1. セルピコ
アル・パチーノは反社会の象徴みたいな役以外にも、こんな真逆なキャラクターも上手いんだあ、と唸る一作。汚職を糾弾する役回りですもん、人はそれを“正義”と呼んだり、立場が違えば“変人”であったり。一人きりで闘うことのなんと孤独で困難なこと。作中ずうっと思いつめたようなパチーノの瞳が印象的。考えさせられることは多い映画だったけれど、なんかこうお尻がもぞもぞして居ずまいが悪いのは、もしも組織の中にいたら自分も賄賂を断る勇気なんか無いのではないかと自問してしまうからなのかしら。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-11 00:12:42) |