1. 地球で最後のふたり
ぬおーーーー長い。理解に難しい映画は嫌いではないが、理解の前に言いたい事がまったく見えてこない。これは前代未聞です。浅野さんの存在感だけが光ってました。アジアンな雰囲気が素敵だったけど。 [DVD(字幕)] 3点(2008-05-11 16:47:38) |
2. 酔っぱらった馬の時間
《ネタバレ》 この監督はもはや天才なのではないでしょうか。なにこのリアルさ、そして圧迫感。健気でイノセントな子供たちの見せる笑顔はポカポカしています。だからこそ時々彼らが見せる涙は逆に強烈なまでに痛々しい。兄弟だけの家族。お互いがお互いを信用し、過酷な状況の中でしっかり協力して生きています。2人の男の子と3人の女の子。病弱なマディへの愛情は本当に偽りがなく透んでいます。子供たちが懸命な中、無責任な大人たちが目立ちます。次男で大黒柱となったアユブは大人に交じって懸命に働きますが、いつになっても給料がもらえません。結婚したらマディの手術代を払うと約束した長女の義理の母は約束を守らずマディを追い返します。絶望の淵に立ったアユブはマディを連れて馬を売りにイラクとの国境へ行きますが・・・。ラストは痛々し過ぎて見るのが辛かったです。大吹雪の中しっかり一歩一歩進んで、歩くのだけでも辛いのにアユブはマディに向かって『大好きだよ』と優しく声をかけるのです。現代イラン映画における子供の役割というのは大変素晴らしいものです。現代の発展途上国に生きる私たちへ何かものすごくパワフルなメッセージを発信していると思います。『亀も空をとぶ』に合わせてゼッタイ必見です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-04-24 13:12:25) |
3. りんご
《ネタバレ》 恐るべし、18歳の少女による監督作品。さすが巨匠マフマルバフの娘だけあります。このニュースを知ってすぐに調査し、わずか11日で撮影してしまったらしいです。キアロスタミの映画の多くもそうですが、イランの映画はドキュメンタリーベースの作品が多いですね。本人たちが自分自身を演じて、実際に起こった話を作り上げる。だから余計にリアルに映ります。この『りんご』はイラン映画の中でも特別好きです。というのも小道具の使い方がうますぎる。この映画の中でりんごは自由の象徴です。近所の男の子がベランダからりんごを釣り下げて、歩いている人たちをからかいます。父親によって11年も家の中に閉じ込められていた姉妹は初めて目にするその赤いキラキラ光る丸い物体に虜になります。やっとのことでりんごを手にし、彼女たちは初めて人からものをもらい、公園で出会った2人の姉妹と友達になり、一緒にかじります。喜びを分かち合うという、とても単純なのに人々が忘れがちなことを、外の世界に出て間もない彼女たちはいとも簡単に成し遂げるのです。シンプルだけどパワフルな映画。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-24 12:56:03) |
4. ふたりのベロニカ
こういったトーンの映画は嫌いじゃありません。本当に美しい映画でした。イレーネさんは本当に綺麗ですね。他の映画ではかなりピュアな印象だったので大胆な体を張った今回の演技には少し圧倒されました。この映画は岩井俊二監督の“Love Letter”と重なる部分があります。一人二役の20代女性、ひょんなことから郵便物を通じてお互いを知る設定、光と影の使い方、流れるような美しい音楽を使い、さまざまな恋愛模様を映し出す。岩井さんはこの映画を見て何か影響を受けたかどうかはわかりませんが、日本映画とヨーロッパ映画の意外な共通点を見つけてなんだかおもしろい気分になったのです。もっとヨーロッパ映画を見たいと思わせてくれた作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-20 05:58:58) |
5. コックと泥棒、その妻と愛人
これはこれはこれは……。衝撃でした。すごいです、いろんな意味で。ラストはまるで見る側がお仕置きされてるかのようです。しばらく肉が食べれなくなります。グロい!エロい!何を伝えたかったのだろう。人間の憎悪かな?まだわかりません。謎を解きたいところですがもう1度見る気になれないのが残念。この映画を作った方々には申し訳ないのですが本当に吐き気がするくらい気持ち悪いです、ごめんなさい。 [DVD(字幕)] 2点(2007-11-25 07:39:04) |
6. トリコロール/赤の愛
《ネタバレ》 みなさん気になるボーリング場での割れたビールグラスとマルボロの箱の正体。わかりました。授業の中で見た後で、教授が解説してくれました。あれは若き裁判官になったAugusteが近々恋人と別れるということ暗示しているんだろうです。このシーンの前に彼はマルボロを買いに行きますよね。そしてビールも飲んでいます。それが粉々になったということは彼の幸せが近いうちに崩れるというメタファーなのだそうです。なるほどといったところですね。この作品は決して派手ではありませんが繊細な映画技術がいろんなところに散りばめられていて偶然繋がっている人間たちをうまくリンクさせています。私もラストには脱帽でした。青はまだ見ていないので近いうちに見たいです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-25 07:28:35) |
7. バベル
疲労感と共に“ものすごい映画を見てしまった”と鑑賞後は思いました。ただスクリーンの前に数時間いただけですが、映画を見るという作業だけなのに、ものすごく疲れました。ハラハラするし、痛いし、微笑ましかったりもするし、陽気にもなるし、でも最後の方はやっぱり終始心がチクチク痛くて痛くて、見終わった後も数日間ずっと余韻が残っていて。でもそれがなんだかだんだん心地よくなってきて、私は人間臭いこの映画大好きです。文化がまったく違う3つの場面で繰り広げられるドラマは本当に良く描かれているなと思いました。登場人物の奥に隠されたものをこの短時間で描くというのはすごいテクですよ。他の作品も見ましたが、この監督は天才なんじゃないですかね。音楽も編集も全部良かった。ひとりで見て良かった。はー、疲れた。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-04 08:14:48)(良:2票) |
8. 11'09''01/セプテンバー11
もっとも気に入ったのがフランスのクロード・ルルーシュ監督の作品。聾唖の女性を主人公に描いているのだけど、その女性の目・耳から見た景色を織り交ぜているので、音ではない振動がこの作品から感じることが出来る。例えば、ドアが閉まる音。普通だったらバンという音を聞いて我々はああ、ドアが閉まったんだと感じ取れるが、この女性の視点から描いているこの作品からはバンでもドンでもない“ォーン”という微かな振動の音が聞こえる。これには圧巻だった。正直やられたーと思った。その他にメキシコのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のありのままを伝える作品にもかなり衝撃を受けたし、アメリカのショーン・ペン監督の9.11を機に孤独な生活を強いられた老人を描いた作品もシュールでよかった。ただ日本の今村昌平監督の作品はあまりにもインパクトと個性が強すぎて、果たしてこの作品は世界に受け入れられるのだろうかと不安になってしまった。正直、9.11との関連性があまり感じられなかった。浮きすぎ。全体的に個性爆発で日本以外はそれなりに良かったと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-29 15:20:27)(良:1票) |
9. ブラウン・バニー
カンヌで大ブーイングだった作品。確かに問題作と言われれば否定できない。でもそんなのどうでもいい。あれも一つの表現。この作品ほど評論家って当てにならないって思ったことはないなぁ。なんでこの良さがわからんの?って。あーやっぱりヴィンセント・ギャロは本物のアーティストだ!私は『バッファロー'66』よりこっちが好きです。カメラワークも音楽も必要最低限の俳優陣も魅力的だった。スローな流れだけど、ひとつひとつの場面に深いメッセージが込められている。特典でギャロのコメンタリー付きで見れるのだが、めちゃくちゃ色々学ばせていただいた。彼の感性がすごく好き。クロエ・セヴィニーも大好き。今一番好きなアメリカ人女優。他の女優と全然違う。オーラも違うし、芝居も違う。究極の女優だと思う。大胆な演技とインディペンデントな雰囲気が最高。そんな彼女だからギャロとの波長もばっちり合っていたのだろう。これから見ようとしている人にはぜひ一人で見ていただきたい。誰にも邪魔されずにどっぷりギャロワールドに浸ってください。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-25 20:55:28) |
10. スパニッシュ・アパートメント
DVD買って損はありませんでした。なかなかよかったです◎自分も来年は留学を考えているので、こういう異文化の世界にはかなり興味があります。国籍も性別も別々の6人の大学生が同じアパートで同居生活なんて楽しそうですねー。もちろんいざこざもあるだろうけど、みんなでパーティでぱーっと盛り上がったり、楽しそうだなーと。本当留学が楽しみになりました。ヨーロッパの香りがプンプンするこの映画、おもしろかったです。ラストも良い!フランス人の主人公グザヴィエの笑顔は可愛らしかったけど、個人的にはイタリア人の彼が好きだなぁ^^ 8点(2005-03-09 00:40:03) |
11. ラウンド・ミッドナイト
私はジャズが好き。そして自分も先日テナーサックスを購入し、ライブ演奏を夢見ています。そんな自分にとってこの映画はモチベーションをアップさせてくれるものとなりました。もっと練習してあんな味のある演奏ができたらかっこいいなーと。映画のテンポはかなりスローで、少し長い。発展があまりない前半はけっこうダルイ感じがしたけれど、主人公デイルとフランシスの距離が近くなっていくにつれて、この映画のスローさが心地よくなってくるといった感じ。ジャズバーでの演奏シーンは見ているこっちがたばこの煙と酒と場の雰囲気とそしてジャズに酔ってしまいそう。数々の曲目が演奏されているけれど、1番好きな曲は実はバターカップが唄う、あの軽快な曲だったり。ジャズファンなら誰しもが憧れる本場のBLUE NOTE。私もいつかあんなジャズバーで酔いしれてみたい。 それにしてもあのNYかぶれの早口アメリカ人はマーティン・スコセッシだったとは・・・! 7点(2005-02-21 19:47:49) |
12. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
こんなに胸の奥から切なさを感じたことって今まであっただろうか。本当にイタリア映画って奥深いものだと思う。ハリウッド映画には表せないだろう人間の心情の繊細さ。見終わった後にこれ以上ないってくらいに気持ちが満たされる映画に出会えることってそんなにあるわけじゃないと思う。でもこの映画は私にとって初めてそんな気持ちにさせてくれた作品。すべてはラストシーンが物語っています。老若男女たくさんの人達に観てもらいたい愛に溢れた映画。本当に素晴らしい。心の底から愛している作品です。 この作品に携わったすべての人に感謝したいです。10点といわず、20点でも30点でも付けたい作品。 10点(2005-01-14 01:03:27) |
13. 氷の微笑
私にとっては火曜サスペンス劇場見ている感覚と一緒な感じ。 4点(2005-01-12 21:33:30) |
14. バイオハザード(2001)
途中いきなり大きな音とかで本当びっくりしまくりで、心臓に悪いですよ。もうホント脅かさないで~って感じでしたよ。ゾンビさん達、グロイよ。怖いよ。それにしても映像はよく出来てますねー。音楽ともかなりマッチしていてハラハラさせられまくりでした。でもやっぱりこういう系統の映画は苦手な私。すみません。ミラは最高。 4点(2004-09-26 00:54:44) |
15. 藍色夏恋
爽やかな映画ですね。今まで数々の青春映画を観てきましたが、これは新しいタイプです。でも見終わった後にどことなくスッキリしなかったんだよな~。結局主役のあの女の子はどうなの!?って。同世代の女としても彼女の行動と言動にまったくもって理解できませんでした。だから本当によくわからんのですよ・・。印象に残っているのはピアノの綺麗なメロディーと相手役の男の子がかっこよかったってことだけ。結構タイプです。。 5点(2004-07-04 17:46:08) |
16. サラフィナ!
これも学校でみんなで見た映画なんですが、まったく予備知識なしで見たので、内容には驚きました。ノンフィクションなんですねー、これも。しかもミュージカルなんです。ウーピーが出ていたことにもビックリでした。人種差別もので、黒人が牢獄され、酷い仕打ちを受け、傷ついていく。この手の映画は多く見てきましたが、この映画は非常にリアルです。カメラ目線で訴えてくる子供達には思わず涙が出そうでした。なかなかでした。また、世界で起きている悲劇が知れたので見てよかったです。 7点(2004-03-05 23:53:10) |
17. オール・アバウト・マイ・マザー
スペイン映画を観たのは初めてです。前半は良かったのですが、何となくあっけなく終わってしまった気がします。あの終わり方で良かったのかもしれませんが、少し物足りないなと思ってしまいました。キャストは良かったです。特に主人公の息子役の人、めちゃタイプです(笑)本当は6.5点。 6点(2004-01-12 20:20:30) |
18. アバウト・ア・ボーイ
かなりおもしろかったです。あの「アメリカン・パイ」の監督2人がこの作品も手がけているということでおもしろいコメディーなんだろうなと思っていました。しかし単なるコメディーとは違って、ホロッとさせられもしました。もちろん笑えるシーンも盛り沢山でした。ダメ男を演じるヒュー・グラントが大好きです。本当にハマリ役でした。マーカス役のニコラス君も等身大の演技でとても好感が持てました。ぜひオススメしたい1本です。 9点(2004-01-02 21:05:12) |
19. アメリ
オシャレな映画ですね。フランス映画は始めて見ました。最初の30分がかなり好きです。登場人物の好きなもの&嫌いなものをナレーターが説明するところなんて最高。中盤~後半にかけて少しダルくなってしまいましたが、率直な感想としてはまぁまぁです。あと映像が素晴らしく、細かなところに作り手のこだわりが感じられる作品です。 6点(2003-07-23 23:12:56) |
20. ダンサー
ダンスうますぎ!!こんなにうまいと思うダンサー初めてかもしれません。それに5点。お金がかかってない安っぽい映画かもしれないけど、見終わった感想としては損も特もしてないかなといった感じです。 5点(2003-04-18 02:07:08) |