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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  スティール(2002) 《ネタバレ》 
エクストリーム・スポーツ・・最初だけでした。  欲張らずにあれこれやらなくてもよかったかな・・  カーアクションはさすが「TAXi」の監督だけあって、  うまいし観やすい。  カーチェイスでぶれまくったり対象がまちまちだと、  見ていて疲れるものだ。  アイデアも面白い。  地下駐車場の使い方が特に良い。  飛び出たパトカーがバスに刺さるところなんか!  ただ・・地下駐車場を使う演出は、  未公開映画の「ノーウェイアップ」のほうが上手。  ヽ((◎д◎ ))ゝ ノーウェイ・アップ     あと、後半のどんでん返しは「第三の男」だ。  カーアクションの他のアクションはワンパターン。  全体にスローを使いすぎるから、  プロモーション映画のようでしらけるところも・・  おしゃれな映画にしようというのが見えるので、  どうせなら時間軸をいじるとかもっと工夫がほしかった。  金は奪うが命は奪わないのがポリシーの強盗グループは面白いんだが・・  「俺たちに明日はない」「激突!」「第三の男」「オーシャンズ11」  あらゆる映画が目に浮びそうな作品。  ただ時間が短いので観やすいことはよいことで、  お茶の間の時間帯に流しても違和感がない、  強盗アクションドラマのわりには安全なストーリー。  知らない俳優ばかりだったが、  観終わったあと記憶に残っているのは主役の犯人グループではなく、  刑事グループのふたりといかさま牧師くらいだった。  カーアクション目当てで観たのですが、  今のところ私の記憶では「激突!」が一番ですね。   
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:20:55)
2.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 
 アタマのいい夫婦が始めに決めたシンプルプランを破ってゆく・・  この夫婦は贅沢ではないけれども、  他のふたりより明らかに幸せのはず・・  兄は援助を受けてその日暮らしのフリーターでひとりで住む。  このビリー・ボブ・ソーントンがすごくよい。     あの役は子供を生みたてというのが鍵です。  守りに入っています。  入る予定の大金は誰にも邪魔させない(爆)  役として一番ヤな役なのに子供を出すから非難できない。  そういううまい脚本で得をしていますが・・  先が読めるストーリーであるにもかかわらず、  緊迫感をいたるところでイベントとして演出し、  最後は静かに静かに後味の悪さが残ります。  これがサスペンス・ミステリーの基本じゃないでしょうか。  もともとサスペンスの王道とは後味が悪いものです。  だから推理小説が売れる。  ベストセラーとなったこの作品の原作はわかるような気がする。  後味の悪さは「二十日鼠と人間」のような感じ。  コーエン兄弟の「ファーゴ」は観ていません。  コーエンといえばライミ監督の「死霊のはらわた」の編集。  そしてライミといえばコーエン監督の「未来は今」の脚本。  と親密なる仲なのです。  雪に現ナマと同じような作品にはなりましたが、  シンプルプランは元がベストセラー小説。  あのスティーブン・キングが絶賛したらしいです。  話が読めるのに面白いサスペンスってちょっとないですよ。  どんでん返しというよりも、  なるべくしてなるという雪ダルマのような転がりがた、  ドミノ倒しのこっけいな哀れさ。  古くはヒッチコックの「ハリーの災難」的な手法なのですが・・      お金のない人間がお金を持つとどうなるのか。  つもりごっこはもうできない。  高級車に乗ってるつもり、  大邸宅に住んでるつもり、  美女と暮らしているつもり・・  そんなつもりごっこが本当になるとしたら?  呪われた(悪いお金)お金は悪い心を呼び、  ひとつついた嘘は引き金となり自分に向けられる。  夢を見ながら愚痴をこぼす生活が楽なのかもしれない。  人間はお金では買えないし、  お金で繋がった営利な人間はなくなれば去るのですよ。  
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 15:19:17)
3.  サンダーバード(2004) 《ネタバレ》 
実は全くサンダーバードというものを知らなかったので、 あまり先入観はなく観られました。 調べてみると元はどこかの国の人形劇みたいです。 テレビのCMとかにそれが使われてたこともあり、 あのレゴのようなおもちゃっぽい作品の実写? と思ったくらいです。 たぶん実写化はつまらないだろうなと思い、 今頃観たわけです。 なんかCMとかで観た人形やお菓子のおまけの世界と違う・・ もうちょっとこう大人向けのメカニックな面白いものと想像していた。 これはハリー・ポッターが苦手な私は無理かもと、 途中から即日本語吹き替えにしました。 珍しいことです。 日本語吹き替えにして観ないほうなので・・ ところが意外と日本語の方があうんです。 V6がやってるらしいんですが違和感はなかった。 (エンディングの歌だけ英語に戻しましたが) 夜中の洋画のテレビシリーズみたいですんなり観れました。   どこが悪かったのか?? やはりあまりにも子供向けだということです。 小学生低学年くらいまでかなぁ・・ 元が大人向けのマニアックなメカSFだと思うので、 たぶんリアルタイムのファンは怒るんじゃないかな(爆) 私は元を観ていないからなんともいえませんが、 精巧なおもちゃっぽい世界の再現とは離れ、 子供の冒険映画みたいになっちゃってます。 CMで見たあのロケット?たちは活躍すると思ったのに。 元は漫画だと勘違いしていたんです。 人形劇・・ 見てみたくなりました。 探してみればあるかなぁ?? なんか面白そうじゃないですか。 人形の隊員たちが世界を救うなんて。  
[DVD(吹替)] 4点(2006-05-28 15:10:18)
4.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 
最後にどんでん返しがありそこそこ楽しめるハートフル・コメデイ。  ウィル・スミスが若いですねぇ~(しかし今とそう変わらないのもある意味不気味)   ウーピーの娘がすごくかわいいです。  美人というわけでもないんですが好きです。  全体の作品内容やこの娘役の俳優の表情から、  ある日本のテレビドラマを思い出しました。  「セカンドチャンス」確か田中美佐子と赤井秀和だったと思う。  あのドラマはわりと好きで観ていました。  こちらは洋画でしかもコメデイなんですが、   大事なのは見えない父親の存在ではなくて、  今からの父親の存在なんですよね。  出来すぎているとかありえないとか言ったらおしまいなんですが、  コメデイというジャンルで親子愛に恋愛にとうまく演出され、  単なるお調子映画ではなく考えさせられるところも・・  家族で観てもいいし恋人と観てもいい。  けれど固いおうちではちょっと笑えない演出もありますが・・  ウーピーの自転車運転はどう見ても迷惑で危ない。  ああいう勝手な人って実際いますよね~  そんな彼女に説得力が唯一あったのが、  好きな男を亡くし誰かを愛したいからあなたを作ったという、  娘に対して言う言葉。  それならたとえ人工授精といえどもパパを調べたいという娘の秘密行動。  ここに絡んでくるのが若いおとぼけスミス。  頭のいい彼女にくっついてるだけの幼馴染の高校生!  人工授精センターで採取するオトリになるのがおかしい。  ここらだけで大笑いできますが、  そこからパパだと調べた相手テッド・ダンソンが、  どうしょうもない派手で女たらしのバカ。  あれやこれやで結局はウーピーとダンソンの新たなる恋愛が始まるのですが・・  これは娘にしては面白くはない。  このくらいの揺れる子供の心をうまいこと演出しています。  ドタバタのように見えてきちんと見れば人情ドラマにもなっている。    だらしないけど明るく前向きな母と、  嘘のようにかしこい娘。  この娘のおかげで出会えたパパは本当のパパになるに違いない。  たとえ事実であるパパに出会えたとしても・・  今が大切という非常にポジティブな映画ですので、  過去にとらわれるセンチな映画ももちろんいいですが、  たまにはこんな逆転の発想の楽しい夢のある映画もいいかもしれません。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:33:43)
5.  ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 
微妙かなぁ・・  特典の予告を観るとティム・バートンの世界みたいなんですが、  実は「ブラザース・グリム」みたいだったり、  「オリバー・ツイスト」SF編みたいにも観れるし、  「ダークシティ」は夜な夜な行われる記憶の合成というテーマは似ていますが、  映像の感じは「レディ・キラーズ」に近いかも・・  監督の趣味なのかちょっとロリ感覚が私にはついてゆけませんでした。  グロいのはホラー慣れしていることもありわりと平気なのですが、  少女と大男の純愛となると・・その世界が核なのにひいてしまう(苦笑)  「レオン」までが限度かな?  しかし演出は見事でした。  ゴチャゴチャしすぎる感が違和感はありましたが、  レトロなおもちゃっぽい世界観や喪失感は、  ハリウッドの作品ではないなぁと感心。  CGのノミや人工脳などは目新しく、  この作品がこんなに古いとは気がつきませんでした。  一番よかったのが「SF巨大生物の島」のネモ船長のような博士。  冒頭のサンタのブラック・ギャグよりも、  双子の女よりもずっと変な個性がありましたね。  「未来世紀ブラジル」のデ・ニーロの役みたいな感じで(苦笑)     
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:26:11)
6.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
この作品を借りたのは実は「-lessレス」に似ているからということでしたが、  ・・似ていませんでした。  似ていたのはその標識の場所から抜け出せないという形と、  全ておわったことが元に返るという組み立てで、  実はよくあるサスペンスのお手本なのです。  私は本当にこの作品に似ているのは、  「オープン・ユア・アイズ」なのではなかろうかと思います。  見かけは「レス」に似ているかもしれませんがそれは勘違いで、  実は根底には「オープン・ユア・アイズ」の世界なのです。  それは解読サイトを読み終えて気づいたのです。  この作品はかなり難解でして、  観終えたあと頭の中が???のこだまがひびいている状態(爆)  何がなにやらさっぱりわからない~!!  待て待て・・どれかはっきりさせてくれ。  実は死んでいたとか夢だったとか!  パニくりましたよ(苦笑)  そう解いてもつじつまがあわないのですから・・  ああ、そうだったのか!という驚愕のフィナーレに感動というものでもない。  ただ何かわからにんだけれどもナオミ・ワッツの片思いは理解できたし、  恨みやねたみや狂うほどの恋しさ哀しさはわかったような気がする。  だからこの作品はストレートに脚本をいじっていなければ泣けるかもしれない、  恋愛映画であり成功から転落した(本人は成功したと勘違い)夢みる少女の物語。  「パルプ・フィクション」というタランティーノの映画がありました。  あれも後半に脚本の順番を変えて観客を不思議な世界に誘います。  この作品はある程度ネタバレされたほうが面白いと思いますが・・  
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:02:51)
7.  -less [レス] 《ネタバレ》 
 エンディングのあとまたエンディングがありますので、  最後まで観たほうが人道的なブラックというのがわかると思います。  この映画は霊と霊との戦いです。     居眠り運転で交通事故を起こしたのは主役の家族です。  赤ちゃんを抱えた白いドレスの女性は怖がられ気味悪がられる存在ですが、  追突されて子供と共に殺されたのだからこんなに理不尽なことはない。  その相手がバカみたいな性格の家族と婚約者で、  車の時間が止まっていることからほとんど同時に死んだのです。    ところが唯一妊娠中の娘だけが生き残った。  運転手の父親は最後に疲れ果て、  終わったら(よいおじいさんになる)と紙に書きます。  つまりは孫の顔が見たいんですね。  結局二重エンディングでその紙はレスキュー隊が発見して捨てるのですが、  これで子持ちの幽霊は救われたんではなかろうか・・  そういう人道的なブラックさがあると思うのです。    バカみたいな家族が団結しようと必死になるたびに、  幽霊は現れ誘われるようにひとりひとり黒い車で連れ去られます。  この車は第一発見者の車で、  一晩中同じ道を走り回っているのもそこから逃げられないのも、  霊の呪縛であり時間的には瞬時のことでしょう。  次々と殺されてゆくように見えますが、  交通事故で息絶える順番でよく考えると怖いです。  これは(ホラーではなく交通事故だ)とわかります。    この映画の後味がまだすっきりした方だと思ったのも、  交通事故で呪縛霊となって事故を誘う浮ばれない霊の怖さではなく、  正面衝突して即死炎上した車の中の霊たちの戦いであり、  被害にあったのに気味悪がられ疎まれる女性が、  日本的に考えれば成仏できたことと、  同じ子持ちの女性が運だけで助かったわけではなかったこと。  そして孫の顔が見たい父親までは許してはくれなかった(運転手ですから!)  洋画にしては実に邦画的なホラーだなぁと。  ただしこれを邦画にしたらかなり暗く怖いんだろうなぁ・・     
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-05 10:52:00)
8.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 
か、な、り複雑な関係のうえに、 時間が短すぎる! あと20分増やしてほしかった。 息子の脳死、移植手術、同性愛、エイズ、ゲイ・・ ゲイ映画が苦手なのかと思いましたが過去に観た、 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ は高採点をつけてるんですよ。 あの映画では感動して泣けましたので・・ なぜこの作品では感動できなかったのか? 感動はしていたのですよ。 主人公の女性には共感もしましたし、 非難したい相手に会ってもどうすることもできず、 結局はみんなの手助けばかりしています。 人がよいにもほどがある・・ かといって私は悲劇の主人公みたいな陶酔劇でもありません。 残されたのはたったひとり自分しかないから、 自分探しの旅に出るのです。 この作品の個性のひとつに舞台劇と時間がシンクロしているところがあり、 そうかここが評価の高さなんだなぁと納得できるし、 息子を亡くした母の辛さも舞台劇の中に演出されていて、 何度か感動モードに入りかけたのです。 女性になってしまった前夫であり息子を知らない父でもあり、 さらに死んだペネロペの夫でもありその子供の父が、 アルフィーの高見沢に似ている・・ この瞬間その重大なシーンが止まりました。 ああ、感情移入が感動が・・(苦笑) おそらくしばらくたってまた観賞すれば感動できるかもしれない。 慣れるまでちょっと時間がほしいです。 いい映画には違いないのです。 題名からもわかりますが、 母は強し(たとえ死んでも生きても) 種を残そうとする本能からなのか、 じゃあ父であり夫は種を蒔くのでしょう。 女性から見ると共感も感動もできるかもしれませんが、 男性から見たらどうなんでしょうか?? 人に会うたびに自分には息子がいると言う母、 そして息子は死んだと言う。 これは父であり夫であったゲイ男性に会って告げるまで続きます。 かなり深く難しい内容でした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:23:14)
9.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
こういうヘタレ役は根本的には合いません。  これが事実を元にしているにせよ合わない。  時代に翻弄されるというよりも仲間の犠牲に生かされている設定。  「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとか、  「キングダム・ヘブン」のオーリーの役は苦手。  事実だから仕方ないにしても・・  逢引できた彼女は?それを仲介した仲間が罪をおわれることは?  家族は?目の前で殺されてゆく仲間たちは?  それらを景色のように描いてゆくので、  主人公がただ運がよくヘタレだということしか伝わらない。  心の葛藤があまり感じられない。  生き残っていることが罪ということでもなく、  生かされている自分に感謝をしている様子が感じられない。  ラストの延々と続く演奏シーンは、  「シャイン」を思い出しましたがシャインのほうがいい。  「シンドラーのリスト」の方がいいと思うのは、  金持ちドイツ人がユダヤ人を救うことが偽善であることと、  その時代にその偽善が全く結果的には正義であったということ。  その金持ちドイツ人も完璧な人間でもなかったこと。  ユダヤ人が生き残る方法を与えたシンドラーと、  生かされる権利を得た彼らが日本の戦時時代のように、  工場などで働くさまは彼らの器用さやアタマのよさが生きのる糧であったこと。  そしてドイツ軍人の個性がよく描けていた(レイフ・ファインズ)  敗れたドイツの敗者の美学と生き残った権利を得たユダヤ人の弱者の美学。 なぜ彼らは生かされたのか?  運と何かができるという糧があったから。  シンドラーのリストは糧が器用だとか頭がいいとかの理由で日本人にも理解できる。  運はシンドラーというドイツ人の最初は私欲から始まった偽善から。  ピアニストは糧はピアノがあの場面で弾けたこと。  運とはその場面まで生かされたこと・・  その違いなのです。  だから比べられるであろうこのふたつの作品は違います。  どちらかというと、  「戦場のピアニスト」は「太陽の帝国」なのです。  逃げ回る姿を客観的に描き、  周りの犠牲と自分の運で生かされ、  戦争が終わることで何も終わったわけではない・・  少年とピアニスト、ユダヤ人とイギリス人と全く違いますが、  なぜか共通点を感じたのでした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 08:45:29)
10.  オープン・ユア・アイズ 《ネタバレ》 
人事だと思って観るようにもできない不思議に同感できる映画。  主人公の設定が共感はできないものの、  夢を見る動物に産まれてきたから同感してしまいます。  この暗さや疎外感や閉鎖感、そして解放されても続くメビウスの輪・・  好きなんだなぁこういうの。   この作品最大の謎は観ている最中よりも、  観終わったあとに訪れます。  数々のサスペンスの前例の記憶からして、  とてもわかりやすく私は最初のほうで(女性がふたり)もうわかってしまいました。  これは・・ビル・プルマン主演デヴィッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」そっくりだ。  しかも公開年が同じ・・(あとで結末が違うことはわかるんですが)  大いなる勘違い。  それまでが自分の予想どおりで楽しくて、  じょじょにそれが間違っていたことがわかりまた楽しい。  (やはりね)(ん?)(んん??)(そうか夢オチか)(えっ違うかも・??)  他に組み立ての面白さでは「ユージュアル・サスペクツ」  「ゲーム」などがあるし、  「パルプ・フィクション」のように途中でシャッフルさせる映画も思い出した。  ここらの作品を例にあげているように、  私は根本的にサスペンスやミステリーには恋愛を前面に出さない映画が好き。  恋愛中心に描かれるとありえない設定から始まるので感情移入しずらいのです。  ところがこの作品はあくまでも恋愛というテーマが主人公の価値観を描く下地になる。  感情移入はできないが同感ができてしまったのは、   この映画の脚本は中半でいじられています。  最後に種明かしされた本当の夢と作られた夢の境界線は、  雨で濡れた路上で酔いつぶれて倒れ寝る主人公が鍵ですが、  それよりも公園のシーンはどうでしょうか。  まったく関係のないシーンを入れて観客を混乱させています。  そこさえ外せばつながりますよ。  あと、夢の中での登場人物は全て自分です。  形は記憶から借りた他人ですが、  それを操作できるのは自分だと思うのです。  自分自身というキーワードが私の見解では、  精神科医だと思うのです。  もしかしたら亡くなった父親の姿を借りているかもしれないし、  白衣を着ていないとか質問攻めにするとか、  これは夢の中でのもうひとつの自分自身の真相なのではと。  
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:15:19)
11.  アザーズ 《ネタバレ》 
この監督の作品って個人的には、  1度観て結末がわかってもまた観られる面白い仕掛けがされていると思うんです。  しかしこの作品は「シックスセンス」のあとですから分が悪いですね。  「オープン・ユア・アイズ」とは異なり、  クローズ・ユア・アイズと劇中のセリフできました。  観てる最中はどちらかだと決め付けていたのです。  どちらかというと違う世界の人がこの中のどちらかと・・  それがああだったんですね(なるほどなぁ・・)  観終えたあとまた観たくなって見直しました。  おかしくておかしくて・・  コメディにもできそうなんだけどなぁこれ。  幽霊は暗闇にしか現れないなんていうのは明らかに思い込みで、  観客の揚げ足をとった面白い脚本です。  私はこの作品をブラック・ジョーク作品だと観ました。  ニコール・キッドマンが神経質で切れるサイコな役をよくやってて、  うまいよなぁと感心しました。  その演技がとてもおかしいのです。  あちらの世界の人とこちらの世界とが共存していて、  お互いが見えないとなれば怖いというよりもこっけいです。  もしかしたらこの監督のバーチャルな世界観の中では、  こちらでいる私たちは実は逆だということに気づいていないと、  怖い笑えないジョークを提供しているのかもしれません。  最後のキッドマンの「ここが私たちの家よ」というセリフは不気味。  もう、自縛霊で離れないに違いありません。  わかったうえでのことですから確信犯なのです。  お墓=我が家なのでしょう。  これは何度か出てきたセリフ、  「神父さんを呼ぶ」というのが現実味を帯びてきますね。  こちらの世界だと勘違いしていたときのキッドマンが、  今度は神父さんを拒む番になるかも(苦笑)  3人の使用人はいい役でした。  私はこちらには騙されてしまいました。  そうとったらストレートすぎだからあえて外して考えていたので・・  ちょっと「シャイニング」にも似ていますね。  やはり映画(特にホラー)は、  脚本も大事ですがたまに怖い演出もサービスしないといけませんね。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:03:03)
12.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 
  自分がいなくなることや行ったことのない帰れない世界は怖いものです。  だから輪廻や天国を人間は夢みるのであって、  ほとんどの宗教はなんのリアリズムもない夢の世界を説いています。   この映画はリアリズムが理解できないとただ主人公がかわいそうとか、  周りの残される人に感情移入し泣かされてしまうかもしれません。  実際私もグッときたのですがその感動よりも描きたいことに興味を持ち、  しばらくしてまたこの作品を色々な角度から観てみようかと・・  たぶん次に観るときはまた評価が上がっているかもしれません。  今回は私は客観的に観て感心し感動しただけにとどまっています。  尊厳死を選んだ主人公に対し最後まで第三者の目でしか見られなかった、  考えられなかったその他の人々の気持ちは大変よくわかります。  これだけそれぞれの人々の気持ちをきちんと描写されている映画は珍しい。  共感できたふたりの女性のうち本当に添いたかった女性は、  われに返るあの演出はうまいとしか言いようがない。  そして神父の無責任な言葉は的をついており、  私は報道の自由が恐ろしくなりました。  同じ体の不自由な立場の神父がテレビ画面からメッセージを送る。  それは宗教を神を恐れさせるためではないにしろ、  結果的には本人や家族には偽善にしか映らなかった。  誰の立場もわかりすぎる説得力のある映画なのに、  主人公の立場には立てない自分はあくまでもその他の人と同じ。   ただ意義のある作品です。  いつかは誰もが考えなければいけないことを、  美化したり泣かせようとする作品ではありません。  映画の手助けという点では、  かなりうまいこと映画化されてるなぁと感心しました。  音楽がいいし映像も見やすく演出は「バーディ」を彷彿とした、  上空から飛ぶ鳥のカメラのソレです。   生きてる意味って何?  と問う作品が多い中で死ぬ意味って何?と問う映画は珍しい。  戦争や仕方のない理不尽な題材でこのテーマはあるけれども、  実話でもある(近年にニュースでありました)この作品は、  死への賛美や逃避でもないきわめて現実的な内容であります。  現実的であるがゆえに私は理解し興味を持ったのかもしれません。   
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 05:01:34)(良:1票)
13.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 
なぜなぜ、途中で面白くなくなったのか?? こういうジャンルのジェットコースターアクション映画は、 突っ込みどころを笑いながら観られるのでかまわないのです。 都合よく主人公たちが逃げとおせてお宝にありつく。 そしてぶっ壊される帆船やら街やらは映画ならでは。 面白いじゃあないですか・・ ではなんで飽きてきちゃったのか? アクションがひつこすぎ! 私は中華映画は映像のきれいさで好きなのですが、 中華アクションは同じことのひつこさで苦手です。 そんなノリがこの映画にあると思うのです。 山ばかりでしたしアクションシーンがいつ終わるのかと思うくらい長すぎる。 基本的にはこの映画は恋愛ではなくコメディなんでしょう。 そう見てみるとツボにはまるおかしいシーンがあったのですが・・ マシュー・モディーンの登場シーンがおかしすぎて、 何回もそのシーンを見直しました。 クリクリのパーマ毛かつらで変装した顔立ちは、 リチャード・ギアそっくり(ダビテ王の役のに似てた) 変装がばれて踊り場から落ちて囲まれて頭をたたかれるんですが、 この間合いは大うけしてしまった(そういうキャラなんだ・・) ジーナ・デイヴィスは女性なのにジャッキー・チェンなみの活躍で、 とび蹴りやらパンチやら顔関係なしのアクション(普通顔つぶれてるって) 男なのにマシュー・モディーンの役といったら、 後頭部をいい音させてたたかれるんです(お決まりのよう) 何回か続くとすっかりお気に入りになって(大笑い) この人・・「バーディ」や「フルメタル・ジャケット」の主役なのに・・ と笑えなくなってしまうくらいバカ映画に染まっていた・・(納得) なぜこのふたりはこんな映画を真面目にやってるのかと思うくらい真剣・・ しかし完全にジーナ・デイヴィスの映画なんだとその繰り返しに思いました(爆)  キャサリン・ゼタ=ジョーンズで観たかったなぁ(苦笑) このスタローンみたいな女性と頭いい役なのにマヌケな男性・・ 恋愛シーンになりそうな展開になるとまたコメディに戻っちゃう。 でもこのふたりだと恋愛には見えない・・女性が強すぎ。 ・・ん?結構気に入ってる作品かも。 ではなぜこの点?? 「1941」のようにバカ映画ですがぜ~ったい1941のほうがお金の無駄使いが快感。 「インディジョーンズ」のスピード感はあるものの女性が強すぎてしらけた。 
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:24:55)
14.  パリ空港の人々 《ネタバレ》 
「ターミナル」の元と言われる本作がようやく見つかりました。  中古屋で売ってたのが高かったので借りようと探していたのですが、  買わないで借りて正解でした(つまらないというわけでもありません)  フランス映画だったので筋はともかく映像描写に期待したんですが・・  ものすごくギャップがあり1970年代くらいの映画に見えました。  まあさすがに先に「ターミナル」の豪華な俳優陣や演出を観てしまうと、  地味すぎるかなぁと思いました。  「大空港」「エアポート」シリーズと比べても地味。  お話自体は笑えてほのぼのします。  そして随所に「ターミナル」と同じ演出が見られます。  そこらでニヤニヤできるから見る順番が違うとどうでしょうか?  こちらを先に観ていたとしたら・・  やはり私は「ターミナル」のほうがいいなぁ。  なぜなら空港というところは閉鎖的ではあれどある程度の豪華さも必要かなと。  パリ空港とJ・F・ケネディ空港を比べても仕方ないのですが・・  「アパートの鍵貸します」のころのような作りはできなかったのでしょうか・・    一時外に出られるシーンもありますが、  パリの夜景の豪華さはあまり感じられなかった。  ここも「ターミナル」のラストの夜景が美しい。  しかし地味で面白みはありませんがラストはこちらが上でしょう。  ハリウッド映画にはないオチがあります。  ブラック入ってます。  このラストはフランス映画ならではとも思いました。  続編があるような余韻のある終わらせ方でした。  「ターミナル」を観た人でラストがどうも・・という人にはまた違う意味のラストが・ 
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-20 04:13:36)
15.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
難解なミステリーです。  これはキリスト教に詳しい人のほうが楽しめるかなぁ・・  どちらかというと私は映画は旧約スペクタクルが好きですので、  中世みたいな新しい時代になると人間関係がややこしい。  宗派もたくさんあるしこの時代の教会内部も説明不足。  話の進め方はのちの「クリムゾン・リバー」がよく似ています。  でもショーン・コネリーのほうがいい。  映画が濃いのでコネリーがまだ薄く感じたくらい・・濃いですよ。  ホラーよりの映像とどろどろの人間関係、  ややこしい時代に閉鎖感ある教会の連続殺人事件・・  監督はジャン=ジャック・アノー、難解な大作をよく手がけています。  「セブン・イヤーズ・イン・チベット」もでしたが、  時間が足らず演出はよいのですが説明で済ませてしまうところが・・  薔薇の名前は難解ですのでシャーロック・ホームズのように、  コネリーが解いてゆく手法は仕方がないしわかりやすくはなっています。  図書室から本が消え別の書庫を探すのですが、  教会のあんなところから洞窟になっていたんですね・・  「エクソシスト・ビギニング」にもありましたが、  わりとよく使われている場所です。  後半が冒険もののような感じで前半よりもテンポがよい。  悪そうな個性的すぎる配役が多くたぶん忘れてしまうと思いますが・・  笑うことがどんなに罪なのか言われるとなるほどとまた苦笑してしまう。  恐れることこそ大事で疑問に思うことは宗教の邪魔・・  宗教にそんなに詳しくはないのですが、  捉え方が違うだけで結局キリスト教もユダヤ教も変わらない。  擬人化されたわかりやすさでキリスト教は一番受け入れたのですが、  それはあなたたちではないと思うんだけどなぁ・・  と、こういう世界にも勘違い救世主がいるのでした・・  笑うことが罪だという隠される本の著者がかのアリストテレスというのが皮肉。  宗教の邪魔になるような書物は隠さなければならない・・  「華氏451」というトリュフォーのSF映画を思い出しました。  
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-04 15:20:34)
16.  気狂いピエロ 《ネタバレ》 
逃亡するという緊迫感もないだらだらとただ旅を楽しむようなふたり、  そのやりとりについてゆきかねてイライラしちゃいました。  男が60代くらいの老紳士で女が少女という設定ならば違和感もなかったのですが・・  とにかく女性があまりにも幼稚です。  無垢とか純粋とかの種類ではありません。  言葉をかわしてゆくのも文学的なものは感じましたが、  共感できないから全然面白くはないのですよ・・  有名な芸術作ですがとにかく合わない世界なので仕方ありません。  「俺たちに明日はない」のほうが全然良かった。  ゴダールはかなり後世の映画に影響を与えているはずなので、  もうひとつ有名な「勝手にしやがれ」に期待したいです。  フランス映画は苦手で数は観ていませんが、  トリュフォーはなんとかついてゆけるのです。  トリュフォーが観れてゴダールが観れないのもなんですし(種類は違うかもしれないけど)    さて、この作品の良かったところをあげてみましょう。  ギャングの女が主人公の男(ピエロと呼ぶ)と逃亡の旅に出るのですが、  彼女の家から車で出てゆくまでが(ほんとに前半だけ)  演出からセリフ回しから全て良いです。  特に車のシーンなどは真っ暗の中に車と正面の男女が浮かび、  対向車のライトのような効果演出です。  最初のパーティ(と思う)のシーンも会話するカップルによって、  色使いを変えてみたりとこじゃれています。  そして一番面白いなと感じたのが、  ベッドで撃たれて倒れている男を背景に、  女はビール瓶を握り冷蔵庫の開けたドアの後ろに隠れます。  主役の男と組んで2人目のこれから部屋に入る男を殺すのです。  この展開が1カットで撮っている(と思う)ことが不思議な新鮮さでした。  舞台劇のような面白さはふたりが逃亡してからなくなりました。  会話していくうちに女性のほうにイライラしてきたのも確か。  前半のテンポと演出が続けばなぁと思いました。  
[DVD(字幕)] 4点(2005-11-21 00:03:51)
17.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
全く持って意味不明な内容の作品でした。  私が不得手とする頭ではなく感性で考える世界というのがあります。  それがキューブリックでありリンチだと思います。  ヒッチコックはまだ次の予告めいたシーンでネタをばらしてゆくのですが、  観客に不親切なのはリンチやキューブリックのような、  監督が自分の演出に酔ってしまっている作風なのです。  わかる人にしかわからないから特定のファンがつく。  でもそれ以外の人はその特定さを味わいたいから仲間に入ろうとする。  要するに敷居が高い作品が多すぎるのです(苦笑)  芸術的に怪しいとかわからないところが気になるからと観るのですが、  これは2回観たいとは正直思わなかったです。  なぜなら全くもってわからないのですが、  最初に考え抜いた結末どおりに終わったのです。  やはりそうだったのかと納得はするものの、  これは頭で考えた今までの映画の記憶から考えたもので、  そんなのあるの?とやはりわからないのが感性で観るという、  私があまり観ていない手法の映画なのですから記憶の推理は合いません。  やはりあの手法は突っ込みどころがありすぎる。  オムニパス映画か?  と思ったくらい前半と後半の主役が変わっているのです。  俳優が変わるなんて違反でしょう(笑)  いや、B・プルマンはどこかで現れるはずだ!  そう信じて観続けましたが・・  ひょっとしたら現れず終わる方がさらに不可解になってたかも。  あまりこのての映画は観ないので比べようがないのですが、  昔に見た「エンジェルハート」をすぐさま思い出しました。  そういやぁ久々に観てみようかな・・  こういうの結末がわかってても後味悪いんですよね。  あと、「ユージュアルサスペクツ」これになると確信犯だから逆に面白い。  ちょっと、B・プルマンとG・バーンがかぶったり(爆)  一番似てるかなと思い出したのが「ファイトクラブ」でした。 
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:53:28)(良:1票)
18.  クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち 《ネタバレ》 
 何が面白かったというと最期の晩餐やら12使徒やらアイテムちりばめて、  しかもナチが黒幕(1でもでしたね・・)パターンは昔から変わらないんだけれど、  イエスそっくりの男を初め使徒がみんな職業から名前まで同じ。  このカルト集団の最期の晩餐の写真など全く怖いよりおかしくて、  全編恐怖感全くなしで逆に安心して観られる娯楽作に仕上がっています。  カルトホラーサスペンスを期待した人には大いに不満でしょうが、  私も少なからずその期待はしていましたが・・  どう考えたってそんなに揃えすぎたらコメディでしょうと切り替えました。  1にもいえることですが説明不足はテンポ上仕方ないにしても、  もうちょっとせめて120分くらいにしてほしいですね。    この作品は1でもそうでしたが、とにかく主役の刑事がマヌケ!  それがいらいらするのですがまた魅力なのかもしれませんね。  今回もストーリーに置いていかれる刑事たちは演技なのでしょうが天然ぽくていい。  レノの相手役はほとんどの人がよいと言うけれど前の人がいいなぁ・・  私はクリストファー・リーみたいなまるで中世の貴族のような悪役は好きなのですが、  彼はなんか最近特に不遇な役が多いんですよね。  ロードオブザリングではまだ活躍していたけれど、  特にSW3・・あれは哀しい!なんなのあの役は・・(でもパルパティーンも好きだから仕方ないか)  1941で海に放り込まれたドイツ兵もひどかったけど(なぜドイツ人ばかりまわってくるのだ)  今作の彼の最期は理解不可能!これが大いに不満なマイナス。  あれはただ観念しただけなのか??本当に説明不足で疑問。  とにかく面白い後半は今で言うナショナルトレジャー、伝説のインディジョーンズ映画です。  ここまできたらちらっとでてきたトロッコ列車みたいなのを使ってほしかったり・・  元気でいこうファイトいっぱ~つ!?みたいなナチのドリンク・・  あれはうけましたよ。やはりこれコメディです。このノリに遅れてはいけない(笑)  
[DVD(吹替)] 6点(2005-09-11 11:44:20)
19.  クリムゾン・リバー 《ネタバレ》 
  「セブン」のようなタイプは生きているのが嫌になるという一瞬のめまいがある。  「クリムゾン・リバー」はちょっとセブンぽい設定じゃあないですか。  その割りに娯楽もありそうだから怖いけど面白そうで・・  怖さから言えば・・怖くはなかった(苦笑)見た人ならわかりますが・・  期待度も高かったのでしょう。でもそこそこは面白かったのです。  多分この作品が面白いか面白くないかに別れる線は、  内容がわかるかわからないかによると思うのです。  面白くないという人はわからないまま進み、  後半から登場人物にセリフで行動で説明されるから面白くない。  面白いという人は・・まあ私ですが(ほんと評判悪いんでびっくり)  とにかく客観的に観ましたよ。  誰にも共感できないという救いもあってか3人目の刑事として観ました。  そうするとラストのとってつけたようなオチも「はいはい間に合いましたねぇ」と、  許せてしまいます。画面が暗くなったところで終わったと思い「面白い!」とつぶやくと、  まだ続いてたんだなぁ・・でも「まあこっちでも許せるけどさっきのほうがいい」と。   ふたつの別々の事件が絡み合うことがキーワードなので、  単体に考えるとほんとに楽しいですよ。  しかもなかなかリアルでグロイ演出(死体とか)は見ごたえアリ。  墓荒らし事件と雪山惨殺死体・・宮殿(学園)のそばを流れる川・・  人体実験ものも続いたことで正直飽きてきた題材で、  またしても鍵十字ですよ。  なぜ鍵十字と十字架の学園が結びつくのか?  キーワードは十字とふたつの事件ですね。  鍵十字も十字架もふたつの線で出来ています。  ドイツという国もキリスト圏です。  未見の方は自分が第3の刑事になったつもりで推理していってくださいね。  説明は大いに不足で時間も100分くらいしかない忙しい映画です。  私も次観るときには忘れているかもしれません。  そのくらいややこしいのにしっかり観客を置いて内容は解明されます。  あと、日本語吹き替えで見たのは珍しいのですがこれがよかった。  字幕も表示して比べると、字幕が説明不足すぎてわかり辛い。  吹き替えで観た事もわかりやすく楽しめた大きな理由です。  
[DVD(吹替)] 7点(2005-09-01 11:22:59)(良:1票)
20.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
感動作なのですがあまりに穏やかすぎて合いませんでした・・  いけませんねぇ・・SW3、宇宙戦争と派手なSFを観たので、  テレビ観賞で静かなロードムービーについていけなくなっている・・かも!?  という点を除いてもこれは私にはおとなしすぎでした。  デビッド・リンチといえば偏執的なキモイ映像美を見せる、  カルトな映画を撮る監督さんなのですが・・(ちぎれた耳とか、  あまりに想像させるキモさにホラーより怖くて観るのをやめた)  そのどちらかといえばホラーよりの描写が得意な監督がこの地味な映画を撮ったことに、  フタを開けてみればなんて良質ないい映画なんだと絶賛されました。  が・・題名そのまま筋がわかっているのでサスペンス的な面白さはなく、  出会う人のほとんどがいい人なのはいいんですが、  主役の爺さんがあまり私は好きになれなかったのです。  トラクターで行き着くということにこだわりを見せるんですが、  間に合わなかったらどうするんだ?とは思いつつ、  まあ実話みたいなものだし車で行ったら映画にならないだろうと・・  自分の力でそこに行くことに自分を試すことと兄に勇気を与えること、  色々解釈できますが老人にとってはまさに冒険物語であり、  自分探しの旅なのでしょう。  あまりに長い旅とは裏腹に再開シーンの短いこと・・  この終わり方はヨーロッパ映画のようでもありますが、  「リストランテの夜」のほうが好きで感動しました。  やはり兄弟の回想シーンとかほしかったなぁ・・  シシー・スペイシクの演技がうまいのはわかるのですが、  喋り方がこういううまい役者がやるとちょっと・・  本編ではたいくつでたまらなかったのですが、  予告特典を見るとなかなか感動できるのは・・いったい?? 
[DVD(字幕)] 4点(2005-07-24 12:45:49)
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