61. 小さな中国のお針子
中国映画と思いきやフランス映画というところに惹かれて観たら、確かに中国では決して作られることが無いであろう内容がテーマになったなかなか奥深いストーリーだった。ヴァイオリンの音色に驚きつつウットリと耳を傾ける農民達の姿は彼らのカルチャーショックを表現するのにとても美しい演出だと思った。やや西洋文化礼賛ぶりに無理があると思ったが、文革という特殊な歴史背景が興味深く、中国の現代史をちょっと勉強してみようという気になった。ラブストーリーとしては男の身勝手さに翻弄される女の姿が切なくてつらかった。 5点(2004-10-09 12:40:14) |
62. 甘い嘘
《ネタバレ》 クロチルド・クローの疲れた顔と対照的に屈託ない笑顔の愛らしさに感心した。アングラードはやはり身の破滅をするほど女に入れ込む役が似合う。女なら一度はこんな風に愛されてみたい! 冒頭でこの二人の演じる夫婦のラブラブっぷりが嫌みなく美しく描かれているのはさすがフランス映画。でもその粋がやがてベタベタの痴話喧嘩になるようでガッカリ。フランス人の恋愛観が分かっていないだけなのかも知れないが、浮気相手と寝たかどうかってそんなに重要か?それを問いつめても意味が無いという気がするのだが・・。まあ妻の気持ちはよく分かるので切ない。真相を知ったら結局ジャンは自殺しそう。 6点(2004-10-09 11:56:52) |
63. ウェルカム!ヘヴン
ペネロぺの不良娘にしてもあんまりなガニ股歩きはそういうワケだったのか・・地獄の大ボスが生意気な若造キャラというのがキュート。ファニー・アルダンとガエル・ガルシアの二人がいい味出してます。でも、ロクでもない男マニの魂がなんでそんなに重要なのか最後までよく分からなかった。スーパーで撃ち合いという緊迫シーンで元同僚の娘が二人の正体に気が付いて「あの二人ったら天使なんだわ♪キャー♪」と脳天気に興奮しているのがなんともラテン系らしくて笑った。普通それどころじゃないだろ(^^;) 6点(2004-10-09 10:54:25) |
64. ファム・ファタール(2002)
バイクに乗ったバンデラスが初代仮面ライダーに見えて仕方がない(^^;) 彼の役は、個人的にもうちょっとナイーブなイメージの俳優をキャスティングしてほしかったです。冒頭の針金衣装にも笑った。スリルもサスペンスもなく、私にとっては小綺麗なコメディ映画でした。 4点(2004-10-08 12:39:53) |
65. ガーゴイル(2001)
ギャロとダルはハマリ役。この二人の逝っちゃってる演技を堪能できます。自分にはきつすぎて、吐き気に耐えつつ最後まで観る、という感じでしたが(^^;) いっそのこと同病の二人で仲良く嗜好を全うしてもらえればスッキリ出来たかも。 2点(2004-10-08 12:27:23) |
66. シェフと素顔と、おいしい時間
出発便のトラブルで航空会社の用意したホテルで一晩を過ごしたことがあるが、スケジュールは気になるし、急に招集されたり開放されたりで気が休まらなかった。あの時のイライラを思い出した。そんなシチュエーションでも大人の恋愛が成立するおフランスの粋はさすがである。単純なストーリーなのでこの時間の短さががちょうどよかった。 5点(2004-10-08 12:18:06) |
67. ベティ・ブルー/愛と激情の日々
十数年前に、2回目のデートでこの映画に誘ってくれた勇気ある男性がいた。今その人は私の夫だったりする。あの頃の愛と激情の日々(?)はもはや戻ってこないけれど、愛情の「あ」もないような日々が続いて心が渇ききってしまった時にこの作品を見返したりサントラを聴いたりすると、諦めの悪い自分の中の女がちょっと癒されるような気がする。男性の皆さん、この作品に感情移入しまくるような女とは覚悟しておつきあいを。 [DVD(字幕)] 10点(2004-10-08 11:59:35)(良:1票) |