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1.  雪の女王(1957)
「白雪姫」がアニメ界の“表の金字塔”だとすれば、「雪の女王」は“裏の金字塔”だろう。キャラ描写と構成がとても良く、好感が持てる。勿論アンデルセンの原作をおいては語れないが、充分にアニメ映画化を納得させる作品だと言える。あの宮崎駿監督も「わたしの原点とも言える作品」と絶賛した程。高畑勲監督も影響を受けたのか、のちに製作された「太陽の王子 ホルスの大冒険」は、差し詰めこの映画のオマージュ作品と言う所。宮崎アニメと言えば、共通して登場する“強い女性像”。分かりやすく言えば「ルパン三世」に登場する不二子は、TVシリーズではか弱き女性としてヒロイン性があるのに比べ、「カリオストロの城」では一変、実に逞しく描かれている。それは、この作品に登場する“ゲルダ”と言う少女の影響が強いと思われる。主人公・ゲルダは、雪の女王に連れ去られた少年・カイを救う為に旅をする。様々な人々との出会いで学びそして旅は少女を強くした…。これらは例えば、「未来少年コナン」のラナや、「天空の城ラピュタ」のシータたちが、ピンチに陥る主人公に対して時折見せる「少年を助けたい」と奮起する描写で見てとれる。つまり、少女が少年を助けに行く…という時点で、もう強い女性像は確立していたわけですから。ちょっと興味深いのは、本作品に登場する盗賊の娘。彼女を見ると、育って来た環境がその世界の全てで、初めてゲルダと出会った事で、他人と触れあう事は彼女にとって新鮮だったに違い無い。それまでの環境しか知らない者が見せる心の対立と共和。例えば、「風の谷のナウシカ」のクシャナ、「もののけ姫」のエボシを思い出すが、第三者的な登場人物だけではなく強く印象に残る。これらを見ると、多大なる影響をどれだけ宮崎監督が受けたか分かると思うが、そういう意味では貢献度は圧倒的に強く、また作品のレーゾンデートルをより高く評価したい。本作品が無ければ、どれだけの日本アニメ作品が存在しなかったか…。自分もおそらくは絵の分野を志さなかっただろうし、そう思うとこの作品をとても否定は出来ません。ちなみに、アニメ史に残る金字塔を打ち立てた本作品は、実は旧ソビエトの作品だったりする。あのソ連が、こんなにも素晴らしいアニメを創ったのか!!…と言う驚きは幼き頃に知り、かなり衝撃的で有り尚且つ感動的でもありました。この作品を知らずして、他のアニメを語る事勿れ。
10点(2003-07-12 01:25:23)(良:2票)
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