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パセリセージさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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1.  レッド・サン 《ネタバレ》 
まあ、監督から役者までそれなりの方々ですから、それなりの作品にはなりますが、それなりで治まっている感がヒシヒシと伝わって来ました。関係者の名誉のために一応言っておきますが、決して悪くは無いです。それで、このそれなり感は何が原因かというと、まずはキャラクターの設定が失敗です。ブロンソンは寡黙なアウトローに徹し切れていない。ドロンはニヒルな悪役には少しヤワ過ぎる見せ方。三船に至っては、あろうことか、あんた、女を部屋に入れて・・。と、どうも、どっちつかずな、皆さん同じようなキャラになっているのが一つ。そして、西部劇なのかロード・ムービーなのか冒険活劇なのか、これも中途半端な設定。いっその事、何処か一つの町での出来事にして、例えばトゥームストーンとか、だったら軸足の定まった渋い西部劇になっていたかも知れないですよ。氏素性も国籍も性格も違う三人の男たちがある日町にやって来て、悪と正義と意地と義理と人情が交錯した悲劇が起こり、生き残った主役のブロンソンだけが去っていく。こうした王道の西部劇にするべきだったな。いや、悪くは無いのです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-07 19:56:19)
2.  アーティスト 《ネタバレ》 
芸術というか、文化を形成している多くの精神を刺激する分野において、例えば音楽、絵画、文学とかなんですが。もちろん映画もそうです。これらは時代の推移により、技術が進歩すると影響を受ける分野は特に、大きく変わっていくわけです。映画史の場合は何と言ってもトーキーの導入なんですね。革命的な変化・進歩であると思います。もちろん、じゃあ明日からトーキー、という訳にはいかないのであって、そこは旧勢力と新勢力、既得権益勢力と後進勢力、保守派と革新派といった対立が起こるわけです。結局、需要層の、つまりは観客のおもいに従った方向に勝敗が行ってしまいます。その結果、勝者と敗者が生まれます。そして、そこに数多のドラマが生まれるのです。この作品は、それをあえて敗者のツールで描いたところに新鮮さがある訳です。基本的にサイレントで、負けたサイレントスターとトーキー新スターの愛のドラマを描いたところに、観客は思わず引き込まれる。まあ、そういうことかなぁ。それにしても犬の演技は素晴らしい。
[ビデオ(字幕)] 8点(2016-03-19 18:38:30)
3.  最強のふたり 《ネタバレ》 
テレビで放送される身障者を扱った番組で時々感じるのは、製作者側である健常者の視点からの遠慮や気遣いだ。弱者への思いやりと言えるのかも知れないが、本音を押さえた上辺だけの偽善の行為とも感じられる。義務感だけで、あるいは善人としての満足感を得るためにやっている、と見えてしまう。そんな私からすると、映画ではあるものの、しかもコメディーではあるが、この主人公の言動は衝撃的だった。身障者への気遣いがない。相手のハンデをそのまま露骨に言葉にする。自分が良いと思ったことはそのまま相手に勧める。例えて言うなら、そう、自分と身障者の違いを、あたかも、年齢や性別や人種の違いと同列に扱っているのだ。「お前は若いからそう思うのも仕方が無い」というような感じで「お前は全身麻痺だからそう思うのも仕方が無い」とあっさり言うような感覚。相手の状況はそのまま受け入れるが、言うべきことは遠慮なく言う。良かれと思うことはとことん勧める。おそらく、本来、人が対等に付き合うとはこうあるべきなのだろう。何よりすごいのはこれが実話ということだ。それゆえ、感動が半端ではない。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2015-11-15 21:56:02)(良:1票)
4.  The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 《ネタバレ》 
アウンサンスーチー女史と軍事独裁政権との壮絶な戦いと、それを支えた家族の物語である。話がそれるが、2011年のノーベル平和賞は中国の人権活動家劉暁波である。中国政府の露骨な妨害と脅しに屈しなかったノルウェー政府とノーベル賞委員会の勇気に比べ、日頃人権を叫ぶ欧米諸国の対応が何と頼りなかったことか。世界の文化人、特に映画人は何をしているのかと思っていた。そして、この作品である。ミシェル・ヨーが映画化を計画したのが2007年、当然ミャンマーでの撮影は不可能で、タイでの撮影となったらしい。最後のクレジットで身の危険を顧みず多くのミャンマーの人々が協力してくれたことがわかる。特にリュック・ベッソンよ、見直した。最初は制作を依頼されたが、自ら監督を希望したとか。先輩チャップリンも拍手しているよ。「ガンジー」に匹敵する感動と、「独裁者」に迫る感銘を受ける。少し、ほめすぎかな。
[映画館(字幕)] 10点(2012-07-23 22:01:29)
5.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
この作品で描かれ、また、批判の対象となるのは国家的な陰謀である。陰謀というと聞こえが悪いが、要するに国家の利益を守るための活動である。成功する必要があり、反対するものにはそれなりの対応が必要になる。そこに、正義とか法令遵守などの甘い感情の入る余地はない。巨匠ポランスキーにとって、自身がこれまで、国家的な迫害や危険にさらされてきているだけに、こういう描写は、真に迫るものがある。夜や雨の場面がほとんどであり、ダークな雰囲気をかもし出している。ストーリーやしかけは単純であるが、見せ方がすばらしい。最初は乗り気でない主人公が、徐々にのめり込み、気がつけば、危険を顧みず深入りしている。最後には、真相を解明したかに思われるが、こうした組織が、簡単に見逃してくれるはずはない。監督自身が、体験上身にしみているという事を暗に示している、衝撃の結末となっている。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-21 00:59:35)(良:1票)
6.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 《ネタバレ》 
物真似と演技は違うので、似ているというだけでは演技が上手いとは言えない。サッチャー首相は多くの映像が残っており、知っている人が多い分、こういう役は難しい。その点メリルの演技は見事である。しぐさやしゃべり方が似ているだけでなく、首相としての威厳や老後の孤独感までしっかり伝わってきた。役作りとは、プロフェッショナルとはこうするものだ、という鉄の女のような意気込みには素直に感動した。円熟の境地に入っているのかもしれない。トップに上り詰めても、老後が必ずしも幸福とは限らないし、ましてや、ミルクを買う認知症の老女を元首相とは誰も気づかない描写が、何とも哀れである。しかし、絶頂期が輝いていればこそ、老後の寂しさがより増すのであり、彼女に率いられた英国は幸福であったのではないだろうか。今の日本の政治家を見るにつけ一層そう感じた。彼女はぶれずに、決断し、実行した。そして、その地位の重さに比例する責任を全うしたと言える。
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-16 21:06:09)(良:3票)
7.  テス 《ネタバレ》 
18世紀の田園風景が見事な色調で堪能できる作品である。ポランスキー監督がこの映画を撮るきっかけとなったのは、彼の妻シャロン・テートの薦めである。なぜ、シャロンが原作に惚れ込んだかは定かでないが、少なくとも、主人公の生き方に惹かれるものがあったのではないかと想像できる。シャロンは、ハリウッドが誇る女優の中でも抜きん出た美貌を持っており、夫は才能豊かな映画監督で、世間からは羨望の的となっていた。方や、テスは、類まれな美貌を持ちながらも、世間体に縛られる環境や一族の境遇と相まって、力のある者のエゴイズムにより追い詰められて、幸せとは程遠い一生をおくる。映画でも忠実に描かれているが、純粋で自分に正直な少女が法律や社会に滅ぼされていく様は哀れである。しかし、それでも愛に生きようとする強い意志は感動的である。正に、シャロンが惹かれた女の行き方だったのだろう。運命とは残酷である。自ら認めた魅力的な役を夫の演出で演じると思われたシャロンには、「テス」にも増して残酷な運命が待っていた。結婚から2年後、愛する夫の子を宿しながら、狂信集団によって自宅で惨殺されてしまう。夫が監督する映画で「テス」を演じることは叶わなかった。享年26歳。悲劇から10年、妻の代役としてポランスキーは17歳の少女を抜擢する。「テス」に関わるもう一人の主役であるナスターシャ・キンスキーは、この映画で一気にスターとなる。シャロンが惹かれた「テス」は、ナスターシャの代名詞となることで、彼女と共に輝き出すことになったのだ。
[地上波(字幕)] 10点(2008-08-09 22:10:56)(良:1票)
8.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
前作のほが良かったけど、懲りないどころか、また太って、二人のエリート男性から好かれるなんて有り得ないじゃないか、と思わせるアンバランスな役に徹しているレニーには頭が下がる。そこまで太るか。プロだねえ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-13 21:19:24)
9.  8人の女たち 《ネタバレ》 
面白うてやがて悲しき作品。名女優の熱演と次々に明るみになる暴露話が小気味良く、謎解きにも増して、どんな意外な話が出てくるのか興味が尽きない。善人と悪人が入れ替わり、そう来るのかよというオチが楽しい。しかし、次第に話が核心に近づくと、おじさんにとって笑えない状況が見えてくる。そして悲しい結末が訪れる。女達の身勝手な振る舞いとそれに振り回される心優しき男の苦悩がわが身に置き換わる。そう、どこの国も同じなんだ。それが男の役割と言われればそれまでなんだが。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-16 14:55:36)
10.  パリ、テキサス
だめ親父なんだけど、トラビスの気持ちがジーンと伝わってきた。8ミリ映画の場面と妻との背中越しの会話は、若くて二人の愛は永遠に続くと思っている連中には、到底理解できないんだろうけど、この歳になると、気持ちは痛いほど分かってしまう。息子を母親に会わせても、自分はその場に行けない気持ちは、愛、孤独、逃避、自由、敗北、それらに対するこだわりが、複雑に絡み合ったものに感じた。男は誰でも、ふと一瞬でも、こんな気持ちを持つことがある。このギターの響き。西部の乾いた、もの悲しい映像。Nキンスキーの美しさ。いつまでも浸っていたい。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-03-06 22:29:30)(良:1票)
11.  アザーズ 《ネタバレ》 
この主人公も、もう一つの映画の主人公もそうなのだが、自分の立場を知ったときの衝撃は理解できる。もし誰かが、自分に対して「お前は死んでるよ」と言ったらと、考えると・・・。まあ、その時思うことは「生きてるのと同じじゃないか。」だろうけど。
8点(2005-02-20 23:32:17)
12.  アメリ
自分の殻に閉じこもった連中が、なかなか外に飛び出せずにいる様子をコミカルに描いている。不安があり、傷つくのを恐れ、何かきっかけを待っている。皆同じなんだなあ。老いも若きも、悩みは誰にでもある。
6点(2005-02-08 00:01:12)
13.  ジャッカルの日
緊張感のある乾いた雰囲気が、見事にはまっています。謎の暗殺者と護衛する警察のプロフェッショナル同士の静かな戦いが、観るものを作品の中に引きずり込んでいく。英・仏間の対抗意識もベースにあって、なかなかの味わいです。こう言うのを、プロの殺し屋というんだよブルース君。
8点(2005-01-18 20:25:57)(笑:1票) (良:1票)
14.  ジャッカル
まあ、先入観を持って観るべきではないのがだ、ブルース・ウィルスは、どう見てもいかれた刑事だし、リチャード・ギアは、どう見ても弁護士だろう。シドニー・ポワチエは、かろうじて先生だった。え?FBI?失礼。
6点(2005-01-18 19:37:39)
15.  隣の女
結構、重いテーマですね。逃れられない泥沼恋愛地獄とでも言うのが適当なのだろうか。一途で、純粋であればあるほど、周りから見ると異常なほど激しい恋愛に思えるのかもしれない。見方を変えると、相手を愛すると言うより、自分の欲求を満たすためだけの行為に思えてくる。相手にされなければストーカーにもなりかねない。主人公二人の心の葛藤が生々しく、トリュフォーの描く恋愛の複雑な側面が良く表現されている。惹かれあう者同士でなければ恋愛は成立しないが、お互いの欲求を満たすだけでは幸せにはなれない。
8点(2004-12-12 22:58:56)(良:2票)
16.  終電車 《ネタバレ》 
トリュフォー監督の技術と感性が見事に花開いた傑作だ。ベルナールがレジスタンスだと告白した時のマリオンの平手打ち。物語の展開に合わせて変化していくマリオンの心理描写。心地よい余韻と微妙なバランスを感じさせるラスト。音楽も素晴らしい。そして何より、ベルナールと初めて顔を合わせた時のルカのセリフに唸ってしまった。あの心境に達したら夫として、男として何も言うことないな。
10点(2004-11-06 20:38:06)(良:1票)
17.  夜霧の恋人たち
良く言えば、こだわらず感性を大事にする生き方。悪く言えば、意思も向上心もなく流されやすい生き方。他人だったら笑って見ていられるけど、身内だったら小言の一つや二つは言っているな。自分の価値観で考えてしまうからなのだが、あの吹っ切れた表情に、少しはうらやましい気もする。しがらみも束縛も気にしないで生きていたい。
7点(2004-11-05 18:46:05)
18.  ピアニストを撃て
トリュフォー監督の映画に対する考えの一面が、はっきり見えてくる作品です。型にはめなくていいんじゃないの、関係ないけど入れてみよう、アングルを変えると観客はこう思うんじゃあないかな、とか、映画の概念を自分なりに進化させていこうという意欲が感じられました。見方を変えると、実験的でまとまりに欠けるような気もしますが、才能はあっても、生き方がへたな落ちぶれたピアニストの感じは良く出ていました。
7点(2004-11-03 17:25:50)(良:1票)
19.  大人は判ってくれない
人形劇を見る子供達の表情が素晴らしい。演技ではなく、子供が劇を見ている実際の映像である。この子達も成長するにつれ、大人が作った管理社会に、素直に溶け込んでいく子と、主人公のようにはみ出していく子に分かれていく。個を大切にしたほうである、フランスでもこんな感じだったのか。最後の海へ向かって走る映像が胸にしみる。すんなりと溶け込んでいった者には退屈な作品なのだろうが、少しでも、挫折を覚えた者にとっては、切ないくらい理解できる感覚だ。
8点(2004-10-24 21:57:13)(良:3票)
20.  アバウト・ア・ボーイ
真面目な演技で、ストーリーも若干深刻な面があるけれど、適度に笑えて、ジーンとさせてくれる作品は好きです。英国的ユーモアのセンスが光っています。独身の印税生活で、ガールフレンドにも不自由してないのに、やっぱり満足は得られない。人間は社会との関わりなしには生活できないし、精神的な満足感を得られるためには、それなりの精神的負担を負わないといけないということか。コンサートのシーンは思わず応援したくなりました。ヒューが助けに入って、バシッと決まらないところも、またいい味出てます。まあ、しかし、一度はやってみたいなあ、独身の印税生活。
8点(2004-08-26 19:14:06)(良:1票)
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