1. ヘッドライト
《ネタバレ》 先の見えない霧の中を走り、気付いたら行き止まり・・・ 『道を間違えたらしい・・・』 このセリフ一言に全て集約されていると思う。 家庭のある中年男と若い女中の不倫の成れの果て・・・不倫なんて、そんなものと。 そんな中年男をジャン・ギャバン、若い女中をフランソワーズ・アルヌールが好演。 モノクロの中、人生の悲哀が良く描かれている名作だと思う。 それにしても主人公に近い年代の私にとっちゃ、娘ほどの年の差の女性との恋なんて羨ましい・・・と思いつつも、色々シミュレーションすると、妄想の中だけで悲哀を感じてしまう今日この頃です。 [インターネット(字幕)] 8点(2014-07-05 14:17:13) |
2. 氷の微笑
《ネタバレ》 以前観た時は、例のシーンを筆頭にエロかった印象だけで内容を覚えていなかったんですけど、今回DVDで改めて鑑賞したら、やっぱり何と言ってもシャロン・ストーンの足組みシーン・・・ もう一時停止、スローの繰り返しで物語が全く進まず頓挫する私自身の相変わらずのスケベ心は、劇中のマイケル・ダグラスのエロおやじぶりに匹敵します。 で、意外にもストーリーもしっかりしておりサスペンスとしても十分引き込まれ面白かった。 が、また何年かしたらシャロン・ストーンがエロく、オッパイがお椀型で乳首がツンと上むいて理想的なオッパイだ・・・だけになりそうだけど。 逆に言えば、それ位シャロン姐さんが光り輝いている映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-17 05:40:30) |
3. 髪結いの亭主
《ネタバレ》 出だしから良い映画の予感がし、その通り素晴らしい映画だった。 これ奥が深いよ、御主人の自己流ダンスは別として(素晴らしく笑える動きだったけど・・・) 孤独だった故にストレートな愛で迫るアントワーヌの愛を受け入れ、愛されるマチルド。 そして、この上なく幸せ過ぎる日々が余計に怖いが為にとった“あの行動”・・・ この辺は『ねぇ、約束してちょうだい 愛してる振りだけはしないで』というマチルドのセリフと常連客の段々背中が曲がっていくと感じた老いへの不安から見て取れる。 主人公アントワーヌは、子供の頃からの夢を実現し羨ましくもある(例え、それがどんな夢だとしても) 世間一般的にはダメ男ですけど、そんなことはマチルドには全く関係ない訳です。 愛し続けてくれさえすれば・・・ よく恋愛と結婚は違うというけど(事実、身をもってそう思う)、ひとつの理想形でもあると思えた・・・“あの行動”以外は。 そういった辺りが、いちいち私の琴線に触れ忘れられない映画になりそうです。 [インターネット(字幕)] 8点(2013-06-23 05:34:49)(良:2票) |
4. 少年と自転車
《ネタバレ》 小さいながらも思った通りにいかない現実に向き合い必死に生きる少年・・・ その健気な姿に心打たれました。 必死に探す父親と共に探した自転車は彼にとって自由の象徴そのもの。 盗まれれば自由を奪われるのと一緒だから取り返すのも必死。 その自転車で颯爽と走り出すラストが印象的。 頑張れ、少年。 [DVD(字幕)] 8点(2013-01-20 13:29:11)(良:1票) |
5. 穴(1960)
《ネタバレ》 至ってシンプルに穴を掘る・・・ ひたすら掘る・・・ それだけなのに何故か飽きない。 それどころか、こっちまで穴を掘っている気分で力が入ってしまい次の日筋肉痛になりました(いや年取って筋肉痛は二日後に訪れるから錯覚か・・・) ラストを筆頭に印象的なシーンが多い中、私は見回りの看守が蜘蛛の巣を張った蜘蛛に餌をあげるシーンがずっと気になっていて、何かの伏線かなとも思ったのですが(例えば、その蜘蛛の巣が破かれ脱獄犯の存在に気付くとか)、何もなかったですね。 穴が貫通して、一瞬マンホールから顔を覗かせた場面は、観ている私の方がシャバの空気は美味いなぁ~と感じてしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2012-11-06 15:43:06) |
6. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 単純にテンポが良くて最初から最後まで釘付けで面白かった(私の中では、この釘付け度が一つの重要なポイント)。 Ⅰよりも原作ゲームに近い感じだし(とは言え、ゲームはクリア出来ず少し齧った程度の クチですが・・・) 何より無敵なアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が格好良かったです。 原作ゲームで先に進めず右往左往している私の代わりに、サクサク進んでくれているような快感でした。 [DVD(字幕)] 8点(2012-09-23 14:29:37) |
7. ラ・ブーム
《ネタバレ》 ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある・・・ みたいな感じで、ソフィー・マルソーを初めて見た時に恋に落ちた、当時中学生だった私です。 もう初恋みたいな感じでして、自分の誕生日には無理やり同級生にソフィーのポスターを買わせ、この映画のサントラも買った記憶があります。 んだから、主題歌『愛のファンタジー』を聴いただけで中坊の頃にタイムスリップしてしまいます。 この頃は、ソフィーと絶対結婚してやる・・・ソフィーがダメでもフランス人と真剣に結婚してやる・・・と頭の中、花の都パリ状態のおバカな中学生でした(何せ、新島の夜は若者が熱い!!って雑誌の記事見て、ゴムボートで新島に行こうと真剣に考えていた中学生でしたから) んで映画の内容は?と、当時ソフィーしか眼中になかったから気付かなかったけど、今観ると親の不倫やら何やら色々盛り込まれていたんですね~・・・ そんな訳で、この点数はかなり思い出補正された点数なんですけど、ブームに行く為のヴィック(ソフィー・マルソー)の衣装替え一人ファッションショーのシーンは、今観てもめちゃんこ可愛く萌えちゃいました(自分の娘位の年なのに・・・)。 と同時に、今は母親役のブリジット・フォセーにも、ときめいた私なのであった・・・ [DVD(字幕)] 8点(2012-06-22 14:44:38) |
8. マルホランド・ドライブ
《ネタバレ》 鑑賞直後は全く理解出来ず、でも何故か最後まで飽きずに引き込まれるのだから、魅力ある映画なんだと思う(偏に女優2人の魅力が大きい・・・ナオミ・ワッツが良いのは勿論だが、個人的にはローラ・ハリングが凄く良く引っ張られました。) 仮に意味が解らないままでも何か好いてしまう不思議な映画なのですが、あれこれ探索して解説を見てみたり調べたり、もう一度観てみようと思わせる、こういう映画もありだと思う。 序盤の満面の笑みで夢見る少女的なベティ(ナオミ・ワッツ)が、終わってみれば物凄く切なかったです。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-04-06 13:36:06) |
9. リオの男
《ネタバレ》 確かにジャン=ポール・ベルモンドのひょろっと細長い足で軽快にアクションをこなしつつコメディタッチな感じは“ルパン三世”だ。 終盤は本当、スピルバーグの冒険活劇だし・・・ 一番ビックリしたのは、ヒロインのフランソワーズ・ドルレアックが若くして亡くなられたみたいだけど、カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さんだったってこと・・・ ちょっと粗いけどテンポが良いので面白く観れました。 [インターネット(字幕)] 7点(2014-05-06 03:00:38) |
10. 最強のふたり
《ネタバレ》 羨ましくも思える友情物語。 たまたま障害者とゴロツキの話だっただけで、人付き合いは趣味趣向が違おうが上辺だけじゃなく、如何にお互いに心通じ合える事が大事か(友人だけじゃなく、親子関係然り、男女間・夫婦関係然り)・・・という当たり前の事を気付かされる映画。 特に年を重ねれば重ねる程、心通じあえる友人ってなかなか出来るもんじゃない故に羨ましいと思った訳です。 この物語では、ドリスが良い意味で子供なんです。 そしてドリスに触発されてフィリップも子供に返る。 だから二人の笑顔は少年の笑顔そのもの・・・素敵でした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-22 15:14:46) |
11. アメリ
《ネタバレ》 不思議な魅力を持った映画。 女子ウケしそうで、少女漫画みたいな感じ(て、少女漫画見たことないので想像)。 可愛いんだか可愛くないんだか微妙だなと思いつつ、時々アップになるアメリの目力に オジサンやられてしまったよ。 何か変化のない日々を過ごしているので、この映画のように小さな幸せを感じるイタズラを私にもして下さい・・・なんて思っちゃいました。 そして子供の頃、よくやった石投げ水切り・・・久しくやってないんで、今度やりますかね。 八百屋の青年が少年隊のカッちゃん(植草克秀)に見えて仕方ありませんでした。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-12-01 15:20:36) |
12. ラスト・ブラッド
《ネタバレ》 何となしに観始めて、変な映画だなと思いつつも一気にラストまで観れてしまったし、何気に面白かった。 劇画チックでチープな映像も、何故か懐かしい感じで宜しかったです。 何よりも『Gメン’75』の香港シリーズは欠かさず画面に齧り付いて観ていた世代なので、倉田保昭さんのアクションシーンは見入ってしまったし、レアな映像でしょう・・・これだけでも点数アップ。 あとラストの宙に舞う小雪が美しかった。 勿論、本当の意味で猟奇的だったチョン・ジヒョンのセーラー服に日本刀もスケバン刑事みたいで、何とも言えない懐古的魅力でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-10-19 15:42:45) |
13. バイオハザードIII
《ネタバレ》 どこかで見たような世界観・・・ でもアリス様が強くなればなる程、大満足な私です。 なんだかんだと、このシリーズ好きなんでしょうね~。 (いや、アリス演じるミラ・ジョヴォヴィッチが好きなだけか・・・?) なまじ『バイオハザード』なんて冠だから評価厳しいっぽいので、 いっそ『アリスの大冒険』みたいなタイトルにかえてシリーズ化すれば良いのに・・・ 単純バカな私は、文句たれずシリーズ終了まで追いかけます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-24 18:17:15) |
14. ああ結婚
《ネタバレ》 ソフィア・ローレンが素晴らしい。 17歳から熟女までを演じきったのは勿論、スタイルの良さにも釘付けでした。 紆余曲折な人生でありながらも最後はハッピーエンドと、ありがちなストーリーながらも、3人の息子達に『父さん』と呼ばれた時の心打たれた表情のドメニコ(マルチェロ・マストロヤンニ)と、フィルメーナ(ソフィア・ローレン)の涙を見たら、素直にメデタシ・メデタシと思っちゃいました。 他人様でも、人が幸せになるのはいいもんだなぁ~と思わせてくれる映画。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-06-01 17:16:39) |
15. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 凄い映画だな・・・というか本当ドキュメンタリーを観ている感じ。 無知で未だに何故ここまでユダヤ人が迫害されなければならなかったのかハッキリ解らないのですが、何の躊躇いもなく虫けらのように(普通、虫けらを殺すんだって、もうちょい躊躇するもんだ)殺害されるユダヤ人・・・ 車椅子の老人が車椅子ごと窓から落とされる場面、対面するアパートから見ていた主人公の母が絶叫しますが、私も思わず『あっ・・』と言ってしまった。 観終わって何とも言えない気持ちになりましたが、こういう映画は必要なのでは・・・と。 ラスト、映画的には主人公を救ってくれたドイツ軍大尉を救えたら盛り上がるんでしょうかど、この結末でもありかな・・・と思いました。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-02-15 13:28:21) |
16. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 完全犯罪を目論むにしちゃ、お粗末で予期せぬアクシデントに見舞われるとはいえ、ツッコミどころ満載ではあるが、サスペンス映画としても普通に観れるとは思う・・・ しかし、これはサスペンスではなく愛の物語でしょう。 それならば冒頭の愛の言葉に始まり、マイルス・デイヴィスの音楽をバックに夜の街を彷徨うジャンヌ・モローも納得。 そして終始、笑顔を見せないジャンヌ・モローが、ラストの証拠品である写真の中で、これ以上ない幸せそうな満面の笑顔で浮かび上がってくるシーンが切なくて美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-12 18:07:04) |
17. 黄金の七人
《ネタバレ》 やっている事は物凄い犯罪なのに、この軽いタッチが例のアレ?な感じですよね~・・・ ヒロインなんか、まんま峰不二子ですしね~。 それよりテーマ曲が何とも懐かしくて、この映画のテーマ曲だったんだと新たな発見(嬉)。 もう少しラストのオチに一捻りあれば、もっと良かったのになぁ~と。 しかし、ヒロインが掛けていた仮面舞踏会みたいな眼鏡・・・ ありゃ、どんな美人が掛けていても笑ってしまうだろう・・・と(俺だけか?でも完全に笑かしにきてますよね?気のせい?)。 この時代のセレブには当たり前の必須のアイテムだったのだろうか・・・? 詳しい人、教えて下さい・・・ 気になって夜も眠れません・・・(嘘)。 [インターネット(字幕)] 6点(2014-07-13 10:54:52) |
18. カトマンズの男
《ネタバレ》 『リオの男』と合わせてどうぞって感じの映画(個人的には『リオの男』の方が好き)。 本当、おもしろアニメを実写化したようで面白い。 ただそれも、とぼけた風貌のジャン=ポール・ベルモンドだからこそで、他の配役では考えられない程のベルモンドの適役な映画だと思いました。 最近じゃ、腹の底から笑う事も数少なくなったものだが、吊り橋のシーンは声を出して一人バカ笑いしてしまった私です。 [インターネット(字幕)] 6点(2014-06-08 07:12:40) |
19. グランド・イリュージョン
《ネタバレ》 オチまでいくと、なぁ~んだ・・・という思いと共に、 えっ?それじゃ、あの場面やその場面は?辻褄合わないとは言わんが、突っ込み所満載でもあるのだが、テンポが良いので二転三転しつつ最後のオチまでの釘付け感はあったし楽しめました。 メラニー・ロランも可愛かったし。 そして何より、モーガン・フリーマンの存在が映画を引き締めていたと思います(ある意味、それもイリュージョン)。 [映画館(字幕)] 6点(2013-10-27 11:24:05) |
20. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 この映画によって物凄く快活なイメージだった“ひまわり”が、物悲しげに感じるようになりました。 メロドラマ(メロドラマと軽くいってしまうのも何だが・・・)の王道とも言える映画ですね。 男の背中に哀愁を感じるのは数あれど、女優であるソフィア・ローレンに哀愁を感じてしまいました。 ヘンリー・マンシーニの曲が、更にその思いを増しています。 [インターネット(字幕)] 6点(2013-10-18 14:08:40) |