(2017-06-11 23:14:11) |
15. 8 1/2
《ネタバレ》 アメリカの夜が好きな自分としては似ているところや異なっているところを考えながら見ていました。自分が愛するものとそうでないものの曖昧さ、あるいは自我とそれ以外との曖昧さとかを表現したかったのかなと思いました。非現実のシーンはゴダールのアルファビルにも影響与えてるのかなと思ったり。もちろん全体を通してアメリカの夜にも。情報量が多く部分的な理解なのでもう一度見直したいと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2016-12-11 20:04:57) |
16. 恋の秋
《ネタバレ》 映像としては綺麗。ただお節介焼きの女性2人がうざさが可愛らしさでカバーしきれてないのが難点。男2人がモノのように扱われている。ラストの音楽シーンは良き。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-17 12:34:53) |
17. チェ 28歳の革命
《ネタバレ》 キューバ旅行の帰りにトランジットのマイアミで観ました。ドキュメンタリーに近く波が無い映画。キューバ革命を勉強した直後だったのでそれなりに楽しめたけど、そうでない人にはキツイだろうな。カミーロが重要人物であったことが分かる作品。インタビュアーにスペイン語で喋る→英語に訳すなど冗長な描写は何とかして欲しかった。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-06-30 15:42:16) |
18. 女と男のいる舗道
《ネタバレ》 映像の力がそもそもあまり強くない上に、BGMがないシーンなどは少し観ていてきつい、寝そうになる。ブルースに合わせてアンナ・カリーナが踊るシーンも長過ぎる。最後も唐突過ぎる。実験的な映画なのか? 「なぜ芸術? 美 それが人生」というフレーズだけは良かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-11-29 20:59:51) |
19. 満月の夜
《ネタバレ》 冬物語を見た後だったので終わり方が凡庸に感じてしまいました。ヒロインはかわいいし、途中のバンドマンとヤるところまでは最高だったので、勿体ないなあという感じです。 [映画館(字幕)] 6点(2017-06-11 23:10:56) |
20. O侯爵夫人
《ネタバレ》 見せ方は上手なんですけど、いかんせん展開が遅すぎます。序盤で全部明かされているだけに辛かった。。「海辺のポーリーヌ」見た直後だったので尚更。あと女性が泣きすぎです。 [地上波(吹替)] 6点(2017-06-05 22:46:52) |