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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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41.  リュミエールと仲間たち 《ネタバレ》 
なかなか面白かったです。 沢山の映画監督が見れて良かったです。 僕の知らない監督も大勢でしたが、皆さんはかなりのベテラン監督のようです。 最も古いカメラを使い1分くらいの映画を撮影するというものですが、 それぞれの監督が自分の個性や表現方法を貫いています。 楽しそうにやっている人もいれば、強い想いを秘めている人もいます。 たとえ1分の粗いモノクロでも、その監督の個性が色濃く表れます。 とくにリンチの個性は群を抜いていた! 彼らの撮影風景や仕事との向き合い方、映画に対する捉え方などをみることが出来ます。 「なぜ映画を撮るのですが?」「映画は死にますか?」 さすが一流の映画監督だけあって捉え方が面白くて個性的な人ばかり。 彼らにとって原点であり聖なるアイテムでもあろう貴重なキャメラを前に目をキラキラ輝かせる様が伝わってくるようです。 また最も原始的なカメラなので、彼らのセンスや個性が正直にそのまま自然な形で表れるのだと思います。 大変興味深いプロジェクトです。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 04:06:48)(良:1票)
42.  告発 《ネタバレ》 
ケビンベーコンの演技が素晴らしかった。 彼の演じるヤングからは、まるで本当に虐待を受けたかのような感じがひしひしと伝わってくる。 その非常に痛々しいことといったら無い。 彼が法廷で証人としてアルカトラズについて語る場面では、周りは静まり返り、時間が止まったかのようで、僕はそこに引き込まれた。それは完璧な場面だったと思う。 また、スタンフィルとヤングとの友情が素晴らしい。 いや、「友情」なんてそんな安易にいうものではないのか? しかし、本当に素晴らしい映画の内の幾つかからは、友情について幾らか教えられる気がする。。。 ヤング氏の起こした行動を、僕は自分の胸に刻まなければならない、と思った。 ヤング氏が犠牲になって、それを見る者に示してくれたのだと僕は思う。 。。。。。。。。。。。。。  もし本当に最悪な、極限状態での生活を送ってきた場合、その時に自分が今まで本当に望んできた筈のものが例え(安易に)叶えられたとしても、それを拒んでしまうのだなと思いました。 今まで本当に辛い思いをした場合、他人の計らいによって(都合良く)叶えられても、「それは自分の中では違うんじゃないか!?」「それでいいのか!?」「決してそんなんじゃない!」って、僕だったらば思っちゃいますもん。 
[DVD(字幕)] 9点(2010-04-07 02:54:12)
43.  悪魔の呼ぶ海へ 《ネタバレ》 
ちょっとおB級でありながらも良質っぽい感じのするファンタジック・サスペンス映画。 ちょっと面白くないです。 しかしタイトルが非常に素晴らしいです。 タイトルから哀愁が漂ってきそうで儚い感じです。 2つの時代が描かれて、そこがファンタジーっぽくて良いです。 しかしホラーとして借りた気がするが、ホラー要素はかなり少なめだと思います。 タイトルから連想したとおり、メランコリックな雰囲気が少しだけ漂っていて良かったです。でもそれが「すごく良い雰囲気」という程でもないのは残念です。 恐らくは、どこのB級ホラー映画にでも出てきそうなバカップルのグループがその雰囲気をぶち壊しているのかもしれません。 いや、それでも彼らは詩などを朗読してインテリぶり、良質なサスペンスに適用しようと勤めていました。 でも海に面した舞台の、潮風が漂ってきそうな雰囲気は良かったです。 しかし「メランコリックな風景」と、「綺麗な女性」との組み合わせは絵になるなと思います。 昔の北欧系の民族衣装と舞台セットが非常に美しい雰囲気を作り出していました。 美人が、すました顔して物凄いことをされると、ちょっと引いてしまう(あるいは惹かれるところもある)なあ。 しかし自分の罪を無実の他人に擦り付けるような糞人間は、たとえ美人であろうが怒りを覚える。 しかしこの作品で一番良かったのはちょっと妖しく異端なエロスか? 
[DVD(字幕)] 4点(2010-02-16 03:16:07)
44.  ユートピア(2003) 《ネタバレ》 
映像は非常にスタイリッシュでカッコイイです。それ以外ではあまり心を打たれなかった、、、ような気がします。てか、あまり印象に残らなかっただけです。アドリアンは、まぁ良かったですが、、、。 ただ、こういったクールな落ち着いた映像はメチャ好きです。 これはホラー棚にあったか、これホラーか?
[DVD(字幕)] 5点(2009-12-30 05:00:01)
45.  サイン・オブ・デス 《ネタバレ》 
100円レンタルのホラー・コーナーにあったので、B級ホラーかと思ってレンタルした。 タイトルもB級ホラーっぽい。 雰囲気的には濃厚なサスペンスかミステリーか、、、実はミステリーだった。 中世の魔除けとかペストとか、なんだかちょっとゾクゾクしたところもあったんですけど、、、 最初はペストだと思っていたのですが、ちょっとスケールダウンした感があり、ガッカリです。 アルバトロスのホラー映画(?)のワリには映像がスタイリッシュで美しく、音楽もなかなか良いかも。 詩的で(?)寒気を帯びた映像がテオアンゲロプロスっぽいところもある(?)。 広告やさんって面白い職業だな。 いろいろな広告があって、そこにいろんな人間模様が見えてきそうでなんだか良かった。  
[DVD(字幕)] 4点(2009-12-30 04:53:22)
46.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
素晴らしいサスペンスです!何といってもこの作品は雰囲気が素晴らしいです。 厳粛な雰囲気で始まり、厳粛な雰囲気で終わります。 だから「厳粛な修道院の雰囲気を楽しみたい」という方にはこの作品をオススメします。 宗教的な雰囲気に包まれる中で次々と起こる怪事件には「次はなにが起こるのか?」とワクワクしてしまいます。 曇りがかったダークな雰囲気です。 この修道院は山頂に建っていると思うのですが、そこは雪景色で、それが作品に寒々しい雰囲気を効果的に与えているように思います。 山頂というシチュエーションが、隔離された感じで良いです。 閉ざされた空間で起こる事件には、その閉ざされた空間に漂う異様な雰囲気が重要だと思うのですが、この作品にはそういう雰囲気がちゃんとあると思います。 雰囲気作りがとても上手で、見事に中世イタリア(ちょっと知ったかぶり)の感じが再現されていると思われます。 物語のテンポも良く、観客を画面に引きずり込みます。 ショーンコネリーがカッコイイです。 
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-13 18:45:54)(良:1票)
47.  顔のない眼 《ネタバレ》 
とても怖い作品でした。目を覆ってしまいました。 モノクロ映画でこんなに怖いの初めてかもしれません。 オドロオドロしいです。 地下室とか凄く怖いです。とても暗いです。 犬の鳴き声が響いて、それがとても不安な感じをあたえます。 主人公の少女はとても眼が綺麗で印象的でした。 なんだかマスクを被っているので人形のようでした。 主人公の少女の仕草はとても美しいです。 少女が誘拐されちゃって、かなりショッキングなシーンがあります。 残酷です。 でも主人公の少女はとても不幸だったと思います。 主人公の少女が女の首を刺すのですが、その場面がとても深いなぁと思いました。 とても哀しい作品です。 「恐怖映画の隠れた名作」といわれるのも分るような気がします。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-15 04:26:36)
48.  カノン 《ネタバレ》 
最低な男ですね!サイテーです!「人間にはモラルがある」意味が分りません。 でも僕にはこの「最低」が楽しめました。 皆さんに怒られると思いますが、愛すべき最低なのです。 僕は本当に最低な人間ですから、この男の最低な部分と重なる部分もあります。 だからその最低な部分が楽しかったです。 糞な僕はこの男に共感せずにはいられません。 (とは言っても、妊婦の腹を殴るなどの暴力行為は許せませんが、妊婦の腹は生理的にダメでしょう) この男の世間に対する見方も好きです。捻くれていて(でも中途半端じゃないんです)。 言葉使いも好きです。 映像もかっこよかったです。 この作品が最低と酷評される理由がちょっとだけ分かったような気がします。 最低に落ち込んでいるときにまた観たい作品です。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-15 03:49:31)
49.  エル・スール 《ネタバレ》 
個人的に主演の少女は、(ミツバチのに比べて)アナトレントには及ばないとは思いました。 しかし良い映画だと思った。  父親は何か神秘的なパワーを持っていたのでしょうか。気になります。  ホテルのカフェでポツリと一人寂しく座っている父親がとても小さくてみえて印象に残りました。 映画の中で寂しい人を見ると悲しくなっちゃいますねぇ。。。 父親の孤独感がとても伝わって来たように思います。  全体の雰囲気が良かったと思います。 映画館の雰囲気とか、凄く良かったです。   「エルニド」とか「エルスール」とか、「ミツバチのささやき(原題に『エル』がついていたと記憶している)とか、、、(まったく別物では『エルトポ』とか『エルシド』)とか、、、 「エル」シリーズ(?)。この「エル」はどういう意味なのか、ちょっとだけ気になります。  また今度観よっと!
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-29 02:28:01)
50.  ターミネーター2/特別編 《ネタバレ》 
ここまでクオリティーの高い作品も稀ではないだろうか。 とにかく「面白さ」がハンパじゃない! そしてこの独特の「カッコ良さ」はズバ抜けている。 全てがカッコ良過ぎる!雰囲気がとてもカッコイイ! もう「カッコイイ」という言葉でしか表現できない。 音楽も美しくて素晴らしい。  ◎この作品の主役は「シュワちゃん」でしか有り得ない!  サラ・コナーという人物の存在感がカッコイイ。 彼女がトンファーを装備した姿がとても凛々しく美しいと思うのは僕だけか。 ジョン・コナーはかなりの美少年で素晴らしい。 しかし僕が一番素晴らしいと思ったのは「液体金属」ロバートパトリックの人間離れした演技力だ。 彼の「細身の身体」で繰り出す「怪力アクション」はとてもギャップがあって面白い。 そして「あの冷たい無表情」「あの走り方」どれをとっても素晴らしい。 当時の「CG技術」を駆使して細かく丁寧に表現された「液体金属」の質感には、今みても斬新さが感じられる(CGの使い方が面白いんだと思う)。  ◎この作品で一番ブッ飛んでいる場面は「公園」かもしれない。 あの「公園」の雰囲気はなんだかシュールでヤバい!あそこ怖くない? あの乾いた感じ、白昼夢みたいな、、、(白昼夢だけど)強く印象に残る。 「公園」の場面はとても「変」だと思う。  ◎少し昔の「近未来アクション」には独特の「哀愁」みたいなものが漂っていて、それがとても好き。この懐かしさが好き。 こういう「SFアクション」に出てくる「ガソリンスタンド」の雰囲気が好き。 この作品の「ガソリンスタンド」、あと「地下の武器倉庫がある砂漠」とか、さびれて乾いた感じがしてとても雰囲気がいいと思った。  最後の「工場」の雰囲気もカッコイイ!  ◎またこの作品はアクションが素晴らしすぎるんだな。 また、物語の終り方が凄く良いと思う。なんだか物語の大きさを感じる。 「1」「2」で素晴らしい「世界観」「雰囲気」を築いたが、、、「3」は、、、 《個人的には「エイリアン2」「ターミネーター2」が、ゲームの「バイオ2」にかなりの影響を与えていると思うのだが。。。》  ◎たとえ脇役だとしても、この作品に出演できた人は本当に幸せだと思う。 この世界観に参加できたのだから。  
[DVD(字幕)] 9点(2008-03-02 00:55:54)(良:1票)
51.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
全く分からん!実はまったく分かんないんです! 意味分からんのに作品として自立しているのがやっぱスゲーな。 バラバラだったものが、どんどん繋がっていくのが凄い。(とは言っても自分ではその繋がって行くものが何であるかは分かりませんが、、、) この作品の世界では、同じことが繰り返されていると思います。 いろいろな人物が入り乱れて、もはや誰が誰だか分からない! 誰が誰でもある?誰が誰でもない? 人々が入り乱れ過ぎ!しかし登場人物みんながその場所や物を共有しているように思います。 それぞれのキャラクターも超個性豊かで、とても良い味を出している。 ホントみんなキャラ強すぎ! バラバラだったものがどんどん束になっていく感じ。 しかし僕は何も分からないので間違った見方をしていたらすみません。。。 でも、観れば観るほどその世界に引き込まれる作品! そしてその世界はとても魅力的な世界。 わかんなくても強く印象に残るじゃん(セリフや表情でも)。 女性の寂しくも力強い歌声に感泣評価は満点! 「アイバンダぁー」(?)印象的な言葉。 僕個人としては「サイレンスぃーオー」(「シレンシオ」って言ってるんですね)というところで全てが一つになるような気がするんです。「カーボーイ」がヤバい!アレ人間じゃねーよ!コエぇよ!アブねーよ。 あの照明の当たり方、登場のし方、あの無表情は危険。ブッ飛び過ぎです。 「じいちゃんばあちゃん」もコエ~よ!なんだアレ! リンチ作品は、電灯が光を強く放ち、バッと消えるときに非現実世界にトリップする(逆かな?)ような気がします。何か現象が起こるきっかけなのかもしれません。 音楽も美しくかっこいい。 リンチは暗闇を深く描く天才です。 そしてリンチは食べ物を美味しそうに撮る天才です。 いや、一言で言いましょう!この作品は「変」です!
[DVD(字幕)] 9点(2008-03-02 00:44:27)(笑:1票)
52.  世にも怪奇な物語 《ネタバレ》 
1話+++ 黒い馬の存在感がとても良かった。 迫力があり、とても不吉な感じがした。 音楽も神秘的で良いと思う。 享楽に耽る女主人公もセクシーだ(ちょっと病んでいるけど)。 そのセクシーな女主人公と、ダンディーで逞しい黒馬との組み合わせがまたセクシーだ。 炎にはとても勢いがあり、そこに消えていく二人はとてもロマンチックだ。  2話+++ 「影を殺した男」というタイトルにゾクっとする。 これは原作の校舎のどこか歪んでいる感じが好きだが、本作ではそれがあまり出ていなかった。 ウィリアムの性格が悪過ぎてイライラした。 ベッドでウィリアムがウィリアムウィルソンの首を絞めようとした時に、ウィリアムウィルソンが笑顔で振り向いたのはとても不気味だった。 トランプ勝負の相手の女性がとてもセクシーだった。 侮辱した相手を負かせて、自分に屈服させるのはとてもエロティックな関係だと思う。  3話+++ 一番鬼気迫る感じだったかな。 インタビューの時の天才っぽい喋り方が良かった。 主人公の病んでいる感じが良かった。 テレビ局とか、なんか近代的な都会っぽくてなんか違うかなと思ったけど、 それでも独特の雰囲気が出ていて良かった。 車で爆走するシーンのスピード感が気持ちよくて、アトラクションの様だった。 パーティーはとてもシュールで個性的な人が沢山いて賑やかだけど、 そこから離れたとたんに暗闇で孤独になり、闇の住人のような存在も顔をのぞかせ、 なんだか都会の闇を見たような気がした。 少女が怖い! フェリーニ監督のセンスを感じた(ような気がした)。  一本のDVDなのに、それぞれの物語ごとに監督や撮影や音楽が違う人なんですね。 それが一番びっくりした! いや~、、、「世にも怪奇な作品」ですね。  
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 01:42:47)
53.  ポゼッション(1981) 《ネタバレ》 
素晴らしい作品だと思う。 全編に流れる冷たく乾いた無機質な雰囲気が美しい。  音楽もとても淡々としていて、乾いたモノクロな感じのサウンドだと思う。  登場人物たちが皆様ぶっ飛んでいて、イカれちゃっていて、とても個性豊かだ。。  彼らは本気でそこに生きていて、狂っていることに何の躊躇もみられないほどの本気度。 主人公マーク(?)がバイクでコケるところなんて超本気だ!  地下鉄の通路での「アンナ」の発狂!絶叫、暴れっぷりには、ただただ感動するしかありません。  「無機質な冷たい空間」と、「グロテスクなクリーチャー」や「ドロドロした人間像」のギャップが見事。   「クリーチャー」が暗闇に隠れていてあまり姿を見せないので、あくまでそこに生きる人間模様を描いている。  「クリーチャー」を物語の前面に押し出さないで、それはむしろ人間関係のドロドロとした「闇」の部分が形になったものでしかない。 そういう人間の「闇」の部分、日常の「陰」の部分を描いているので、僕はこの作品が好きです。  こういう世界で、こういう世界観の中で生きている人たちもいるんだなあ、と思いました。 言葉にできない独特のシュールさもある。こんな狂気な事をやって映像作品として芸術的に優れているんだから凄い。  保母ヘレンと主人公マーク(?)とが寝るシーンではとても独特のエロティックな雰囲気を感じた。  保母さんだからかなぁ?本来はあるまじき背徳的な関係だからかなぁ? なんで?あの異常なまでのエロスは何だろう?  そしてレオタードのエロス!  また、どうやら同じタイトルの作品が他にもあるようなので注意したいところです。 
[DVD(字幕)] 9点(2008-02-09 01:11:26)
54.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
何度観ても素晴らしい映画だ。 少女ポーレットが牛を見て泣いちゃうところが面白かった。 場面場面で流れる音楽がとてもいい。なんかとても優しいし、暖かい、懐かしい。 登場人物に人間味があり、とても暖かいものとして描かれている。 とても人間らしい暖かさだが、しかしその裏で大人達は醜く争っている。 人間は暖かいとは簡単には言えないけど、人間は暖かいものと信じたくなる作品かな? 農家にも暖かさがある。 ミシェルとポーレットの語らいが良かった。 風車小屋の中に十字架を並べたところなんて夢のように美しい雰囲気が漂っていた。 あれはミシェルとポーレットの二人だけの世界で、あの二人の雰囲気なんだと思う。 父親がミシェルをお仕置きしている場面が、なんだか凄い本気で怒っているのが面白かった。 ミシェルが十字架を盗んじゃうのを観るととても腹が立つが、 でも、大人は嘘吐き!ミシェルとポーレットが可哀想だ! 昔の映画を観ると、飾り過ぎないで描きたいものをシンプルに描いていると思う。 伝えたいことをそのままやっている。  戦争という凄惨なものを背景に描いているが、なぜか僕はそれよりも暖かいという印象が残る。なんだか暖かい作品。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 04:38:16)
55.  ニコラ 《ネタバレ》 
オープニングはシャイニングを彷彿とさせる。 少年の、「子供の」目線で描いているのがとても良いです。 また、スキー教室というのが良い。 ニコラの妄想がどんどん膨らんでゆくのが面白い。 夢から現実に戻り、それがまた夢だったなんて、 どんどんと非現実の世界に引きずり込まれていくようだ。 個人的には子供達の集団での寮生活というのがツボだった。(しかもスキー教室!) 主人公の少年に「誰かパジャマを貸して」との先生の問いかけに、「私が」と挙手した少女は中性的でとても可愛らしいと思った。 子供を描くことで「小さな恋のメロディー」的な部分もあり(主人公をかばう不良っぽい少年とか)、 これは僕個人の憶測ですが(違ったらすみません)、 この監督は「小さな恋のメロディー」で、「主人公ダニー」と「親友で悪ガキのトム」がどこか同性愛的な雰囲気を放っていると感じて、 その関係をこの作品で少しオーバーに表現したのだと思います(違うかな?)。 また都市伝説が少年の妄想を侵食していき、それがとても不気味な雰囲気を出している。 その裏側で渦巻く何かがとても不気味で、それは少年の頃に感じる不安なのかもしれない。 子供のころは都市伝説がもつオドロオドロしい雰囲気がとても怖かった。 孤独で疲れ果てた父親、ベッドの上でその父親が少年を自分の傍らに座らせる場面は 「シャイニング」からの強い影響を感じた。 少年のバカバカしい変な妄想(バカバカしいが、変にリアリティがある)、しかしそういった子供特有の妄想をとてもうまく捉えていると思う。 また、講師のパトリックがとても良い。 冬の雪山がとても神秘的だ。窓の外で雪が降っている、それがいい。 子供の頃は他人と違う事がどれだけ孤独な事だろうか、 ニコラの疎外感がとても伝わってくる。 とても長いスキー教室に感じられる。 終わり方も、あまり謎が明かされないで良かったと思う。 そしてエンディング、なんだか雪山に消えてしまいそうになる。 (この作品のDVDは恐ろしくジャケットが美しいです)
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 03:52:38)
56.  サクリファイス 《ネタバレ》 
まだ今の僕には難しい作品。 女の人が恐怖で我を忘れて叫んでいる場面がうるさくてイヤだ。 最後の家が燃え盛る場面がきれいだ。 この監督は炎をきれいに描く。 また、ガラスや水、陶器などの冷たい繊細なものをきれいに描く。 炎も、なんだか冷たい感じがするのは僕だけだろうか。 映像が切り替わったときの妙な静けさも印象的だ。 目の前に、家のミニチュアが現れる場面は、「あれ!?」ってくらい不思議な感じがした。 とても不思議な感覚を味わう。 ガラスが触れ合うときの音もきれいだよね。とても繊細な感じ。 瓶が割れてミルクが飛び散る場面(あのミルクの破壊力!)はとても印象的。 瓶から水を注ぎ、奇麗な水で手の泥をおとす場面、その奇麗な水が泥で濁るところ、それと四角い石鹸もとても印象に残る。 レオナルドの絵が、ガラスで木陰が反射されているところも、なんだか綺麗で印象的だ。 この監督の作品、途中で流れるクラシック?音楽が荘厳に聴こえる。 普通に家のオーディオで聴いても、こんな陶酔感はあじわえないだろう。 そういったところがこの監督の魔力なのだろうか。 僕は外面的なことしか語れませんが、この作品は語りつくせないほど深い深い、、、 
[DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 02:59:52)
57.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 
好きな作品。 オスカル少年の独特な語りが面白い。 この作品、冒頭でおばさんがジャガイモ?を、とてもおいしそうに食べているのが印象的だった。 そして、オスカルのお母さんが魚をまずそうに食べているんだけど、何故かおいしそうに感じた。 しかし、あの魚を獲るシーンの「牛」は気持ち悪すぎるでしょう。。。 僕は何度も再生してしまいましたよ。 シュールな作品だが、とても壮大な一つのドラマだと思う。 でも意味が分からない。 なぜ小人なの? なぜ太鼓なの?なぜガラスを割るの? なぜ成長しないの?不思議なことだらけ。 でも、とても素晴らしい。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:38:53)
58.  髪結いの亭主 《ネタバレ》 
おじさんがとても面白かった。 ダンスしているときにとても良い動きをしていた。 お店の雰囲気が素晴らしい。 暖かくて静かで、時間が止まっているような感じ。 そこはまるで、周りとは切り離された別の空間。 柔らかな明かりを取り入れて、それがお店の様々な物に反射して、とても奇麗な色合いを出していると思いました。 コロンって飲んでも大丈夫なんだ。 最後がどうしても意味がわからないんだけど! でもお洒落な作品でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:08:40)(笑:1票)
59.  エコール 《ネタバレ》 
とても神秘的です。夢、王国、楽園、天国といったような風景がそこにある。 その「現実」から隔離された「王国」で少女達が戯れる。 5つの寮に分かれているとか、外灯に沿って歩くとか、そういったシステムというか秩序みたいなものがとてもシュールで怖かった。 寮に番号をつけたり、少女たちが見えないものに管理されている感じが良い。 また少女達を管理している「黒幕」みたいな存在がどこにも見当たらないのが怖い。 柱時計などのオブジェもとても良い雰囲気を出している。 音楽も極力使わないで、鳥のさえずりや木々のざわめきが静寂的で耳に心地よく、神秘性を高めている。 どこかPCゲームの「ミスト」を連想させられる。  「ゴシックロリータ」っていう単語がありますよね。 「少女」と「棺桶」、この二つの相性はとても美しいと思う。 「少女」と「死」、この二つは美と酷の相反する物の対比で、それがとても美しい(エロティックな)のかもしれない。 でも少女ならアジア系よりもヨーロッパ系のほうが絶対に美しいのにね。。。 観ていてとても不安になる。とても神秘的な作品。  
[DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 01:25:42)
60.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
好きな映画。まるで夢を見ているよう。迷い込みそうになる映画。 僕が夢を見ているときって、自分が自分じゃなかったり、 過去や未来がゴッチャになっている。 この作品はその感覚に近いかもしれません。 なんか暗闇の黒が美しくて深い。家の中が真っ暗で、構造が歪んでいるように感じた。 家の中って狭いと思うけど、この家はメチャクチャ広くて、暗闇に紛れ込んだら、もうそこから迷い込んで出て来られなそう。 それに夜の「闇」も深い。 (基本的にこの監督は夜の「闇」をとても深く描くことに長けている) 夜のモーテルの雰囲気って独特のものがあると思う。 白塗りのおじさんがすごい存在感。 あと、本気でキレまくっているオッチャンもカッコイイ! このオッチャン、メチャクチャにキレまくってボコボコにしているのに、正論を述べているのがとても面白い。 そのオッチャンの、「買えよ!」っていう強烈な蹴りには思わず笑った。 あの、ボコボコにするシーンは最高に美しい。 変なアクション映画よりも全然アクション要素が高い。 あと、オッチャンがキレてアクセルを踏み込むシーンは、一瞬だけ「カーアクション映画」としても素晴らしい。(この作品は色々な要素が含まれているので、ジャンル分けが難しいかもしれません) いろいろな音楽が使われていて面白かった。 「マンソン」も良かったが、やはり個人的には「ラムシュタイン」の重い音と低音ヴォーカルの曲が、暴力シーンと相まって一番気に入った。 あの低音ヴォーカルはゴシックだなぁ。この映画ととてもあっていると思う。 この作品は普通じゃないから素晴らしいと思う。 タイトルもカッコいい。
[DVD(吹替)] 9点(2007-11-12 00:34:23)
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