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sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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201.  エトワール(2000)
バレエに全身全霊を捧げたダンサーという名の修験者達。彼らの総本山がパリ・オペラ座バレエ団。世俗から切り離された一切の妥協が無いストイックな世界には、フィクションで描かれる様な栄光や欲望や嫉妬も無い。ただ最終解脱を目指して日々の修行に励む彼らには、エトワール(「星」の意。花形ダンサー)に選ばれた者さえ、そんなものにかかずらってる暇は無い。よく「優雅な白鳥も水面下では必死に水をかいている」と例えられますけど、彼らの生き方はそんなもんじゃない。舞台袖で疲弊し喘ぐダンサー達は、舞台上以上に神々しく見えました。これは必見です、7点献上。
7点(2004-08-07 00:31:36)
202.  フューチャー・ゲーム
本作を観ると文化のグローバル化を現実のものとして感じます。ゲーム業界の話なので当然と言えば当然なのですが、フランス映画である本作に登場する小物や台詞の中身は、ほとんどが日本とアメリカのゲームや映画に関するもの。これは伝え聞くのとは逆に、フランス人も相当ハリウッド映画や日本のゲームが好きなんですね。映画の作りとしては、場面がわざとゲームのムービー風になってたり(特に音楽がそれっぽい)、カーチェイスや格闘をゲーム画面そのままのCGに切り替えたりと、ベタなんですけど新鮮でした。話自体はそう新鮮でも無いんですけどね…、5点献上。
5点(2004-07-29 11:17:37)
203.  しあわせ(1998)
オープニングに、これから始まる物語のイメージと台詞の断片が一気に提供されるので、一瞬何が何だか分からなくなる。しかし、それが徐々に二つの物語へと収束していき、更にラストでは一つになっていく。ストーリー自体には取り立てて新味はありませんが、フランス、イタリア、トルコ、カナダ、アメリカ、メキシコとグローバルに舞台を変えながら、クロード・ルルーシュが美しい映像はそのままに凄くモダンな映画に仕上げています。それにしても、確かに何でこの映画に「しあわせ」等という、いかにも投げやりな邦題を付けたんでしょうか? それが本作一番の問題です、6点献上。
6点(2004-07-29 11:16:49)
204.  プロヴァンス物語/マルセルの夏
本当に何も起きない。20世紀初頭、フランスの比較的裕福な一家がプロヴァンスで一夏を過ごすだけの話。しかし、それが観てる方にも束の間の休暇を与えてくれる。映画は大人になったマルセルの思い出という形で作られているので(大人の本人は一切登場しませんが)、余計郷愁を誘う形になっている。自身にはこういった思い出は皆無(若しくは忘却の彼方)だし、両親への愛着もマルセルの様にはなかったので、小さな「父の栄光」を我が事の様に一喜一憂するマルセルを羨ましく感じました。また、教職の父も非常に人間臭く、こういうのを微笑ましいと言うのでしょう、6点献上。
6点(2004-07-29 11:15:08)(良:1票)
205.  サラーム・ボンベイ! 《ネタバレ》 
ボンベイの路上で這いつくばる様に生きるストリート・チルドレンの日常を淡々と描いた、ミーラー・ナイールがカンヌでカメラ・ドール(新人賞)を受賞した出世作。幼い少年が途方に暮れた時、諦めて野垂れ死んだり何かに頼ったりするのではなく、自分の力で生きていくことを選択するのが凄い。しかし、路上は少年に僅かな希望を持つことさえ許さない。彼の周りには売春、麻薬、盗み、死等が蔓延り、公的機関も破滅しかもたらさない。登場人物が全て離散し、少年が再び独りぼっちになってしまう救いの無いラストがインドの現実を表しているのでしょうか…、6点献上。
6点(2004-07-22 17:37:25)
206.  まぼろし 《ネタバレ》 
「夫を亡くした妻が現実を受け入れる過程を描いた」という巷の認識とは逆に、私にはシャーロット・ランプリングが最後の最後まで過去に縛られ、現実を拒否していた様にしか見えません。終盤、ようやく夫の遺体を目の当たりにすることによって現実を直視しつつも、言葉では現実を拒絶してしまう。現実とまぼろしとの葛藤。砂浜で流す涙が彼女の未来を提示したのかと思った次の瞬間、彼女はまたまぼろしへと逃避してしまう。このラスト・シーンは、私には夫の後を追ってしまった様に思えます。また、劇中、明確には提示されていませんでしたが、彼女は夫に対し常に負い目を感じていたのではないでしょうか。彼女の精神状態は「愛」から来るものではなく、別の何かの様に感じました。そういうことで、5点献上。
5点(2004-07-15 23:35:44)(良:1票)
207.  スズメバチ
警官・泥棒・警備員が一丸となって、迫りくる敵を迎撃する篭城物の一本。ま、唯ドンパチやりたかっただけのB級映画ですけど、そーゆー映画に不可欠な爽快感みたいなものが欠けてる所為か、私はちっとも楽しめなかったなぁ(これがおフランスの限界なんでしょうか?)。アクションのパターンも最初から最後まで一本調子だし、黒幕も見たことのあるキャラクター。ラストだって起死回生の一発逆転があるわけじゃない。それにしては製作規模が大き目で、それが逆に映画に悪影響を与えている気もする。どうにもハリウッド的フランス映画は私に会わないものばっかりです、3点献上。
3点(2004-07-09 16:16:28)
208.  バティニョールおじさん
迫害される側でも迫害する側でもなく、(たぶん大多数の人がそうだったと思われる)ただ社会の流れの中に身を置いただけの小市民の視点で描かれた第二次大戦中のユダヤ人迫害物。(特に多人種国家では)誰もが抱いている隣人に対するちょっとした差別意識や妬み。しかし、それは百八つの煩悩に取り憑かれている極普通の人間の感情であり、また、人間は善意をも併せ持っている複雑な存在なのです。個人的には、もう少し「おじさん」のコンプリケイトな内面やそこに至るまでの苦悩・決断を描いてくれてたら、物語的にもっと面白くなったと思います。ということで、6点献上。
6点(2004-07-09 16:15:43)
209.  青い夢の女
もちろん本作も単純なミステリー映画等ではなく、かといってコメディでもサイコ・サスペンスでもない(その全てでもある)。そして事の顛末を一切明かさないまま劇終を迎えてしまう(一体誰が彼女を殺したの?)。全てが夢の中の出来事の様な、何とも形容し難い不思議な映画。物語上ほとんど「女性」は描かれていないにも関わらず、オープニングとエンディングで思いっきりクローズ・アップされる絵画の女性器の意味も不明。だからと言って決して観念的映画でもなく、観ている間は美しい映像も相まって飽きることはない。でも観終わった後、今一つすっきりしませんでした、5点献上。
5点(2004-07-09 16:14:56)
210.  夜風の匂い 《ネタバレ》 
いかにもフランス映画らしいフランス映画。本作を理解するにはフランス人の感性が必要だと思われ、従って日本人の私には今一つ良く解らない映画となってます。登場人物は三人のみ。金持ちの有閑マダム、彫刻家のアシスタントをしているその若い愛人、そして全共闘世代の建築家。最初は老齢に差し掛かった女の情念みたいなものの映画かと思ったら、愛人の方の生きることの悩みみたいなものにテーマが移り、最終的には寡黙な建築家の自殺で幕を閉じる。三者三様の物語を語り、そこに共通点は無い。一種のオムニバス映画の様な感じでした、4点献上。
4点(2004-07-09 16:14:06)
211.  華氏451
一昔前SF小説にハマったことがあり、レイ・ブラッドベリの小説も何冊か読んだことがあります。しかしブラッドベリの私の印象は少しファンタジーっぽ過ぎて、この原作も未読のまま今に至っております(因みにマイ・フェイバリットはジェームズ・パトリック・ホーガン)。で、本作ですが、活字離れが叫ばれて久しい現在では余りにもインパクトに欠ける内容となってしまっていたのは残念です。また、一人の人格を放棄し、一冊の本として生きる道を選ばなければならないユートピア(?)も同様に全体主義的で、決してハッピー・エンドには見えませんでした。一番驚いたのは主人公の家の居間の壁にかけられたワイド・テレビ。38年前の作品で、現在と寸分違わぬテレビには(その双方向性も含めて)先見の明を感じました、5点献上。
5点(2004-07-09 16:13:03)
212.  クリムゾン・リバー
この低評価から想像していたものよりは楽しめましたけど、受けた印象は最近のフランス映画らしく「ジェヴォーダンの獣」にかなり近い。そして【四次元大介】さんが指摘されている様に、世界観はまるで横溝正史のそれ。猟奇連続殺人、辺境の村、閉鎖的な社会、名家・名門、近親交配、怪しげな老婆、そしてとどめの双子ちゃん(フランスにもこんなドロドロした話があるんですね)。こーゆー話はそれらが最後に一つの線で繋がるから面白いのであって、本作はそのどれもが最後までバラバラのまま。謎に解答を用意していないのではなく、これでは謎自体に意味がありません、4点献上。
4点(2004-06-17 23:06:42)(良:1票)
213.  ポネット
確かに平和な時代の「禁じられた遊び」って感じですね。平和な時代だけあって退屈は退屈だし、【もちもちば】さん同様、私も基本的に子供ものってダメなんですが、出ずっぱりのヴィクトワール・ティヴィソルちゃんのお陰で始めっから終わりまで見入ってしまいました。これってこの子が天才なのか、演出が神懸り的なのか、それとも、何度も何度も唯ひたすらカメラを回し続けた努力の成果なのか?(しかも彼女の演技は良いカットを繋ぎ合わせたのではなく、どれもが長回しの1カットです!) あと、もう一つ気になったのが、この幼児達の醸し出す性的匂い。これが奇異に映るのは私が日本人だから? フランス人はこれを観て性的印象は受けないんでしょうかねぇ(アメリカでは即カットでしょうけど)。う~ん世界は広い、6点献上。
6点(2004-06-17 23:05:31)
214.  戦場のピアニスト
本作は戦争と人種迫害を俯瞰で描かこうとせず、一人の普通の人間の目の届く範囲だけから描いていく。しかし、その一人の人間の目線から戦争の全体像から細部までが明瞭に炙り出されていく(手抜かり無いディティールが見事)。日々のごく普通の営みが、ある日を境に死と隣り合わせの日常へと変化し、死が当たり前となった数年間はシュピルマンにとって生きることが全て。そこに余計な怒りや悲しみ、ましてや名誉や諦念など存在しない。地獄の中でのサバイバルは全てが余りにも幸運な、文字通りの奇跡でしかなかった。あと、ロマン・ポランスキーがここまで堂々とした演出をしていたことにも驚きました。劇的効果を極力抑えてありながら劇的な作品となって結実しています。これも一つの奇跡でしょうか、7点献上。
7点(2004-06-03 15:04:18)
215.  ルーヴルの怪人 《ネタバレ》 
これ、ミイラの霊体(これが信じられない位カビ臭いイメージ)を開始早々登場させなければ、ちょっとしたサイコ・ホラーかオカルト映画として、また、ルーヴル美術館をちょっと変わった視点から堪能できる作品として、そこそこは見られるモノになってたと思う。しかし、今時この映画の作りは何だ? 「怪人」はミイラの霊体だと最初から判っちゃって、どこに怖さや面白さを見出せばいいの? しかもこの怪人、人もあんまり殺さないし、やってることがセコイぞ。憑依する理由も自分が昇天したいだけで、そこには怨念も呪いも無し。そんなの一体誰が怖がる? 3点献上。
3点(2004-05-25 23:09:48)
216.  ファングルフ/月と心臓
「狼男アメリカン」の続編が、まさか16年(!)も経ってから作られたとは知らなかったもんで、勝手に古い映画だと思い込んでた私は、オープニングの、ルパンがクラリスを助ける為に落下遊泳した時の様なエッフェル塔からのバンジー・シーンで、「お~っ、昔の映画なのに凄い特撮じゃん」と、間抜けな驚き。変身シーンもCGに進化してますけど、リック・ベイカーの特殊メイクを初めて見た時のインパクトには到底敵いません。ヨーロッパでアメリカ人バック・パッカーが狼男になってしまい、殺した人の幽霊に付きまとわれるという設定以外は、前作との繋がりは一切無し。従って本作単独でも楽しめるとは思いますが、独特の乾いたブラック・ユーモアを楽しみたい方は本作ではなく、前作をご覧になることをお薦めします、5点献上。
5点(2004-01-09 14:55:13)
217.  ミニミニ大作戦(2003)
確かに解り易いし楽しい。スター俳優も登場するし、アクションもそこそこ。しかし軽い、軽過ぎる。これは「粋」というのとは明らかに違う「軽さ」。こんなにすんなりと全ての事が運んだら、ハラハラもワクワクも感じられないじゃないですか。ま、ゲスの勘繰りで言えば、ミニのモデル・チェンジに合わせただけのプロモーション映画ってとこでしょうか。それにしても、日本の配給会社はよくオリジナルの邦題「ミニミニ大作戦」を残しましたよねぇ…。旧作だってそんなにメジャーな映画じゃないし、今時なら「イタリアン・ジョブ」の方が断然客を呼べると思うんですけどね。そういうことで、5点献上。
5点(2003-10-25 15:41:03)
218.  ウェイクアップ!ネッド
何か笑えなかったなぁ。全体的にもの凄~く中途半端。もっとドタバタしてもいい筈だし、もっとハラハラさせて貰ってもいい筈。じーさん達のキャラにももっとメリハリが欲しいし、あのばーさんを使ってもっと笑わせて貰いたかった。それに老人、過疎、死、欲等についても、もっともっと毒気があっていい筈。すべての要素が面白くなる二歩手前辺りで終わってしまっているように思う。ラスト・シーンも今一すっきりしないし、こんなんでいいんでしょうか? そんな訳で3点献上。
3点(2003-09-28 06:45:16)
219.  フラッド
この洪水はどうやって撮影したんでしょうか。ま、当然セットに水を張ったんでしょうけど、それにしてもこの水浸しの巨大なセットは大変だったでしょうね。俳優さん達(おっと、ここにもいたかミニー・ドライバー)も全編濡鼠で、乾く暇も無かったんじゃないでしょうか。映画としては災害パニック物じゃないので迫力という点では物足りないし、「ダイ・ハード」型のストーリーとしては町全体が舞台なのと相手が単なる強盗なので緊迫感も薄い。着想は良かったのかもしれませんが、中途半端で終ってしまったのは残念です。という訳で、4点献上。
4点(2003-09-28 06:42:02)
220.  モンスーン・ウェディング
まず興味を引くのは物語ではなく、スクリーンに映し出されるインド(の、たぶん相当な上流階級)の文化。言語もヒンディ語とパンジャブ語(らしい言葉)と英語のチャンポンなら、生活様式も伝統と西洋化されたもののチャンポン。それらが融合することなく同時に存在している奇妙さ。そして相変わらずの、女優陣の過剰な妖艶さ。ホント不思議な国だと思います。本作は完全に西洋スタイルで作られており(資本も西洋)、話も決して珍しい内容ではなく、また、女流監督の良さと悪さが同時に出てしまっている様にも感じました。そんな訳で、6点献上。
6点(2003-04-02 07:02:35)
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