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青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1963
性別 男性

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101.  スリ(1959)
近所のレンタル屋さんに置いてある数少ないブレッソン監督の映画で、これまたあの手の動きの凄いこと!まるで手に何か付いてるんじゃねえのか?て感じさせる動き、手にカメラが付いているようです。映像の美しさもこの映画を一つの芸術のようなものに思わせる。感じずにはいられなくなるものがある。サスペンス映画というよりは芸術映画の雰囲気を漂わせるこの監督の映画作りの前には映画って、派手な演出なんて全く要らないということが改めて解る作品でもあり、この映画は扱っている題材がタイトル通りの「スリ」だから派手さは全くないので最近のハリウッド映画ばかり見ている人には物足りないと感じることでしょうし、地味ではある。そして、サスペンス映画としてはやや物足りない。それはあまりにも簡単にスリが実行され過ぎるという物足りなさ、しかし、そこに行き着くまでの展開にはやはりハリウッドの大作には味わえないものがある。この監督さんの映画を観るのは私自身、これがまだ二つ目であり、最初に観た「抵抗」に比べると面白さという点で劣るので取りあえず7点ではあるが、まだまだ他のこの監督の映画も観たい。頼むから全部バラでDVDとして発売して欲しい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-13 21:21:50)
102.  ゲームの規則
ゲームの規則とはそういう事なのか?不倫もゲームであるが但し、きちんした規則の元にしないと、とんでもない結末になる。ジャン・ルノワール監督の人間観察の凄さ、上流社会の人間だろうが、そうでない人間だろうが、規則を守らないと人間として失格であるというような皮肉が沢山、込められているようだ。相変わらず何を撮っても標準レベル以上の完成度の高い映画しか作らないこの監督の凄さ、ただ、やはりこの映画に出てくる登場人物の人間関係が一度でははっきりしないのと、登場人物が多くて理解しずらいのが難点であるのと、やはり私は群集劇というものがあまり好みでないようだ。それでもつまらなくは感じないし、見応えのある作品に仕上げてしまうところは流石、ジャン・ルノワール監督だと言いたい。部屋の中を登場人物がこっちと向こう側とで動きながら単なるドタバタ喜劇には収まらないドラマを生み出す空間、喜劇でもありながら悲劇的でもあり、人生は両方あるから面白いんだよとでも言っているようにも思えるそんな映画です。色んなものがこの映画の中にはぎっしりと詰まっていてそういう意味でも凄い映画であることは見つめつつ、ジャン・ルノワール監督の最高傑作がこれかと問われると私はNOとしか答えようがない。取りあえず今は7点だけど、もう一度、見れば8点になるかもしれない作品て気もするし、迷いつつ7点てことでこの映画の感想を終わりにしたい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-11 20:41:15)
103.  欲望のあいまいな対象
何とも男にとっては哀れとしか言いようのない作品だ!自分の娘と言ってもいいほど歳の離れた若い女を好きになった中年男の醜いまでの愛、女に対する愛の仕方が何とも男のアホな気持ちを表しているようで本当に哀れとしか言いようがない。欲望=この映画の主人公の老人にとっての欲望とは性欲の塊のようなもので、若い女の身体が欲しい。正しく欲望なのである。それを知ってか女は女で女の武器としての悪女ぶりを見せ付ける。散々じらすだけじらして男の欲望を更に強くしようとする。男にとっての女は欲望の対象であって、逆に女にとっては男、それもかなり歳の離れた年上男への愛は見せ掛けだけの愛、つまりそれこそがあいまいなようであり、そんな女に翻弄され続ける男の哀れ、だらしなさ、この映画は男のだらしさなと女のしたたかさを描いた作品で、それにしてもこの監督、遺作にしてもここまで徹底的にじらす。じらす。じらされる側の気持ちを最後まで見せ付けるとは、本当に意地悪な監督だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-12 12:04:21)
104.  軽蔑(1963) 《ネタバレ》 
ポールとカミーユの二人がベッドに横たわりながら話をしている。カミーユが私のどこが好き?この何とも異様な会話、そこには言葉なんかでは言い表せないものがあるように見える。あのカミーユ(ブリジット・バルドー)の後ろ姿、悩ましいお尻に眼が釘付けになってしまう。あれほどまでに愛しあっていた二人が何かのきっかけで女の方から男に対して「もう、愛してない」というようなことを言う。(態度ばかり見せる)男は何故か解らずにその理由を知ろうとし、何故なのかとその理由を問う。それもしつこいほどに聞こうとする。それが女にとっては男の嫌な部分、それこそこの映画のタイトルにもなっている「軽蔑」を意味しているように、あの青い海をはじめとする映像が全てを語っているようである。それにしてもこの映画のブリジット・バルドーのお尻、お尻、最後までお尻が頭から離れない。何だかこんなアホなことを書いてると、それこそ私自身が「軽蔑」それそうだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-13 10:27:58)
105.  この神聖なお転婆娘
何なんだ?反則です。これはずるい。こんなにも可愛いブリジット・バルドーを見せ付けられたらこの際、ストーリーなんてどうでも良く思えてしまう。男なら間違いなくこの作品のブリジット・バルドーのあまりの可愛さ、タイトルに偽りなしのお転婆娘ぶりと悩ましい衣裳、水着姿から何から何まで可愛い。あの異常な可愛さは何だ?て言いたくなってしまうであろう。映画としての完成度、素晴らしさという意味では落ち着きもなく、ドタバタしすぎで後半なんてほとんどドリフのコントみたいだし、それでも許せてしまうのはとにかくブリジット・バルドーだからである。この映画に付いては文句は無用!全て許してしまおうという気持ちが大切である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-26 17:03:51)
106.  あこがれ (1958) 《ネタバレ》 
「あこがれ」とは何か?少年達にとっては絶対に手の届かない存在である年上の美しい女性、彼女が最初に白のブラースにスカート姿で颯爽と自転車をこいでくるスタート、それを影から見ていた少年達、奴らが彼女が自転車から離れた間に乗っていた自転車の椅子に顔を埋める。それは男の願望であり、大人になってしまったらしたくても出来ない。子供だから許される行為であり、それは木曜日が来る度にテニスを楽しむあこがれの彼女の姿を見ている。男と付き合っている彼女に対しあこがれから、また相手の男への嫉妬心から悪戯してばかりいる。少年達にとってのあこがれである存在の年上の女性に男がいると知ればその相手に対して嫉妬するというのは何も男だけでなく、女も同じであると思う。この映画は嫉妬する相手の男の突然の死によって最後はあこがれの女性が喪服姿で歩く所で終わる。あの自転車の匂い、喪服の彼女の匂い、一体、どんな匂いなのだろうか?という妄想を描かせずにはいられなくなる。男の妄想を解り易く見せているという意味ではやっぱり大人より子供の方が良いよなあ!というそんな映画ではないでしょうか?
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-25 17:52:04)
107.  世にも怪奇な物語
これは本当に怖い。人間の怖さ、内面的な怖さ、何を考えているのかさえ解らないその怪しい雰囲気、1話、1話それぞれが回を増すことにどんどん恐ろしくなる。第1話のジェーン・フォンダの異常なまでの美しさ、好きな男が目の前で別の女といちゃついてる時の嫉妬深い女の目付きには女にしか出せない色気と怖さの両方を見ることが出来て、いやはや、怖い。怖い。そして、とにかく美しい。第2話のアラン・ドロンの冷酷さもそれに耐える女、ブリジット・バルドーの演技、第3話のこの話、フェリーニて監督の凄さ、画面全体を支配するまるで何かに取り付かれたかのような不気味さ、とにかく全てが不気味であり、タイトル通りの怪奇な世界を上手く表現していると思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-11 10:42:10)
108.  危険な関係(1959) 《ネタバレ》 
チェス盤の黒い上に出るタイトルの文字の何とも洒落た出し方といい、全編に流れるジャズの音楽のかっこ良さによってドロドロした話でありながらそれを感じさせない上手さ、どうしようもない話なのに、その効果によって楽しむことが出来るのはフランス映画としての上手さを感じさせられる。ムード作りにおいてはほぼ完璧である。主演のジェラール・フィリップとジャンヌ・モローが作り出す危険な男と女の夫婦像、互いが互いを意識しながら別の女と別の男との不倫の関係を作る。全く別のタイプの相手との関係によって見えてくる。壊れていく夫婦の絆、関係とでも言うべきか、男と女のそれぞれの見てはならない部分まで見せ付けられてるようで怖い。ジェラール・フィリップ(ジュリエット)が出逢った人妻、マリアンス(アネット・バディム)の足を舐めまわすシーンの何ともいやらしさこと、特に海辺のシーンのエロティックなことといったらない。まあ、ジャンヌ・モローも良いが、あんな怖い悪女の妻よりマリアンヌの方に惹かれてしまう気持ちは同じ男として解りすぎるぐらい解るだけに痛い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-27 16:37:24)
109.  アンリエットの巴里祭 《ネタバレ》 
なるほどね。オープニングと終わりが何とも洒落ていて良い。共同で一つの映画を書こうとする二人の男、この二人がまるで性格が違う上に互いが相手の描く理想とするシナリオに対して文句ばかり言ってる。そんな二人のやりとり、あの床屋さんでの会話とそれを見ていた二人の女が喧嘩に発展と何から何まで滅茶苦茶である。その滅茶苦茶さが面白い。アンリエットの巴里祭というタイトル、上手いですなあ!アンリエットの怪しげな女の魅力も感じられ、そうそう、みんなで夜空に打ち上げられた花火を眺めるシーンなども良い。話そのものは特に凄い面白さを感じる作品ではないが、良きフランス映画の香りが漂う映画作りを感じることが出来るという意味でなかなかの作品!
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-23 20:44:24)
110.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 
ドイツ人の父とポーランド人の母を持つオスカルが大人達の醜い所を見て大人になりたくない。そう決めて自ら成長する事を拒む。それは「早く大人になってお姉さんみたいな綺麗な人といっぱいお付きあいしたいから」と叫ぶクレヨンしんちゃんとは全くもって正反対である。しかし、そうは言うものの共通点もある。それは共にガキのくせしてませている。女好きでスケベであるという所などそっくりである。そもそも子供なんてそういうものではないだろうか?特に男にとって、まだ幼い少年にとっては女の人を見ると母親の姿とダブらせようとしたくなるものでないかとこの少年を見ていると思ったりします。ブリキを常に離さず、本当の友達はブリキだけなのかもしれないこのオスカルの何とも哀れなこと、大人なんて信用出来ないから自分は一生子供であり続けよう、そうやって大人社会を否定し、常に大人に対しては冷めた視線で見ている姿は何かに対し、怯えているようであり、その怯えという意味では初恋の相手だった少女マリアとの再会の後の場面にも現れているように思えます。二人きりで脱衣場でいる場面、裸のマリアにしがみつくオスカルの姿は自分をこのような人間へとしてしまった母親へのやるせない気持ちみたいなものが感じられる。それにしてもあの海から大量に打ち上げられたうなぎと牛?馬?どっちだ?の気持ち悪さと新しいブリキを買ってもらいに寄った店で沢山のブリキの横に置かれていた人形の不気味なまでの目付きの怖さ、更に怖いと言えば周りはどんどん歳を取って大きくなっているのに自分だけは三歳時と変わらない姿でいるなんて、想像するだけで怖いです。だって、周りは皆、大人の遊び、大人しか立ち寄れない映画館やレンタルコーナーにも堂々と入っていけのるに自分だけ一人入っていけない。そう考えるとって、すいません。何アホなこと言ってるんだろう?とにかく色んな意味で怖い映画でした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-05 11:36:49)
111.  大盗賊(1961) 《ネタバレ》 
本当は字幕のが良いのだが、洋画を見る場合は字幕派であるのだけれど、仕方ない。吹き替え版しかないのであるからして、それにクラウディア・カルディナーレ目当てということでもあり、監督があの大傑作「まぼろしの市街戦」と同じであるという理由で借りてきた。何だか見ていて「ルパン」でも見ているようである。何しろ主演のジャン=ポール・ベルモンドの声、吹き替えがルパンの声と同じ山田康雄だからして、どうしても「ルパン」を見ているように思えて仕方ない。話も何だか「ルパン三世」のアニメに出てきそうな内容だし、クラウディア・カルディナーレのあのナイスなバディ、零れ落ちそうなほどのおっぱいについつい眼が行ってしまいそうです。て言うより見ながら眼はそこに集中してました。ごめんなさい。←いったい誰に謝ってるんだよ?ジャン=ポール・ベルモンドがまるでルパンのように女好き、女たらしでキザである。ただルパンのように紳士的なかっこ良さはあまり感じられない。それにしてもこの映画の男達、中でも二人、主役の役名があれ?何肉だっけ?忘れちまったぞ!やはりクラウディア・カルディナーレの胸元ばかりに気を取られているからか?度忘れしまった。何肉だっけなあ?贅肉じゃないし、焼肉でもないし、何肉だ?が肉て言いつつ痩せているし、又、やさ男て言いつつも太ってる男、名前とは別人の二人が面白いし、冒険活劇としても楽しめるけど、最後がどうも納得出来ないし、すっきりしない終わり方がちょっと不満である。納得出来ない、すっきりしないと言えば、やっぱり思い出せない。ジャン=ポール・ベルモンドの役名が何肉だったのか思い出せない。先ほどまで見ていたはずなのに!あぁぁぁ~あのグラウディア・カルディナーレのナイスな胸の方ばかりに眼を奪われてしまい、悔しいなあ!何肉だったか思い出さないと今晩、眠れないかもしれない。同じ眠れなくなるのならクラヴティア・カルディナーレの夢で魘されて眠れなくなる方が良いよ。まあ、あれこれ書いてみたものの、面白く見ることは出来ました。
[ビデオ(吹替)] 7点(2009-02-28 11:09:40)
112.  エドワールとキャロリーヌ 《ネタバレ》 
喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったもんで、この映画の二人の主人公、若いカップル、エドワールとキャロリーヌを見ていれば解る。キャロリーヌのドレスの着方、そのドレスについても短すぎるから嫌だと愚痴ばかり言ってはキャロリーヌを怒らしてしまうエドワール、しかし、この二人、最後は元の通りの仲良しに収まるのだが、それも偏にキャロリーヌの可愛さあればこそである。ドレスの着替えのシーンで見せるキャロリーヌの表情やラストのベッドの上での場面のあの可愛さは男なら見れば誰しもこのキャロリーヌという女性に対して可愛い女だなあ!て思うに違いなく、話なんて大した話でもないし、ただ男と女が喧嘩して、また仲良くなるだけのどこにでもありそうな話だけど、作品全体に漂うフランス的なというよりはどちらかというとハリウッド映画の良かった頃の喜劇のような味わいがあり、これはフランス映画が苦手な人にも気楽に見ることが出来る作品になっていると思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-15 13:20:49)
113.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレンとマスチェロ・マストロヤンニのコンビでは「ひまわり」の方が有名だし、観ている人も多く、評価も高いけど、私なら断然、こっちを選ぶ!1話1話それぞれが面白いが、話の面白さというよりも主演の二人の演技が作品を面白いものにしていると言って良いと思うぐらい二人が良い。今までソフィア・ローレンって特に美人だとは思わなかったけど、この映画の彼女は間違いなく美しい。そんなソフィア・ローレンに対してちょっかい出したり、直ぐに身体を求め、やたらと裸を見たがるマルチェロ・マストロヤンニが何ともアホでそのアホとは男の男らしさアホぶりが微笑ましい。ところで、イタリアでは悪いことしても子供さえ作れば逮捕されないのであろうか?これを観て、そうか!ようし、私も金に困って税金も払えないようになったら子供作ってやれとアホな考えを持つ人がどれだけいるだろうか?もっともあんなにばんばん子供作ったら余計にお金がかかってしまい益々ピンチになりゃしないかと?
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 19:18:55)
114.  アデルの恋の物語 《ネタバレ》 
まあ、確かにアデルのしてることは、ストーカー行為として見られても仕方がないことかもしれない。しかし、単なるストーカー行為の嫌な女の話として見るのだけは間違ってると思います。人は誰だって自分が可愛くて仕方がない生きものであり、異性を好きになるのは当たり前の事であると思う。この映画はその人としての当たり前のことをただただ見せてるだけであると私は思います。その見せ方がただあまりにも狂気を覚えてしまうために受け入れにくかったり、感情移入出来なかったりと見た人によって感じ方が違う。それだけのことではないでしょうか?どこまでも一途な上に気がおかしくなってしまうアデルの美しさ、不幸な女を演じているイザベル・アジャニーのあまりの美しさ故にどこまでもどこまでも愛を求められ、そんな愛に応えることすら出来ない男の行動は相手が美しければ美しいほど、本当に自分で良いのだろうか?例え、現在は愛されててもいずれは彼女に嫌われてしまいやしないか?という男の何とも女から見たらアホかもしれないけど、男とはそういう生きものなのであると監督のトリュフォー自身が伝えたい。伝えたかった作品ではないかと私は思う。ピンソン中尉がアデルに対し「アデル」と呼びかけた時は既に何の反応すら示さなかったアデルの女としての悲しさ、ラストのアデルの表情にはもう、何もかも終わってるというようなものが見られる。正にアデルの恋の物語が完全に終わった瞬間と思える終わりにこの映画の伝えたいものというものを感じることが出来た気がします。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-01 11:21:41)
115.  恋愛日記 《ネタバレ》 
いや~何ともアホで間の抜けた主人公だなあ!そんなアホなこの主人公のアホぶりが同じ男として解りすぎるぐらい解ってしまうだけに余計、見ていて笑えるし、空しくもある。最初から最後まで足、足、足、印象に残るものといえば女性の美しい足、細くてすらりと伸びた足、女性の足の美しさ、こりゃ足フェチ、女性の足好きにとっては話そのものは特別面白くも何ともないけど刺激される作品です。態と事故を起こしてひと目ぼれした女に会いに行ったり、空港での別れの間際に女に対して車の中で「虚栄心なんて、捨てたいものです。空しくなるだけですから」とかそんなキザったらしい言葉を吐いてみたり、見送られるのは嫌と言われ、逆に夜の街をぼう~として歩いている時に反対側の歩道を歩く女性達の足を見ていて車に跳ねられたり、最後も病院のベットの上で看護婦さんの足を見て興奮したのかどうか?立ち上がろうとしてベットから落っこちて死んでしまうという何とも無残でアホなどこまでも足フェチぶりなこの男、見送るどころか反対に見送られていくという情けなさ、これは男のだらしなさとアホぶりを描いている。それにしてもこの男、足だけかと思ったらそうじゃないところも男のアホぶりを表していて同じ男としても情けなく世の男がみんな、こんな男ならと思うと女性から見たら男は単なるアホな生きものとしか映らないと考えたりすると複雑な気持ちになります。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-09 11:50:29)
116.  小間使の日記(1963) 《ネタバレ》 
最近、どうも刺激が足りない。そんな人の為にあるようなものきり撮ってる監督のこれもまた何ともいやらしい。足フェチぶり、足に対する拘り、執念、小間使として働くセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)に寄ってくる男達がどいつもこいつも変な奴きり!屋敷のご主人が収集した靴を履かせようとする場面のいやらしさ、なめるようにして撮られている足への映し方、そんなご主人と性欲の固まりのような若旦那に偏屈男な番人、この三人の男を変なものでも見るようにして付き合う小間使のセレスティーナのジャンヌ・モローの表情が怖い。怖いといえば屋敷で働く少女が森で殺される場面、少女の足にまとわりついているあのカタツムリ、いやはや、相変わらずこの監督は変態ぶりを見せ付けてくれる。ただそこまでの変態ぶりの凄さに比べると後半のあの少女が殺された後の展開が前半に比べると物足りなさが残る。その辺りが減点ではあるが、刺激的なカメラワーク、足の写し方など足フェチな方にはぞくぞくさせられること間違いなし!少なくともごく当たり前のような最近の映画にはない何かが観ることが出来るので刺激的なものを求める人には観て損のない映画であることだけは変わらないと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-03 20:01:18)
117.  霧の波止場 《ネタバレ》 
ジャン・ギャバンの登場シーンがいちいちかっこ良い。相変わらず男としてのかっこ良さ、それも大人の中年男にしか出せない渋さというものが滲み出ている。冒頭の夜の街道を走るトラック、主人公ジャン(ジャン・ギャバン)ともう一人、とても十八には見えない大人の色っぽさ十分の少女ネリー(ミッシェル・モーガン)の二人が歩く後ろの風景、どれもが詩にでも出てきそうな感じの美しさ、話そのものは特別面白いとも感じないし、犯罪映画にしてはそれほど緊張感も感じない。しかし、作品全体の雰囲気、舞台設定の美しさと登場人物が皆、人間臭くて良い。あの犬もどことなく愛嬌があって良い。最後、殺されてしまうジャン・ギャバンのもとへと駆け寄る犬の姿が何とも悲しい。あの波止場の景色、タイトルにもある霧の立ちこむ美しさ、ジャン・ギャバンは「望郷」という映画でも同じように波止場によく合うそんな俳優だと改めて思ったと同時にこういう役柄、脱走者の役がピタリとはまる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-08-17 18:00:30)(良:1票)
118.   《ネタバレ》 
「愛の不毛」とか言われても私にはいまひとつぴんとこない。しかし、この映画の男と女の孤独感のようなものは解る気がする。夫に愛されたいと願う女ジャンヌ・モローの眼から見たあの何とも乾いた空気、殺伐とした都会の風景、人間の持っている孤独な世界をモノクロの映像によって浮かび上がらせることへのこの監督の拘りのようなものが感じられる。夫からの愛を感じなくなった女ジャンヌ・モローと同じように何かに怯えているようなもう一人の女、モニカ・ヴィッティ、二人の女の孤独、見ていてどこか同じ監督の「太陽がひとりぼっち」に通じるものを感じる作品になっている。人は常に愛するよりも愛されたいと願う生き物なんだと監督が言っているようなこの感じこそこの監督の作品全体に感じる共通点ではないだろうか!それにしてもここでも出番は少ないもののモニカ・ヴィッティのあの美しさ、悩ましい姿は眼に焼き付いて離れなくなりそうです。そんな美しいモニカ・ヴィッティに「刺激的な夜だったわ」だなんて言われたマルチェル・マルストロンヤニが羨ましい。私も言われてみたい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-03 21:43:09)(笑:1票)
119.  鞄を持った女 《ネタバレ》 
クラウディア・カルディナーレ、何だかとても美味しそうなお名前だな!のこのイタリアを代表する美人女優、勿論、名前は聞いたこともあるし、そういう女優がいたことも知ってはいたけど、今回、この作品で初めて彼女を見ることになる。もう、一発で惚れてしまいました。最愛の夫を失い、別の男には振られるわで散々な目に合いながらもそんな中で出会った自分よりも年下の男とのドラマの中で見せる苦しみ、苦しみに苦しみ抜いた上に出した決断、自分が年上であることの苦しみ、好意を抱いてくれた年下の男のことを思えばこそ自ら別れを告げることの苦しさがあの何ともやりきれない音楽と共に迫ってくる。途中、少しダレル感じがしたり、あの少年以外に出てくる男がどいつもこいつも本当に嫌な奴きりであったりと、色々不満もなくはないが、それでもなかなか見応えのある作品になってはいる。あんな良い女だったら、風呂の水をいっぱいにして零そうが許してしまいたくなる。クラウディア・カルディナーレ、また一人、好みの女優が増えてしまった。これを機に彼女が出ている他の映画も見てみたいと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-29 11:56:47)
120.  赤い砂漠
モニカ・ヴィッティ、良い女だなあ!惚れた。惚れた。あの何とも気だるい雰囲気の中にある魔性の女のような何とも言えない色気に見ていてクラクラしそうです。そんなモニカ・ヴィッティが見せる何かに怯え、何かから逃げ出そうとしているその仕草、表情、それにまるで合わせるように後ろの気だるさを十分に醸し出している映像美が作品全体の雰囲気にマッチしている。話そのものは特に面白いとも感じないし、解りづらい部分のが私には多いが、ハリウッド映画にはないいかにもヨーロッパ的な空気がこの映画から感じることが出来た。それにしてもモニカ・ヴィティ、本当に良い女だなあ!彼女の出ている映画を観たのはこれでまだ二つ目だが、あたしゃすっかりあなたの虜です。他の彼女の出演作もまだ観たい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-26 21:00:08)
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