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ひよりんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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自己紹介 2006年春にレビュワーにしていただきました。よろしくお願いします。

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41.  カミーユ・クローデル 《ネタバレ》 
アデルの恋の物語と同じく、実在の人物が次第に精神に異常をきたしていく様をイザベルアジャーニが演じます。アデルの方は、静かにゆっくりと異常になっていったのだけれど、カミーユはストレートにしかも激しく精神異常になっていきます。ロダンと内縁の妻の住む家の下で、「ロダーン、ロダーン」と激しく叫ぶアジャーニの低い声が耳の奥から消えません。カミーユは、日本大使も務めた外交官で詩人のポール・クローデルの姉。そのせいか、カミーユについては書かれたものがたくさんあって、統合失調症(精神分裂病)だったそうです。ロダン自身はカミーユの才能を認めてずいぶんと支援したそうですが、カミーユは病気のために、ロダンがことごとく自分の邪魔をしていると思い込んだようです。その病んだ心が作り出す妄想に根ざした行動を、アジャーニが好演しています。全く、このような役柄を演じたらアジャーニの一人舞台です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-13 16:54:38)
42.  逢いたくて(2002) 《ネタバレ》 
この作品は主演女優(ドヌーヴ:ファネット)と3人の助演男優からなる作品だと私は思っています。中年のファネットは、めぐり逢い(1957)を観て涙する、子供も成人した(多分)バツイチの美術編集者。学生時代の同窓生のフィリップ(後ろ姿のみ登場)が忘れられない。同じく同窓生のベルナール(フィリップの影としての役割か?)が言い寄ってきてもこれをはねつける。そんなある日、フィリップから、ニューヨークのエンパイアステートビルの最上階で逢おうと手紙が来る。彼女は仕事でニューヨークに行き、そこで写真家のマットと出会う。マットもファネットを誘うが、彼女はフィリップと待ち合わせたエンパイアステートビルの最上階に向かう。エレベーターの前でベルナールを見つけて、彼女は再会を断念し外で待つマットの元へ向かう。ざっと、こんなストーリー。ファネットの気持ちの揺れは丁寧に描かれているけれど、助演男優のプロファイルがぼんやりしていてわかりにくい。でも、それでいいような気がします。私見ですが、ファネットは、昔の恋に恋してる。最後にエレベーターに乗らずに、マットの方に行ったのは、「昔の恋」を断念しマットを選んだのではなくて「昔の恋に恋し続ける」ことを選んだのではないだろうか。そう考えるとファネット以外の人々の描写は、ソフトフォーカスでいいのだと思います。作品の中で2カ所、ドヌーブに対してハッとするような行為が行われますが、それは観てのお楽しみです。大人の雰囲気が漂う中に、ファネットの乙女心がチラチラ見える、女はいつまでたっても乙女なのよということをアピールする作品です。余談ですが、原題のAu Plus Pres du Paradisは、めぐり逢いの中でデボラ・カーが、待ち合わせの場所を「天国に一番近いところ」と呼んだことから来てるみたい。フィリップからの手紙に書かれた待ち合わせの場所も、たしかPlus Pres du Paradisと読めました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-12 21:31:25)
43.  柔らかい肌 《ネタバレ》 
この白黒作品は中年男のラシュネー氏の物語ですね。中年男性の、格好付け、優柔不断さ、身勝手さを余すことなく描いた好作品です。奥さんと別れる際も、決して自分からは言い出さない。奥さんの言い出した提案にこれ幸いと乗っかってる卑怯者。まだ正式に離婚も成立しないのに、新しいアパートなんか勝手に決めちゃって「ここが僕らの部屋」なんていってれば、そりゃあニコルもひくでしょう。唯一この男性が決然としていたのは、ニコルが「時々会ってお食事でもできれば嬉しいけど」と言ったことに対して「ノン」と言い放ったときだけ。この手の男性を、殺しちゃうほど愛している奥さんの気持ちが不可解なぐらいです。トリュフォーは見事にダメ中年男を描ききっていますね。蛇足になりますが、モーテルでニコルが戸外に出したトレーの中の残り物に、ネコが近寄っていくシーンは、アメリカの夜でも使われてましたよね。これが、元のシーンなんだと思って感心しました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-12 21:30:03)
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