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コメント数 16
性別 女性
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1.  ピカソ-天才の秘密
これって本当に超一流のサスペンス映画だと思います。凡人の発想としてはインタビューや作品解説を入れてみたくなるところですが、そうした余計な「言葉」が一切無いので、これは闘牛場だろうか?とか画家自身の姿だろうか?とか、作品を自由に鑑賞することができます。何回観ても飽きません。ピカソは70歳を超えていると思われますが、元気のかたまりですね。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-29 00:32:19)(良:1票)
2.  レネットとミラベル 四つの冒険
ささいなことでも依怙地になって他者と折り合わないレネットと、クールに見えて好奇心も思いやりもいっぱい持っているミラベル、2人とも可愛いのなんの。当人どうしは真剣でもはたから見れば微笑ましいという、なんともいえない幸福感と、ささやかな日常こそ冒険の連続であるという新しい視点の発見を、この映画からもらいました。赤と青のコントラストも美しい、珠玉のロメール監督作品。
[映画館(字幕)] 10点(2005-04-27 22:50:18)(良:1票)
3.  セリーヌとジュリーは舟でゆく 《ネタバレ》 
ナンセンスで可愛くてちょっと怖くて摩訶不思議な世界。セリーヌとジュリーが運命的な出会いをして、二人が「物語の館」(幽霊屋敷みたいなところ)へ侵入することが病みつきになってしまうように、この映画に出会ってしまった観客はきっと、二人の冒険に夢中になってしまうことでしょう。ジャック・リヴェット監督はよくその作品のなかで、「映画」と「演劇」、あるいは「人生」と「舞台」との差異を懐疑的に探求しているようにみえます。この作品の場合は「物語の館」の中の出来事が「演劇」に見立てられます(一度だけ唐突に拍手が鳴ることもそのことを暗示しているようです)。そこでは一人の少女をめぐるある「陰謀」(これも必ず描かれるテーマの一つ)が、いつ覗いても同じセリフ同じ間で繰り返されているのです。セリーヌとジュリーは二人で一役の、少女付きの看護婦として、何度も物語の中に侵入し、ときにはセリフを間違えたり、二人いっぺんに登場してしまったり、挙句、筋書きを変えて少女を助けようとしたりします。この辺りは、即興やアドリブで厳格な芝居ををメチャクチャにしているような面白さがあります。また二人はお互いの服を勝手に着たり、看護婦の制服や黒タイツ(「吸血ギャング団」のイルマ・ヴェップへのオマージュ)など同じ格好をしたりしているうちに、はじめのほうではエキセントリックにみえたセリーヌにかわって、後半はジュリーのほうが暴走気味になり、二人が入れ替わってしまうようにも見えるのです。そしてついに二人は「物語の館」の住人たちを館の外(そこはパリで「映画」の世界を意味しているようにもとれる)に飛び出させてしまいます。しかしはたして本当に物語の世界から抜け出せたのでしょうか。それとも逆に物語の中に閉じ込められて、メビウスの輪のようにグルリとねじれてもとのところに戻ってしまっただけなのでしょうか。CGも音楽さえもなく、ドキュメンタリー的ですらあるのに、ファンタジーでもあるという、なんとも説明のつかない不思議な魔法の迷宮みたいな映画です。「不思議の国のアリス」に着想を得て、監督や出演者でアイデアを出しながら作られたそうで、その豊かな感性には脱帽します。リヴェット監督は長くて難解だといわれますが、これは何も考えずに観ても面白くて楽しめると思います。映画の魔法にかかって出口を見失わないようにしなくては(笑)。
10点(2005-01-25 14:23:23)(良:2票)
4.  リュミエールと仲間たち
リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」の映像が、初めて一般の観客の前でスクリーンに映し出されたのが、1895年12月28日のことで、今日の映画興行のはじまりとされています。「リュミエールと仲間たち」は、それから100周年を記念して、現代の40人の映画監督たちがシネマトグラフで撮影した映像を、撮影風景やインタビューなどとともにドキュメンタリー風にまとめた超短編作品集です。撮影には「1カット52秒」「同時録音なし」「3テイクのみ」という3つのルールがあります。ジャック・リヴェット監督が「短かすぎる、いつもとは反対だ」(笑)とおどけて嘆いてみせる姿がなかなかチャーミングです。ズームなどの機能は無論ありませんが、カメラを移動させることは可能です。広島を題材に選んだヒュー・ハドソン監督は、シネマトグラフを担ぐようにして素晴らしいカメラワークをみせています。ミヒャエル・ハネケ監督は、短く編集した現代のニュース映像をそのままシネマトグラフで撮影するというアラワザで、軽々と技術的な限界をとびこえてみせます。哲学者のような風貌のハネケ監督は「なぜ映画を撮るのか」という問いに「ムカデになぜ歩くのかたずねちゃいけない。つまづいてしまうから」なんてユニークな返答をしています。一方独特の存在感を放つ吉田喜重監督は「映画には描けないものもある」と言い、それを示してみせます。全体的には映画やリュミエール兄弟へのオマージュ的な作品が多い中、アッバス・キアロスタミ監督は、たった52秒で一本の純粋な映画そのものを描くことに成功しています。どの作品も監督自身の素顔も興味深いのですが、なにより100年前の「シネマトグラフ」がまだ使えること、そしてその映像が神秘的なまでに美しいことに驚嘆します。インタビューには「映画は死にますか」という質問もあるのですが、「このカメラは不滅だ。だから映画も、、、」というジェームズ・アイヴォリー監督の言葉を私も信じたくなってしまいます。
9点(2005-01-21 14:58:11)(良:3票)
5.  この空は君のもの
まずタイトルが素敵です。この映画は、単独飛行距離の新記録を樹立した女性パイロットの実話をもとに、ドイツ占領下という当時の困難な時代背景を少しも感じさせずに、自由や希望、家族愛などを力強く描いた美しい作品です。主人公は記録の挑戦にむけて、夫婦二人でつくった無線も無い飛行機に乗って果敢に飛び立ってゆきます。ピアノのエピソードなどを絡めた丁寧な生活情景の描写によって、そこにいたるまでの夫婦の間の堅い絆と信頼を、開放感あふれる屋外の飛行シーンによって、そこまで夫婦を駆り立てる空の魅力を、それぞれ余すところ無く伝えています。また、夫婦の夢に理解を示す飛行クラブの会長やピアノの先生といった登場人物の存在も、感動を深いものにしています。他に印象的なのは、黒っぽい制服を着た孤児院の子供たちの可愛い行進です。物語と直接関係はなく四回ほど登場します。夫婦が飛行機に熱中して二人の子供をかえりみないようになってしまうのですが、その二人の子供がポツンと佇んでいると、窓の外をテクテク行進していったりするのです。彼らは不安を具現化したような存在として登場し、そのため彼らがテクテクと去って行くラストにも、そこに込められた思いのようなものを感じずにはおれません。作品は詩的レアリスムの中に、シュールレアリズムや記録映画的な趣もうかがえる独自の世界です。ジャン・グレミヨン監督は、サイレントや実験映画など、その多才さのあまり、いずれのジャンルにおいても筆頭に記されることの無い「呪われた作家」とよばれることもあるそうです。レビューが一つだけなのは、心許ない限りです。
10点(2004-04-21 12:45:37)(良:2票)
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